気付くか気付かないか
昨日TVで天気予報を見ていてふと思ったのは、「竜巻にはご注意ください」というアナウンスは、きっと以前から流れていたのに軽く聞き流していたんだなあ、ということです。それが、今はそこに意識が向いているので、しっかりと頭に入ってきます。これってちょっと不思議ですよね。

でも、これと同じようなことはTOEICでも起きるんです。

たとえば、

All of the references we contacted indicated that you are an excellent mechanical engineer and that we are ------- to be hiring you.
(A) convenient (B) fortunate (C) admired (D) potential

という問題がパート5で出題されて、答えが分からなかった、とします。え、私は楽勝だけど、という方はちょっと都合が悪いのであっちでお茶でも飲んでてください。

実はこの一文は、公式問題集Vol.4・Test1・Q172-175からの抜粋です。

All of the references we contacted indicated that you are an excellent mechanical engineer and that we are fortunate to be hiring you.

All of the references (which) we contactedがSで、that以下のことをindicated(V)したという形です。求人への応募者の以前の勤務状況を知るために、履歴書に記載されていたreferences(照会先)に連絡を取ったところ、どこの会社でも、「この人は優れたエンジニアで、雇えたらラッキーですよ」と言われた、ということですね。まあこのブログの読者の方であれば、意味を理解するのは難しくないと思います。

このパート7の問題を以前解いていたにもかかわらず、同じ部分がパート5で出題されると解けないのは、そこに意識が向いていないからです。なんとなく読み流しているからですね。「知らなかった」のではなく、「気付かなかった」だけです。

私の前職の企画の仕事では、よく、「企画のネタは身の回りに落ちている。企画が出せるかどうかは、それに気付くか気付かないかの差だ」と言われましたが、TOEICでも同じだと思います。本試験で出題されるのは、どこかで一度は目にしているはずの表現です。

普段のTOEIC学習の際に気付いたことを有機的に網の目のように結び付けていけば、どんどんその網にとらえられる範囲が広がって、英語力やTOEICのスコアアップにつながると思います。たとえば、「金フレ」で覚えた表現をどこかで見つけた際、「あ、これ確かこの間金フレで見た表現だぞ」と気付けば、それは生きた表現となって身について、絶対に本試験でも解けるはずです。そうなればいいなというのが著者としての願いでもあります。

きっと、どんな世界でも、この、「気付くか気付かないか」が大きな差を生むんでしょうね。

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おやすみなさい
The mediocre teacher tells. The good teacher explains. The superior teacher demonstrates. The great teacher inspires.
加藤先生は、いつも生徒を、笑わせます=^-^=
TOSHIAKI | URL | 2012/05/11/Fri 23:28 [EDIT]
こんばんは
TEX先生、読んでて感動しました。

自分の周りでも有能な人ほど、ちょっとした変化に気づくタイプです。同じ努力量でも結果に差が出るのは、周囲の変化にアンテナが反応するかどうかな
のでしょう。
ただ、初心者がいきなりロイヤル英文法を読んでも、内容がほとんど記憶に残らず、それを使いこなせることがないのと同様、普段の生活で目の前のちょっとした事に気づき、それを己のものとする上で、ある程度の知識と経験が必要ではないかと思います。

心理学ではこれを分かりやすく相手に伝えるために
次のようなトリックがあります。

「今読んでいる本から顔を少し遠ざけて、周囲にある『赤色』を意識してください。そしてまた本にもどってください。今度は赤い物を意識しながら読み始めるでしょう」

そこそこの能力が備わった人が「何かに気づく」ためには、ちょっとした案内人に出会えるかどうかも大事な要素だと思います。
coolpenguins | URL | 2012/05/12/Sat 01:45 [EDIT]
TOSHIAKIさん
おおっ。そのセリフはどなたかの本で読んだことがありますが、元は英文だったんですね。勉強になります!
TEX加藤 | URL | 2012/05/12/Sat 10:28 [EDIT]
coolpenguinsさん
おっしゃる通りですね。「気づき」を得るにはある程度の経験の蓄積が必要です。色で世の中を見る、というのは企画の手法の一つとして、「考具」という本にも確か出ています。たとえば、身の回りのモノも「色」で見ると意外なモノの色に気づきますからね。「あ、こんなところにも赤が使われてるんだ」とか。案内人に出会えるかどうかは、自分が熱意を持っているかどうかにかかっている気がします。良いご指摘をいただいたので、次の記事にしてみます。ありがとうございます!
TEX加藤 | URL | 2012/05/12/Sat 10:37 [EDIT]
admiredを選びました
お久しぶりです。といっても、多分texさんは覚えてないと思います。
ちなみに、僕はcのadmiredを選びましたが、fortunate(d?)でしたか。
prac | URL | 2012/05/12/Sat 23:20 [EDIT]
pracさん
こんにちは。admiredはto不定詞を伴わないので、文法的に不適切です。Tex is admired by his students.やTex is admired for his knowledge.のように使われます。be fortunate to doはよくつかわれる表現ですから、覚えておかれるとよいと思います。公式Vol.4 Test 2 Q181-185にも出てきます。
TEX加藤 | URL | 2012/05/13/Sun 08:38 [EDIT]

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