「いちおう突っ込んどくけど、それは、トーキック。俺の言いたいのはトーイック。英語の試験なんだけど」
「ふーん。英語の試験って英検しか知らないなあ。ところでさ、ブッチャーってさ。キラー・トーア・カマタと似てるよね。あれ絶対兄弟だよ。流血大王ブラザーズだよね・・・」
とまあ、昔のプロレスファンにしか分からないネタですが、多分、20年前ならこういう会話が交わされたとしても不思議はなかったと思います。ちなみに20年前の1989年、TOEICの年間受験者数は26万8千人でした。今の6分の1程度です。それを考えるとこの20年でTOEICの受験者数の伸びはすごいですよね。今は恐らく20~30代の認知率は9割を超えているのではないでしょうか。
そうなるとですね。当然、書店には玉石混合、もう嫌になるほどの「TOEIC本」があふれてしまうわけです。素晴らしい内容のものもあれば、TOEICをあまり知らない作者が適当に作ったとしか思えないものまで、くらくらするほどの種類の多さです。初めてTOEICを受ける人なんて書店のTOEICコーナーの前で呆然と立ち尽くしてしまうのではないでしょうか。本当にどれを買っていいものやら分かりませんよね。
この状況下では、新しい切り口のTOEIC本を出すのは至難の業でしょうから、出版社も大変なはずです。実際、公式以外のTOEIC本で10万部以上売れた本ってほとんどないと思います。「スピードマスター英単語」や「緑本」ぐらいでしょう。じゃあ、このままこういう状況がずっと続くのかというとですね、私の業界もそうですが、「もう新商品なんて無理」と思ったところにですね、コロンブスの卵的な商品って出るんですよね。これが。オバマ本などは好例ではないでしょうか。おかげで今は書店に行くとオバマ本の嵐です(笑)
私も昨日の夕食の席で、「パート1の写真を全部グラビアのお姉さんにして、リスニングもセクシーボイスで」と神崎さんに提案したら、笑いながら「じゃあ、TEXさんやれば」と言われてしまいましたが、それは極端としても、ちょっとひねった本があってもいいかもしれませんね。ということでTOEIC本を妄想レベルで3案考えてみました。
1. 「TOEIC TEST TEX’S BOOTCAMP」
ビリー隊長風に、「地獄のパート2特訓500問」という副題にして、一冊丸ごとパート2対策にした本です。表紙には炎をあしらって、見出しも、「地獄のWH問題100問」なんていかにも辛そうな文字を並べます。本の中身の要所要所では、「疲れたら休んでもいい。でもあきらめるな」「自分に負けるな」「痛みなくして得るものなし」等のセリフを散りばめます。当然500問終了したら、「ビクトリー」の文字と音声が流れます。ってまあそこまで露骨にパクルのはもちろんNGですが、そういうイメージの本です。パート2はスコアアップが容易なので、500問解けばスコアアップ効果も実際にあるはずです。
2. 「萌えて覚える TOEIC TEST必須単語」
萌え系の派遣OL(国際花子)さんが、会社の中で仕事を通じて成長するいう設定で、例文も彼女のOLライフに特化したものにしつつ、TOEIC必須単語を学べるようにします。例えば、impending mergerであれば、Hanako is worried about rumors of an impending merger because she is a haken (non-regular) worker and may be laid off. などという例文でストーリー仕立てで覚えられるようにします。もちろん、可愛いイラストを表紙や中身にふんだんに散りばめます。
3. 「小説 夢をかなえるTOEIC TEST」
二ヵ月後に600点取らないと大学二年に進級できない。そんな英語嫌いの僕の前に現れたのは、どうみても「フーテンの寅さん」にしか見えない関西弁を話す怪しすぎる家庭教師TEX加藤だった。疑いの目を向ける僕に、「大体やな、神崎君も、ヒロ前田君も、そうそう、ロバート・ヒルキ君もやな、ワシが育てたんやで。そのワシが教えるんやから、大船に乗ったつもりでええよ。自分そもそも600点目指しとんのやろ。そんなん、楽勝やで」などと自信ありげに言いつつ、いつの間にか僕の母親にもすっかり気に入られたTEXとのTOEIC特訓が始まった。
こうしたストーリーの中に、「パート2のWH問題はやな、YES/NOは不正解。そんなん当たり前田のクラッカー」「リーディングの語彙問題は分からんかったらさっさと捨てる。語彙問題なだけに、“ごーいん”に捨てる」といったしょーもないギャグや、「自分な、時間管理っちゅう考えがそもそもないやろ。それでどないして600点取れるっちゅうねん。無理に決まっとるで」などといったスコアアップのためのポイントを盛り込み、例題を入れ込みます。最後は無事主人公が600点を突破し、更には英語に興味が芽生えるというハッピーエンドにします。
おっと。段々売れそうな気がしてきました(笑) こんな妄想を膨らませるより、今週末のTOEICとTBRに備えて、研修で学んだことの復習でもするとします。
参考にして頂けた部分がありましたら、下のバナーをクリック頂けると嬉しいです。




英語の勉強はスポーツのトレーニングにも似ていますので、500問と言わず1000問のが良いと思います。
スポコン漫画で千本ノックとか言うじゃないですか、あぁいう感じです。
パート2の他にパート3も欲しいですね~、自分はパート3が一番苦手です。
なんだかんだで、千本ノックシリーズでリスニング全パート出すとか。
こちらのブログでこういうことが書いてあると、冗談ではない様な気がしてくるのが不思議です(笑)。
楽しみにしています!
本当はTOEIC S/Wテストの記事にコメントをしようと思ってここに来たのですが、もうすっかりそちらのことは頭から飛んでしまいました(笑)
「TOEIC TEST TEX’S BOOTCAMP」
「萌えて覚える TOEIC TEST必須単語」
「小説 夢をかなえるTOEIC TEST」
この3冊、出たら速攻買います!
この記事を読んで、数日ぶりに声を出して笑いました(笑)
しかし、神崎先生やMorite2先生、そして日向先生とお食事をなさっていると思ったら、会話の内容は「パート1の写真を全部・・・」だったとは・・・(苦笑)
さすがTEXさんです、どこまでが本気でどこまでが冗談なのか分からないこのブログが大好きです、最高です、素晴らしいです。
勉強をやる気がさらに出てきました、がんばります、S/Wについて書きたかったこと、すっかり忘れてしまいましたが、後ろは振り返らなくても良いですよね?
TEXさんありがとうございます、また極上の記事を楽しみにしています。
SWテストは結果発表の時になぐさめのコメントをお願いします。
食事の際の会話の内容は、99%英語学習についてでした。他の三人の方は英語教育法に造詣が深いので、「チョムスキーが・・・」等、難しい話を展開されていて、私は付いていけず、しかたないので下世話な話で墓穴を掘りました。今週いよいよTOEICですね。これまでの勉強の成果を信じて、気合は入れつつ是非自然体で試験に臨んでください。私も頑張ります。では、TBRでお会いしましょう。
>萌えて覚える
>もちろん、可愛いイラストを表紙や中身にふんだんに散りばめます。
>どうみても「フーテンの寅さん」にしか見えない
(爆)
笑いすぎて、いったい何に関する記事だったか・・なんか頭が混乱して(笑)訳がわからないのは私だけでしょうか。
今「きょうの猫村さん」にも通ってるので、これで2つ目の連載モノ!
やったぁ~ (ノ*´∀`)ノ(笑)
・・・・・さあ・・(ため息)、ちょっと時間ができたので今からリスニングBOXやります・・・。と、急にトーンが落ちる私(笑)。
いやいや、勉強も楽しんで、ですよね!頑張りま~す(^o^)/
最近のNHKの語学講座は萌え系のグラドルやさわやか系のお兄さんを起用していますね。語学講座としてでなくて、お姉さんやお兄さんを見るためにテレビのスイッチを入れるという誘惑にかられます。
本もきっと売れますね。
ところで上の記事のこれ、
>奇策に頼っていては実力はつかない。迷ったときは、王道だ。愚直に、実直に、まっすぐ王道を歩け。王道の中には先人たちが築き上げた原理原則が詰まっている。
何事も本当にそうですよね。さらには「型」も、先人たちが築いたものの集大成だと言えますし。その原理原則、型を身につけたあとに、個性が自然と湧き出るというのが、おそらく理想的なんでしょうね・・・・。これは常に、頭に置いとかなくてはいけないことですね。

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