さて、今日TOEIC対策として私がお勧めする本は、「使える金融英語100のフレーズ」です。英語とは関係のない東京経済新報社という出版社から出ている本で、TOEIC対策の本ではないのですが、リーディングパートの頻出単語やその例文、意味が、実際の金融の現場で長年働いている著者によって分かりやすく丁寧に説明されているので、読んでいて非常にためになります。
この本では、経済記事や実際のビジネスに登場する基本的な100の言い回しを、以下の4つのパートに分けて紹介しています。
1. 市場・景気動向、企業業績にかかわるフレーズ
2. 企業経営・政策運営にかかわるフレーズ
3. 国際金融の現場で用いられるフレーズ
4. ニュースによく使われるフレーズ
それぞれの言い回しは、見開き2ページにわたって説明されています。まず、左側のページでは、その言い回しがどういったニュアンスで使われるのかについて、現場で仕事をしている金融マンの視点から、さまざまなエピソードを交えて詳しく語られています。そして、右側のページでは、実際にビジネスの現場で使われている例文を、キーセンテンス(計100)と増強センテンス(計400)として紹介し、類義語や類似表現を含めて学べるようになっています。
TOEICに出そうな表現だけを一部挙げると、
turn around (会社の業績や経済が)好転する
vulnerable (何かの)影響を受けやすい
be complementary 相互に補完し合う
credit A to B AはBのおかげである
be critical to~ ~にとってきわめて重要な
be committed to ~ing ~を約束している
poised to~ ~する準備・用意ができている
prompt 引き起こす
deter from~ ~を思いとどまらせる
この他にも、TOEICに出そうな表現満載です。無味乾燥な単語と例文の羅列ではなく、できるだけ興味を持って読めるよう、著者が長年住んでいるヨーロッパの事情なども説明に盛り込まれていて、気楽に読めます。
レベル的には、TOEIC860点以上の高得点者が更なるレベルアップを目指したり、金融英語に興味のある方が読むと特に得るところが多いのではと思います。ある程度経済英語を読み慣れていないと、ちょっと読むのがつらいかもしれません。アマゾンで中身が少し読めるようになっていますから、興味のある方は是非のぞいてみてください。
↓立ち読みしてみようかな、と思った方、クリック頂けると嬉しいです。



おはようございます。
随分前の記事へのコメントとなり恐縮ですが、この本をブッ○○フで見かけたもので(笑)
TEXさんが記事でまとめてくださっていますが、こういうコンセプトの本ってTOEICではまだ出ていないような気がします。フレーズ集はありますが、そのフレーズがどんな状況で使われるかの説明はほとんどありませんし、この本のように発展的に使えるような設計にはなっていないと思うのです。
>経済記事や実際のビジネスに登場する基本的な100の言い回し
>左側のページでは、その言い回しがどういったニュアンスで使われるのかについて、現場で仕事をしている金融マンの視点から、さまざまなエピソードを交えて詳しく語られています。そして、右側のページでは、実際にビジネスの現場で使われている例文を、キーセンテンス(計100)と増強センテンス(計400)として紹介し、類義語や類似表現を含めて学べるようになっています。
こういう本がTOEIC対策書でも出たら、高スコアでも話せないとかいったことが少なくなっていくのかなと期待します。初学者に必要な100の言い回しを集めたTOEIC本を是非とも作ってください!(人頼みですみません(汗))

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