私の英語履歴書(飛翔編)
あ、気づけばカウンターが3万を越えているではありませんか。皆さん、ご訪問誠にありがとうございます。役に立たない雑文を書き散らして恐縮ですが、今後ともよろしくお願いいたします。

さて、私の英語学習にとって、人生最大の転機(大げさ)が訪れたのは、高校2年生の時でした。夏休み明けに、実力テストというものがあったのですが、突如英語で学年1位になったんです。自分ではそんな点数が取れるなんて夢にも思っていませんでしたから、先生に、「このクラスに学年1位の成績を取った生徒がいる」って言われても、「誰なんだろう」って思っていました。なので、「それは、TEX君です」って言われた時は、クラスメートと一緒に自分でも「えー」って(笑)

今振り返ってみるに、成績が急速に伸びた理由は、その前の夏休みにありました。私は高校に入学してサッカー部に入ったのですが、若気の至りで、高校2年生の夏休みの前に退部してしまったんですね。そうなると、暇なわけです。今みたいにネットや携帯もなく、することがないので、友達と一緒に昼間は甲子園で高校野球の売り子なんかのバイトをして、夜は家で、「トレーニングペーパー(以下トレペ)」という教材で毎日英語を勉強し出したんです。

今から思うに、トレペの訪問販売で、そのよさを玄関先で延々と説明された母親が購入したのだと思います。「角の○○さん家の××君はトレペで成績が上がって京大に合格されたんですのよ」「受験は高2の夏休みが勝負だから入会するなら今のうちよ、奥さん」みたいなことを言われたのでしょう。おぼろげですが、私もその場に居合わせ、「あんた、そろそろ勉強した方がええんとちゃうの」などと母親に三角目ですごまれ(笑)、ややびびりつつ、「うん。そうやなあ」などとあいまいに返事した記憶があります。

で、私もせっかく母親が数万円も払って買ってくれた教材を放置するのも忍びなく、トレペをやりだしたんですね。ところが、英語をまじめに基礎から勉強し出したら、これが意外と楽しかったんです。元々国語が好きだったので、「外国語を理解できる」ということが純粋に楽しかったんだと思います。さすがに最初は義務的な理由でしぶしぶ解いていたのだと思いますが、英語の勉強って、分かり出すと加速度的に楽しくなりますよね。なので、毎日昼間はバイトで夜はトレペという生活を夏休み中送ることとなりました。とにかく、「もういい加減にして寝なさい」なんて言われるぐらいトレペの英語にはまったんです。今から考えるとかなり暗い(笑)

トレペって今でもあるのかは分かりませんが、取り組まれたことのある方はいらっしゃるでしょうか。その名のとおり、異常に分厚いトレーニング本で、本当に嫌になるくらい基礎練習を繰り返しやらされるんですね。早く次に進みたいって思っても、ほとんど同じようにしか見えない問題が延々と続くんです。99%(TEX加藤推定)の人が挫折すると思います。私の場合、負けず嫌いな性格も幸いして、「ここで止めたら負けだ(いったい何に?)」って思いながら、結局夏休みが終わるまで毎日勉強を続けました。などと書きつつ、英語と一緒に購入した数学のトレペには数日であっさり白旗を揚げてしまったわけですが(笑)

今から考えると本当に幸運だったと思います。高校時代の夏休みって、時間もたっぷりあるし、吸収力もすごいし、何より勉強すると褒められるわけですから。英語の勉強なんかしてないで仕事しなさいって、怒られない(笑) しかも、他の同級生は、クラブ活動や恋愛、遊びに忙しくて、受験勉強なんてしていなかったので、私が、クラスの女子からのあまたの誘いを断り、一ヶ月強毎日トレペを一日数時間集中して続けた効果がすぐに休み明けのテストの結果となって表れたわけです。

勝間和代さんも著書でおっしゃっていますが、「一つの英語学習教材を愚直に続けた」のがよかったのだと思います(まあ、トレペ以外に英語学習教材が家になかったわけですが)。しかも取り組んだ教材が初歩の初歩からの反復トレーニングを要求されるトレペだったのもラッキーでした。結果として、それまでできていなかった英語の基礎をしっかりと鍛えることができたわけですから。

若さってすごいもので、その後は、卒業するまでの間、ほとんどの試験で英語は学年で1位をキープし続けました。それまで自分が何かで学年で1位になるってことがなかったので、ものすごくモチベーションが上がって、どんどんいい方向に進んだんです。「学年で英語が1位のクラスメートがいるなんて、嬉しいな」なんてクラスの女子に言われてもう有頂天で鼻の下伸ばしてついでに鼻血も出しながら「やったるでー」とばかりにものすごい勢いで勉強を続けたわけです。

すっかり英語が好きになった私は、その後外大に進み、今に至る(その間を超省略)のですが、私の英語学習の原点は、紛れもなくあの高2の夏休みです。もちろん、当時リスニングは全然勉強していませんでしたし、TOEIC990点に至るまでには幾つかのブレイクスルーもありましたが、あのトレペのオバサンがあの日私の家に来ていなければ、今の私はなかったと思います。

ということで、私の英語学習におけるメンターは、トレペのオバサンとうちの母親だったことがこの日記を書いていて判明し、自分自身で驚いている今日この頃、皆さんいかがお過ごしでしょうか。このシリーズ、このまま続けるのもどうかと思いますので、このエントリーを持って一旦終了とさせていただきます。皆様、長らくのお引き立て、ありがとうございました。

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Comment

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トレペ、超懐かしい!!!
教育社のトレーニングペーパーですよね。
私もやってましたよ。うちの母親がトレペ配るバイトやってましたから。
ただ始めるのが早かったので、高校の頃はもうやっていませんでしたが。
小学校3~4年はまじめにやり、5~6年で段々やらなくなり、中学はほとんどやらず、高校では取らなくなりました。
なので英語をトレペでやった記憶はないなあ。
神崎正哉 | URL | 2009/02/09/Mon 23:06 [EDIT]
神崎さん
もしかして、神崎さんのお母様がうちの母親のところにトレペを配ってたりして(笑) そうですね。教育社でした。小学校の頃に取り組まれていたとは教育熱心なご家庭だったのでしょうね
。トレペは一歩間違えれば苦行です。解いても解いても同じような問題が出てくる金太郎飴状態ですから。うんざりして挫折する人がほとんどではと思います。私は幸いにしてその基礎英語編を暇に任せてしっかりと解ききったので、それが今にして思えばすごくよかったと思います。今は教材に事欠きませんが、地道な努力って大事ではと感じます。基礎の基礎をしっかりと高校時代の早い時期に固めることができたのは私の英語学習にとって幸運でした。これはTOEICにも同じ事が言えるのではないかと感じます。基礎をやるかやらないかでその後の伸びが違うのではと思います。
TEX加藤 | URL | 2009/02/09/Mon 23:55 [EDIT]
トレペのおばさん、ありがとう!
トレペのおばさんのおかげで、今日私たちはTEX加藤さんの楽しいブログを読めるのだと思うと、感激です。(笑)おばさんに感謝。
ところで、私はトレペって知らないのですが、地域限定だったんでしょうか?
私は高校・大学ともブレイクスルーなんて一切なかったんですが、塾の講師(なんで自分が英語できないくせに講師になれたのか謎ですが・・・^^;)になって、もう、いやというほど中学・高校の基礎問題を解きまくりました。仕事なので当たり前ですが。その経験が今生きているな~と、ひしひしと実感しています。やっぱり基礎をアホみたいに繰り返すことは大事ですよね。
*aimee* | URL | 2009/02/10/Tue 00:12 [EDIT]
英語学習について
こんにちは。39歳の同世代サラリーマンです(笑)
最近のブログ、とても面白いです。

>私が、クラスの女子からのあまたの誘いを断り、・・・

妻も爆笑でした!

私の高校、大学時代の英語は散々で、
社会人になって初めて受けたTOEICは400点そこそこで、
ますます英語が嫌いになり、ようやく
英語の勉強(中学の文法から)を徐々にはじめたのが今から3、4年前です。
今回のブログを拝見して、私のスタートの遅さに反省モードです。

さて、英語の達人と言われている方の多くは、
(例えば同時通訳の神様の國弘先生)
一つの教材を徹底的にものにすることの
重要性を指摘していますね。

TOEIC対策本も含めて、これは徹底的に勉強する価値があるという良質な本を
今後も、ご紹介いただけるとありがたいです。
てんちゃ | URL | 2009/02/10/Tue 00:13 [EDIT]
*aimee*さん
私も今更ながらにトレペのオバちゃんに感謝です。トレペって全国的なものだったと思いますよ。進研ゼミの赤ペン先生と並んでポピュラーだったかと。まあ30年近く前のことですが。訪問販売スタイル自体はもうそれほどメジャーではないのではと思います。「基礎をアホみたいに繰り返す」、そのことに尽きますよね。それが後々の飛躍につながると思います。ただ、社会人の場合、なかなかそこまでの時間が取れないので、より効率的な勉強が必要でしょうね。
TEX加藤 | URL | 2009/02/10/Tue 06:57 [EDIT]
てんちゃさん
ブログ、楽しんでいただけて何よりです。何事も遅すぎることは無いと思いますよ。昨日読んだ雑誌に出ていたのですが、松本清張氏は44歳で文壇デビューしたそうですから。本の紹介はぼちぼちと続けたいと思います。とはいえ、あくまで個人個人で合う合わないはありますから、まずは自分の感性に合った基礎本に取り組むのが良いかもしれません。
TEX加藤 | URL | 2009/02/10/Tue 07:00 [EDIT]
アンコール希望
>「それは、TEX君です」
私の想像をはるかに超えて当時のTEXくんはうれしかったでしょうね(笑)そして何より驚いたのがサッカー部だったということです。実は私も小1から大学までサッカー部でした。意外な共通点に笑ってしまいました。きっとその時のNO.1がセイコウストーリーへとつながったんでしょうね。まさにこのブログを読んでいて『NO.1理論』を思い出しました。私もテストで1番になった生徒には必ず答案用紙に書くようにしていました。今は個人情報がなんたらで学年順位なんか廊下に貼らないし、そういうふうにみんなの前でも発表しません。モチベーションを上げる観点からはこれほど効果的なことはないんですけでね。仮に恋のライバルがいたとして、そいつには絶対たとえ英語のテストであっても負けられないんですよ(笑)どこのうまのほねかわからないやつが自分の好きな人とつきあっていたとして、テストだけでも勝ってやるみたいな。これ、ザ青春ですが(笑)きっとその1番を取った年のバレンタインデーがTEX加藤さんの自己最高記録だったかと思います(笑)元サッカー部で英語1位ってもてないわけがないですから!
k2 | URL | 2009/02/10/Tue 13:31 [EDIT]
甲子園の売り子 & トレペ
TEX加藤師匠

またまた、おじゃましました。
こんにちは。白うさぎです。

岡田、バース、掛布の3人がホームランを打ちまくって
優勝したあの年、私は甲子園球場で売り子をやっていました。
ひょっとすると、
TEX師匠とは甲子園でご一緒だったかも知れませんね~。
(私は、コーヒー担当でした)
タイガースの攻撃の時は、階段に座ってお客さんと共に応援し、
守りのときに、売りまくるというパターンでした。
人前で大声を出すのが苦手な白うさぎでしたが、
このバイトで、多少なりとも度胸はつきました。
(ゼンジー北京師匠ほどではありませんが・・・)

そして、トレペは英語ではなく、
数学の方に少しお世話になりましたね~。
あの時、英語を選択していたら、どうなっていたでしょうか?
まあ、変わんないでしょうね。

奇遇なこともありますね。
白うさぎ | URL | 2009/02/10/Tue 20:38 [EDIT]
すてきな思い出ですね
>私が、クラスの女子からのあまたの誘いを断り、

私もここが太字に見え、反応してしまいました(笑)。

トレーニングペーパーって、ありましたっけ?全然覚えがないです。
でも、なんか読んでるとまるで、教室の風景が目の前に浮かんでくるような、同級生たちの騒ぐ声が聴こえてくるようなそんな気がして、自分の学生時代とダブって懐かしい思いがしました。
若い頃のエネルギーというのは、今考えるととてつもなく大きいものですよね。あの頃点した火を絶やさないように・・・さらに大きく、永遠に、燃やし続けていきたいですね!
ころりん | URL | 2009/02/10/Tue 21:15 [EDIT]
k2さん
いつも温かいお言葉、ありがとうございます。サッカーに関しては、ひどいものでしたね。1年生の時はボール拾いと基礎トレばかりで、しかも練習後や休日を利用して自主的に練習するって事をしていなかったので、素人と同じレベルのまま辞めてしまいました。サッカー部だったなんて恥ずかしくて言えないレベルです。

今の教育事情、勉強になります。昔のドラマや漫画の定番だった廊下に成績を貼り出すシーンがもはや見られないわけですか。いろいろと難しい時代ですね。まあ、いじめにつながったりする可能性もあるでしょうから、なんとも言いがたいところですが、私にとっては学年1位がその後の人生を変えたことは確かです。
TEX加藤 | URL | 2009/02/10/Tue 21:29 [EDIT]
懐かしの教育社のトレぺ
神崎先生が言われている教育社のトレペですが、確か大学の生協でドイツ語のトレペが分厚い問題集として売られていました。
当時、ドイツ語にはまっていた私は、そのトレペ本を購入して、それこそTEXさんが言われるように、基本的なことを繰り返し繰り返しやっていました。
気がつくと、ドイツ語検定3級に合格していたのですから、その効力は驚きです。
一冊を愚直なまでにやり抜くことは、語学習得では避けては通れないんですね。v-410
英語道 | URL | 2009/02/10/Tue 21:33 [EDIT]
白うさぎさん
こんにちは。甲子園の売り子&トレペ仲間とは!これは奇遇ですね。私は、桑田・清原と同世代で、彼らが甲子園で活躍している時に売り子のバイトをしていました。意外と売り子としての成績は良くて、レフトスタンドでの売上げは1位でした(笑) 「ビールにジュース、かちわりいかがですかー」って汗臭いユニフォーム着て叫んでましたね。白うさぎさんはコーヒー担当ですか。渋いですね。あれって歩合制だったので、弁当とか売った方が有利なんですよね。かちわりとか当時は1袋150円でしたから、売っても売っても儲からない(笑) まあ、今となってはいい思い出ですよね。バイトって。半分趣味の世界でしたから。
TEX加藤 | URL | 2009/02/10/Tue 21:33 [EDIT]
ころりんさん
うわ。嘘で塗り固めた部分に皆さん反応してますね。本当に、あの瞬間に人生が変わりましたよ。教室のみんなの視線がこっちに来て、びっくりするやら嬉しいやらで、ぼーっとなってしまいましたね。これからの人生でもそういう瞬間が来て、第二の青春に熱く情熱を燃やしたいですよね。
TEX加藤 | URL | 2009/02/10/Tue 21:36 [EDIT]
英語道さん
英語道さんもトレペで修行されたんですね。苦行を経験され、ドイツ語検定3級合格とは立派ですね。私も数学のトレペに燃えていたらそっちの道に進んでいたかもしれません。って、3日ぐらいでもう見るのも嫌になってしまったわけですが(笑) 本当に基礎レベルのトレーニングを愚直に一定期間繰り返して基礎を固めることって、その後の飛躍につながると思います。そういう修行が学生時代にできたってことは幸運ですよね。
TEX加藤 | URL | 2009/02/10/Tue 21:39 [EDIT]

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