考えて指す
今、CNNを見ていたら、刺青が軍から問題視されて、それを除去しろ、と命じられた人が出ていたのですが、彼の右腕にでかでかと刻まれた刺青が、「サンチェス」となぜかカタカナでした(笑) あれは一体どういう感覚なんでしょうね。思わず爆笑してしまいました。

さて、今回のTOEICのパート5で目に付いたのは、「動詞の型」を問う問題です。これは受験英語でも「動詞の語法」として覚えなさい、と言われることなので、TOEIC対策としてはしっかり押さえなければいけないポイントですね。この手の問題は、動詞の意味が分かっていても、用法が分かっていないと正解することはできません。異なる動詞が四つ並んでいるけれども、意味ではなく、「動詞の型」で解くわけです。たとえば、こういう問題です。

After long deliberation, Tex Kato has ------- to accept the offer from Kanzaki Corporation.

(A) encouraged
(B) forced
(C) refused
(D) persuaded

いかがでしょうか。冒頭のdeliberationは「熟考」という意味です。「熟考の末、Tex KatoはKanzaki Corporationからのオファーを○○した」という文意自体はそれほど難しくないでしょうし、解答とは関係がありません。

この問題の正解は(C)refusedです。この動詞だけが、直後に不定詞を取ることができます。残りの三つの動詞は、S+V+O+to do、つまり、to不定詞の前に目的語がないといけません。たとえば、encourage / force / persuade + 人 + to doという形ならOKです。ですので、意味的にはどれも入りそうな感じですが、文法的にNGです。もちろん、目的語が前に出た受身なら問題ありません。Tex Kato has been encouraged to doといえます。

こうした問題もそうですが、「なんとなくこれかな」と答えを選んでしまうと、間違ってしまう可能性があります。「うーんなんとなくTEXさんは神崎さんからのオファーなら断らないだろうから、Dかな」とか、「TOEIC的にはオファーを断る、はなさそうだ」「TOEICはポジティブな言葉が好きだからencourageだ」などというのはメチャクチャです(笑) もちろん、ネイティブレベルの感覚をお持ちなら、感覚で正解できるでしょうし、それが一つの到達目標でもあります。ただ、我々一般の英語学習者は、なかなかそこまで到達するのが大変なので、まずはルールを覚え、そのルールに基づいて正解を選ぶ、という姿勢が基本だと思います。

昨日の記事でも書きましたが、この、「理由を持って正解を選ぶ」という姿勢はとても大切です。将棋でもそうですが、素人将棋では、思いついた手を、「なんとなくよさそうだから」と指して、相手の応手を見て、「あ、しまった。ちょっと待った(笑)」なんとことが起きてしまいます。しっかりと自分なりに先を読んで、「こう来たらこう指す、だからこれがベストだ」と理由を持って指すことが大切です。もちろん、それが悪手である場合もあるのですが、考えて指すのとそうでないのとでは、その後の伸びが違います。

将棋もプロレベルになれば、盤面を見ただけで最善手がぱっと頭に浮かぶそうですが、そこまで到達するまでには、膨大な積み重ねがあるわけです。誰にでもそれができるようなら商売あがったりです。われわれ一般庶民はまずはコツコツと積み重ねることから始めましょう。


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Comment

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今日のは難しかったです。
おはようございます。

昨日はコメントありがとうございました。
公式は旧Vol1含めて5冊所持しており、現時点でそれぞれ2周し、3周目突入ですが、TEXさんコメントのとおり、まずは自分でなぜその答えに至ったかを強く認識し、答えあわせの際に検証するようにいたします。

公式問題集はスペースの都合からでしょうが、正解の解説がたんたんとそれもかなりシンプルに記述されているので、問題作成者の意図とかヒッカケのポイントがあまり浮かびあがりません。
本当にマニアックに出題ポイントを整理、分析するのであればTEXさんコメントぐらいのスペースが必要になるものと思います。

ちなみに今日の問題は、全くわかりませんでした。
大学受験のときに あれだけ文型とか動詞の型をやったのに、おざなりになっていますねぇ。 反省します。
カズ | URL | 2009/12/02/Wed 11:39 [EDIT]
TEXさん、こんにちは。
今日も仕事中の書き込みです(汗)。

11月の問題では、assure+人+that ~ の形を正解として選ばせる問題がありませんでしたか? わたしもここらへんの「動詞の型」の問題は、深くつっこんで勉強してこなかったくちなので、「特急シリーズ」「極めろ!」などをやっている中で、意識するようになってきました。こういう問題のことですよね?
こういう書き込みをするのも、運営委員会から差されるのでしょうか?
問題があれば、この書き込みは削除してください。
middleager | URL | 2009/12/02/Wed 12:01 [EDIT]
プロレベル
 すいません。神崎先生のオファーに絶対NOは無いでしょうと思ったアホです。(笑)

 松本亨博士の「英語と私」には、文法など勉強せずに、「「文法的」でないことは「変だ」と感じるようになるまで、英語を(日本語に訳さずに)吸収し、そして使用すべきである」と書かれてます。つまりネーティブ並みの語感が身につくまで英語のインプットとアウトプットを続けるべしとのことです。

 松本出身の石渡先生は正しいライティングの為の文法学習(英語による)は肯定されていますので、松本博士が厳しいということなのでしょう。

 伝説の英会話の神様恐るべしです。
 
ouch(アウチ) | URL | 2009/12/02/Wed 16:09 [EDIT]
TEXさん、こんばんは。
将棋と聞いては放ってはおけませんね、私は知る人ぞ知る将棋好きでしたから。
大学時代を男だけのむさ苦しい将棋部で過ごしたのも、今となっては良い思い出です。

さて、将棋には格言なるものがたくさんありますが、TOEICに通じるものも多いですね。
例えば、故 升田幸三先生がよく揮毫された「着眼大局、着手小局」。
局面は大きく俯瞰するように眺め、着手するときは細心の注意を払い、狭く深く再度よんで着手することですが、将棋は特にこの大局観というやつを重視します。

なんでもプロのよみというのは、右脳的処理をされているのだそうで、局面を見て、指がいいところにいくのは、小さい頃から何千、何万と同じような盤面を眺めてきたことにより、瞬間的に手の善悪を処理しているからだそうです。

そうなんですよね、やはりすべては修練の賜物であり、羽生名人であれ、渡辺竜王であれ、最初からそれが出来たわけではないですから。

TOEICの大局観、いずれ私もその境地に達してみたいものです。
それには、まず日頃の訓練ですね(笑)
みかん星人 | URL | 2009/12/02/Wed 20:55 [EDIT]
これは苦手なんです
まさに勉強しようとしていたもの。特急シリーズで何度もやっているけどダメ。一気にまとめて頭に入れてしまおう。。
yuriyuri | URL | 2009/12/02/Wed 22:10 [EDIT]
参りました。
頭から読んだときは(C) と思いつつも、from以降を読んだとたんに(D)を選んだ、英語力があいまいな僕です(泣)。

しかし、この練習問題を間違えたことで、かなり強く脳にインプットされました。今までにも、本当は文法からアプローチすべきなのに、文脈でたまたま正解して、理解したつもりでいる問題が多くあるのではと思ってしまいました。一度、練習問題を見直してみます。

ありがとうございます。
うみぶたきっく | URL | 2009/12/02/Wed 23:08 [EDIT]
600→730の厚い壁
加藤先生、2009/05 975(L480 R495)
ってなってますけど、5月は難しかったのですか?
今回とどっちが難しかったですか?
今回の予想点はどれくらいなのでしょうか?
やはり今回は全問正解は厳しい?

よく、いろんなところで600→730がかなり大変って書いてありますが、
私も今回のを受けてすごくそう思いました。
600付近は取れそうなんだけど、730いくには
かなりできた感がないと無理な気がします。
LinsteningはどうしてもPart3,4が何言ってるか分からないし、
ReadingはPart7が185~190問目くらいでいつも時間切れになります。
Part3,4,7の攻略ってやっぱり相当時間がかかるものなのでしょうか?
先生はどうやって英語ができるようになったのでしょう?
お返事お待ちしております。
プチメタボ | URL | 2009/12/02/Wed 23:15 [EDIT]
カズさん
そうなんですよね。公式問題集は解説が不親切ですよね。とはいえ、親切な解説を作って勝手に販売したら今度こそ出禁になりそうですが(笑)

ここ数回のTOEICでは、結構細かい文法事項を問う問題が出ている気がします。不定詞を取るか動名詞を取るか、といったレベルではなくて、不定詞の前に目的語が必要かどうか、といったレベルの問題が見られるようになりました。高得点を狙うなら、一歩突っ込んだ知識が必要かもしれません。
TEX加藤 | URL | 2009/12/03/Thu 00:25 [EDIT]
middleagerさん
お仕事中の書き込み、ごくろうさまです(笑)

あ、お気遣いありがとうございます。確かに、that節を取るかどうか、ではなく、その前に人が必要かどうか、といった一歩進んだ文法事項を問う問題も出ましたね。

高得点者をさらに振り分けるための問題が少しずつ試験的に盛り込まれているのかもしれません。要注意です。
TEX加藤 | URL | 2009/12/03/Thu 00:28 [EDIT]
ouch(アウチ)さん
私も松本先生の著書は持っていますが、さすがにあそこまでの驚異的なアウトプットインプット量を確保するのは日本に住んでいる一般人には不可能でしょうね(笑) 外国人と結婚して、外資系の会社で外国人上司と仕事するしかないかもしれません。
TEX加藤 | URL | 2009/12/03/Thu 00:36 [EDIT]
みかん星人さん
大学の将棋部とは本格的ですね。私はボナンザと勝負しても負け越してしまうレベルです。
将棋とTOEICって共通する部分が多々ありますよね。羽生名人のように、盤面を見ただけで瞬間的に答えが分かるようになりたいものです。私は羽生名人の座右の銘の中で、「行雲流水」が好きです。
TEX加藤 | URL | 2009/12/03/Thu 00:38 [EDIT]
yuriyuriさん
文法書や大学の受験参考書には、「動詞」もしくは「不定詞」のコーナーにまとまって説明されている項目ですから、是非目を通してみてください。
TEX加藤 | URL | 2009/12/03/Thu 00:39 [EDIT]
うみぶたきっくさん
テスティングポイントが文法であるにもかかわらず、意味で解こうとして間違えてしまうケースはあると思います。一つの指針として、意味的にはどれも通りそうな選択肢が並んでいたら、それは文法アプローチで解く問題なのでは、と視点を切り替えることが大切です。幅広い視点で問題にアプローチできるよう、頑張ってください。
TEX加藤 | URL | 2009/12/03/Thu 00:55 [EDIT]
プチメタボさん
あ、5月はちょっと体調不良でリスニングの時に異常に頭が重かったので、問題自体が難しかったわけではなく、単に私の調整不足が原因です。今回が全問正解できたかどうかはアビリティーズメジャードが戻ってくるまで何とも言えませんね。ネット上の皆さんの反応を見る限り、リーディングパートは難し目だったかもしれません。

パート3・4・7を向上させるには、ある程度まではテスト対策でも何とかなると思いますが、抜本的な対策としては英語力そのものを向上させるしかありません。そのために大切なことは、月並みですが、毎日ちょっとずつでもいいので、地道に英語学習を続けることです。英語を学ぶことを好きになるのが一番ですね。私も単に英語学習が楽しいのでここまで続けて来られました。英語を学ぶのがきつければ、自分の趣味と結びつけるのも手です。いろいろと工夫をして、英語を楽しく学ぶ、究極的にはそれしかないと思います。

TEX加藤 | URL | 2009/12/03/Thu 01:01 [EDIT]
英語と将棋
私も以前から、英語と将棋って似ているなと思っていました。

今朝、タイムリーなことに、将棋の対局中の食事についての記事が朝日新聞に載っていました。
TOEICを受ける直前の食事にも通じるものがありましたよ。
私は先日のTOEICから、「おにぎり派」になったのですが(師匠はパスタ派ですよね)、将棋にも「おにぎり派」がいらっしゃいました。
「おにぎりは元々、戦の食べ物」という加藤一二三・九段のお言葉を読んで、「もうTOEICを戦うにはおにぎりしかない」と勝手に思い込んでいます(笑)。

izumi | URL | 2009/12/03/Thu 09:54 [EDIT]
解説ありがとうございます。
おはようございます。

>不定詞を取るか動名詞を取るか、といったレベルではなくて、不定詞の前に目的語が必要かどうか、といったレベルの問題が見られるようになりました。高得点を狙うなら、一歩突っ込んだ知識が必要かもしれません。

そうなんですよね。私自身は複合問題と言っているのですが、基本は動詞の態を問う問題なんですが、主語、述語の意味上の関係を正確に理解しないと解けない問題とか、単純なコロケーション問題かと思いきや実は S + V + O(人か物かでVが変わる) + (C) ・・・

ダブル、トリプルのヒッカケがあったりして、単純な接続詞ペア探し問題以外は「疑心暗鬼」という表現が当てはまります。
そこにタイムマネジメントが からむもんだから わけワカメになりがちです。(爆)

TEXさんに教えてもらった深呼吸法と「行雲流水(こううんりゅうすい)」の精神で 少しずつ 正確性とスピードアップの両立を目指していきたいと思います。

カズ | URL | 2009/12/03/Thu 10:16 [EDIT]
izumiさん
将棋のタイトル戦では、対局者の食事内容が、ネットで公開されるんですね。それで盛り上がるんです。お、羽生名人のデザートうまそうだな、とか(笑) 加藤一二三・九段は「ひふみん」と呼ばれ、ネットの世界ではそのエキセントリックな言動で大人気です。是非今後は、何かの漫画で見たような、巨大なおにぎりを持って試験に臨んでください!
TEX加藤 | URL | 2009/12/03/Thu 10:22 [EDIT]
カズさん
まあ、ほとんどの問題は、そんなに深い問題ではないので、タイムマネジメントを優先してください。難しい問題を正答しようとして時間がなくなり、パート7で塗り絵になっては意味がありませんから。30秒以上は考えないことです。その30秒の中でいかに正確に答えることができるか、というのはこれは普段の学習で鍛えるべきことで、本番のテストでは、優先すべきはタイムマネジメントです。是非これを意識してください。
TEX加藤 | URL | 2009/12/03/Thu 10:26 [EDIT]
やっぱりそうですか!?
「ひふみん」だけは別枠で写真入りで(笑)紹介されていて、
「特上ずし、おにぎり3個とジュース6本」とあり、何となくTOEICオタクチームの皆様と同じにおいがしたのですが (^-^)、やはりそうでしたか。そんなに有名な方だったんですね。

それにしても、食事の内容までネットで公開とは!
そしてそれを見て盛り上がるTEX師匠、やっぱり「ひぶみん」と同じ世界の人とお見受けしました ^ ^
izumi | URL | 2009/12/03/Thu 10:39 [EDIT]
izumiさん
いや、「ひふみん」はすごすぎます。レベルが違いますよ。

「加藤一二三 伝説」でググッてみてください。私など遠く及びません。
TEX加藤 | URL | 2009/12/03/Thu 19:11 [EDIT]

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