最近、土屋賢二さんという方のユーモアエッセイを何冊か読んでいます。この方、本職は、お茶の水女子大の哲学の教授です。本屋の店頭でふと目にして文庫を購入したのですが、哲学にお笑いを交えた独自の文体に軽い衝撃を受けてしまいました。
海外に行ったことがなかった土屋さんが、ケンブリッジ大学で10か月哲学の研究をすることになった際に綴ったエッセイから、いくつか英語学習に関する部分を抜粋してご紹介します。英語学習にはまったく役に立ちませんが、息抜きにはなります(笑)
英語の習得といっても、いろいろあります。英語を読む能力を身につけるのは比較的簡単です。こつは何といっても慣れです。英語のものばかり読むようにしていると、やがては日本語を読むのと同じスピードで読めるようになることはわたしが保証します。日本語から遠ざかるため、日本語を読むのが遅くなるのです。
英語のテレビ放送をずっと観ていると、たまによく聞き取れる瞬間があり、これが長続きするようになればしめたものだと思って身をのりだして聞いていると、日本語のコマーシャルだった、ということもありました。
帰国間近になったとき、あるイギリス人がわたしにむかって、「あなたはアクセント、イントネーションも十分だし、語彙も完璧だし、どこに出ても恥ずかしくない」と、わたしの日本語をほめてくれた。しかし英語の方はこのようにはいかなかった。おそらく滞在期間が短すぎたためだろう。(中略) おそらく、あと二、三日ほど滞在していたら、飛躍的に上達していたのであろう。それが惜しまれるところだが、物静かな人間のままイギリスを後にしたことを喜ぶべきなのかもしれない。
-われ大いに笑う、ゆえにわれ笑う(土屋賢二著 文春文庫)
この他にも、「あなたは英語力がない」と言われて、「それは誤解だ。わたしが一人でいる時にどれだけ流暢に話しているのかを見せたいものだ」などというへ理屈で返したりして、さすが哲学の教授だなあと感心してしまいます(笑)
私の著書にも是非こうしたへ理屈を入れたいところですが、共著なのでそうはいきません。しかももうほぼ校正が終了し、先週、音声ファイルというものの録音に立ち会ってきました。パート7対策の本なのですが、本文や選択肢を含め、音声ファイルをHPにUPするのだそうです。親切だなあと感動したので、私のネイティブ発音で一部を録音して差し上げようと親切に申し出たのですが、なぜか編集者の方と共著者の方が頑なに遠慮されるので断念しました。
10月初旬の発売だそうで、来週最終校正をすれば、後は売れ残るのを待つのみです。売れ残った本の使い道を今から考えなければいけませんね。押し花の重しにするとか、ダンベル代わりに使うとか、枕にもできるかもしれません。スペースが結構あるので、メモ代わりにも便利です。安心して燃やせるので、災害時の燃料にも最適です。皆さんも是非日常生活にお役立て下さい。
あ、そういえば、「新公式問題集4」発売になりましたね。私も今日買って来ました。まだ読んでいませんが、パラパラと見た感想として、パート1の写真の画質の悪さが気になります。値段が値段ですから、高解像度の美しい女性の画像をふんだんに使ってほしいものです。なぜにあんなにピンボケの写真を使うのかが謎です。
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キャリアチェンジですか、一般的には、「転職は35歳まで」とされていますが、自分の中で何にプライオリティを置くかって難しいですよね。不況で手転職も厳しい世の中ですし。
私もいろいろと考えてはいますが、貴重な私の企画力を失うことを恐れた今の会社が札束攻勢で英語講師への転職を抑えにかかってくれればウハウハですね。まあ、そんな兆候は今のところまったくないわけですが。

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