で、Tさんは、500点を目指す生徒さんを想定した授業を展開されたのですが、これがもう、「すんばらしい」の一言なんです。非常に聴き取りやすく美しい発音で、「まずは教室の中のものを描写してみましょう」から始め、「では私が今から取る行動を描写してみましょう」と言って、歩く動作や教壇に寄りかかる動作、更には参加者のコートを借りて羽織って見せるというテクニックも織り交ぜつつ、教室内をきびきびと歩いて次々に生徒を指名して答えさせるという、流れるような授業でした。それを見ていた私(次に授業する予定の中年サラリーマン)の頭の中は一言、
Is this some kind of punishment?
(邦訳「この次に授業しなさいって、それって何の罰ゲームなんですか?」)
とはいえ、これもいい経験です。英語講師の皆さんを相手に授業する機会なんてめったにあるものではありません。「旅の恥はかき捨てや(同じ場所で旅は続くわけですが)」と驚異のポジティブシンキングで、開き直って10分マニアックかつヨレヨレの模擬授業を行いました。中年男の厚かましさに乾杯(笑)。
ちなみに、模擬授業に際し、私が気をつけたのは、普段のビジネスプレゼンと同じく以下のことです。
①プレゼンのタイムフレームをまず示す
10分のうち5分でパート1についての全体的な説明。残りで具体的な問題解説。
②結論を最初に示す
パート1は実は難しくて大事。9問以上正解したいなら気を緩めてはいけない。しっかり正解して波に乗ろう。
③具体例で結論を理由付け
自分が1月のTOEICで間違った唯一の問題はパート1(侮れない)。
④具体的な解説
ここでもまずは全体像から説明。
パート1の写真描写問題は大きく分けて三種類:人、物(乗り物・建物)、風景。
そのうち、一番多く出題されるのは人で約8割。
人の写真問題も3種類に分けられる:一人、二人、三人以上。
⑤以下
具体的な問題を選んで解説し、最後に②の結論を繰り返す。
ちなみに、ビジネスプレゼンで一番大事なのはリハーサルです。なので、土曜日の晩と日曜日の朝は、「えー。まず、パート1、難しいです。パート1はTOEICのオアシスだ、なんていう人がいますが、860点以上の高得点を狙う方にとってはリラックスしている場合ではないのであります・・・」と、予行演習を2-30回部屋で一人で行いました。聞き手に流れが分かりやすいか、10分で終わるかなどをチェックするためです。私は教えることについては素人なので、最低でもそれぐらいやらないと他の参加者に失礼ですよね。これは重要なプレゼンに臨む前と同じです。
こうした独身の強みを生かした時間をかけた準備が功を奏し、もしかすると比較的好意的な印象を参加者の皆さんに与えることができたのかもしれません。まあ冒頭で「私は去年今年とTOEIC6回受けて5回満点でした」などと生徒に嫌われそうなことを言い放ってしまったわけですが、参加者の方々は皆大人で、このオッサンの傲慢さや至らなさも温かく受け入れて頂けたのでありました。皆さんの懐の深さに感謝ですね。
この模擬授業のあとは、パート7・3についての講義があり、最後に、TOEICの問題の作り方、「アイテムライティング」というものの基礎を学びました。TOEICマニアの私でも全く知らなかった情報満載で、すごく得るものが大きかったですね。三日目に向けては、チーム内でパート別の担当を決めてTOEICの問題を自分で作って今週中に提出する、という課題が出ました。昨夜はそれに延々と夜中まで取り組んでいたのですが、その奮闘記については明日以降でご紹介します。
気がつけばTOEIC S/W TESTまで後3週間、TOEIC公開テストまで後4週間です。限られた時間を有効活用して、なんとかベストを尽くしたいですね。あ、そういえば「Z会無料模試」受けたんでした。ちょっとしたハプニング(?)があったので、そっちも明日以降時間を見て感想と共にUPします。
今日はこれから本職の企画用資料として、ハードカバー2冊(もちろん日本語)を読まなければいけません。まあ、その合間に英語の音読でもするとしましょう。
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コレ読みながら、爆笑してました。うーん、最高におもしろかった。
レポート続きがあったら、また書いてください。
残り後二日間あるので、差しさわりの無い範囲でまたレポートさせていただきます。

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