精読について
アマゾンで我々の本がUPされたと聞いて喜んでチェックしたら、「登録したお客様には、この商品のご注文受付開始時にEメールでお知らせします。」との赤字のメッセージが表示され、予約できないことに気づいたTEX加藤です。せっかく1000冊くらいまとめ買いしてランキングを一時的に上げて、商品が発送される前に一気にキャンセルするという姑息な手段を取ろうと思ったのに残念です。こうなったら発売直後に自作自演の絶賛レビューを10件くらい書きこむしかないなあ。ちなみに賢明な読者の皆さんは、こういうことは止めてくださいね。え、そんなことしない? 

さて、昨日はたくさんのコメントやメッセージ、拍手を頂き、ありがとうございました。TEXも虹の橋のたもとで喜んで走り回っていることと思います。無事に葬儀も終了したそうです。

今日は、午後から神崎さんとテンプル大のセミナーに参加して、その後、軽く著書の打ち上げを行う予定なので、朝一番で神崎さんのブログをチェックしたら、ま、まじめな渾身の記事が! 精読についてとってもよいことが書かれていますので、是非、こちらをご参照ください。いや、さすがの内容ですね。

昨日、テンプルの課題の本を読んでいたら、「perusal」って言葉が出てきたんですね。「ん、なぜに文法の理解にペルーの人が?」としょうもないことを思いつつ調べてみると、read thoroughly or carefullyと辞書には書かれています。つまり、「精読」に近いニュアンスなのでしょう。

で、その後、気分転換にネットサーフィンしていたら、米国のテニス選手(もちろん女性)が、テニス選手としては史上初めてプレイボーイ誌の表紙を飾った、という記事を発見したんです。見つけて0.02秒ぐらいで超反射的にクリックしたら、そのページが出てきたのですが、ありえないテニスウェアでほほ笑む選手の写真の横に、Perusalの文字が怪しく点滅していたんですね。「こ、これはさらに精読しろということなのかっ」と危うくその文字をクリックしそうになりましたが、かろうじて踏みとどまりました。あ、神崎さんの渾身の記事のありがたみがこの記事のせいで半減しつつあるので、このあたりでちょっと真面目な話をしないと。

精読におすすめの教材としては、もちろん公式問題集がありますね。パート3・4・6・7あたりのまとまった文章を、辞書や文法書を片手に、しっかり単語や文構造まで理解することで確実に実力がUPすると思います。その他、自己啓発本好きで、根気のある方、TOEICで600点以上のレベルの方なら、以前ご紹介した「基礎英文問題精講」(中原道喜著 旺文社)もおすすめです。今日は、この本の中から、アインシュタインの「I believe」という著書を引用します。

Strange is our situation here upon earth. Each of us comes for a short visit, not knowing why, yet sometimes seeming to divine a purpose. From the standpoint of daily life, however, there is one thing we do know: that man is here for the sake of other men – above all for those upon whose smile and well-being our own happiness depends, and also for the countless unknown souls with whose fate we are connected by a bond of sympathy.

vocabulary
divine: discover or learn by guessing
well-being: health and happiness
sympathy: understanding between people

いかがでしょうか。難しい単語は少ないですが、ちゃんと文構造が分からないと、読めない文章の典型ではと思います。

まず、最初は、この間のTOEICでも出た倒置ですね。あの問題と同じく、SVCのCが前に出てきています。「地球上における我々の立場は不思議なものだ」です。次の文章は、「我々はそれぞれ、短い滞在のためにやってくる(つかの間、地上に滞在する)」の意味で、ここの分詞構文は、いわゆる付帯状況を表す用法です。前の文とつながって、「なぜこの世につかの間やって来るのかは分からないが、時にはある目的を見出すことができるように思える」ということです。

「しかし、日常生活という観点から見ると確かに分かっていることが一つある」と前の文章と対比し、「それは、人間は他人のために存在するということだ」と説明しています。で、その他人がどういう人かということが、「-」以下で説明されていて、our own happiness depends upon their smile and well-beingな人です。「まず、その人たちの笑顔と幸せに我々自身の幸せがかかっている人」つまり、「その人たちの笑顔や幸せな姿を見て、はじめて自分も幸せになれるような人」ですね。ここでは家族とか友人とか、身近な人を指します。

次のalso forは、above all forと対になっていて、「まず~な人、そして…な人」とつながります。「数知れない見知らぬ人たち」で、we are connected with their fate by a bond of sympathyです。「我々は、そういう人たちの運命と、共感のきずなで結ばれている」ということですね。つまり、我々がこの世に存在しているのは、身近な人々の笑顔や幸せのためであり、この地球で運命を共にしている世界中の見知らぬ人々のためである、という主張です。「人類の共生」といった壮大なテーマが浮かび上がりますね。

こういう文章って、日本語に訳すといまいちピンときませんが、原文で読むと味わいがありますよね。そういう原文にしかない感動を味わえるのも、英語学習の一つの大きな目的だと思うんです。TOEICではあんまり感動するような文章は出てきませんが、深く読むことができると、それまでは見えていなかった情報が見えるようになります。世界が広がります。精読で読解力を磨きましょう。でもクリックして変な精読はしないようにしましょう。


参考にして頂けた部分がありましたら、下のバナーをクリック頂けると嬉しいです。

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peruse
“perusal”・・・。懐かしく留学時代のエピソードを思い出しました。

ワシントン大学のESLの先生が、「今朝、あるノンネイティヴの生徒がやってきて、『Could you peruse this summary?』 だってさ!私たちネイティヴでもそんな単語使わないのに。多分、せっかく覚えたから使いたかっただけだと思うけど・・・」と大笑いしながら、このエピソードを紹介してくれました。

peruse は『英検Pass単熟語 1級』にも載っています。おそらく格式語だと想像できますが、ネイティヴがどんな場面で使うか調べてみたい単語です。
fukken | URL | 2009/09/19/Sat 16:19 [EDIT]
fukkenさん
思い出の単語ですね(笑) 「精読」って感じでしょうかね。よく考えたら、日本語でも、「このサマリー、精読してくれませんか」って言いませんよね。日本語を学んでいる外国人の方なら言いそうな気もしますが。言葉って難しいですよね。
TEX加藤 | URL | 2009/09/19/Sat 21:21 [EDIT]

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