まずは本を読む
サッカー日本代表の対戦相手が決まりましたね。優勝候補のオランダをはじめ、強敵ばかりですが、なんとか予選を勝ち抜いて、旋風を巻き起こしてほしいものです。

さて、今日は直接英語とは関係のないパート7対策「日本語の本を読む」ということについて書いてみたいと思います。これは当たり前のことですが、「日本語を速く読めない人は、英語も速く読めない」という点、意外と見過ごされている気がします。考えてみれば当然のことですよね。英語が母国語でない限り、普段日本語を読むスピードがえらく遅いのに、TOEICの英文になると急にすらすら読める、ということはあり得ません。

読者の皆さんのブログをひそかに巡回したり、また、お話したりしていて気付いたことが一つあるのですが、読書家の人には、TOEICのスコアの伸びが早かったり、リーディングスコアの高い方が多いように思います。つまり、元々の国語での読解スピードが速く、読解力が高い、ということです。

以前にオフ会で、1年で500点台から950点までスコアアップさせたトイッ子さんにお会いした際にも聞いてみたのですが、「学生時代は、現国が得意科目でした」とおっしゃっていました。また、試しに生徒さんに日本語でパート7のパッセージを解かせてみたら、全然できなくて愕然とした、というエピソードをある先生から聞いたこともあります。そりゃ、日本語で読んでわからないものは、英語で読んでも絶対に分からないですよね。

パート7では、ビジネスに関する背景知識があって、日本語の読解能力が高い方が圧倒的に有利です。書かれている内容やシチュエーションがイメージできますし、ストーリーが頭の中で追いやすいですから。私自身、サラリーマンとしての経験と、活字中毒者で読書スピードが普通の人と比べて恐らく相当速い、ということが、パート7を解く際の基礎になっています。ですから、パート7が苦手な方は、まず、日本語の本を読む、ということも、英語学習と並行して進められると良いと思います。

TOEIC、という視点で効率的なのは、ビジネス書を読むことです。ですが、「マーケティングの基礎知識」的な堅いものを読もうとすると、よほど興味がない限り挫折してしまいます。ですから、普段自分が興味を持っている事柄(物価高や、円高、事業仕分けとか)について初心者向けに書かれたものとか、人物伝などがお薦めです。また、自分が普段使っている商品を作っている会社(今旬のユニクロとか)の成功物語でもいいし、先日のイチローのCMではありませんが、感動したCMがあったら、そのCMを作っている人の本を読んでもいいでしょう。とにかく、自分が興味を持てそうなトピックについて書かれた、柔らか目のビジネス書を読む、ということが大切です。

それでも何から手をつけていいのかいまいちピンと来ない、という方は、ビジネス誌をまずは買って読んでみる、というのも一つの手です。初心者の方にお勧めなのは、「日経Associe(アソシエ)」「DIME」「日経TRENDY」です。内容が比較的やわらかいですし、トピックも身近で、本の紹介があったり、内容も多彩ですから、きっと自分なりに面白そうだな、と思う記事が見つかるはずです。そこを起点にして、次は文庫本なり単行本に進む、というのもよいのではないでしょうか。

その他の手段としては、文庫本で経済小説を読んでみる、という手もあります。幾つか文庫で手軽に読めるものを紹介させて頂きますので、ご興味があれば読んでみてください。

神様からひと言(荻原浩著 光文社文庫)
経済小説、というよりサラリーマン小説です。笑えて泣けます。

青年社長<上下巻>(高杉良著 角川文庫) 
TVなどにも登場するワタミの社長をモチーフにした成功ストーリーです。

戦略プロフェッショナル(三枝匡著 日経ビジネス人文庫)
企業再生を描いた迫真のストーリー。著者の三枝さんは東証一部上場企業のCEOです。

ハゲタカ<上下巻>(真山仁著 講談社文庫)
映画化もされた人気TV番組の原作です。私は読んでいませんが、ご興味あれば。

一勝九敗(柳井正著 新潮文庫)
小説ではありませんが、いわずとしれたユニクロの創業者が自ら語る自叙伝です。

明日の広告(佐藤尚之著 アスキー新書)
これも小説ではありませんが、広告の今、が感じられる読みやすい本です。


参考にして頂けた部分がありましたら、下のバナーをクリック頂けると嬉しいです。

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神様から一言
私も「神様から一言」に一票。萩原浩氏の本は大好きです。違うジャンルと言ってもいいですが、「明日の記憶」には号泣しました。

「日本語で読めないものは英語でも読めない」、激しく同意ですし、意外な盲点かもしれませんね。
渥美クライマックス | URL | 2009/12/05/Sat 12:17 [EDIT]
渥美クライマックスさん
私も荻原浩ファンです。どちらかというと、私の場合は、「オロロ畑でつかまえて」「なかよし小鳩組」のようなコミカルタッチの小説が好きですね。もちろん、「明日の記憶」にも感動しましたが。サスペンスも書いたりと、すごく多才な方ですよね。サラリーマン小説の入門として、「神様から一言」はすごく入りやすいのではと思います。
TEX加藤 | URL | 2009/12/05/Sat 12:32 [EDIT]
納得
こんにちは。
TEXさんの知識とギャグを織り交ぜたいつもお見事な文に感心していたのですが、やはり読書がお好きな方なのですね。納得です。Part7解答力と文書読解力について、私も同様に考えていました。私は本はおろか、家電の説明書さえ読まない人間でしたので、最近はビジネス啓発本あたりから少しずつ読むようにしています。フォトリーディングなんかにも手を出してみようと思ってますがどうですかね。柳井さんは興味がありましたのでこの正月休みにでも読んでみます。
torinosuke | URL | 2009/12/05/Sat 17:18 [EDIT]
TOEICレベルの文ならさすがに日本語なら余裕ですが英検準一級や一級の過去問等にいたっては日本語でもなんでそれが答えになるのか悩む問題があり愕然としました。(笑) 日本語版TOEICや英検一級を国民みんながやったらボロボロ間違える輩が続出するでしょうね・・・。ネイティブでもしょせんそんなもんです。 結論 国語苦手な方=TOEIC絶望 です。まあ本人の努力しだいですが。 同じ言語という分野である以上密接なつながりがあるのはいなめません。
やす | URL | 2009/12/05/Sat 17:53 [EDIT]
久しぶりです♪
こんばんは!前にTOEICで810点取ることができたとコメントした美帆です。覚えているでしょうか?

無事に大学が決まりました。TOEICの点数を武器にアピールし、見事MARCHの大学の推薦入試に合格することができました

大学卒業までには950点目指してまた頑張ろうと思います。

TOEICはきっと私の運命を変えました。いつもブログ読んで励まされました。本当にありがとうございました*
美帆 | URL | 2009/12/05/Sat 20:58 [EDIT]
国語力
私も実は、国語の成績が一番良かったです。
でも、国語も理科も好きだったので、高校1年のときに相談した副担任の先生に理系を勧められ(本人は国語の先生でしたが)、「理系に進んでおけば後々文系に行っても大丈夫だから」という理由で、高校は国立理系コース→大学は理学部に進みました。
今になって、色々な理由から、これは私にとってはとてもラッキーな選択だったと思っています。

「日本語で読めない物は英語でも読めない」は全く同感です。

「第2言語の能力は、決して母語の能力を超えない」と、子ども達を見ながら実感する毎日・・・
とんちんかんな日本語を操る息子に(話すのは大丈夫ですが、作文が苦手みたいです、涙)日々苦労しています。
izumi | URL | 2009/12/05/Sat 21:30 [EDIT]
同じことが音読でもいえると思うのです。
英文の音読のスピードをあげるトレーニングを・・・とよく目にしますが
日本語でのおしゃべりでも速度遅いボクはかなり不利だと感じています。
| URL | 2009/12/05/Sat 23:16 [EDIT]
torinosukeさん
フォトリーディングは私はやったことがないので何とも言えませんが、何事もチャレンジですから、迷われているのならとりあえずは挑戦されることをお勧めします。柳井さんの本、ご興味あれば読んでみてください。元々は地元でお父さんの後を継いだ衣料品ですからね。すごいサクセスストーリーです。
TEX加藤 | URL | 2009/12/05/Sat 23:42 [EDIT]
やすさん
いや、私も日本語版TOEICがあったらちょっと自信ないですね。国語が苦手なようでしたら、まずは本を読む習慣を身につける、というのが良いかもしれません。まあ世の中には、まったく本を読まないすごいクリエイターもいますが、少なくともTOEICではビジネス文書を読まなければいけないので、練習が必要でしょうね。
TEX加藤 | URL | 2009/12/05/Sat 23:44 [EDIT]
美帆さん
こんにちは。覚えていますよ。表彰しましたから。推薦入試合格、おめでとうございます。
努力が実ってよかったですね。大学に入っても、是非英語学習を継続してください。
英語学習を通じて、得られるものは大きいですから。何か一つに打ち込めば、きっと
たくさんのことを経験できて、大学生活がより豊かになるはずです。頑張ってください!
TEX加藤 | URL | 2009/12/05/Sat 23:47 [EDIT]
izumiさん
おおっ。国語が得意な理系とは、最強ですね(笑) 私は理系方面はさっぱりです。

息子さんの母語の成長、是非温かく見守ってあげてください。私も子供のころは
それほど作文は得意ではありませんでしたよ。日記をつけてから書けるようになった
気がします。楽しんで書けるようになるといいですよね。
TEX加藤 | URL | 2009/12/05/Sat 23:51 [EDIT]
匿名さん
あ、何も異常に速く読む必要はありませんから、日本語で話すスピードが遅くても
大丈夫ですよ。日本語を話しているくらいの普通の音読スピードで英語が読めるように
なれば十分です。
TEX加藤 | URL | 2009/12/05/Sat 23:53 [EDIT]
死亡してしまうではないですか
『苦手科目は国語』だった私は、一気に萎えてしまいました。v-40
でも、理系が強いわけではありません。昔から気づいていたことですが、国語力がないと、他の科目も中途半端になりますね。
ああ、小学校4年生からやりなおしたい。。。
yuriyuri | URL | 2009/12/06/Sun 00:46 [EDIT]
yuriyuriさん
死亡されましたか。そんなyuriyuriさんは、masamasaさんの「TOEIC征服日記」をお読みください。本を読まなくてもパート7で高得点を習得されているので、本嫌いの方、頑張りましょう、と書かれています(笑) まあ、何でもいいので、面白そうだな、と思った本を読んでみてはいかがでしょうか。新しい世界が開けるかもしれませんよ
TEX加藤 | URL | 2009/12/06/Sun 00:50 [EDIT]
TEXさん、
こんにちは!

何を隠そう私も国語の読解問題が一番得意でした。そして、好きでした。
なぜなら他の教科と違って暗記する必要が無いからです。^^;

今回の記事を読んで、自分はもしかしたらPart7が得意になれるんじゃないかと希望が持てました。あとは英語力を磨き、背景知識を身に付ければいいんですね。

ちなみに、最も苦手だったのは数学でした・・。
OJiM | URL | 2009/12/06/Sun 00:56 [EDIT]
You can say that again.
全く同感です。

浪人時代まで本というものは一冊も読破したことがありませんでしたが、たまたま手元にあった『青春の蹉跌』(石川達三著)を読んでから本の面白さにのめりこみ、胸を張って「趣味は読書です」と言えるようになった経緯があります。大学に合格にしたのは、英語力以上に現代文の力に依拠したからだと言っても過言ではありません。

『青年社長<上下巻>』(高杉良著)は10年ほど前に読みましたが、睡眠時間を奪われて仕事に影響が出るほどに、むさぼり読んだ面白い小説でした。 



fukken | URL | 2009/12/06/Sun 01:41 [EDIT]
OJiMさん
こんにちは。理系のOJiMさんが国語が得意とは意外でした。数学が苦手だったのは私と共通してますね(笑)
TEX加藤 | URL | 2009/12/06/Sun 08:59 [EDIT]
fukkenさん
文学青年だった姿が目に浮かびますね。

高杉良さんの経済小説は、「青年社長」以外にも力作が多数ありますよね。私は
初期のころの作品が好きです。
TEX加藤 | URL | 2009/12/06/Sun 09:02 [EDIT]
まずは本を読む
僕はPART7が苦手だったんですが、突然思い立ってあることをやってみたら、PART7で80%~90%確実にとれるようになりました。それは、公式問題集やリーディングBOXなどのPART7の訳文を読むことでした。慣れてなかったんですね。この手の文書に。だから、ただ慣れるだけだったら別に英文で読む必要はないと思ったんです。この試みを実践してから直接スコアに影響が出始めました。本当の意味で力がついたわけではないのであんまり嬉しくはありませんが、僕みたいな中級者にとってはやってみる価値はあるのかなと思います。
Rabbit | URL | 2009/12/06/Sun 21:13 [EDIT]
Rabbitさん
おおっ。そんな手がありましたか。貴重な体験談、ありがとうございます。

確かに、背景知識の有無で、スコアは変わってくると思います。極端な例ですが、
ネイティブの中学生がTOEICを受けたら、860点レベルだった、という話を聞いたことも
あります。まあ、集中力が続かない、という原因もありますが、背景知識がないので、
話している内容が分からないわけですよね。

一つの勉強法として、参考にさせて頂きます。授業でも紹介できそうです。
ありがとうございました!
TEX加藤 | URL | 2009/12/06/Sun 21:44 [EDIT]

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