固定観念
執筆の参考にある文法書を呼んでいたら、「品詞は働きよりも意味で考えた方がわかりやすい」といった内容のことが書かれていました。これを読んでふと気づいたのですが、私は、本格的なTOEIC対策をする前の2000年の受験時には、TOEICのパート5に文法問題と語彙問題があるとは知らず、「すべての問題を意味で考えて」解いていました。結果的には950でしたが、それでもある程度の点数は取れる、ということになります。

当たり前のことですが、文法的に正しい選択肢を選ぶ品詞問題でも、正解を入れると意味の通じる文が完成しますし、文法的に誤った品詞を入れると意味も通じなくなります。普段、TOEIC対策で問題演習に励んでいると、この、「文法問題でも正解を空所に入れると意味が通じる文ができる」という視点を忘れがちではないかと思うのです。

もちろん、ある程度の実力がないと、問題文の意味を考えて解こうとすると時間が足りなくなりますし、下手に和訳すると正答率は下がるでしょう。「自動詞か他動詞か」「AlthoughかDespiteか」といった意味で考えると解けない問題もあります。ですが、私が担当しているクラスにもいる帰国子女のように、文法は苦手だけど英語感覚に優れた生徒なら、文法ルールに縛られるより、「文意の通じるモノ」を選んだ方が、正答率が上がるかもしれません。

たとえば、「Sales rose --------」という品詞問題では、roseが自動詞riseの過去形だから、空所に入るのは動詞を修飾する副詞、よって正解はrapidlyと考えるのが王道ですし、私も授業ではそういう指導をします。ですが、もしかすると生徒によっては、「動詞を修飾するのは副詞だからrapidly」と文法的に考えるより、「売り上げが急速に伸びた、って意味だからrapidly」と意味的に考えた方が分かりやすいかもしれません。

「品詞問題は和訳しないで文法的視点で考える」というのはあくまで問題を解く際の基本であって、生徒の得意不得意に合わせて、極端に言えば、「君は、文法は苦手だけど、英語感覚は高いから、品詞問題は深く考えずにとにかく意味が通じるものを選びなさい」といった指導法もありかもしれません。

TOEIC指導に限らず、どんな仕事でも、同じ仕事を続けているうちに、どうしても固定観念が入り、素人目線が失われます。私も少しそういう部分があったのでは、とちょっと反省させられました。これはきっとTOEIC対策でも同じでしょうね。問題を解きまくるだけでなく、たまには「自然な英文を作る」という視点で問題に接してみるのもよいかもしれません。

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