自分の好きなジャンルの英語学習と、まじめな英語学習、それにTOEICとの適度なバランスを取ることで、英語力をUPさせつつ、TOEICのスコアもUPさせることができるといいですよね。社会人ならそれくらいマイペースで英語と付き合うのがいいんじゃないかなあと個人的には思います。仕事が終わった後に、更に英語学習という苦行が待っていては続きませんから。なんといっても「TIMEマラソン」を最初のチェックポイントに到達することなく挫折した私が言うのですから間違いありません。
例えば、リーディングで言えば、自分の好きなジャンルの洋書や読み物を、一部は速読、一部(できれば薄めの分かりやすいもの)は精読にあて、TOEIC対策は、試験前に軽く公式問題集を解く程度でもいいかもしれません。もしくは、好きな作家の小説を速読、公式問題集を精読にあてる手もあるでしょう。勉強法や勉強の目的は人それぞれなので、自分で考えた、自分なりの方法で、英語力とTOEICスコアの両方を伸ばしたいところです。
今回で、ちょうど昨年の6月からの連続受験が10回となりました。振り返ってみると、私は、大学卒業後の新入社員時代と、確かその翌年に、IPでTOEICを初受験しました。新入社員全員必須だったんです。TOEICっていう試験の存在自体を知らなかったので、まったく対策無しに受験して、2回ともスコアは875でした。後から知ったのですが、スコアが730ないと、私が所属していた国際本部では昇進できないというルールがあったようです。
当時と今の英語力って、基本的にはそんなに変わらないと思うんですが、その後の約20年間、米軍基地関連の仕事をしたり、会社の国際会議で通訳をしたり、外資系企業で米国人上司の下で働いたり、海外出張したり、海外メーカーと商談をしたり、といったビジネスの現場で英語に触れることで、より実用的なビジネス英語の力が付いたのかもしれません。背景知識が身についた感じですね。そうした経験があれば、TOEICでも断然有利なので、そういう意味では、いろいろな経験を積むことができたのは幸運でした。
「基礎英文問題精講」を読んで改めて思ったのですが、TOEICの英語って、構文は受験英語と比較しても難しくありません。これはまあ、ビジネスでは相手に自分の意図をできるだけ簡潔かつ分かりやすく伝えなければいけないので、当然と言えば当然ですよね。なので、中学校や高校で学ぶ文法や基本語彙といったレベルの基礎さえあれば、後はいかにたくさんの生きた英語に触れるかが、スコアアップのカギになると思います。また、そうして自分に合った素材を見つけて、それに継続して触れるることができれば、英語力自体が底上げされるので、スコアも高値安定するはずです。
では、最後に、「基礎英文問題精講」からの抜粋です。
No matter where you go, no matter who your ancestors were, what school or college you have attended, or who helps you, your best opportunity is in yourself. The help you get from others is something outside of you, while it is what you are, what you do yourself that counts. 「基礎英文問題精講」(中原道喜著 旺文社)
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