「読解特急」、購入者の皆さんのレビューが続々とブログ等に掲載され始めていますね。ブログ検索等で一つ一つ拝見しています。その度にお礼のコメントを残そうかなあとは思っているのですが、すべての方にコメントすることがなかなか難しいので、代わりに「ありがとうございます」とつぶやかせて頂いています。貴重なお金を払ってご購入頂いているので、本当に感謝の気持ちしかありません。皆さん、ありがとうございます。
今日は、読解特急ができるまでの過程を、可能な範囲でご紹介したいと思います。「どうやって作ったんですか」というご質問を数人の方から頂いたので。
まず、出版社が、文法・単語・読解の新書を三冊同時発売することになり、TBRファミリーのご推薦もあり、私が神崎さんと共著で読解パートを担当することになりました。本の形式を決めるにあたって、ただ単に普通の読解本にしても工夫がないので、新書らしく手軽に読みやすく、という意図で、解説部分を二人の掛け合い形式にすることを決めました。
解説部分の掛け合いは、「ビジュアル英文解釈」や「スーパー英単語」でも見られ、ともすれば苦痛になりがちな学習を続ける際、読者の負担を和らげる効果があることを実感していたので、それが頭にありました。前者は掛け合い部分も割とシリアスな伊藤節で、後者は掛け合いが短いので、我々の本は、掛け合い部分を長めに、かつ柔らかく、それでいて何かしら読者のスコアアップの気づきになるようなものになるよう心がけました。その意図がはたしてどこまで達成されたのかは読者の皆さんのご判断にゆだねるしかありませんが。
作業に関しては、まず、私が、過去1年間に出題されたパート7のSP・DPのうち、印象に残ったものや、10・11月のTOEICで出そうな問題を中心にセレクトし、そのままは使えないので、問題のエッセンスは残しつつ、中身をオリジナルにアレンジし、大枠(パッセージ概要と問題)をまとめ、神崎さんに送ります。次に、神崎さんが内容をチェックし、加筆修正し、Danに送付、Danがそれに基づいて英文を作成します。採用したパッセージには、Danのオリジナル作品もあります。そうしてできあがってきた英文をベースに、三人でああでもないこうでもないと問題と選択肢を何度も往復でやり取りをして、あまりに本番に近そうなものは削除したり(笑)して、仕上げました。解説部分は、ベースを神崎さんが作り、私がそこにオヤジギャグを加えて戻し、それを編集者の方がカットする、という形で進みました。
本を作ってみて改めて思ったのですが、パート7の問題を作るって、大変です(笑) 同じ問題の中の選択肢が矛盾していたり、長さがばらばらだったり、常識で解けたりしてはいけません。また、他の問題の答えから、別の問題の選択肢の正解・不正解が推測できてもいけません。TOEICを受けて、選択肢を見ただけで本文を読まなくても正解できた、なんてことはありませんよね。それって英語力が関係なくなってしまいます。
たとえば、以前解いたある市販の問題集で、化粧品の宣伝のパッセージがあり、「この化粧品の特徴は?」という問題がありました。で、答えの選択肢に、「しわが深くなる」「カラスの足跡が増える」といったものがあったのですが、そんな化粧品、誰も買わないですよね。常識で考えて不正解と判定できてしまいます。そういう選択肢は絶対に本番のTOEICではありません。そうした選択肢がないようにしたつもりですが、あったらこっそりメールで教えてください。
と製作裏話はこんな感じです。余り皆さんの参考にはならないかもしれませんが、少しでも10・11月のTOEICのスコアアップのお役に立てればと思っています。10月受験される方は残り2週間です。ラストスパートで万全の態勢で本番に臨みましょう。
参考にして頂けた部分がありましたら、下のバナーをクリック頂けると嬉しいです。




>私がそこにオヤジギャグを加えて戻し、それを編集者の方がカットする、という形
あぁ、やっぱり・・・・・ orz(爆)
これまでのP7の勉強方法は、公式問題集とTEX加藤さんのプログでしたので
これは、かなり期待できると思います。
10月はTOEICを受けれませんが、11月のTOEICに向けて頑張ります。
よ~し頑張るぞ~モチベーションも上がります(笑)
全問正解を目指して、と言われていたのに2問ほど間違ってしまいました(涙)。
(まだ読んでいない方、ここからちょっと内容に触れます)
ダブルパッセージですが、公式問題集や本番では、1問目は1つ目の資料を問う問題が多く、2つめの資料のことを聞いたり、いきなり両文参照型が来たりすることは少ないように思いますが、この本はあえてそのパターンを入れて、奇襲攻撃(笑)に備えておられるのでしょうか。
常々、モノづくりをしている人への尊敬の念というものを抱いています。それは、新しいモノを生み出しているとは言えない自分に対する戒めでもあります。そして、TEX さんのブログを拝見する限り、楽しく「モノづくり」されたようですので、その尊敬の念は深まるばかりです。
まだ拝読していないのに気が早いですが、2冊目、3冊目、と今後にも引き続き期待しています。

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