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米軍勤務時代のお話
先日ヒロ前田さんと英語学習について対談(雑談とも言う)を行ないました。私と前田さんと言えば話の内容=TOEICと連想されるかと思いますが、それだと際限がなくなってしまうので、二人のパーソナルな話や、一般的な英語学習についての話が中心です。

私と前田さんがどういうきっかけで英語学習に興味を持ち、どういった歩みで英語を勉強してきたのか、といった話をしました。2時間15分もあるので、音声ファイルを三つに分けてあります。ご興味があればどれか一つでも聞いてみてください。話の内容は、限りなく個人的な思い出話で、TOEICのスコアアップのための戦略とか技術についての話ではありませんので、聞いて頂ける方は予めご了承ください。2010年3月末まではダウンロードできます(ダウンロード期間は終了しました)。

ちなみに、前田さんのメルマガで、私はこのように紹介されています。

今回の対談パートナーは、米軍基地で家電を販売していた経験をお持ちの、TOEICオタクです。

これだけ読むとかなりの変人ですね。まあ実際そうなんですが。せっかくこのように紹介して頂いたので、皆さんにとってはどうでもいいかもしれませんが、ちょっとだけ米軍担当営業時代の話をします。

私は大学を卒業後、家電メーカーに勤務していたのですが、入社して4年目に、海外在留米軍への営業担当部門であるPX課と呼ばれる特殊な部門に配属になったんです。PXはPost Exchangeの略で、ロングマンでは、a shop selling food and other supplies on a US military baseと書かれています。

皆さんはあまり入る機会がないでしょうが、それぞれの米軍基地の中には、小さな免税の家電の販売店があって、私のいた部門は、そこに商品を卸して、軍人さんに販売するのが仕事でした。それぞれの部員は、週2-3回担当基地に営業に行って、基地内のお店の商品在庫や売れ行きをチェックしたり、自社商品の担当レップ(sales representative)の勤務管理をしたり、「この商品の在庫少なくなってきたので、注文書発行してください」といった交渉を担当窓口の方と行っていました。もちろん、自分で店頭に立って商品を販売したり、年に数回セールを企画したりもしていましたね。毎日がリアルTOEICです(笑)

この仕事をしていた時に痛切に感じたのは、単に英語ができるだけではビジネスマンとしては使えない、ということです。異動になった当初は、商品知識も少なく、店頭に立っていて、大柄な黒人の軍人さんに、「このCDプレイヤーとこのCDプレイヤーはどう違うんだ」と聞かれ、「えっと、パワーです」なんて答えてしまい、「What? Power for CD players?」などと切れられてしまったり(笑)英語がビジネススキルになっていなかった訳です。それからは、必死に英語の製品カタログを読んだり、びびりつつもなるべく店頭に立ったりして、次第に英語で仕事ができるようになりました。

要は、英語がブロークンだろうがなんだろうが、商品の説明ができて、相手と交渉ができて、商品の売り上げが上がればいいわけです。現場で使う英語自体は基本的なもので十分で、むしろ、音響機器についての基本的な知識や専門用語を知っていなければいけません。カタログが読めないと話にならないし、新製品の機能が説明できなければ営業としては失格です。英語って、そういうふうに使うものじゃないのかなあと思います。

横須賀、横田、厚木、座間、佐世保、沖縄、グアム、韓国、ダラス、といった基地には全て行きましたね。その部門には一年半ぐらいいたのですが、何物にもかえがたい貴重な経験でした。米国文化を体験できて、英語の勉強にもなるし、仕事もできてお給料ももらえるわけですから。人と人との触れ合いが楽しかったですね。

とこんな思い出話をしても皆さんの英語学習の参考にはなりませんが、自分が普段学習している英語が、何らかの形で自分の生活に生かされて、それに対しての見返りがあると、英語力って伸びると思います。そういう方法を皆さんの中で見つけられるといいですよね。


参考にして頂けた部分がありましたら、下のバナーをクリック頂けると嬉しいです。

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Comment

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英語で何を表現するか
こんにちは^^
TEXさんとヒロ前田さんの対談、後ほど拝聴させていただきますね。
とてもたのしみです♪

久しぶりにコメントさせていただきます。
今回のエントリーに関係あるような関係ないような話になりますが、
ここ1-2年ほど、とても大切だなぁ感じることは、
英語をそつなく話すということではなく、
自分の思っていることや意見、
相手の主張に対して、それを理解した上での自分の意見を
日本語や英語で堂々ときちんと話ができるようになる、
そしてできるだけ相手にも理解してもらうということです。

それって誰でもしてる「当然のことじゃん」と一見思えるかもしれませんが、
本当の自分と向き合って、ちゃんと自分の言葉で語れる人って
少ないような気がします。

英語の発音やしゃべり方がなめらかでなくても、
話している中身が面白かったり、キラリと光る何かがあったり、
うーん、こいつ考えてるなぁというものがある方が、
人間的に魅力があるように思います。(世界観が広いというか)

そして、遅まきながら、自分を自分の言葉で語るには、
私ってぜんぜ-ん知識がないなぁということに
あらためて気づき、英語の勉強は少し脇において、
たくさんの本を読み、学びました。
自分で言うのは恥ずかしいですが、現在は、以前の私よりは
考え方の幅が広がり成長できているように思えます。
(英語と一緒でこれからも日々の精進が必要ですが^^)

1月から英語の勉強も再開したのですが、
いろいろなフレーズや文法を英語感覚の英語で覚えて、
自分の意見や考えを英語で伝えられるようになりたいですし、
相手を理解したいと思っています。
TEXさん、いつも素敵なひとりぼけツッコミとたくさんの気づきをありがとうございます^^
Milk | URL | 2010/01/25/Mon 16:05 [EDIT]
Milkさん
英語学習って自己実現のための手段だと思うので、とても良い方向に進まれているように思います。私も読者の皆さんにいろいろと気付きや学びを頂いていて、感謝していますよ。今後ともよろしくお願いします。
TEX加藤 | URL | 2010/01/25/Mon 20:21 [EDIT]
PART7攻略
この前は、PART5のモニターさせてもらってありがとうございました。
本番のTOEICテスト以来で、真剣に時間を測って、TEX加藤さんの問題を解きました。
この半年くらいずっとPART5、6は、安定して8割以上取れるけれどもPART7が時間切れで、最後の10問以上つまりDPがほとんど塗り絵になってしまいます。

今回の対談でPART7攻略のヒントがつかめました。
対談の「背景知識があるのとないので大違い」と話されていたのがかなりヒントになりました。
今は、TOEICベストスコア625(L295、R330)ですけど、TEX加藤さんのブログも頼りにしてなるべく早く 800点越えできるように頑張ります。
これからも有益な情報期待してます。
fuji | URL | 2010/01/25/Mon 21:18 [EDIT]
fujiさん
その節は協力ありがとうございました。Rの点数と比較して、Lはまだまだ伸ばせますから、
是非Lの方も頑張って勉強してください。短期間で伸ばせると思いますよ。
TEX加藤 | URL | 2010/01/25/Mon 23:01 [EDIT]
そうですね。
TEX加藤さん、コメントなさった皆さん、これは英語に限らず、母国語の日本語についても言えることですよね…。人と人とのコミュニケーションの根底だと、コミュニケーションを(年を)重ねるほど痛感します。

PS.TEX加藤さん、遅ればせながら、最近、貴著書を購入しました。内容は勿論、サイズと構成が魅力的ですね…隙間時間こそが学習タイム、というサラリーマンの心をキャッチした、まさにTEX加藤さんならではの問題集ですね!
らべんだ | URL | 2010/01/26/Tue 01:06 [EDIT]
らべんださん
言葉は生きていますからね。コミュニケーションの手段であることを忘れないように
したいです。本のご購入ありがとうございます。少しでも英語学習のモチベーションUPの
お役にたてればと思います。
TEX加藤 | URL | 2010/01/26/Tue 08:27 [EDIT]
シャセボウ出身
TEXさん、こんばんは。おひさしぶりです。

タイトルなんのことだかわかる人にはわかるはずですが、TEXさんなら
おわかりになりますね? そうです。実はわたしは「佐世保出身」でして、
この記事で、佐世保の米軍基地にいらっしゃったことがあるのを今日
はじめて読み、思わず書き込みしてしまいました。
高校まで生まれ住んだ地元でして、超地味な街ですが、米軍基地があるのであそこ
だけは、別世界というか、「フェンスの向こうのアメリカ」そのものでしたね。
「白いハローの子に追われ逃げてきたPXから 今はもう聞こえないおふくろ
のへたなブルース・・・・・・」(by 柳ジョージ)
ところで、FENで学んだ1つが「佐世保」の発音。第1アクセントで
「シャッセボウ」でした。長々とすみません。TOEICがんばりましょ。
middleager | URL | 2010/01/26/Tue 22:22 [EDIT]
middleagerさん
え、シャラポワかと思いましたけど(笑)

私も佐世保の基地は2-3回しか行ったことがありません。営業的には小規模な基地
なんですよね。横田・横須賀・沖縄・三沢等と比較すると優先順位が低かったんです。

基地って異空間ですよね。あそこだけ別の国です。その中で仕事をすることができたのは
貴重な経験でした。

TOEIC、頑張りましょう。私も全力投球します。
TEX加藤 | URL | 2010/01/26/Tue 23:46 [EDIT]
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| | 2010/01/27/Wed 00:00 [EDIT]
隠しコメントさん
あ、そうだったんですか。意外と世の中狭いですね。佐世保の基地の記憶は残念ながら
余り残っていませんが、どこかで遭遇していたかもしれませんね。タイムマシンで
のぞいてみたいものです。基地の中って、食べ物も米国なんですよね。タコサラダ
を注文したら、巨大なサラダが出てきてびっくりしたり、クッキーを買って帰ったら、
紙袋が油ですごいことになったり。基地の中のマックには当時からクォーターパウンダー
があったんですよ。今ではすっかりメジャーになりましたが、当時は珍しかったですね。
懐かしいです。
TEX加藤 | URL | 2010/01/27/Wed 00:30 [EDIT]

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