TOEICは基礎の積み重ねで
いよいよ明日正午に10月のTOEICの結果がインターネットで発表されますね。それが終わったと思ったら、次は年内最後の公開テストと、あわただしくTOEIC関連のイベントが続きます。急に寒くなってきたので、体調を万全にして試験に臨みましょう。

さて、昨日のIP試験を受けていて、改めて特にパート5で感じたことがあります。それは、TOEICでは、ぱっと見難しそうに見える問題でも、ほとんどすべての問題は基本の積み重ねで解ける、ということです。

文の構造や文脈を捉え、名詞を修飾するのは形容詞、名詞以外を修飾するのが副詞、aが付いていたら単数形の名詞を選ぶ、基本的な慣用表現を覚える、意味的に正しい接続詞を選ぶ、空欄の後ろが節(S+V)なら前置詞を選ばない、名詞を修飾する代名詞は所有格、等々、一つ一つ丁寧に積み重ねていけば、数問ある難度の高い問題以外は確実に解けます。要は、どこまで英語の基礎がしっかりできているかが問われる試験なのだと改めて感じました。

例えば、このブログの読者の方にはおなじみの問題かもしれませんが、11月の公開試験で狙われる可能性がある問題を例に取ってみましょう。

Many of the voters ------- during post-election television interviews said that they believed it was time for a change.

(A) questionnaires
(B) questioning
(C) questioned
(D) questionable

まず、この文のSVを探します。冒頭のMany of votersのManyは直後に名詞ではなく「of+冠詞+複数名詞」があるので、これは形容詞ではなく、「~の多く」と言う意味の代名詞です。文頭に名詞・代名詞等、名詞の役割ができるものがあれば、これが主語であろうと推測するのがまず英文を読む際の最初の第一歩です。

空欄は無視して読み進めると、続くduringは「~の期間中」という意味の前置詞です。前置詞で始まる句は文の構成要素にはなれないので、これは飾りです。なので、さっと読み流して次を見ると、動詞のsaidがありますね。このsaidは、前にbe動詞やhaveがないので、過去形か、名詞を修飾する過去分詞のどちらかです。仮に過去分詞だとすると、「言われた」という意味になり、後ろのthat節は修飾できないので、前のinterviewsを修飾するという解釈になりますが、「言われたインタビュー」では意味不明ですし、その後にthat節が続いていることからも、that節を導き、「~だと言った」という過去形であると判断できます。動詞の過去形ということは、これが述語動詞です。つまり、この時点でこの文章のVはsaidであると確定します。

ここで選択肢を見ると、(A)questionnairesは「質問事項」という名詞です。「voters questionnaires」を複合名詞と考え、「投票者の質問事項の多くが」と解釈できるかのように見えますが、まず、that節以降のtheyと合致しません。変化の時だと信じたのは人です。また、もう1つ、この選択肢が誤りの理由があります。それは、「英語の複合名詞では、前に来る名詞は必ず単数形」だからです。ここでは、votersと複数形ですが、この形は原則としてあり得ません。「boy friend」「peace treaty」「research facilities」と、後ろの名詞は複数形になることはあっても、後ろの名詞を修飾する形容詞的に使われる前の名詞は複数形にはなりません。ですので、その観点からもこれは不正解です。※隠しコメントさんのご指摘で、「glasses shop(メガネ屋)」「jeans shop(ジーンズショップ)」等、複数形でしか使われない名詞の場合、複合名詞化しても複数形のままなので、「原則として」と付記しました。

次に(B)questioningですが、ingが付いていて、be動詞がないので、ここでは「質問している」「疑問に思っている」の意味の現在分詞と解釈するしかありません。ところが、その直後に、目的語がなく、前置詞のduringが続いていますよね。「前置詞のかたまりは名詞の役割はできない」というのも基本ルールです。なので、「何を質問しているのか」「何を疑問に思っているのか」が書かれていないことになります。ですので、これも文法的に誤りです。「あら、他動詞なのに目的語がないわ」と奥様にもハッとして頂きたいところです(questionには自動詞用法もありますが、その場合も、「質問している」の意味で、投票者は質問されている側なので、文意に合いません)。

続いて(C)です。これは、冒頭でsaidが述語動詞であると確定したので、過去形ではなく過去分詞で、前のvotersを説明していると判断できます。過去分詞なので、「質問された」の意味です。これを入れると、「質問された投票者の多くが、~であると言った」と意味がつながりますね。ですので、これが正解です。

残った(D)のquestionableは、「if you say that something is questionable, you mean that it is not completely honest, reasonable, or acceptable」で、主に状況に使われ、「疑わしい」「問題のある」等の意味ですので、「インタビュー中に問題のある投票者」では意味が通じません(このquestionableに名詞の後置修飾の用例があるかは不明です)。

と、ちょっと奥様には不評であろう構文チックな解説になりましたが、要はロジカルに基本ルールを重ねていけば、難しそうな問題でも解けるので、基本を大切にしましょう、ということでした。


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基本→スピード
こんにちは、porporです。
基本ルールを積み重ねていくことの重要性は身にしみます!
TOEICがいくらスピードを求めているからといって
感覚で解くほうがよいというわけではありませんしね…。
むしろ、基本ルールを重ねる訓練を多く繰り返すことが
問題解答の時間短縮につながるのだと私は思っています!
基本の大事さを再認識させてくださる記事をありがとうございます!
porpor | URL | 2009/11/15/Sun 21:49 [EDIT]
porporさん
こんにちは。TOEICは結局基礎の積み上げですから、どんな問題が出ても揺るがない基礎を築き上げてください!
TEX加藤 | URL | 2009/11/15/Sun 22:53 [EDIT]
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| | 2009/11/16/Mon 02:10 [EDIT]
隠しコメントさん
情報ありがとうございます。確かに頂いた名詞は、複数と単数で意味が変わってしまうため、複数でないとおかしいですね。glasses shopとglass shopでは意味が変わってしまいます。覚えるべき数は少なさそうですが、常に複数形でしか使われない名詞は複合名詞になっても前の名詞は複数形ということは知識として知っておいた方がいいですね。ですので、記事も、「原則として」と付け加えたほうがよさそうで。questionも、自動詞用法はありますが、これも圧倒的に他動詞として使われるケースが多いのではと感じます(データはありませんが)。これも、自動詞として使われるケースもありますが、その場合も、「質問している」「疑問に思っている」ではここでは文意に合わないので、という付記が必要ですね。勉強になりました。ありがとうございます。
TEX加藤 | URL | 2009/11/16/Mon 08:35 [EDIT]
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| | 2009/11/17/Tue 06:28 [EDIT]
隠しコメントさん
はじめまして。イメージされていることで間違いないですよ。ちょっと訳が不親切でしたね。
修正しておきました。「Many+名詞」で「多くの」「多数の」の形容詞、「Many of the名詞(限定詞を忘れないように)」の場合、「~のうちの多く」の意味の代名詞です。質問ありがとうございました。
TEX加藤 | URL | 2009/11/17/Tue 09:54 [EDIT]

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