まあ、眼鏡を作ったのが4年前で、ちょっと度が進みつつあったし、レンズにも細かい傷が目立ってきたので、これもいい機会だと、驚異のポジティブシンキングで、さっそく行きつけの眼鏡屋さんに行って新しい眼鏡をオーダーしてきました。プラスチックフレームから、今度は知的な(笑)メタルフレームに変更し、気分一新です。とはいえ、眼鏡ぐらいはオサレにしようと思ったので、○万円の出費です。先日は歯医者で重症の虫歯が発覚し、保険対象外の治療に○万円かかると言われたし、しがないサラリーマンとってにはダブルパンチです。
とそんな財政難はさておいて、給料日以降、あれやこれやと20冊くらい本を買い込んで読み始めました。うち4冊はマンガですけど。今日は、「アメリカ人の半分はニューヨークの場所を知らない」と「オバマ・ショック」を読みました。現代の米国が抱える問題の一端を知ることができて、米国も大変なことになっているんだなあと思っていたら、カリフォルニア州では2万6千人の教員が解雇とのニュースが報道されています。「アメリカ人の半分は~」は読み物としても面白いので、米国の今に興味のある方は店頭で手にとって読んでみてください。「ほんまかいな」と驚き笑ってしまうニュースもありつつ、病んだ米国の根深い問題には考えさせられてしまいます。果たしてオバマさんはボロボロの米国を建て直すことができるのでしょうか。
と珍しくまじめなことを考えつつ、書店でTOEIC本コーナーへ足を運び、平積みされていたあるリーディング対策本を手にとって読んでみました。増刷されているので売れているのかもしれません。で、試しにダブルパッセージの模擬試験を1題立ち読みで解いてみたのですが・・・
私が解いた問題は、結婚式のスケジュール表と、そのスケジュールについての確認メールのDPです。まず、TOEICで個人の結婚式のDPって題材としてありえるのかなあと疑問が頭をよぎります。まったくビジネスとは無関係ですからね。メールの差出人が結婚式場のホテルの人とかならまだ分かるのですが、花嫁のお兄さんでした。完全な身内ネタやん! でもまあ、それはまだいいとして、5問中1問も両文参照型の問題がないんです。これじゃあDPの意味がありません。単にSPを2個縦に並べただけです。本番なら必ず1問は両方のパッセージを読まないと解けない問題があります。
設問自体も、「XXさんは何をするか」って書かれていて、「乾杯をする」って本文に書かれていたので、「Make toast」を選んだら不正解で、「toastは不可算名詞で使われているので、この場合はパンを焼くの意味です」的な解説が。こういう引っ掛けってありなの、と思いつつ、じゃあ、他に正解らしきものがないって思ったら、「乾杯の音頭の後は普通はスピーチをするので、スピーチをする、が正解です」って、そりゃいくらなんでもちょっと強引過ぎるのでは? また、5問中2問の答えが同じ一つの文章の中にありましたが、本番ではこれもあり得ません。全体を読まないと解けないように、通常は5問すべてが別の段落の情報から出題されます。
うーん。いまいちな本のことを書くのは好きではないのですが、もうちょっと頑張って作ってほしいですよね。やらないよりはましとは思いますが、本番で出そうもない問題を解く時間がもったいない気がします。公式問題集が高いからこれでいいや、って買ってしまう人もいるでしょうしね。質の高い対策本が絶版になり、いまいちかな、と思う本が増刷されるというのは何とかならないものでしょうか。営業力やマーケティング力も実力のうちだと言われたらそれまでですが、本当に読者が買ってよかった、役に立った、と思う本がどんどん増えるといいなと思います。「悪本は良本を駆逐する」にならないようにと願うのみです。私ができることといえば、買ってよかったと思う本をご紹介するくらいですが。
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こんな細かいギャグはやめてください(笑)。見つけたからには言及しないと落ち着いて眠れません(笑)。
アメリカはホントに大変ですね。医者にかかれない人はごろごろいるし、一部の裕福な層以外は、ふたつみっつ仕事掛け持ちしてやっと、っていう人がザラ。なのにその仕事もなくなるとなると・・・。そのアメリカの真似ばっかりしてる日本も日本ですが。
メガネ残念でしたね・・(すみません、余計悲しくなる言い方で(笑))でも切り替えの速さはさすが!明日からは新生TEXさんとして(?)、頑張ってください!(^-^)q
何かいい策はありませんか?
医者もワーキングプアになったり、患者は保険料が高額で保険に入れないし。
日本もそうならないようにしてほしいものです。国民健康保険も民営化だ、とかに
なったら大変ですよね。メガネはできあがるのに一週間くらいかかるので、しばらくは
不便が続きそうですが、違った世界が見えそうです。
そうでないと郵送ですから、その週末か翌週頭ですね。そわそわするのは受験時代と
同じですから、どうしようもありません(笑) せっかくなのでドキドキ感を満喫してください。
それもTOEICの楽しさです。
メガネ残念でした~。私もよく踏んづけます。(;;)
“NYの場所”も古屋裕子さんの本も気になっていました。
それにしても、立ち読みでDPを解答し、しかも詳細なる分析までしてしまう
TEXさんはやはり偉大だ。
ちなみに、『Make a toast』という選択肢でも不正解なのでしょうか?
ぱっと見でtoastsだから乾杯の意味ではないのかなーと思ったんですが。
Tommy
日本ではありえないことですねー。
ちなみに去年は神奈川県だけで小中高あわせて1574人の採用でした。
米国の負の側面を垣間見ることができます。
立ち読みでDPを見ればその問題集の質が分かるかと思って読んでみたんです。
偉大などではなく、暇人の趣味ですよ。
選択肢がmake toastでした。すみません。toastって不加算名詞だとトーストに
なるんですね。知りませんでした。breadの仲間なんでしょうか。さっそく記事を修正
させていただきました。おかげで勉強になりました。ありがとうございました!
さまざまな本で問題が指摘されていますね。日本はこの状況を反面教師にしないと
いけませんね。
この記事では2万6千人になっているので修正しておきます。
http://sankei.jp.msn.com/world/america/090328/amr0903281901014-n1.htm
いずれにせよ大変な数字ですよね。
これで思い出しましたが、3月のフォーム6のパート3は、spreadsheet(表計算ソフト)にてこづっている社員と同僚の話が出ました。「計算式の合計が合わない」というところでformulaって言葉を使っていたんですが、これって関数のことですかね? パワーポイントのアニメーション設定ができないという会話が近いうちに出てくる気がします(笑)
表計算の会話があったんですか。それはちょっと難しいですね。さすがにパワポは出ないでしょうけど(笑)
他の問題はさほど悪くないし解説もまあまあなのに、あの問題は浮いてますね。選択肢を作るとき、どこにどういうトラップを仕掛けて、どれだけ正解に近いところに落とし穴を掘るかはアイテムライティングの腕のみせどころだと思うんですが、toastの語法でトラップを仕掛けて、パッセージに書いてないこと(推論を要求すること)を正解にするのは、「TOEICの」対策本としてはおかしいですね。
TOEICの特徴は徹底的に実用英語であることと、書いていないことは問題にならない(書いていない部分の知識を要求する問題は出題されない)ことですから、乾杯のあとはふつうスピーチだなんて理由で正解を作ることはありえません。地名が出てきた場合もそうですね。ViennaやSan Joseのようにもともと特定不能な名前でなくても、たとえばVancouverが出てきたらカナダが正解、とするためには、パッセージ中にVancouverとCanadaを結びつける情報がないとダメです。(去年の、確か143回にそういう出題がありましたね)
同じ人が問題を作ったと思われる、同じ出版社の問題集は手許にあるので、今度解いてみます。
「アメリカ人の半分はニューヨークの場所を知らない」は町山さんですね。週刊現代に連載されていたコラムなのに、編集長がかわって打ち切られて、本は文藝春秋から発売、発売日より前に増刷が決定していたという本です。ふつう、掲載していた雑誌を出している出版社から出るものだと思いますが、何やってたんでしょうね…という話はどうでもよくて、同じ町山さんの「キャプテンアメリカはなぜ死んだか」もおすすめしておきます。
「アメリカ人の~」にはそんな背景があったのですか、知りませんでした。出版のタイミングも良かったですよね。「キャプテンアメリカ」はすでに購入したので、これから読んでみます。米国の現代事情の一端を知るためには優れた情報源ですよね。

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