「察知力」
もう日付が変わってしまいましたが、昨日は午前中仕事をして、午後は書店で購入した本を読み、夜はサッカー観戦とTOEICのS/Wテストの公式本を読み始めました。企画の仕事をしていると、その企画の内容に相手が興味を示してくれれば、絶対に普段の生活ではお会いできないような方とお仕事ができるんですね。今日はそういうポジティブなエネルギーを持った方とご一緒できて充実した時間を過ごすことができました。これも企画の仕事の醍醐味の一つだと実感しています。

さて、サッカー日本代表、引き分けでしたね。私はサッカーに関しては素人なのでなんとも言えませんが、何とか予選をクリアして、W杯というひのき舞台での活躍を見たいですね。今日は、その日本代表の大黒柱、中村俊輔選手の著書「察知力」(幻冬舎新書)のご紹介です。皆さんがどういう印象を中村選手に持たれているかは分かりませんが、この本を読むと、単にサッカー選手としてではなく、人間的にも素晴らしい選手であることが分かります。例によって英語学習者の皆さんに力になりそうな部分をご紹介しますが、良書ですので是非ご興味のある方はご一読ください。

壁があるほうが僕は落ち着く。どんなに分厚い壁であっても、それから逃げることはない。逃げようという気持ちも起きない。どんなに困難で、たとえ、ぶつかって砕け散ったとしても、“ぶつかった”ことで得られるものがあるから。

察知力というのは、人が成長するためには欠かせない力であり、目標を達成したい、願いを叶えたいと思うなら、磨くべき重要な力だと思う。それはサッカー選手だから、アスリートだからというのではなくて、あらゆる仕事をしている人に当てはまるはず。周囲の変化を「察知」して、臨機応変に対応できれば、状況や環境は変わっていく。空気を読むというのは察知することであり、それは人を思いやり、他人の気持ちを感じる力でもあると思う。

大きな目標を掲げるだけだと、そこへたどり着くのは難しいと僕は思う。足元をしっかりと見極めていかないと、空気の変化や現実を見失ってしまう。それで僕は、日々を過ごすなかで、小さな課題を設定し、それをクリアし、クリアできたら次の課題を目指すようにしている。ハードルをひとつずつクリアする感じだ。もちろん予定通りにことは運ばない。そういうときは臨機応変に対応していく。ちょっと遠回りすることになっても、目標を忘れなければ、いつかそこへたどり着けると僕は信じている。

何かを成し遂げるためには、それがどんなに小さなことであっても、順序というか、プロセスがあるものだと思う。「プロセス」を構築していく作業が重要であり、それを軽んじたまま目標を達成したとしても、それはドロの土台に家を建てるようなもの。ちょっとした衝撃で簡単に崩れてしまいかねない。太い幹を持つ樹の根は、しっかりと土のなかに広がっているもの。そういう樹は成長するのに時間がかかったとしても、将来的にはたくさんの果実を育むだろうし、どんな障害にも打ち勝つ力が備わっている。

思うようにうまくいかないことがあっても、誰かを悪者にして、終わらせるのではなくて、未来の糧にしなくちゃいけない。ただ気持ちを切り替えただけでは、苦しんだこと、悔しかった思いも無駄になってしまう。

目の前の壁をネガティブなものだと感じれば、それを越えていく作業にも余分なエネルギーを使うことになるけれど、「この壁を越えれば、またひとつ引き出しが増える」とポジティブに考えれば、壁を越える作業も楽しいものになる。

うまくいかないときは必ずある。壁が見えるときはまだいいほうだ。それを乗り越えればいいだけだから。でも、壁すら見えないときもある。そういうときは、考える。必ずそこにあるはずの壁を察知する。必死で壁を探す。壁が見つかれば、よっしゃ、という気分になる。次はそれを乗り越えるために必要なことを考える。乗り越えたら、また強くなれるから。

今、突然サッカーができない身体になっても、極端な話、今死んでしまっても悔いはない。それは、毎日を100%、妥協しないで生きているから。その日にできる最善のことを、それがたとえ一番キツイことであっても、100%でやっている。そんな毎日を過ごし、妥協してこなかったから、今の自分がある。

僕の経験を日本サッカー界の未来へ還元したい。僕の経験が、未来の日本のサッカーのために役立てばうれしい。だから、現役選手として、まだまだ、たくさんのチャレンジをしなくちゃいけない。

人間として成長できたのは、年齢を重ねたことだけが理由ではないと思う。サッカー選手として、多くの人を見て、観察し、学んだ経験は、人としての僕を育ててくれた。数え切れない壁にぶつかり、悔しさを味わいながら、それでも前を向き、戦ってきた。目標を達成するためにもがいた日々は、僕の誇りでもあるし、勲章でもある。でも、ひとりで乗り越えてきたわけじゃない。支えてくれた家族や友人、チームメイト、指導者の方々、スタッフ、そしてサポーターには、本当に感謝している。


この本を読むと、なぜ彼がここまでの選手になったのかが分かりますし、心から中村選手を応援したくなります。きっと彼のような選手に率いられる日本代表はW杯に行けるはずです。Go Shunsuke! Go Nippon! 

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名言シリーズ
名言X英語学習シリーズ、大好きです!(きっとファンは多いはず)若いのにいいこと言ってますねぇ。しみじみ。人間、ただ年齢を重ねるだけでは何も成長できなくて、日々の過ごし方の充実度が大きな差になってくるんですね。またまたしみじみ。うん、今日も一日がんばるぞーっ!
ないないくん | URL | 2009/02/12/Thu 13:03 [EDIT]
すごいです
すみません、もう連日おじゃましてますが・・
今日のこの記事、単純にすごい感銘をうけました。

知り合いに、あるアマチュアスポーツで日本一になってアメリカへ行かれた方がいらっしゃって、その人の話にはいつも感動を超えて衝撃を受けるんですが・・その人も、似たことをおっしゃってるんです。「競技を続けてこれたのは、目標があったからというよりも、壁にぶつかった時にいつもそれを乗り越えようとしたからだ」と。普通のこと言ってるようで、実はすごい核心に触れる言葉だなあと、思うんです。
同様に、中村選手の言葉も、私には衝撃でした。「必死で壁を探す。壁が見つかれば、よっしゃ、という気分になる。」すごいです・・。

この本は、ちゃんと買って読もうと思います!
あ(汗)、この本も、の間違いです・・(・∀・;)。(急に弱気(笑))
ころりん | URL | 2009/02/12/Thu 17:27 [EDIT]
ないないくんさん
名言シリーズ、喜んでいただけて嬉しいです。中村選手、インタビューなんかだと物静かなので、本を読んで印象が変わりました。さすがに日本代表のリーダーの言葉だなあと感心してしまいました。日々壁に直面する毎日ですが、中村選手のフリーキックばりに越えたいですよね。
TEX加藤 | URL | 2009/02/12/Thu 21:06 [EDIT]
ころりんさん
中村選手はゴール前のフリーキックを担当するケースが多いのですが、本を読むと、TVで見ていても、瞬間の印象が変わりますよ。単なるサッカーの試合の壁ではなく、もっと違う壁をも越えようとしているのではないのかなって感じます。本、ちゃんと買ってくださいね(三角目で)。
TEX加藤 | URL | 2009/02/12/Thu 21:09 [EDIT]

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