20歳のときに知っておきたかったこと
「20歳の時に知っておきたかったこと」
(ティナ・シーリグ著 高遠裕子訳 阪急コミュニケーションズ)

アマゾンでは現在ランキング一位なので、相当売れているんでしょうね。私が購入したのは発売直後だったのですが、「積ん読」状態だったので、昨日のIPテストの帰りの電車で読みました。本の内容とは無関係ですが、この出版社の本の装丁は非常にセンスがあって私は好きです。

著者のティナ・シーリグさんは、米国の名門大学スタンフォード大学で、学生に起業家精神を教えるアントレプレナー・センターのエグゼクティブ・ディレクターです。その彼女の集中講義の書籍化という形式で、「ルールは破るためにある」「及第点ではなく最高を目指せ」といったことが10章に分けて語られます。

彼女が授業の最初に学生に伝えることは、

Never miss an opportunity to be fabulous. (光り輝くチャンスを逃すな)

だそうです。この言葉について彼女は本の中でこう述べています。

光り輝くとは、いつでも期待以上のことをすると決意することです。裏返せば、期待される最低限のことしかしないのは、その機会を自分で台無しにしていることになります。

これは勉強だけでなく、仕事についても言えることですよね。たとえば、私が携わっていた商品企画の仕事では、「お客様の期待を超える感動を提供する」ことができないと、ヒット商品を生み出すことはできません。期待通りの商品では、そこそこ売れて終わりになります。なので、期待を超えるためにはどうしたらいいか、を日々考えて創意工夫するわけです。

先日ご紹介した家庭用プラネタリウムを例に取ると、それまでの家庭用プラネタリウムは星の数が数百個でした。また、当時の科学館で見られるプラネタリウムのほとんどが、数千個レベルの星数だったんです。だったら、「1万個」の星が見られたらお客様は感動するのではないか、と考え、そこを目指して必死のパッチで頑張って、それを実現することができました(実際は6万個)。コスト面やスケジュール面でデメリットも大きかった「流星機能」や「天の川の再現」を盛り込んだのも、すべては「お客様の期待を超える感動を提供する」ためでした。

英語が苦手な学生にとって、TOEICは一つの試練です。ですが、それを「光り輝くチャンス」だと思い、創意工夫を凝らし、最低でも100パーセントの努力をして、創意工夫を凝らして勉強すれば、必ず目標を達成することはできます。ティナさんの言葉を借りれば、Every problem is an opportunity.です。

最後に、ティナさんの講義の無料動画をご案内します。本の中のセリフがご本人の言葉として聞けるので、ちょっと感動しました。GW明けの授業で早速引用してみようと思います。その際も、受け売りではなく、学生に伝えるための創意工夫が必要ですよね。


参考にして頂けた部分がありましたら、下のバナーをクリック頂けると嬉しいです。

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Comment

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某社のアンケートで気になる表現がありました。
「cut a deal 契約を結ぶ」
「gain experience 経験を積む」「achieve results 結果を出す」のアメリカ英語の能動的表現。「make results happen」「make results public」のような用例もあります。「earn experience」とは言わないようです。
「short notice 急な知らせ」「sick leave 病気休暇」
前者は「sudden ・・・」と、後者は英会話スクールで教える「sick holiday」と紛らわしい表現。
この出版社は、ETS社の解答と食い違うこともあります。
Mind keeper | URL | 2010/05/01/Sat 18:04 [EDIT]
Mind keeperさん
情報ありがとうございます。TOEICの英語表現も、どこまでがOKでどこまでがNGなのかが
今一つ不明ですよね。私は一つの指針として、NY TIMESを参考にしています。1851年の
記事までさかのぼって検索できますので、正しい表現なのかどうか、あるいは古い表現
なのか等、参考にして頂ければと思います。
TEX加藤 | URL | 2010/05/01/Sat 21:27 [EDIT]
NY TIMESで記事検索したところ、先の調査の表現はだいたい載っていましたが、2つ異なるものがありました。
at[on] short notice 急に、猶予なく、直前になって
sick leave (有給の)病気休暇
sick holidayは少し古い表現のようです。sick leaveは古い表現で、最近、時事的に頻繁に使われているようです。
Mind keeper | URL | 2010/05/02/Sun 01:27 [EDIT]
Mind keeperさん
早速、検索&情報ありがとうございます。なるほど、病気の休暇にも色々な表現が
あるんですね。勉強になります。
TEX加藤 | URL | 2010/05/02/Sun 08:02 [EDIT]
Never lose an opportunity to be fabulous.
ではなく
Never miss an opportunity to be fabulous.
ではないでしょうか?
| URL | 2010/05/02/Sun 13:04 [EDIT]
匿名さん
おわっ。根本的な部分が間違っていました。すみません。ご指摘ありがとうございます。
早速修正しました。いや、いけませんね。
TEX加藤 | URL | 2010/05/02/Sun 14:13 [EDIT]
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| | 2010/05/02/Sun 22:32 [EDIT]
隠しコメントさん
金曜日の夜という疲れのたまる中、全員出席して頂き、私としてもとてもやりがいが
ありました。初めての試みで、いろいろと至らぬ点もあったかと思いますが、皆さんの
頑張りに刺激を受け、私も何とか全力で全4回を終えることができました。アンケートの
結果もとても好評だったのでほっとしています。知人の方にもお礼をお伝えください。また
機会がありましたら、年内には多分発売されるであろう「公式問題集5」を使ったクラスを
開催したいですね。コメントありがとうございました。
TEX加藤 | URL | 2010/05/03/Mon 00:11 [EDIT]
貴重な情報に感謝します
ここで紹介いただいた動画をブックマークしたまま放置していて、先ほどようやく観ました。TEX さんのところで紹介されて知ったことを、左のバーの「検索フォーム」を駆使して思い出すことができました。

"Never miss an opportunity to be fabulous."の部分も刺激になりましたが、Hobby、Job、Career の違いについての部分が個人的に唸らされました。「20歳の時に知っておきたかったこと」も日英両方で読んでみたいと思います。
渥美クライマックス | URL | 2010/06/05/Sat 07:04 [EDIT]
渥美クライマックスさん
是非、原書を購入して読んでみてください。話の内容もそうですが、彼女の生徒への熱意が素晴らしいですよね。こういう風に語りかけないといけないな、と動画を見てすごく勉強になりました。
TEX加藤 | URL | 2010/06/05/Sat 19:33 [EDIT]

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