今にして思えば、あの塾でのアルバイトが、私の講師デビューでした。塾とはいっても、マンションの一室を借りて、5人の生徒を相手に週に1度、数学と英語を教える、といったこじんまりとしたものでした。
そのアルバイトは、確か大学の先輩からの紹介だったと思います。その塾に通うのは、学校や他の塾での勉強についていけない子たちばかりだとあらかじめ聞いてはいたのですが、成績表を見せてもらった時には本当にびっくりしました。5人とも、5段階で4以上の数字は一つもなく、ほとんどが1と2、体育や音楽といった科目でたまに3がある、といった状態です。
中でも一番成績が悪かったのが、下津(しもつ)クンという子でした。おとなしそうな子で、授業中も無表情でほとんど口を開かず、私が担当し始めて最初に受けた学校のテストの成績はすべて100点満点で20点以下、数学は7点(衝撃だったので今でも覚えています)で、当然成績も1でした。
指導経験ゼロの学生アルバイト講師だった私は、どうしたものかなあと途方に暮れたりもしたのですが、5人の中学生たちとアホな話をしつつ、毎週授業をしているうちに、下津クンも次第に授業中にボソっと冗談などを言うようになり、教室の雰囲気自体は明るくなりました。
そうして月日は流れ、1年納めの学校の期末試験。下津クンが鞄の中から取り出して見せてくれた数学の点数はなんと52点でした。「先生、俺、学校の数学のテストで50点以上取ったの初めて」と嬉しそうに話してくれた彼の顔は今でも覚えています(その学期、彼の通知表の数学の欄に初めて3という数字が記されました)。
「成人式」の日、何をしてたかなあと思い出してみて、すっかり記憶の彼方に消え去っていたあの塾講師の時代の記憶がよみがえったのですが、それが今の講師生活にどこかでつながっていたのかもしれない、と思うとちょっと感慨深いです。
などと書きつつ、たまにはTOEICのスコアアップに役立つ記事を書かないとなあと思う今日この頃です。
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今年もどうぞよろしくお願い致します
先生の授業好きです
とても印象に残っています
3月は800復活めざせるように
リーディングとリスニングがんばります
今年も先生の授業を受けたいです
また是非今年もどこかの会場でお会いしましょう!
「TOEICテスト公式プラクティス リスニング編」が2011年1月下旬に出るそうですね。1月のTOEICに対策をどうしていいのか不安ですね。実際のテストとは少し差異があると思いますが、(株)リントの「リスニング難度A+」はどうでしょうか。英検1級レベルはあると思います。
また、変化球として、なまりや音の消失やリンキングが出ることもあるかもしれません。この本にあるカタカナ表記の説明はいけませんが、(株)コスモピアの「現地なま録音!アメリカ英語を聞く」はどうでしょうか。版元に在庫がないと聞きますが、コスモピア・オンラインショップでクレジットカード決済で売っています。まだ在庫があるかもしれません。
その後下津くんは無事高校に合格できたのでしょうか。
大学時代に同じく講師デビューした講師のはしくれとして、生徒さんのその後が気になります ^ ^
リスニングプラクティスは、実際の試験と同じナレーターでしょうから、ほかの教材と比較してのメリットは大きいですね。教えていただいたほかの教材は残念ながら手を付けたことがないので私自身の感想は申し上げられません。
とはいえ、試験までは間がありませんから、これまで取り組んだ教材の復習に勉強時間を当てて、リスニングプラクティスは試験後に取り組まれるのが良いのではと思います。

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