パート1対策
週末は、「TOEIC界のチャゲ&飛鳥」こと、ヒロ前田さん&ロバート・ヒルキさんのコンサート、ではなくTOEIC指導者養成セミナーに参加してきました。参加者は皆、TOEICの指導者をしている、あるいは目指している方ばかりなので、とても刺激になりました。こうして他の指導者の方の授業を拝見したり、話を聞く機会って本当に貴重ですし、自分にとっての学びとなります。駆け出し講師の私としてはありがたい機会です。得られたものを生徒さんやブログ読者の皆さんに還元できるよう、自分の中でしっかりと咀嚼して、モノにしたいですね。

セミナーで学んだことの中から、今回、とても面白いなあと思ったパート1の指導法や勉強法を差し障りのない範囲で1つご紹介します。レベル的には初級者向きですが、上級者にとってもやり方次第では参考になるかと思います。

まず、写真を見て、中に写っている名詞を生徒に挙げてもらいます。独習の場合は、できるだけ自分で考えてみます。例えば、オフィスの中でメガネの女性が席で電話をしている写真なら、telephone, desk, chair, woman, office, computer, glasses, screen, keyboard, receiver, document, book, cabinet, window, door, office equipment, office supply, jacket, shirt, light, trash can, drawerなどが考えられますね。「10個考えてみよう」でもいいかもしれません。初心者なら10個考えるのも大変でしょう。なかなか10個出て来なければ、講師がフォローします。

次に、動詞を考えます。女性が主語ならsit, talk, speak, hold, face, type, use, have等、モノが主語なら、place, situate, hang, open, close, wear等ですね。これを10個考えるのは大変ですから、生徒さんに考えてもらうのは5個程度でいいかもしれません。

名詞と動詞が出そろったら、それを組み合わせて、実際に生徒に例文を作ってもらいます。ペアワークでもいいですし、挙手で講師がホワイトボードに書く、でもいいと思います。

そうした上で、実際に問題を解いてもらいます。そうすると、普段解けない生徒でも、格段に解ける確率が高くなりますよね。「こうやって写真を見て、どんな答えになりそうか予想できるようになると、スコアがアップするので、身近な生活用品とか、動作とか、英語で言えるように練習することが大切です。じゃあ、次の問題、どんな答えになるか、ちょっと皆で考えてみましょう」などとゲーム感覚を取り入れると授業が楽しくなるかもしれません。

これって上級者にとっても結構大切な技術、なんですよね。写真を見た時に、どんなことが問われそうか大体想像がつくと、意表を突くような難しい問題が出ても対応できますから。そうした柔軟性を、ゲーム感覚で養いつつ、英語の勉強にもなるので、なかなかこれは優れた指導法だなあと感じました。

私の場合、感覚的には、パート1の答えの7割くらいは想定の範囲内です。残り3問は、「そこでそう来るかあ」と思うような答えが来ますが、まあそれはそれで楽しんでいます。「ETSの中の人はさすがだなあ」と感心しますね。「これだけ人が大きく写っているのに、あえて主語にキャビネットを持ってくるかあ」とか。

特に高得点を狙う方にとって、パート1には意外な落とし穴が潜んでいるので、柔軟な英語力を身につけ、「フ、お前の技はすでに見切った」と余裕を持って試験を受けるようにしたいですね。それが自信になるはずです。


参考にして頂けた部分がありましたら、下のバナーをクリック頂けると嬉しいです。

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TEXさん セミナーお疲れさまでしたーv-273

パート1で名詞・動詞10個ずつって中・上級者でも難儀だと思うので、トレーニングにはいいですよね。上級者なら「4つとも現在完了形の受身でお・ね・が・いv-238」なんて指定してもいいかも。私は学生にオリジナルの正解文と不正解文を作る課題を出しますが、彼らの発想力に感心すること多しです。参考になる授業アイディアをありがとうございました。

Aya | URL | 2010/02/08/Mon 10:43 [EDIT]
Ayaさん
この指導法は、レベルを変えられるのもいいところですよね。初級者なら5個でも厳しいでしょう。生徒の視点を広げるのにも役立ちそうです。参加者の中には、実際に生徒に写真を撮らせて、Ayaさんがやっていらっしゃるような問題を作らせる作業を行っている方もいらっしゃるようです。今は簡単にデジカメや携帯で写真が撮れるので、それもありですよね。パート1の教え方にも色々あって奥深いですよね。とても参考になります。
TEX加藤 | URL | 2010/02/08/Mon 11:48 [EDIT]
一人で出来そうな勉強方法がいいですね。
知らない単語を確認することも出来そうだし・・。
いい方法教わりました。早速やってみます。
ありがとうございました。
lucky but lazy mom | URL | 2010/02/08/Mon 22:41 [EDIT]
lucky but lazy momさん
どんな答えが正解かな、って考えるのは結構楽しいですよ。
写真に写っているモノを英語で描写するって勉強にもなりますしね。
是非、試してみてください。
TEX加藤 | URL | 2010/02/08/Mon 23:34 [EDIT]
記事待ってました!
TEX加藤さん

お久しぶりです。記事、待ってました。ありがとうございます。
もうTTTの季節なんですねー。
参加したくても出来ない者(=ワタクシ)にとって、TEX加藤さんの記事はとても待ち遠しいです(笑)

Part1対策、私は過去にTTTで学んだ問題作成アクテビティ(専用テキスト掲載)を多用しています。が、今回ご紹介いただいたメソッドもいいですねー。大変参考になります。
写真をとらせるバージョン、昨年のTTTRで発表されてましたよね。これまた感動しました。人もTTTも、毎年進化していることを感じます。

TTTの様子、また可能な範囲でシェアさせてください。楽しみにしています!
Azurite | URL | 2010/02/09/Tue 00:34 [EDIT]
2日めを欠席したのがかえすがえすも残念です…
これ、いいですね。レベルを変えられることもそうですし、気づきを引き出すにもいい、受講生の人数によって方法をアレンジして少人数でも大人数でも使える…見てみたかったです。

それになにより、問題を解くときに漫然と写真をみて、選択肢が流れてきてから「えーと」と考えているうちに次がきてあわてる、などというど真ん中ストライク空振りみたいなことを減らせますね。配球を予測しながら待ち構えられるようになる、といいますか。Jayさんがどこかで書かれていた「reactiveでなくproactiveに」のいい実例になりそうです。

これに、書き出した単語からひとつピックアップして、その単語から連想するものを5つ、さらにその5つから連想するものを5つ書き出す(計30個の単語を連想で書く)マッピングを組み合わせると、語彙定着にもPart 1対策にもじわりと効いてきそうですね。


良いアイデアをいただくと、自分もそこからいろいろ考えをふくらませたくなります。アイデアのご紹介、ありがとうございました。
ご隠居(a.k.a. 金沢のN) | URL | 2010/02/09/Tue 01:11 [EDIT]
Azuriteさん
ご無沙汰しています。他の参加者のメソッドを勉強するのって、とても参考になりますよね。
皆さん違ったシチュエーションで授業をされているので、非常に勉強になります。

私は残念ながら最終日は参加できないのですが、3日目は参加しますので、シェアできる
事項がありましたらUPさせて頂きます。
TEX加藤 | URL | 2010/02/09/Tue 08:26 [EDIT]
ご隠居さん
このアクティビティが優れているなあと私が思ったのは、普通だと、「ふーん。そうかあ」
で終わってしまうパート1の勉強に、「考える」過程を盛り込むことができることです。
「どんな答えが出てくるだろうか」って考えるのって、きっと生徒さんにとっては楽しいし、
しかも英語の勉強になりますよね。私のクラスでは人数や規模の関係で、生徒さんとの
直接のやり取りは難しいのですが、それでも、「皆さん、ちょっと考えてみてください」
って形で授業に取り入れられそうです。「気付き」が「学び」につながる授業の一つでは
と思います。是非試してみてください。
TEX加藤 | URL | 2010/02/09/Tue 08:31 [EDIT]
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| | 2010/02/09/Tue 10:47 [EDIT]
隠しコメントさん
ヒロ前田さんとヒルキさんは私なんぞよりは遥かに上をゆくTOEICのスペシャリストです。
パート1も、工夫次第では難しくなったり、楽しくなったりするので、是非いろいろ
試してみてください。
TEX加藤 | URL | 2010/02/10/Wed 00:26 [EDIT]

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