基礎を深める
今朝、アクセス解析をチェックしたら、「clayton.state.gov.」という足跡が残っていたのにびびってしまったTEX加藤です。「米国政府機関」と出ています。ま、まさか米国政府の手がこのブログに(笑) どなたかこの足跡に詳しい方、情報ください。

今回のTOEIC、パート7が長くて難しかった、って声が多い気がします。シングルパッセージ最後の記事は、長めで堅い内容でしたね。あそこで苦戦された受験者が多かったようです。記事タイプのパッセージが苦手な方には、「1日1分!英字新聞」(石田健著 祥伝社黄金文庫)シリーズは手ごろな長さで英文記事に接することができて対策としてはお薦めです。ご興味あれば店頭で手に取ってご覧ください。

今回もそうですが、毎回TOEICを受けて思うことは、英語の基礎がどれだけできているか、が問われる試験だ、ということです。そこがぐらついてしまうと、迷ったり、間違ったりしてしまいます。ですので、基礎を盤石にすることが、一見遠回りに見えて、結局はスコアアップの近道ではないかと感じます。

たとえば、大学入試の基本問題ですが、こういう問題があったとします(日大の試験問題を改題)。

I’m sorry to have kept you ------- so long. The train was delayed for an hour.

ここに入るのは、waitedでしょうか、waitingでしょうか?

おそらくほとんどの方は、正解のwaitingを選べたかと思います。でも、「えっと、待たされるだから・・・」と日本語で考えてしまうと、waitedを選んでしまう可能性がありますよね。もしくは、感覚でなんとなく過去分詞、なんとなく現在分詞、と選んでしまうと、この問題は正解できても、ちょっとひねった問題がTOEICで出ると、やはり間違ってしまう可能性があるのではと思います。

上記のような問題の一つの基本的な解法として、丁寧にこの分詞とその主語になる代名詞の関係を考えてみる、という方法があります。すると、You are waiting.とはいえても、You are waited.とはいえません。waitは自動詞で目的語は取れないからです。I was waiting you.は間違いで、I was waiting for you.と前置詞が必要ですよね。受身文というのは、目的語が前に出て主語になる文ですから、目的語がないということは、受身の文が作れない、ということになります。

TOEICで大切なのは、ある問題で迷った時、なんとなく答えを選ぶのではなくて、「どっちが正解だろう。えっと、I was waiting for you.ってwaitを能動態で使うとforがつくぞ。ということは、waitは自動詞だ。自動詞は受け身文が作れないから、waitedはおかしいぞ。ここはwaitingが正解だ」といった形で、根拠を持って正解を選ぶことです。もちろん、本番では時間がなく、こうした作業が難しい面もあるので、普段のTOEIC対策の学習の中でしっかり考える習慣を身につけましょう。

私も、毎回TOEICで迷う問題はあります。今回もありました。私の場合は、そういう、「ん?」とちょっと止まってしまった時、常に基礎に立ち返ることにしています。また、複数の視点から問題を見ることができると、正解率がUPすると思います。たとえば、分詞の問題であれば、基本的な「する」「される」「している」「された」の視点に加え、上記のような「自動詞・他動詞」の視点を持つと、正解が見えることがあります。いずれにせよ、TOEIC対策という視点では、ロジカルに考えて学習することがとても大切だと思います。たとえ間違えてもその理由が分かりますし、考えて正解できれば、その思考パターンは他の問題にも生かせますから。ネイティブ並みの英語感覚の持ち主以外は、この「考えて解く」を実践されると、少なくともパート5のミスは減ると思います。


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Comment

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びっくりしました
そんなことになっていたとは…。今度TOEICを受けたらラジオ聞こうと楽しみにしていたのに。もうずっと聞けないんですね(いえ、慶子さんの。一応以下略。)
日曜は、通訳ガイド試験の2次で京都でした。
終わってから早速、ハ○○さんのHPやメルマガで速報が詳しく出ているんですが、他の試験だってそういうのあるのに、なぜにTOEICは。リピート問題があるから?不公平だから?やっぱり解せないですね。
英検も1級とったら色々言いたいことあるなあと思っていました。取ってもあまり言ってませんが。もう英検は終わった~と思って。
TOEICも満点とったら…と思っていましたが、もう受けないかも。

TOEICが試験問題お持ち帰りあり、受けてすごく楽しい、何度も受けたくなる素敵な試験に生まれ変わるか、英検やTOEICに代わる、もっと素敵な英語の試験が出るといいなあと思います。
無理か。

↑問題を拝見してすぐ、waitingと思いましたが、なぜ?というのが分からないことが多くて。基礎が大事というのは本当にそうですね。私は文法が弱いので、その部分を詰めたいと思います。だから満点取れないんでしょうね。もうちょっとがんばります。
chip | URL | 2009/12/01/Tue 11:28 [EDIT]
TEXさん、
こんにちは!

今日の記事とても参考になりました。
複数の視点を持って「考えて」解くことですか・・。
もう3年もTOEIC勉強を続けてきて、Part5で良いスコアが取れないのはなぜだろう?どういう勉強をすればいいだろう?
と、考え続けています。これまで解いて覚えた問題の倍の問題をこなしてもPart5の精度が上がらないような気がしているのです。

でも、今回の記事で良いヒントをいただけたような気がしました。
ありがとうございました。
OJiM | URL | 2009/12/01/Tue 13:02 [EDIT]
基礎を作る
TEXさん

こんにちは。

> 「 waitは自動詞だ。自動詞は受け身文が作れないから、waitedはおかしいぞ。ここはwaitingが正解だ 」・・・

10秒ぐらいドキっとしました・・・

(え~っ 自動詞って受動態ないの?)・・・ って冷静に考えると目的語を取れるのは他動詞だけ、受動態は目的語を主語にひっくり返して作るんだから
自動詞で受動態を作れないのは当たり前・・・ あほや こいつ(=自分のこと)

keepを見たら、反射的に ---ingをサルのように選んでしまう私・・・

お題は「基礎を深める」でしたが、私の場合「基礎を作る」ところからですね。
やっぱ 冬休みの宿題でFOREST読破を掲げます。(泣)

カズ | URL | 2009/12/01/Tue 13:35 [EDIT]
chipさん
そんなことになっていました(笑)

通訳ガイドですか。今人気の資格みたいですね。

せっかくですから、TOEICもペースメーカー代わりにたまに受験されてはいかがでしょうか。
刺激になりますしね。
TEX加藤 | URL | 2009/12/01/Tue 13:37 [EDIT]
OJiMさん
こんにちは。ただひたすら問題を解くだけではなく、「仮説→検証」というOJiMさん得意の視点をパート5対策に盛り込んでください。その「仮説→検証」の過程が多くなれば多くなるほど、精度が上がりますよ。
TEX加藤 | URL | 2009/12/01/Tue 13:39 [EDIT]
カズさん
まああんまり文法事項に縛られすぎるのもまずいのでバランスが大切ですよね。
自動詞は受動態になれない、は基本ですから覚えておいてください。

keepが来ても、過去分詞はありますから、注意してくださいね。

I usually keep the window locked when I go out.

ですと、The window is locked. と受身の関係が成立するので過去分詞です。

keepの場合も、OとCの関係が「する」のか「される」のかを考えるのが基本です。
FORESTは、TOEICに良く出る部分や、自分が苦手な部分から読むのも手ですよ。
最初から読破しようとするときついので。
TEX加藤 | URL | 2009/12/01/Tue 13:45 [EDIT]
まいりました。そのとおりです。
本当に勉強になります。 ありがとうございます。

たしかにFORESTの「頭から読み」は精神修行にはもってこいですが、3日坊主で終わる危険性 極大ですね。

自分へのペナルティとして TEX問題で間違えたところは その日のうちに
FOREST熟読チェック & 例文 筆記×3回とします。
(ほぼ毎回間違えていますので これはやりがいありそう・・・)

神さま(TEXさま)、 我に試練を お与えくださませ~~~ 失礼しました。


ちなみに本文にあった 先日の試験のSPの最後(176-180)は 超てこずりました。 推定所要時間6分で 177以外は塗り絵になりました トホホ

時間不足の状況を作らないように戦略を練っているつもりですが、
時間不足になった場合の軽いパニックをどう克服すればよいか ご指示願います。
ボウリングに例えると、もうどうせスプリットなんだからスペアねらうんじゃなくて、1点でも多く取れるように 落ち着いて1問に集中するとか??
カズ | URL | 2009/12/01/Tue 14:45 [EDIT]
カズさん
公式問題集も使うとよいのではないでしょうか。

解く際に、「なぜそれが正解なのかを考える」→「自分の考えたあっていたかを検証」

という作業を繰り返してください。あのSPは難しかったですよね。英文記事は苦手意識
をなくすことが大事ですから、興味の持てる記事からでもいいので読んでみてください。

時間不足にならないことがまずは大切ですが、万が一そうなったら、深呼吸して、
時間が足りないことを認識し、落ち着いてできることをやるしかありません。
inferやNOT問題は捨てて、同義語問題や表の具体的な情報を問う問題を先に解いてください。
TEX加藤 | URL | 2009/12/01/Tue 16:01 [EDIT]
ありがとうございました
早速お返事を頂いていたのに、失礼致しました。
本日の記事でも、さらに解説して頂けて、嬉しい限りです。
(やはり難しく感じられる方が多かったんですね)

公式問題集や模試でも、二段組の新聞記事風問題が登場すると、
減速気味だったので、「二段組アレルギー克服」をテーマに、

「文法事項全般を扱った問題集」

「1日1分!英字新聞」

で、勉強します。

ありがとうございました。
英語舌 | URL | 2009/12/01/Tue 20:28 [EDIT]
英語舌さん
いえいえ。お役にたてれば幸いです。

さらなる英語のスキルアップに励んでください。
TEX加藤 | URL | 2009/12/01/Tue 22:52 [EDIT]
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| | 2009/12/01/Tue 23:18 [EDIT]
隠しコメントさん
公式を繰り返して、ストーリーが頭に入っているとはいえ、ほぼ100%正解できる、
というのは基礎力があるからだと思います。公式問題集は、解くだけではもったいないです。
音読やシャドウイングなど、暗記するぐらいの勢いで口に出す練習は効果があるはずです。
読めないものは聴いても分かりませんから。

先読みはした方がいいと私は思います。基本的な対策としては、3番目の問題が読み上げ
られている時点ですでに次の3問の問題の先読みを始めていないといけません。問題間の
間隔が約8秒なので、10秒以上は先読みに充てます。最後の問題が読まれてから3番目の
問題を解いていたのでは遅いです。選択肢は、曜日や時刻等、短いもの以外は読む必要
はありません。問題文のみを先読みします。

また、3問のうち2問を確実に取る、という姿勢で、具体的な情報を問う問題に意識を集中
するのも一つの手です。全体が分からないと解けないような問題は最悪捨てて、その時間を
次の問題の先読みに充てた方が良いです。難しい問題で悩んで時間を浪費することを
避けましょう。

上記のようなスキルを磨きつつ、並行して、口に出す練習を是非してみてください。
TEX加藤 | URL | 2009/12/01/Tue 23:40 [EDIT]
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| | 2009/12/02/Wed 00:00 [EDIT]
隠しコメントさん
どんな学習法であれ、一つのことをある程度愚直に続ければ必ず効果が出ますから、
頑張ってください。
TEX加藤 | URL | 2009/12/02/Wed 00:16 [EDIT]
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| | 2009/12/02/Wed 01:16 [EDIT]
隠しコメントさん
おわ、ま、まさにそのIPアドレスです。うーむ。ついに米国国務省の査察がこのブログに
入りましたか。中の人、米国でTOEICでも受けるのかなあ。専門家の詳しい分析、ありがとう
ございます。ますますびびっています(笑)
TEX加藤 | URL | 2009/12/02/Wed 01:40 [EDIT]
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| | 2009/12/02/Wed 23:16 [EDIT]
隠しコメントさん
そうですね。I'm sorry to have kept you waited on by the waiter who doesn't speak English at all. と、「給仕する」の意味でwait onならありそうな気もしますが、裸のwaitが来る可能性はどうなのでしょうか。口語なら普通にWait a minute. は使いますし、I was waiting my turn.と、目的語が人じゃなければ他動詞用法はありますよね。またマニアックな話になってしまいますが(笑)
TEX加藤 | URL | 2009/12/03/Thu 01:07 [EDIT]

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