私には魔法の力などありません。ただ、問題を見ると、前にやったことがあるように見えるのです。たぶん、前に使った考え方を応用できる、と考えるせいなのでしょう。何も考えつかないときは、解きやすくするために簡単な方法を考えてみますが、それでもだめなら、次は問題と遊んでみるのです。そうすると、少しずつ内容が見えてきます。何度も繰り返すうちに、だんだん理解が深まっていくのです。それは、頭がいいとか、回転が速いとかの問題ではありません。 -テレンス・タオ(天才数学者。「才能を引き出すエレメントの法則」 祥伝社)
TOEICの試験後の解答速報についてですが、別にこれは私に特別な能力があるわけではありません。その証拠に、このブログの読者でも、Azuriteさん、Haruさん、トイッ子さん、Yutaさん、Ikuさんなど、私と同じように解答を覚えている方がいらっしゃいます。
では、なぜ設問や解答を思い出せるかというと、一つの理由は、楽しみながら問題を解いているからではと思います。少なくとも私の場合は、話されていること、書かれていることに興味を持って、一問一問考えながら解いています。問題そのものを覚えているわけではなく、その思考過程を覚えている感じですね。テレンス・タオさんの言われる、「遊んでみる」という姿勢に近いかもしれません。冒頭の英文に書かれている通り、解くのが苦痛で読むのが楽しくないと、問題を覚えることはできません。
私は、パート7では、「必ず答えが本文の中に書かれている」ので、それを探すことを、推理小説のように楽しんでいます(変態)。たとえば、今回のDP(4FIC15)で、劇の宣伝と、それを見たレビュワーの感想があって、問題の一つに、「レビュワーが劇を見たのは何日ですか?」という問題がありました。
最初の劇の宣伝に、「メディア向けのプレビューは9/25(木)、一般公開が9/26(金)からで、9/28(日)には脚本家や監督と観客の質疑応答がある」と書かれていました。なので、おそらくこのレビュワーは記者だから、9/25(木)に見たであろうことは想像できます。そうやって解かれた方もいらっしゃったと思います。
ですが、もしかするとこの記者は、何らかの都合で、プレビューに参加できなかった可能性もありますよね。たとえば、レビューのどこかに、「いつものマスコミ向けのプレビューではなく、一般顧客に交じっての質疑応答は新鮮な経験だった」と書かれていたら、答えは9/28(日)になります。私が問題作成者ならそういう嫌らしい問題を作ります(笑)
なので、絶対にレビューの中に答えのカギとなるヒントがあるはずだ、とあたりをつけて丁寧に目を通してみると、「プレビューなので主役の女優の演技は役柄になりきれていない部分もあったが、これは今後改善されるだろう」と書かれていました。この時点で答えは「9/25(木)」であると確定するわけです。迷探偵TEXの捜査は終了したわけであります。
私がここで言いたいことは、TOEICの問題を覚えろ、ということではなく、興味を持って、できれば楽しみつつ、しっかり考えて解く癖をつけよう、ということです。模試を解く際も、なんとなく解くのではなく、必死に考えて、「こうだからこれではないかな」と考えて解くと、その問題が自分の血となり肉となります。実力があるのにRでケアレスミスが多い方は、時間の許す範囲で、「答えの根拠」を見つけることを心がければ、スコアアップするのではと思います。結果がワンランクアップするはずです。
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私は今の時点で最高スコア830なのですが、ここ最近なかなかスコアアップしていないんです。
自分なりにアプローチ法を考えて、発音についての研究や文法の復習などをやっているのですが、伸びない理由はつくづく「問題を楽しんで解いていない⇒自分なりに考えて身になるように解いていない」ことなんだなと感じます。
「型にはめて答えをだそう」としている自分がいるんです。
型にはめ間違えたときのケアレスミスの多さったら・・・(汗)
「試験問題!」とついつい力みがちな自分を反省して、もっと英語に自然に触れ合いたいと思います。
ありがとうございます。
今まで考えてもみませんでしたが、言われてみればパート7を解く時の、あのドキドキ感。「どこだどこだ?」と答えを探しながら読むのは楽しいですよね。
「ふふ、これでひっかけようとした訳ね。甘いわ。ホ~ッホッホッホ」と高笑い(心の中で)しながら答えを選ぶ時の快感も、たまりません。
まぁ、それ以上に「こんなひっかけにやられた・・・」と知った時の無念さは大きい訳ですが。
Joking aside、いつも新たな気づきや学びを与えていただき、ありがとうございます。
これからも、もっともっと楽しんで問題を解き、英語に触れていきたいと思います。
名古屋のTOEIC熱も高まっているようですので、ますますのご発展をお祈りしています。
その問題を解いてる途中の思考過程を思い出している
ように思います^^
なので、リスニングパートは1回きりなこともあり
あまり悩まずにささっと解けたような問題は
逆に印象に残ってなくて思い出せなかったりします^^;
パート7はいつもほどよく悩むのと、
なんだかんだで割と大部分を読んでるので
覚えていることが多いですが、確かに私も
パート7は割と好きなので、解いてる途中は
楽しんでいます^^
ちなみに記事にあるパート7の劇を記者が見た日の問題は
私はまさに、後の「プレビューなので~」という感想ではなく
宣伝のプレビューの日付と、記者ということの関連から
導きだしたクチです・・・。
TEX加藤さんが問題作成者だったらまんまとひっかかって
間違えていたでしょうね(笑)

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