ネットVSリアル
先日、TOEIC講師同士で会話をしていて、「そう言われてみればそうだなあ」と思ったことがあります。それは、書店で実際に売れているTOEIC本は、ネットではあまり話題になっていない、ということです。

少しデータは古いのですが、2010年4月から2011年3月の期間、全国の紀伊国屋書店でのTOEIC本売上ランキングは以下の通りです(書店HPで発表されているデータより)。

1位 新公式問題集Vol.4
2位 英単語スピードマスター(Jリサーチ出版)
3位 はじめてでも600点が取れる!(成美堂出版)
4位 キクタン Score 600(アルク)
5位 はじめての本番模試(旺文社)
6位 はじめての完全攻略バイブル(PHP研究所)
7位 キクタン Score 800(アルク)
8位 英単語ターゲット3000(旺文社)
9位 直前の技術(アルク)
10位 スーパー模試600問(アルク)

紀伊国屋書店は年間売上1000億円超(推定シェア5%)の業界最大手の一社ですから、このデータは全国の書店の売上と大きくは違わないと思われます。

この中で、1位の公式問題集以外は、ネットではあまり話題になっていませんよね。ランキングが売上ベースということもあり、単価の安い特急シリーズは1冊もランクインしていませんし、イクフンシリーズも入っていません。

今、紀伊国屋に行くと、「はじめての 新TOEIC® テスト 全パート総合対策」(アスク出版)が上位にランクインしていて、発売後半年で3万部突破だそうですが、ブロガーの方でこの本を記事にされた方はいないのではと思います。初心者向けなので当然といえば当然ですが。

TOEIC本の購入者の多くは、事前に情報を収集し、どれを買うかを決めて書店に行くのではなく、とりあえず書店に行き、その場で選んで購入しているのでしょう。私が指導している学生でも、指定教科書とは別に、「スピードマスター」を持っている姿をよく目にします。大学生協で売っていて、売れている本、という基準で選んでいるようです。

こうして見ると、マーケティング事例としてもなかなか興味深いですよね。売上に及ぼす著者の影響力はかなり低そうですが(笑)


参考にして頂けた部分がありましたら、下のバナーをクリック頂けると嬉しいです。

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Comment

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コメントと相談
これはとても共感できます。
TOEICを継続的にやる人と初めてやる人では使う問題集に大きな乖離がありますよね。「はじめての本番模試」はけっこういいと思いますが、スピードマスターが未だに売れるのがちょっと不思議です。ちなみにうちの大学でもランクは上位です。
僕が初めてTOEICを受ける前は受けたことある人に何を使ったらいいの?
って聞いたらランキングにある、「キクタン Score 800」を勧められました。
実際に買いましたが、CDとの相性が悪くてすぐに挫折。
結局電子辞書にあった学研のTOEIC模試を一回やっただけでした。
Part3,4の質問が1つずつしか見れなくてものすごく大変だったことを覚えています。逆に本番のリスニングは先読みを知らなかったのに自然とやっていました。
初受験(去年の6月)で810は達成したものの、そこから上げないといけない理由ができたので今は少しずつTOEICオタク化しています(笑)
書店で立ち読みの際は深~く問題の質を探っています。あと著者もさりげなく意識しています。

ここから相談です。
今自分のサークルで悩んでいるのが、初級レベル(300~400)の人と中級レベルの人(600後半)の点数アップです。どの参考書がいいと思いますか?
この記事を見ていただけないでしょうか?
http://blogs.yahoo.co.jp/amurrites/9485868.html
その記事にある計画でいく予定です。あとは先生の金フレも活躍します。
他に使うといいものがあれば教えていただけないでしょうか?
amurrites | URL | 2012/09/17/Mon 17:11 [EDIT]
日の目を見ない名著も。
TEXさん、こんにちは。

先日、神田の古本屋街で見つけたTOEICの単語本で素晴らしい本だなと思う一冊を発見し、即購入しました。

TOEICテストに出る英単語「青春出版社(晴山陽一著)」です。定価は667円+税金ですが、200円で買えました。

見出し語はたったの650語で、65ずつの10のチャプターの分かれています。和訳が先にあって、その下に英文という構成になっています。和訳が先というと、どこかで見た構成ですよね(^O^)。一つのチャプターが終わると、チェックリストと称して、65の和訳とその下に見出し語がカッコでブランクになっていて、穴埋め方式で復習できるように構成されてています。まさに金フレ方式なのです。

650の見出し語はどれもまさしくTOEIC必須の最重要語ばかりびっしり並んでいます。この本は初版だけで増刷されている気配がないのですが、2002年11月15日発刊です。10年前にこんな素晴らしい本があったのかと思いました。欠点と言えば、音声がないことくらいです。

マーケティングは難しいのですね。良い本が売れるとは限りません(^_^;)。

金フレ含め単語本は15冊以上持っているRabbitでした。
Rabbit | URL | 2012/09/17/Mon 17:49 [EDIT]
amurritesさん
記事拝見しました。参考書に関しては個人差もあるので、やはり現場を知っていらっしゃるご本人が選ばれたものが良いと思いますよ。成果を出されているようですから、是非このままの勢いで前進してください。
TEX加藤 | URL | 2012/09/17/Mon 21:29 [EDIT]
Rabbitさん
良い本を見つけられたようでよかったですね。その本は私も知りませんでした。どんな世界でも、良いものが必ずしも売れるとは限りませんし、一方で、売れたものが良いものだ、という考え方にも一理あります。マーケティングは難しいですが、それだけに奥が深く、面白いのだと思います。
TEX加藤 | URL | 2012/09/17/Mon 21:34 [EDIT]
回答ありがとうございます!
そうですね、今のままやってみて問題が出たら修正をしていきたいと思います。
アマチュアなりの頑張りをしていきます。
将来は高校の英語教師になりたいので、バイトの個別指導とは別にTOEIC対策活動もやっています。
受験とはあまり関係ないですが、英語を教えるという点においては同じですし、自分で自由に授業の組み立てができるところが面白いです。
時間があれば、先生がおっしゃっていたパート7の音読もやってみたいと思います。
どうもありがとうございました^^
amurrites | URL | 2012/09/17/Mon 22:54 [EDIT]
amurritesさん
是非目標に向かって突き進んでください。
TEX加藤 | URL | 2012/09/17/Mon 23:30 [EDIT]
こんにちは。
興味深く読ませて頂きました。

私の地元の書店でも、(店頭での表示によると)紀伊国屋の上位に来ているものが同様に上位を占めていますし、実際テスト会場でもここに書かれたロングセラーをよく見かけます。

一方で、ブログ繋がりの方々とオフ会をすると、最近の単語本の主流は金フレですし、模試本や対策本も今年発売されたものを勉強している方が多いですね。ブロガーは書店の売り上げ表示よりブログの評判が優先なんですね。きっと。

私が最初に購入したTOEIC本は、書店での売上を参考に、公式問題集vol4と2カ月で攻略 新TOEICテスト730点!(アルク)でした。

ここに、amazonのデータがあったらマーケティングに興味深いデータになりそうですね。
haru | URL | 2012/09/18/Tue 00:31 [EDIT]
haruさん
amazonのデータと比べると確かに興味深い違いがあります。今年の上半期のランキングでは、文法特急や900点特急がランクインしています。amazonのデータは注文件数で金額ではないので、単純に比較はできませんが。私も玩具の世界で経験しましたが、明らかに購入層は違うんですよね。店頭では定番商品が売れますが、ネットでは新しいものや、店頭で手に入りづらいもの、サイズの大きなもの、話題になったもの、が売れる傾向にあります。「デルボ」が雑誌で話題になり、amazonですごく売れたのはその実例だと思います。最初に購入された2冊のチョイスはとてもよかったのではないでしょうか。最初に何を買うかは重要ですよね。
TEX加藤 | URL | 2012/09/18/Tue 08:25 [EDIT]
Tex先生こんばんは。

わたしは紀伊國屋もネットも利用しますが、紀伊國屋で購入しにくいものはどうしてもネットになりますね。篠田麻里子さんのとか私にはどうしても必要なのに紀伊國屋では買いにくい、そんなときもあります。特急シリーズは買いにくくありませんよw

でも、紀伊國屋とネット書店で、そこまで違うものがベストセラーなんですかね。双方とも影響があるはずと思っていて、あまり鵜呑みにしないほうがいい予感もあります。そこに違うものがあったほうが都合がよい立場の人はいっぱいいるわけですし、ベストセラーがより売れるのは紀伊國屋もAmazonも同じでしょう。

であれば、ランキングに手を入れる片方もしくは両方があっても不思議ではないし、手を入れるのではなく、店が売りたいものが売れるように演出することも商売ですもんね。両店舗の最も差が出る点は返品率でしょうから、私個人としてはその心配のないAmazonで半年とか一定の期間を対象としたランキングは信頼するなぁ。
Rei | URL | 2012/09/20/Thu 01:00 [EDIT]
Reiさん
おっしゃる通り、ネットとリアルの店舗では、販売傾向が類似しているものもあれば、傾向が全く異なるものもあります。特急シリーズの場合、単価が安い新書ですので、送料を払うことにどうしても抵抗を感じますから、ネットでは本来それほど売れない商品です。ですが、書店で手に入りづらい、送料無料の会員になっている、ネットで見つけてその場でほしくなった、といった理由があれば買いますよね。アマゾンは注文件数、紀伊国屋は販売金額、というデータベースに差がありますから、この二つの数字を単純比較することはもちろんできません。またアマゾンのデータも取り上げて記事にしてみたいですね。
TEX加藤 | URL | 2012/09/20/Thu 21:43 [EDIT]
はじめまして。
はじめまして。
今までTEX先生のブログを見る専門でしたが(笑)、はじめてコメントさせていただきます。
現在、725点のyunと申します。

これから本気でTOEIC900点オーバーを狙いに行こうと思っています。
金フレを最近買いましたが、まだ手はつけていません。
これからじっくりやっていきたいと思います。

TEX先生のこのブログを僕のブログのリンク先に加えさせていただきます。
先生のほうからも時々チラッと見に来ていただけるとうれしいです(笑)

それでは、これからもよろしくお願いいたします。
yun | URL | 2012/09/21/Fri 07:49 [EDIT]
yunさん
ブログ拝見しました。いいタイトルですね。月並みですが、「継続は力なり」ですから、楽しくマイペースで更新してください。
TEX加藤 | URL | 2012/09/21/Fri 09:37 [EDIT]
TEX先生こんにちは。

確かに本屋のランキングとTOEICブロガーの人気はかけ離れていますね。

「スピードマスター」実は私も買いました。そして、かなりやりこみました。
おかげでずいぶん単語力がつきましたが、金フレみたいにTOEICを分析している感じはないですね。
TOEICとはズレていましたので、なぜこの本が大人気なのかは不可思議に思いました。
Yamaguchi Isao | URL | 2012/09/21/Fri 18:52 [EDIT]
Yamaguchi Isaoさん
スピードマスターは50万部以上売れているそうですから、驚異的な売り上げです。
TOEIC単語集の中ではずば抜けて売れています。その販売実績が何よりの強みだと思います。
何かの資格試験を初めて受ける際、参考書を買うとしたら、最も売れているものを買う方が
大多数でしょうから、今後もこの勢いは衰えないでしょうね。
TEX加藤 | URL | 2012/09/21/Fri 21:26 [EDIT]

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