TOEICと数学
AERA English最新号の「あの人の単語増強法が知りたい!」に神崎さんが爽やかな笑顔と共に登場しています。神崎ファンは要チェックです。

さて、これはつい先日の都内某所での会話です。

A:TEXさん、11月のTOEICの後、パート7の○○について質問したじゃないですか。その時にそれは××だって言われて納得していたんですけど、他の満点レベルの高得点者の人たちにも聞いたら、××じゃなくて△△が答えだって皆に言われたんですけど。
私:え、いや、あの問題は××だよ。だって~だもん。
A:でも、ネイティブも△△を選んだって言うんですよ。
私:ま、まじかいな。うーん。自信あったんやけどなあ(なぜか関西弁)

ということで、私の年間パート7完全制覇の夢が破れるのか、はたまた私が正解していて見事に年間完全制覇を達成することができたのか、AMが届くのが楽しみです。それにしても、敵にネイティブまで加わったとは、これはにわかに冷たい逆風が吹いてきたのであります。まあ、私が間違っていたとしても、ブログで虚偽報告をすれば済む話ですね(おい)。

話は変わりますが、先日、「完全なる証明」(マーシャ・ガッセン著 文藝春秋)という本を読みました。アマゾンの本紹介は以下の通りです。

100万ドルの賞金がかけられた
数学の七つの難問のひとつ
「ポアンカレ予想」の証明。
今世紀中の解決は到底無理と言われたその証明が
2002年にインターネット上にアップされる。
だが、世紀の難問を解いたその男は、
フィールズ賞を拒否し、研究所も辞職、
数学界からも世間からもすべての連絡をたって消えた。

ペレルマンと同時代に旧ソ連で数学のエリート教育を
うけた著者だからこそ書けた傑作評伝ノンフィクション!

面白そうですよね。私自身は数学は学生時代は苦手科目だったのですが、この本は興味深く読み進めることができました。ちなみに、同じ数学者が主人公の「フェルマーの最終定理」(サイモン・シン著 新潮文庫)は感動モノです。数々の数学者が一生をささげても解けなかった数学界の超難問を、一人の天才数学者が苦闘の末に解き明かす過程は、数学が分からなくても間違いなく楽しめます。冬休みの読書にはお勧めの一冊です。

こんなことを感じるのは私だけかもしれませんが、TOEICの問題には、ある種数学的な美しさを感じるんです。限られた単語や表現、文字数や出題範囲の中で、世界一のテスト製作の専門家集団が、あらゆるスキルを駆使して練りに練って作り上げた問題には、数学の公式や方程式のような理路整然とした美しさがあるように思います。まあこんなこと試験中に考えている受験者はあまりいないでしょうが。

ですので、言葉にするのは難しいんですが、毎回試験を受けていて、特にパート5なんかは、選択肢の答えを入れると、とてもきれいな文ができあがるんですね。もちろん、それぞれの問題に間違いや正解の理由はあって、それが説明できないと講師は務まりませんが、一番美しい答えが正解なんです。問題文を読んで、選択肢を見たら、正解の選択肢が光って見えます(誇張あり)。

これは将棋と同じです。プロの棋譜は美しく、どういう思考過程でその局面に至ったかが見る人が見れば分かります。美術品や工芸品の真贋も同じですね。「姿がよくない」のは偽物だと一見して感覚的に分かると聞いたことがあります。TOEICに置きかえれば、英語感覚、と言えるかもしれません。英語感覚が磨かれれば、仮に目を閉じていても、TOEICレベルの問題は心の目で正解できます(さらに誇張あり)。

なお、この点に関し、より詳しく知りたい方は、拙著「TOEICと審美眼~美しき正解~」「美的感覚で覚えるTOEIC重要表現」「TOEIC TEST驚異の心眼解答法」(三冊共に民明書房刊)をご一読ください。


参考にして頂けた部分がありましたら、下のバナーをクリック頂けると嬉しいです。

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Comment

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TEXさん、
こんにちは!
「完全なる証明」年末に読んでみます。

さて、私が執筆中の以下原稿を民明書房に持ち込もうと企んでます。

タイトル:Part5解法の最適化理論
アブストラクト:解答時間と正解率の関係を目的関数とし、Part5,6.7の制限時間を制約条件とするとき、受験者がPart5にかける時間と最適な解法は一意に決まるはずである。これを「線形計画法」によって数学的に完全証明することに成功したブロガーの物語。
OJiM | URL | 2009/12/23/Wed 10:21 [EDIT]
OJiMさん
こんにちは。えっと、それは民明書房ではない方がいいですね。民明書房に持ち込まれる
場合は、「TOEICパート5究極解法奥儀~数字は見た!TOEICの秘密~」等、怪しげなタイトル
でないといけません(笑)
TEX加藤 | URL | 2009/12/23/Wed 10:32 [EDIT]
物理的なアプローチで証明してみせたポアンカレの彼の話は「BS世界のドキュメンタリー」でやってましたよ。年末、再放映される可能性があるのでチェックしてみてください。

坂田三吉伝の「孤高の棋士」はお暇なときに読んでみて下さい。その中で確か島朗さんが言っていた、「定跡を勉強しないと強くはなれないが、ある高みに達したら、またその定跡を壊す作業が必要ではないか」と言うのを覚えています。英語にも当てはまりますよね。

あと、「私は理系だから英語は苦手」 みたいなわけのわからない事を言う人がたまにいますが、英文法、とくに関係詞や仮定法などは物凄く数学的だと思います。ちなみに私も理系です。
将棋も数学も好きです | URL | 2009/12/23/Wed 12:07 [EDIT]
masamasaです。

理系ネタありがとうございました。
将棋も数学も好きですさんに先を越されて「しまったぁ」ですが、
私も英文法は数学的な匂いがします。

TOEICの数学的アプローチは私のテーマでもあります。
OJiMさんの理論も大変興味深く、
一度しっかり講義を受けたいと考えております。

masamasa | URL | 2009/12/23/Wed 12:58 [EDIT]
あっあかん。
「フェルマーの最終定理」冬休みの読書に買ってしまう~。
趣味の読書は英検が終わるまで封印しよと思うてたのに。

正解に美を求める姿勢ってかっこいいと思う。
ある数学おたくが完璧な解答には美があると言った瞬間
恋心射抜かれた記憶が。。。

全然話が変わるンですが
今日ウチでアップした英文法ソング、生徒さんのレッスンネタに
どうでしょ?一発、生徒の前で歌わなければなりませんが。
「5文型ソング」私はフリも考えました!
絶対ウケルと思うのですが。
ジャスミン・リュー | URL | 2009/12/23/Wed 15:14 [EDIT]
ええっ!(涙)
私、自分ではPart7全部取れたと思っていたのですが、もしかしたら落としていたのかしら!?
アビメを待たないとわからないですよね。
どこだったんでしょう!?気になりますっ!
(某運営委員会の手前、詳しくは書けないですよね・・・)

ちなみに私は「暗号解読―ロゼッタストーンから量子暗号まで」が好きです。同じサイモン・シンの著書ですが、暗号作成→解読の過程が気になって、ノンストップで読んでしまいました。
何より、邦訳が上手いと思いました。
・・・ああ、邦訳ではなく原書の"The Code Book"の方を読め!と自分に喝を入れておきます ^ ^


izumi | URL | 2009/12/23/Wed 20:27 [EDIT]
将棋も数学も好きですさん
おっ、再放送がないか要チェックですね。リーマン予想の話も確か放送されていたと思うので、合わせてチェックしてみます。

初手端歩突の坂田三吉先生ですか。冬休みにでも読んでみます。英語はロジカルな構造になっているので、数学に通じるものがありますよね。だからTOEICは解いていてパズルのような楽しさがあるのかもしれません。
TEX加藤 | URL | 2009/12/23/Wed 21:34 [EDIT]
masamasaさん
先日はお会いできてよかったです。またどこかで深く突っ込んだ話でもしましょう。
パート5の文法問題は、数学的アプローチでほとんど全て解けそうな気がしますね。
パート7も解く時はロジカルな思考が頭を駆け巡っている気がします。OJiMさんを
交えて話したら長くなりそうですね(笑)
TEX加藤 | URL | 2009/12/23/Wed 21:36 [EDIT]
ジャスミン・リューさん
「フェルマーの最終定理」はすごい本です。まさしく現実は小説より奇なり、です。
ドラマを超えたドラマがあるので、是非読んでみてください。きっと感動されると思います。

5文型の歌、よくできてますね。試験の時に頭の中で歌が回り出すとまずい気もしますが(笑)
面白い情報ありがとうございます!
TEX加藤 | URL | 2009/12/23/Wed 21:44 [EDIT]
izumiさん
気になる場合はTommyさんに聞いてみてください。何か情報が得られるかもしれません(ドラクエ見たいですが) この翻訳者の方、すごいですよね。フェルマーの最終定理も同じ女性です。素晴らしい仕事ですよね。

TEX加藤 | URL | 2009/12/23/Wed 21:48 [EDIT]
ありがとうございました!
Tommyさんのヒントは両文参照型で、このブログの中にあると・・・

ドラクエ&クロスリファレンス方式でわかりました!
ありがとうございます!
今回初めて、試験後覚えている問題全部メモを取っていたのでラッキーでした。
私、おそらく自信を持って"r"を選んだみたいですが、"f"という意見もあったんですね。どっちだろう!?
izumi | URL | 2009/12/25/Fri 07:33 [EDIT]
izumiさん
あ、分かりましたか。私的には、rだとクロスレファレンスではなく、2つ目のパッセージだけを読めば答えが分かってしまうので、fが正解だと思います。が、AMが届かないと何とも言えませんね。
TEX加藤 | URL | 2009/12/25/Fri 09:56 [EDIT]

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