プロフェッショナル
田尻悟郎さんの著書に感動したので、田尻さんが出演された回の「プロフェッショナル 仕事の流儀」をさっそくアマゾンでDVDを購入して先ほど見ました。映像で実際に授業の模様や田尻さんのインタビューを見ると更に感動が深まりますね。自分の授業はまだまだだなあと改めて痛感しました。

田尻さんは20代の時に強烈な失敗体験をしているんです。当時は校内暴力全盛期で、田尻さんもウエイトトレーニングをして、角刈りに色の入ったメガネをかけ、もろそっちの方面の風貌で、生徒を押さえつける授業を展開していたそうです。顧問を務めていた野球部でも、軍隊と呼ばれるほどの過酷な練習を生徒に強制していたとのこと。

そんな田尻さんの野球部にある年、有望な選手が集まり、3年間鍛えぬいた末、神戸市の大会で優勝までしたんです。で、3年生の引退後の慰労会で、保護者の代表の方が、「最後だから、先生に伝えたいことを3年生から一人ずつ先生に話したらどうだ」と話され、生徒からメッセージを受けることになります。

当然、感動のメッセージが生徒から贈られることを期待していた田尻さんに向けられたのは、「先生は、優勝できたのは俺のおかげだと思っているかもしれませんが、僕たちが優勝できた原動力は、先生への恨みでした」という言葉でした。

優勝に至るまでの試合で、同点で迎えた最終回の表に相手に3点を取られ、田尻さんもこれで負けた、と思った試合を、生徒は驚異の粘りでその裏に4点取って逆転サヨナラ勝ちしたことがあったんです。その試合についてもこう言われます。

「先生、あの試合、もう負けた、と思ったでしょう。でも、僕たちは、ここで負けたら、何のために先生に怒られ、殴られ、苦しい思いをしてこれまで野球を続けてきたんだ。ここで逆転して先生を見返してやろう。そう思ったからこそ逆転できたんです」

一気に酔いがさめてしまった田尻さんは、その後も次から次へと生徒から一生忘れられないような言葉を向けられ、ただただ後悔の念と、「すまない」という気持ちで一杯になったそうです。それを一つの転機として、故郷の島根に戻られた田尻さんは、試行錯誤の末、「生徒主体で楽しく学びの大きい授業」という今のスタイルを確立することになります。

田尻さんが番組の中で話されていた言葉で私が特に印象に残ったのは、「楽しくすることを恐れない」でした。TOEICの点数を上げなければいけない、という思いにとらわれ過ぎると、つい詰込み型の授業になってしまいます。もちろん、試験の性格上、ある程度それは避けられないことではあるのですが、その合間に、生徒が英語学習を楽しく感じられるようなアクティビティを入れたいですね。

講師を始めてからは、授業が終わるたびに、「うーん。今日も急ぎ過ぎて、生徒に考える時間を与えたり、授業が楽しく感じられる工夫が足りなかったなあ」と反省する毎日です。田尻さんのように、「楽しくてなおかつTOEICのスコアが上がる授業」が何とかできないものかと思いますね。そのために日々しっかり授業の反省と良かった点をまとめ、次の授業に生かしていきたいです。


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| | 2010/05/07/Fri 22:44 [EDIT]
隠しコメントさん
そうですね。教室の雰囲気作りって大切ですよね。
まだまだそこが出来ていないので、私もしっかり頑張ります。
TEX加藤 | URL | 2010/05/08/Sat 06:58 [EDIT]
infringement
この人、過去問を1セット1万円で10人に販売したって書いてるけど、
まずいんじゃ?

http://ameblo.jp/soedatakahirosyatyou/entry-10528253761.html
| URL | 2010/05/08/Sat 12:14 [EDIT]
匿名さん
うーん。そうですね。どういった内容のものを販売されたのかが定かではありませんが、
もし本当に過去問を販売されたのであればまずいかもしれません。無料の解答速報を行って
いた私でさえ警告を受けましたからね。余計なお世話かもしれませんが、メールで連絡を
入れてみます。情報ありがとうございました。
TEX加藤 | URL | 2010/05/08/Sat 12:53 [EDIT]
プロフェッショナルな授業
厳しくしただけ、テストに出るところの詰め込みだけでは、結局は生徒と心では結ばれないということでしょうか。やっぱりビジネスライクなつきあいでは本物の講師とはなれないんですね。

「疲れているけど、あの先生の授業だから頑張って出席しよう」「あの先生の授業に出るとモチベーションをもらえる」などと感じてもらえるような付加価値をつけてこそ、本物の講師となることができるのだと思います。

そうかといって、アクティビティや雑談ばかりでは「教えてくれない」という苦情も出かねませんし・・・。

何事もバランスが大事ですので、私も日々の授業を反省し、次の授業に生かしていきたいと思います。

いつも大事な何かに気づかせていただける記事に感謝しています!
fukken | URL | 2010/05/08/Sat 13:19 [EDIT]
当人のブログで過去問販売ではないとの事情説明がされてますが、加藤さんは納得されたのでしょうか?
匿名でごめんなさい | URL | 2010/05/08/Sat 15:26 [EDIT]
fukkenさん
駆け出し講師の私にとっても、「楽しさ」と「TOEICスコア」のバランスをいかにして
取るかは最大の課題です。「雑談は面白くて楽しかったけど、全然TOEICのスコアは
伸びなかった」ではまずいですよね。私も試行錯誤の毎日です。
TEX加藤 | URL | 2010/05/08/Sat 16:28 [EDIT]
匿名でごめんなさいさん
あ、警告したのは私ではありません。さっきまで明日からの授業準備でネットを
見ていなかったので。今先方のブログを見たら、確かにどなたかから警告を受けた
ようですね。私は著作権者ではありませんし、オリジナル予想問題だとご本人が
書かれていますので、私から特にコメントする問題ではないかと思います。もちろん
ETSに通報するようなこともありません。正直それよりも自分の授業の質をいかにして
高めるかを考えることで今は手一杯です。
TEX加藤 | URL | 2010/05/08/Sat 16:41 [EDIT]
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| | 2010/05/08/Sat 16:58 [EDIT]
教師と生徒とは
野球でしごかれた生徒さんたちは、その後先生を本当に恨んでいるのでしょうか。逆転勝利という大変な経験が出来たのですよね。

野球というスポーツと英語の勉強は、違うので比較は簡単でない思いますが、楽しく学ぶことの何が楽しいかは、非常に意味深い言葉だと思います。

先生と生徒の付き合いは、人生のほんのひとコマで、生徒にとってその後の10年、20年経過して、あの先生の授業は何だったかと考えた時に、その価値は決まるものだと思います。

でも、短いお付き合いの期間に結果を求められる訳ですから大変ですね。
おいどん | URL | 2010/05/08/Sat 18:38 [EDIT]
隠しコメントさん
応援コメントありがとうございます。互いに田尻先生のような授業を目指し、日々精進しましょう!
TEX加藤 | URL | 2010/05/08/Sat 18:44 [EDIT]
おいどんさん
確かに、かつての辛かった思い出も、その後の人生を振り返ってみた時、違って見えるかもしれませんよね。田尻先生の厳しさが情熱の裏返しだったことは親御さんも分かっておられたそうで、「だからこそ我々は先生にもっといい先生になって欲しい。その情熱を正しい方向に向けてほしい」といったことを言われたそうです。

単に楽しいだけで学びのない授業では意味がありませんよね。自分の人生を振り返ってみても、すごく印象に残っている先生や授業と言うのは本当にわずかです。そういう場を提供するのは並大抵のことではありませんが、そのために全力投球あるのみです。
TEX加藤 | URL | 2010/05/08/Sat 18:50 [EDIT]
同感です!
教育者ではなく教育を受ける側ですが、
学ぶ=楽しい
学ぶ=役に立つ
という実感がもてると学習ってグンと伸びますよね。
Chris | URL | 2010/05/10/Mon 15:29 [EDIT]
Chrisさん
こんにちは。ブログ拝見しました。ご卒業おめでとうございます!
英語力を生かした更なるご活躍、期待しております。
TEX加藤 | URL | 2010/05/10/Mon 22:40 [EDIT]

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