テニスでは、相手と自分の長所や短所を把握して、自分が試合に勝つためにはどうすればいいかを事前に、あるいは試合中に考えながら試合をします。いかにして相手の長所を殺しつつ、自分の長所を生かして相手の短所を攻めるか、ということが勝つためには重要になるのです。
もちろん、TOEICでは、テニスのように、「TEX加藤はこういう問題が苦手だからそこを攻めてやろう」などとETSが受験者に応じて問題を変えてくることはありませんが、自分はどのパートが苦手で、どこを強化すればスコアが上がるのかを客観的に判断して、そこを重点的に強化することがスコアアップには必要です。
テニスでもよくあるのですが、つい、自分の得意なショットばかり普段から練習をして、苦手なショットはあまり練習しないケースがあります。その方が気分もいいし楽だからです。私もついフォアハンドばかり練習してしまいがちです。ただ、ある程度のレベルまではそれでも到達することはできますが、一定以上のレベルになると弱点を攻められて勝つことができなくなってしまいます。これはTOEICでもまったく同じことが言えると思います。
私の場合、9年前のスコアは950点だったのですが、リスニングは満点でした。ということは、満点を目指すためには、必然的にリーディングの強化が必要となります。当時はパート別の分析がなかったので、どのパートで何問間違えたのかは分かりませんでしたが、模試の結果からは、パート5で感覚的にこたえて文法問題(特に品詞や仮定法)を間違えるケースが多いことは明らかでした。
そこで、「フォレスト」を何度も読んで基礎理論を勉強して、アマゾンで評判の良かった受験参考書「全解説入試頻出英語標準問題1100」も一通り解いて、受験時代に戻ったような勉強をして文法力を強化しました。その結果が満点につながったのではないかなと思います。
スコアが伸び悩んでいる方は、漠然と模試や問題集を解くのではなく、自分の苦手なパートの対策に集中的に取り組めばスコアアップにつながるかもしれません。その場合も、単にパート5が苦手、といった意識ではなく、「パート5で出てくるビジネス系の語彙が苦手だな」とか、「接続詞の問題を自分はよく間違えるな」と具体的に強化するべき点を絞り込んで、そこを重点的に勉強するのが効果的ではと思います。
テニスでいえば、単に「バックハンドが苦手」という意識ではなく、「バックハンドに高く弾むボールが苦手」「バックハンドの浅くて低い球を打つのが苦手」と具体的に克服すべき点を意識して、その強化のための練習をするのがスコアアップにつながるのではと感じます。
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サーブが苦手と常に思っているのですが、それじゃだめですね。
なぜ悪いかを見極めて、直さないといけないですね。
同じように、Part5が苦手と分かっているのに、どんなタイプの問題が苦手かを把握していませんでした。いつも的確なアドバイスありがとうございます。
TOEIC対策に受験参考書を使って満点を取った、というのは面白いですね。
TOEIC Blitzの神崎先生は推奨しないかもしれませんが(笑)
私も時々受験参考書を使っています。
TOEICには出そうにない知識が山ほど載っていますが、それはそれとして。

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