特急本レビュー
近所の本屋さんに特急シリーズが各2冊入荷し、文法が早々と売り切れ、単語も1冊売れたのに、読解だけが2冊とも残っていたので、思わず自分で買いそうになったTEX加藤です。「売れろ」とそこで念を送ったのが効いたのか、昨日書店に行ったらめでたくすべて売り切れていました。ほっ。

よかったなあと安心している場合ではないのですが、「著者なんですけど、追加で入れてもらえませんか」と頼む勇気もなく、「入荷しますように」とお祈りしてその場を立ち去りました。「この本買いたいんですけど」と読者のふりをして、「あ、じゃあ予約されますか」と言われたらあわててしまうでしょうし、「あなた、この写真の著者じゃないですか」と言われたらその場で凍りついちゃうしなあ、などといった妄想が頭をよぎり、とても店員さんに話しかけるなんてできません。Morite2っちゃんすごいなあ。

他の特急は自腹で購入して読んでみたのですが、著者の花田さんMorite2さんの個性が表れていて、二人の授業は受けたことがないのに、その様子が頭に浮かぶようです。共通して感じたのは、二人ともTOEICに対して真剣で、「熱い」ってことです。読者のスコアを上げたい、という気合が本の端々から伝わってきました。ということで、今日はお二人の特急本のご紹介です。

まず、花田さんの文法特急は、私がTOEICを教える際のバイブルに早くも指定されました。最近ブログ記事で文法中心の解説をしているのは、もろにこの本の影響です。正解以外の選択肢がなぜだめなのか、その選択肢はどういう形だったら正解になりうるのか、といった、従来のTOEIC本では省略されがちだった部分に光を当て、読者に明確に示しているので、受験者だけでなく、指導者にとっても価値のある本です。ここまでノウハウを公開された花田さんに感謝したいですね。

TOEIC受験者の皆さんは、この本の例題を解くだけではもったいないので、必ず解説を熟読し、正解に至るまでの思考過程を確認し、一つの問題から広がる英語の世界を是非味わってください。そうすることで単に解くだけよりもはるかに英語力のキャパが増えると思います。上級者の方の中には、「簡単すぎる」という印象を持つ方もいるかもしれませんが、解説を読み込むことで、必ず得るところがあるはずです。この問題の解説レベルのことがすべて分かっていたら毎回文法はパーフェクトに近いはずです。私も読みながら、「そうだったのか」「そう教えればいいのか」などなど、問題ごとに感心させられる一冊です。

先ほど花田さんのブログをチェックしたら、誤植についてのお詫びが掲載されていました。花田さんのお人柄が分かりますね。私ならほっかむりして逃走 いや、ますます花田ファンになりました(気持ち悪い)。

Morite2さんの単語特急、まずは序文が必読です。英語指導にかける自らの想いとか、読者のスコアアップにつながる単語力を養成したい、という気持ちがすさまじい勢いで伝わってきます。普段のTBRなどではオヤジ軍団に混じって、学生なのに一番クールな印象のMorite2さんですが、実は熱い男なんだということがこの序文で改めて分かりました。読むと単語を勉強しなきゃ、と思うこと請け合いですよ。

中身については、あまり詳しくは書けませんが、10・11・1月のTOEICで狙われそうな単語が満載です。解答速報や自分自身のTOEIC受験で培ったノウハウが結集されています。問題数は全部で100ですが、派生語や、TOEICで狙われそうな関連表現がその何十倍もスペースの許す限り詰め込まれ、Morite2さんならではの語源解説も要所で登場します。

とにかく、この3カ月のTOEICで出そうな表現を可能な限り盛り込んだ一冊になっている印象を受けました。読者の方はきっと実際のTOEICでその即効性を体感されると思います。また、TOEICの語彙問題の攻略法をこの本でつかめば、それはこの3カ月のTOEICに限らず広く応用が可能なので、コストパフォーマンスの高い一冊でしょう。ちょっと笑える誤植がP167にあり、本人に先日の食事の席で指摘したところ、「そうなんですよ。自ら手本示しちゃいました」と語っていました。それを見てMorite2っちゃんいい奴だなあと(笑)

TBRファミリーへの身びいきがゼロかと言われると、もちろん仲間なので無意識にひいき目に見てしまう部分はあるかもしれませんが、TOEICのことを熟知している二人が、自らの経験やノウハウを盛り込み、直近のTOEICで狙われそうなポイントを押さえ、音声ファイルもついて800円でお釣りがきますから、客観的に見てコストパフォーマンスが高いと思います。特に10・11月に受験される方は、それを本番で感じるはずです。

最後に、自分の本の宣伝を。我々の読解特急をご購入された読者の方で、10月のTOEICを受験される方は、模試の34~38のダブルパッセージを是非解いてみてください。本番で同じ問題が出ることはありませんが、似たような思考パターンで解く問題が出るかもしれません。特にこのパッセージの両文書参照型の解き方はしっかりとマスターしてください。


参考にして頂けた部分がありましたら、下のバナーをクリック頂けると嬉しいです。

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読解特急
早速買って勉強させて頂いております。
この値段で、この内容、とても素晴らしく感じております。
音声もあり、パート7の練習もなりそうで、ありがたいです。

もし、今後第二段をお出しされるようでしたら、以下の2点をご検討いただければ、私のような者にとりましては一層ありがたいです。
・難しそうな単語の意味をご記載いただければ嬉しいです。
・不正解の選択肢、それがなぜ間違いかをご解説いただけばとっても嬉しいです。
 TEXさんが常におっしゃられている、それがなぜ間違いかを確認することはとても重要と思っておりますので。

そこまで、お願いするのは無謀ですかね(汗)。
NY | URL | 2009/10/20/Tue 13:43 [EDIT]
NYさん
ご購入&貴重なご意見、ありがとうございます。確かにおっしゃっている点は今後の改善点だと思いますので、もし第二弾があれば参考にさせて頂きたいと思います。第一弾が出たばかりなので何とも言えませんが・・・ ご意見ありがとうございました!
TEX 加藤 | URL | 2009/10/20/Tue 14:58 [EDIT]
書店で・・・
TEX加藤さん、勇気をだして「私、この本の著者なんですけど・・・」と
言ってみたらどうですか?店長さんに直接言ったほうが いいかもしれ
ませんね。書店人は、すごくうれしいと思うんですけどね。
Olive | URL | 2009/10/20/Tue 21:17 [EDIT]
Oliveさん
え、そ、そうですか。「ふーん」なんて流されそうな気がするのですが、店によるのかもしれませんね。もうちょっと様子を見てみます(弱気)
TEX 加藤 | URL | 2009/10/20/Tue 22:49 [EDIT]
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| | 2009/10/21/Wed 08:13 [EDIT]
隠しコメントさん
読解特急のご購入&アドバイスありがとうございます。なるほど、書店業界のこと、勉強になります。自動発注システムとかもあるんですね。書店営業は、私よりネームバリューがはるかにある神崎さんと、編集者の方で大手を回られています。私はブログで宣伝することぐらいしかできませんが・・・ 参考になる情報頂き、ありがとうございました!
TEX 加藤 | URL | 2009/10/21/Wed 08:54 [EDIT]
模試34~38のページで教えていただきたいのですが。p.209のOnline or in our storesで始まる段落で、その後、we make quality for your comfort and distinctive taste.の文のqualityについてです。他のページで使われているように名詞の前で形容詞的に使う意味かなと(訳文も高品質な品となっています)思ったのですが、make qualityでこのような意味をなしているのでしょうか。OALDにはa high standard (syn) excellence: We aim to provide quality at reasonable prices.の例もあるのですが、掲載文のmake qualityで高品質な品を提供するになるのか教えてください。素人的にはqualityの後に例えばproductsなど名詞があった方がわかりやすいのですが。よろしくお願いします。
| URL | 2009/10/22/Thu 15:52 [EDIT]
匿名さん
ご購入&ご質問ありがとうございます。Danに頂いた点を確認中ですが、著者としては、この文章の主語であるWeが家具のカタログ販売のメーカーなので、quality=high quality productsであるという解釈です。つまり、quality自体はおっしゃっている通りの意味ですので、直訳すると、「高品質を作る」となりますが、家具メーカーが主語なので、「高品質の品を作る」という意味です。主語や文脈によって解釈は変わってくるのではと思います。よろしくご確認ください。
TEX 加藤 | URL | 2009/10/22/Thu 23:22 [EDIT]
匿名さん
Danからコメントがありました。広告でよく使われる表現のようです。

Here "quality" is a noun, not a modifier. This type of sentence is one we'd see/use in advertising copy.

また、Danのメールでは、用例として、

Heavy Duty Trailers. We make Quality not Quantity.
We make quality, and that's really the American beer drinker's only hope going forward.

といった文例が引用されていました。

厳密には「高品質を作る」「高品質を提供する」という意味ですが、「高品質の品」と解釈しても、この文脈では問題ないと思います。広告はしばしば文法的には違和感のある表現を使って消費者にインパクトを与えますよね。ですので、やや違和感を持たれたのは感覚的には正しいと思います。

参考にして頂ければ幸いです。
TEX 加藤 | URL | 2009/10/24/Sat 11:13 [EDIT]

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