さて、私はこの2年間、公開テストとIPを可能な限りすべて受験していますが、受けるたびに発見するのが「例外」です。最近では、「写真では表現が難しいので、パート1では出題されない」とされていた「He’s putting on his jacket.」がパート1で出題されたのは記憶に新しいですね(念のため、問題文は本番とは異なります)。
普段授業でTOEIC攻略のための「ルール」や「鉄則」を紹介すると、特に学生からは、「テックスぅ、それって絶対?」といった声が聞かれたりします。こうした「ルール」や「鉄則」というのは、参考書を書く際に著者が設定したもので、当然ほとんどのケースで「例外」はあります。先程の例でも、「彼は上着を着ようとしている」というのは普通にありえる状況ですから、写真になったとしても不思議はありません。
「ルール」や「鉄則」がおそらくもっとも多いのがパート2ですが、ここでも、「この問いかけに対してこの応答は100%ありえない」と断定できるケースは限られています。たとえば、実際の出題例としてこういう応答パターンがありました。
Q. Do you have some time now or Mr. Kato needs you?
A. Yes, I have some time now.
会話と考えればごく自然ですが、「選択疑問文に対してはYes/Noの答えは不正解」「質問文で聞こえた音と同じ音が聞こえた選択肢は不正解」と思考が硬直化してしまうと、これを正解として選べないことになってしまいます。典型的な「TOEIC病」の症状です。
とはいえ、参考書を書く際、ルールを示すごとに、いちいち、(例外はあります)とカッコ付で書くとわかりづらくなってしまいますし、「パート2はコミュニケーションです。どんな応答もありですから、自然な答えを選んでください」では参考書になりません。かといって、「例外」が本番で出題され、「このハゲオヤジ! 参考書にこう書いてあるけど、本番で出て間違ったじゃないのよ」と読者に追及されてしまうと、「すみません」と謝るしかないのがつらいところです。この落としどころはなかなか難しいですね。
それにしても、ETSにはきっと日本人や韓国人の方がいて、問題製作にかかわっているんでしょうね。「日本の参考書には、put onが100%パート1では間違いって書いてあります」「何だと。ETSの力を甘くみるなよ。総力を挙げて写真を撮るぞ。全米1のカメラマンをさっそく手配しろ。予算はいくらかけても構わん。今すぐにだ」といった会話が内部で交わされているのでしょうか。ウィキリークスから情報が流出したらそのあたりの事情がわかりますね(笑)
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こんにちは!
そろそろ本番で出て欲しいのは、「cream and sugar」が正解になる問題です(これが正解にはならないと書いてある本は無いでしょうが・・)
これがもし出たら、すぐさまテストを中断して、その場で立ち上がり、
「Great job !!」
と言って、Standing ovationをしそうです^^
詳細はもちろん書けませんが、How do you like your coffee? 的な問題だったようです。
本を書く際には、選択肢にギャグ的な要素を盛り込みたいのですが、参考書なのでなかなか
難しいです。笑える選択肢を入れたいんですけどね。
Do you have some time now or Mr. Kato needs you?
この意味はなんでしょうか?
となりますが、「今お時間ありますか、それとも加藤さんに呼ばれてますか」といった意味です。
質問したものです。
直訳したら意味がわからなかったので、そのご説明で納得しました。
ありがとうございます。
簡単な英文ほど難しいですよね。
頑張ります。

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