さて、通訳とコンサルタント、分野は違いますが、パワフルに活動されている二人の女性の本を読みました。
朝2時起きで、なんでもできる!(枝廣淳子著 サンマーク文庫)
人生を好転させる「新・陽転思考」(和田裕美著 ポプラ社)
共にそれぞれの分野の第一線で活躍されている方なのに、嫌味がなく爽やかで、とてもパワーをもらえる本です。
お二人に共通して私が感じたのは、物事を客観的に受け止めつつ、よい面を見て対処する、という考え方です。「とにかく前向きに」という、根拠のない根性論のポジティブ思考とは違います。
30歳まで英語ができなかったのに、旦那さんの海外駐在を機に、「2年後に同時通訳になる」という目標を立て、子育てをしながら見事に夢を叶え、今や「不都合な真実」等の翻訳者や、環境ジャーナリストとしても活躍されている枝廣さんの本を読むと、自分も頑張ればまだまだ英語力は伸ばせるんだ、という勇気が出ます。文庫で手軽に読めますから、英語学習で悩んでいる方にはカンフル剤としておすすめです。朝2時に起きることを推奨する「早起きは三文の徳」タイプの本ではありません。念のため。
もう一冊の本の著者の和田さんは、数々のビジネス本のベストセラー作家としても知られていますが、こちらも、受験の失敗、会社の倒産、詐欺、離婚、といった数々の困難を乗り越え、今、大活躍されています。この本は、和田さんが普段から説かれている「新・陽転思考」について、まとめられたものです。著書の一部を抜粋してご紹介します。
陽転思考は、今、目の前にある事実をしっかり受け止めて、そこから「よかった」を探すことです。
どんなに真っ暗でも、そこから一点の光を見つけることです。
ネガティブを受け止めて、そのなかにある幸せを探すことです。
そして、真っ暗な世界にずっといるか、光に向かって進むか、どちらがいいか自分で選んで決めることなのです。
一点の光を見つけることによって明るい方向へ人生を進めることができ、目標を達成し、人とうまくつきあえて、どんどん幸せになっていくのです。
それが新・陽転思考の考え方です。
今の現実から逃げることでも、今の現実を否定することでもありません。
-人生を好転させる「新・陽転思考」(和田裕美著 ポプラ社)
「光に向かって進む」とか書くとちょっとそっち系の本かと思われますが、ビジネス自己啓発本なのでご安心ください。私の尊敬する中村天風さんの言葉に置き換えれば、「人生は心ひとつの置きどころ」ですね。
英語学習やTOEICでも、「なんでこんなにできないんだ」「こんなスコアじゃ全然努力が足りない」と自分を責めても仕方がありません。現状を冷静に分析しつつ、「文法は前回よりできた」「リスニングのパート1・2はよくできた」「最後まで解けた」等、良かった所に目を向け、だめだったところは、落ち込むのではなくて、「どこがだめだったのかな」と客観的に見て前に進まなければいけないな、と改めて感じます。
私は、6・7月のTOEICで、2回続けて全問正解だったので、次は上がることはありません。9月はきっと何問か間違えると思いますが、「なんであんなのミスったんだ」と思わないようにしたいですね。「今日は会場で美しい女性をたくさん見ることができた」と陽転思考でとらえるようにします(ちょっと使い方が違う気もしますが)。
参考にして頂けた部分がありましたら、下のバナーをクリック頂けると嬉しいです。




こんなに濃い記事を毎日読ませていただいているので
開設たった1年だなんて、信じられません。
ホントにTEXさんのすごさに
ただただ驚いています。
「朝2時起き」読まれたんですね!
うちはシリーズ3冊とも、ボロボロです。
読んですぐに影響を受け、子どものことで忙しかった時期に
朝3時に起きて勉強時間を確保していました。
うちにくる方達にもお貸ししていますが、
皆さん影響を受けられます。
「早朝に起きて勉強したいからもう寝ます」と
8時頃メールがきたこともあります(笑)。
彼女がビジネス翻訳から出版翻訳にジャンプするときの
対応の冷静さには感嘆しましたが、一方、
「この大きなハードルを越えたら違うステージに行けると
直感が告げている」という
感を働かせる部分も、なるほどと思いました。
困難なことがあっても
「これは越えるべきハードルだ」と思えるようになったのは
彼女のおかげです。
きっと、枝廣さんからポジティブな影響を受けた方が多くいらっしゃるだろうなあと思わせるパワフルな内容の本ですよね。私も1・2と読んで力が出た気がします。
私も枝廣さんネタなら、と飛びついてしましました。「朝2時」は枝廣作品のなかで初めて手にした著書です。子育てで自分の時間が持てず焦っていた時にこのタイトルが目に入ったという訳です。でも、読んでみるとただのサクセスストーリーではなく、自分で自分をマネージメントするという私には到底想像もつかない内容でした。なかでも、バックキャスティングは思いつきそうなのに、目先のことに目がいきがちなのでなかなかできない考え方だと思いました。
でも、枝廣さんの講演に行った時、「「2時起き」を書いたきっかけは、なんとか環境分野に興味のない人をひきこむ作戦で、書いたのです。トロイの木馬です!」と笑っておっしゃっていて、愕然としました。まさに、トロイの木馬作戦にひっかかったのはこの私です。「トロイの木馬」は今はIT用語になってますから、感染しちゃったというわけですね。でも、そんな魂胆を感じさせない内容なので許しちゃいますが^^;
和田裕美さんのの著書もよく目にしますが読んだことはありません。今度ぜひ読んでパワーをもらいたいと思います。いつもいい本の紹介ありがとうございます!

| HOME |