いちおう商品企画の仕事をしているので、その観点からだけで話をすると、TOEICは独占市場なので受験料を下げる必要はなく、受験者に対するサービスを充実させる方向にお金を使うべきです。受験者が伸び悩んでいるSWテストの受験料をお試しで年内は¥3000にするとか、公式問題集を¥2000に下げるとか、公開テストの実施回数を増やすとか、どのパートで何問間違ったか分かるようにスコア表を充実させるとか、毎回全部新作の問題にしてリサイクル問題を止めるとか、ポイントがたまるとか、パート1の写真の画質を上げるとか(笑) できることってたくさんあると思うんですよね。その辺をもっと突き詰めて考えてほしいものです。受験者あっての試験ですから。
この記事を検索していて、目にとまったのが、「TOEIC 頻出の苦手単語・熟語トップ10」という記事です。まあ、これは、クイズの正解率が低かった順位なので、問題の難易度にも左右されますから、必ずしもこの単語や熟語が苦手、ということにはなりませんね。この記事で、私が注目したのは、ランキングではなく以下の部分です。
多数のTOEIC関連著書を持つ早川幸治氏は今回の調査結果に対し「学習者の多く(私を含め)は単語学習(記憶)を苦手としている。それは『英単語=日本語』で覚えようとするからである。言葉は単体で使うのではなく、文脈があるから生きてくる。動詞は主語や目的語とセットで、副詞は動詞とセットで、形容詞は名詞とのセットで覚えると記憶しやすい」とアドバイスしている。
おおっ。Jさん登場。さすが、いいこと言うなあ。早川幸治さん(通称Jさん)には何度かお会いしたことがあるのですが、私よりもさらにTOEIC愛の深いマニアックな方です(笑) 英語が苦手だった自らの経験をベースに、普段は大学でのTOEIC対策の授業や、TOEIC本の執筆に精力的に携わっていらっしゃいます。Jさんとお話をした際に聞いたエピソードを差支えない範囲でご紹介しますと…
①書店のTOEIC本売り場を毎日必ずチェックしている。実際にお会いした際も、「これからちょっと三省堂と丸善をチェックしてきます」と飲み会の後に軽やかな足取りで爽やかに去って行かれました。
②TOEIC本の執筆活動のために長時間の電車移動を行っている。電車の中だとはかどるので、そのために宇都宮まで行って、旅行せずに普通に往復して帰ってきたとか。
③旅行を兼ねて地方で公開テストを受験している(全国各地で受験されているとか)。この間は仙台で受けて、その次は広島、とか普通に笑顔で語られていました。
すごいですよね。もちろん、TOEICを知りつくされた授業や著書には定評があります。私のようにマニアなだけではありません。見た目もさわやかです。私のように額のてかった中年オヤジではありません。
あ、ここで言いたかったのは、TOEICの問題は、日本語で考えると間違えやすい、というJさんのコメントは、その通りだ、ということです。単語や熟語は日本語で意味を暗記するのではなく、用例と一緒にコロケーションで覚えましょう。そういうコロケーションや例文がとにかくたくさん掲載されたTOEIC対策の単語集があってもいいですね。コウビルド英英辞典のTOEIC対策版のイメージです。TOEIC頻出基本単語のみで一冊が構成されていて、単語は例文の中で説明されるイメージです。もっとも私には書けませんが(汗)
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英検1級単語をこのやりかたでゴリゴリ覚えていましたが、そろそろ限界を感じていたところです。少しずつ例文や英英辞典にも目を通していこうと思います。私にとってはとても旬なネタでした。ありがとうございます。
受験者に対して経営をより透明化して欲しいですよね。

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