笑撃の一冊
今日は「一日一問」はお休みして(えー)、先日読んだ本がとても面白かったのでご紹介します。

「日本人の知らない日本語」(蛇蔵&海野凪子著 メディアファクトリー)

「日本語学校の先生と、外国人学生が繰り広げる笑える日本語バトル」というサブタイトルが示すとおり、ふだんの授業で外国人学生から寄せられる日本語についての奇問・珍問の数々がエピソードとともに綴られたコミックエッセイです。

とにかく笑えるエピソードが満載です。例えば、海外の日本語教科書を手に入れた、という四コマ漫画では、「素敵なお召し物ですね」「いえ、こんなのはぼろでございます」などという会話の例文が紹介され、「いつの時代の会話?」とあ然とする著者のイラストが添えられています。

中でも爆笑ものの、任侠映画で日本語を覚えたというフランス人マダムのエピソード等、2話分のストーリーはここで読めます。

この本を読むと、皆さんきっと感じられると思いますが、外国人学習者の方が、日本語をよく知っているケースが往々にしてあります。「冷める」と「冷える」の違いは、とか、年齢を書く時は「歳」か「才」か、「さしつかえなければ」と「おそれいりますが」の違いは、なんて我々は普段考えませんし、違いが分かりませんよね。

笑えるだけじゃなく、日本語について「はっ」とさせられる点が随所にあるのがこの本の魅力です。著者の日本語に対しての知識の深さや、日本語について学ぼうとする姿勢には感心させられます。本の表紙に「日本語再発見」と書かれていますが、読むと本当にそう思いますね。それにしても、「シカト」が花札の「鹿十」から来ているとか、「あのよろし」だと思っていた梅の札に書かれた文字がそうじゃなかったとは、今頃になって知りました。日本人としてちょっと恥ずかしいですね。

我々は英語学習者である以前に日本人なので、しっかりとした日本語での読み書きができるようこころがけたいものです。日本語でちゃんと筋道立てて話せないのに、英語で急にペラペラとロジカルに話せる道理がありません。読み書きも同じです。日本語の本を読むのが苦手な人が、TOEICのパート7だと急にスラスラ英文が理解できるはずがないですよね。

なので、私は、日本語で本を読んだり、ブログをロジカルな構成で書いたり、筋道立てて話すことは、英語学習のスキルアップにも間違いなく役立つと思います。え、そういうあんたは支離滅裂なブログ書いとるやないか、って? そういう鋭いことをおっしゃる方は、今すぐロジカルなブログの見本である日向清人さんの「ビジネス英語雑記帳」へ飛んでください。今書かれている「社会人のコアボキャブラリー」のエントリーなんて本当に役に立ちますよ。某サラリーマン氏のとは違うなあ(笑)

とにかくこの本、「英語学習の前に日本語をしっかり身につけることの大切さ」 そのことに改めて気付かせてくれる良書でした。かなり売れているようなので、どこの書店でも置いていると思います。是非ご一読をお勧めします。まずは素直に笑えますから。

「人間は何と数えるでしょう」「匹! だって辞書にこう書いてあります。“男一匹”」・・・ 

「抜かれるんなら度肝だよね」の「ダーリンは外国人」に次ぐ笑撃の一冊でした。いや、日本語って真面目に考えると奥が深いですよね。


参考にして頂けた部分がありましたら、下のバナーをクリック頂けると嬉しいです。

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Comment

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こんばんは
過去記事を読ませていただく旅を続けていたら、トレペというキーワードに引っかかりました。小学生のときにやっていましたよ!TEXさんの記事は本筋とは違うところにも「おっ」と思うところがあるので面白いです。

今回ご紹介の本、私もつい最近読みました。外国人の生徒さんの思いがけない一言に笑ってしまいますよね。でも、日本人である自分は考えもしなかったことに疑問を持っていたりして、そういう視点がとても面白いと思います。そして、その奥深さに惹かれて日本語を勉強したくなる本だとも思います。
櫻井 | URL | 2009/04/27/Mon 22:25 [EDIT]
櫻井さん
トレペ世代ですね(笑) 懐かしいです。あれがなかったら私は今頃こうしてここでブログを書いていないでしょうね。 If there had not been トレペ, I would not be writing my blog here now.
仮定法過去なのに、後ろはwould have beenではなくwould を使う用例です(笑)

この本、ただ笑えるだけでなく、いろいろなことを考えさせられますよね。英語のネイティブもきっと同じことを考えながら教えているんだろうなあとも思ったりしました。教えるって大変ですよね。
TEX加藤 | URL | 2009/04/27/Mon 23:15 [EDIT]
面白いです!
面白い本を紹介してくださってありがとうございます。
「ダーリンは外国人」シリーズは全部持っていますが
図書館にもないし、これも買おうかなあ・・・
ちなみに私は、あのシリーズの中の
”「出会い頭に衝突する」の「出会い頭」って何!?
うちの近所にも出会い頭あるよね”
という話に爆笑しました ^ ^

「1日1問」もすごく楽しみにしています!
解説が丁寧で良いですね。
いくつかメルマガも登録していますが
中村澄子先生とTEXさんの練習問題が断トツに好きです。

昔NHKの「やさしいビジネス英語」で勉強していて
効果があったので、「実践ビジ英」を
1年半ほど続けています。
先日、ビジ英にbe poised toが出て来たので
今回の1日1問も「やった!」と思いました。
本番でも出たらいいなと思います。

izumi | URL | 2009/04/28/Tue 05:12 [EDIT]
izumiさん
「ダーリンは外国人」シリーズがお好きでしたら、間違いなくこの絵とストーリーはツボ
にはまるはずですよ。外国人の方の素朴な日本語の質問は、笑いつつも考えさせられ
ますよね。あ、中村澄子先生と比べてもらっては・・・ 光栄ですが何せ私はただの
リーマンブラザーズですから・・・ be poised to、出るでしょうかね。出なくても英字新聞
には頻出ですから覚えておいて損はないでしょう。
TEX加藤 | URL | 2009/04/28/Tue 06:38 [EDIT]
おはようございます!
じゃ、外国人と付き合ったら、
毎日笑えるということですか?
昔自分もバカキャラで
可愛がられましたが、
最近散々怒られています。泣
(大体半年で皆飽きますね!お笑いのキャラと同じやん)
だって自分も「キレイな」日本語で話したいですが、
なかなかできていません…
諦めて台湾へ帰ったら、負けますので、
このブログサイトを借りて日本語向上を目指します。

それで申し訳ございません、自白致します。
私のブログは英語勉強を「中心に」しようと思いましたが、
ついつい関係ない内容を書いてしまいました。
これから、もう少し英語勉強に関する内容を増やしていくと思います。

これからも宜しくお願い致します。
(今更??w)
Kim | URL | 2009/04/30/Thu 07:08 [EDIT]
Kimさん
是非、「ダーリンは外国人」というマンガを読んでみてください。
笑いだけじゃなくて、愛があるのが素晴らしいですよ。

Kimさんの日本語はかなり上手だと思いますけどね。ブログも面白いし。
英語の勉強に限らず、いろいろなことを書いていいのではないでしょうか。
頑張って続けてください。

セミナー楽しまれたようでよかったですね。
TEX加藤 | URL | 2009/04/30/Thu 12:34 [EDIT]

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