2003年12月某日、東北大学の未来科学技術共同センターに「世界初の脳を鍛えるデジタルトレーニング機」の企画案をメールで送った翌々日、先方から返事がありました。川島教授が企画案に興味を示し、年明けに一度お時間を頂ける、ということです。企画が実現に向けて一歩進んだことに「よっしゃあああ」と興奮して、鼻息で目の前の企画書が宙を舞ったのを今でも覚えています(嘘)。
私は「当たって砕けろ」「巧遅より拙速」がモットーでしたので、とにかく自分が面白いと思う企画が浮かんだら、相手が誰であれ、ラフでもいいのでスピーディーに企画を取りまとめてコンタクトするようにしていました。たとえ断られても、失うものはありませんから。当時の小泉首相にある企画書とサンプルを送ったら、不審物だと思われて、着払いで返品された上に、「こういうことをされては困ります」とお叱りのお電話を受けたりもしましたが(笑)
ともあれ、年明けの2004年1月某日、東北大学でプレゼンをすることになったわけです。こうした企画プレゼンを行う際、私が意識していたのは以下の3点です。
1. 簡潔に30秒で企画趣旨が理解できる内容にする
2. Win-Winの関係を構築する
3. 熱意を込める
先方は超多忙で膨大な企画書に目を通している時間はありませんので、たとえば脳トレであれば、「液晶画面に表示される単純計算を次々に解くことで脳を鍛える電卓型のデジタルトレーニング機」といった形にまとめます。
また、その企画が相手に与えるメリットを明示することも大切です。「ドリルで証明された理論がデジタルゲームにも応用できるかを確かめられる」「教授の理論をより幅広い層に伝え、シニア層の健康増進に貢献できる」「実現すれば世界初の脳トレマシンになる」といったデジタル化による川島教授側のメリットを提示します。これができていない企画書って意外と多いんです。「とにかくロイヤリティで儲かりまっせ」と相手がメリットだと思ってないことを強調してしまうケースもあります。Win-Loseの企画では相手がOKしませんから、相手の立場に立って企画書を作らなければいけません。
最後は熱意です。これが最も大切ですね。「世界初の脳トレマシンを作って、シニアの人たちを笑顔にしたい」という気持ちがこもっていないと、相手も気持ちを動かされませんし、企画実現に向けたさまざまな障害を乗り越えることができません。
こうした点に留意してプレゼン資料をまとめた私は、年明けに東北大学に向かいました。社内の反応は相変わらず、「ふーん。まあ行ってくれば」といった感じで、もちろん同行者はなく、一人さびしく早朝の新幹線に乗って仙台へ向かったのです。
意外と長くなってしまったので、続きはまた別記事で。TOSHIAKIさん、引っ張ってしまってすみません。
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ところで、
当時の小泉首相にある企画書とサンプルを送ったら、不審物だと思われて、着払いで返品された上に、「こういうことをされては困ります」とお叱りのお電話を受けたりもしましたが(笑)
やはり!!常人の域を遥かに超えたお方なのだと!!再度認識させられました(笑) いや、以前のブログにも、この話は登場していたような記憶も、デジャブかな?まっ、先生自身が、寅さんのことを忘れるぐらいだから、僕の記憶など、、、、まっ、其れはともかく、先生のビジネスマン時代の具体的な話が読めるのは、すごく!!すごく!!楽しいです。ありがとうございます。それは、きっと他の方々も同じだと思います。ビジネスマン編の時のコメントが、やや少ないのは気のせいです。お気になさらずに(笑) ところで、完結編についてなのですが、1000人の男子生徒を代表して、過労死などはなされないように、くれぐれも、5-6 hours A DAY の睡眠は必ず確保されて、先生のスケジュールに沿って、お願い致します。BTW「巧遅より拙速」Learning something new is my greatest pleasure!! Thanks a million^^
授業でも大活躍しています。いつも小テストで70点くらいの生徒が、「まじでこのシール欲しいから」
と頑張って90点を取ったのにはびっくりしました。では、音読とWriting頑張ってください。

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