下がってるけど上がってる
先日、仕事で代々木ゼミナールの方とご一緒する機会がありました。代々木駅前にそびえたつ代ゼミタワーの中を案内して頂いたのですが、その豪華さにびっくり! 最新のデジタル技術を駆使した設備はもちろん、東京を一望できる景色や食堂の立派さを見て、思わず「ここの学生になりたい」って思ってしまいました。我々の学生時代とは雲泥の差ですね。素晴らしい環境でした。

さて今日は、その代々木ゼミナールで20年間トップ講師として活躍し続けている文字通り「カリスマ英語講師」の西谷昇二さんの著書「何があっても、生きてろよ。」から、皆さんのやる気が上がりそうな部分を抜粋・編集してご紹介します。では、カリスマ講師ならではの熱い言葉の数々をどうぞ。

僕は二十年間、予備校講師として教壇に立ってきた。受講してくれた生徒たちは延べ二十万人くらいになるだろうか。その中で、一つ気づいたことがある。とことん落ち込み、悩み、つらい思いをした人は伸びる、ということだ。壁にぶつかってつらい時期。それは、程度や状況の違いこそあれ、どんな人にも訪れる。そのつらさや苦しみは、根を張り地中に深く伸びていくための養分だ。

とりあえずは目の前の受験という壁を越えるしかない。それがどんな未来につながっているのかはわからないけど、ほかにやりたいことが見つからないなら、目の前の難関を突破するために全力を尽くすしかない。

「継続は力なり」とことわざにある。英語でも「succeed」は継続するという意味と成功するという意味をあわせ持つ。昨日は知らなかった英語の言葉を、今日はすでに知っている。昨日より今日、今日より明日。それが毎日増えていく感覚。そして、それがいつしか強い力となり、自分を支える自信ともなり、気がつくと成功という思いがけないプレゼントすら与えてくれるのだ。

英語の勉強もダイエットも、ストイックになる必要はない。好きなことなら、人は無理しなくても続けられる。そこを目指そう。続けられるのは、あなたがそれを好きだから、ただただ気持ちいいからなのだ。

憧れと現実とのギャップがあまりに大きいときには、失望するのは仕方がない。当然だ。そういうとき、僕は、最初にあこがれたときの姿を、また描いてみるようにしている。少し遠く離れて、その全体像を眺めてみる。すると、僕はやはり思う。こんな素晴らしいものはない、あそこに近づくためなら、どんなことでもするぞ。そして、再び力がわいてくるように思う。

講師は、あくまで手助けであり、彼が成績を上げてくれるわけではない。主体は自分であり、極論を言うと、「先生がいなくても自分一人でも上げてやるぞ」という気持ちがベースにないと、うまくいかなくなる可能性は高い。講師や導いてくれる人は、触媒に過ぎないのだ。

受験英語は正確さを求められる。正確さを磨かないと、いい大学には入れない。しかし、これは受験英語だけのことではない。医者が正確さを欠いたら、患者の病気は治らない。弁護士がいい加減だったら裁判には勝てない。何かをなそうと思えば、必ず「正確さ」を伴った技術を要求される。受験という場は、「正確さ」を叩き込むための格好の場だ。

才能のある人とは、人並み以上の努力を、自然に、惜しみなくやってしまう人のことだ。

新学期最初の試験で、これまで取っていた成績より下がってしまうという生徒がいる。正確さ、緻密さを身につけようとすれば、当然、スピードは落ちる。その結果、試験で、最後の方の問題が時間が足りず手つかずで終わることがある。すると総合点では下がってしまう。成績が下がったと不安そうにしている生徒には、こう言う。「下がっても、上がっているんだよ」。目的意識を持ち、中期的な計画を立てて、そこに向けて一歩一歩進めているなら、最初はたとえ下がっても、いずれ上がるから心配することはない、と。

目の前のことには100%集中してやる。100%の力を出し切る。100%の力を出し切っても、運というものがあるから負けることもある。それでも、100%の力を出し切って負けたときは、80%の力しか出さずに負けたときとは大きな違いがある。力を出し切って負けた。そのときには、自分の限界がわかる。その限界を乗り越えるためには何をすればいいかという次の目標が見えてくる。これど、80%の力でやった場合は、自分に言い訳ができる。自分をごまかせる。一回一回ベストを尽くす。ベストを尽くして失敗したとしたら、それは新たな始まりである。


こんな風に、熱い言葉で生徒を鼓舞できるのは素晴らしい才能と努力の賜物ですよね。競争の厳しい予備校講師という世界でずっとトップを維持し続けているのもうなづけます。「昨日より今日、今日より明日。それが毎日増えていく感覚。そして、それがいつしか強い力となり、自分を支える自信ともなり、気がつくと成功という思いがけないプレゼントすら与えてくれるのだ」には感動しました。日々の進歩を実感できるからこそ英語学習を続けられるんだと思います。

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Comment

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真実ですね
今目の前に与えられてることにベストを尽くすことが、ほんとに全てですもんね。その結果如何にかかわらず、必ず次への道を開いてくれる。
「とことん落ち込み、悩み、つらい思いをした人は伸びる、ということだ。」という言葉も、ほんとにそうだと思う。とことん悩んで底に触れると腹が据わる。覚悟ができる。だからだと思う・・。励ましの言葉であると同時に、全て真実の言葉ですよね。

代ゼミって、そんなきれいになってるんですね・・。私、大学時代に江坂の代ゼミの本売ってるとこでバイトしてました。あの頃から結構豪華だと思ってましたが・・あそこも今はもっと何もかもハイテクで便利できれいになってるんでしょうね。
ころりん | URL | 2009/02/06/Fri 01:03 [EDIT]
最高です!
TEXさんの記事から、僕はいつも力をいただいています。
TEXさんは色々なことを本当によくご存知です、しかも幅が非常に広く、驚かされます。
やっぱり凄い人は本当に凄いです。
あぁ~、僕もTEXさんのようなレベルの人間に1歩でも近づきたいです、がんばらなければ!

>>一回一回ベストを尽くす。ベストを尽くして失敗したとしたら、それは新たな始まりである。

これですね、これに尽きますよね。
言い訳ナシ、全てやれることをやり尽くす、あきらめない、折れない、捨てない・・・今日はちょっと飲んできたのですが、無事に今日の学習ノルマはほとんど達成できました。
あとはiKnow!のオバマをやって、筋トレしたら寝ます!
何だか先輩に対しての1日の報告のようなコメントになってしまいました。
いつも僕に非常に大きな影響を下さる記事を書いてくださってありがとうございます、明日もがんばります!
HUMMER | URL | 2009/02/06/Fri 02:52 [EDIT]
素晴らしい!
TEXさん、こんにちは!
ご紹介いただいた本、タイトルもいいです!

カリスマ講師といわれるだけあって、
そういう方に教わることは英語だけに限らず、
予備校生たちにとっては、これから先に長く待ちかまえている人生の処世訓まで教えてもらえるようですね。

「下がっても、上がっている!」

素晴らしい言葉の引用ありがとうございます♪
Nemo | URL | 2009/02/06/Fri 11:31 [EDIT]
succeedの意味
そうです!そうです!!継続と成功は同じ意味なんですよねぇ!初めてその意味を知ったときの感動をちょっと思い出しました。うーん、はつらつピチピチだった頃だわ(笑)
下がっても上がってる・・・って人にはそう思えるのにいざ自分の状況になるとなかなかそう思えないものなんですよねぇ。
ないないくん | URL | 2009/02/06/Fri 14:07 [EDIT]
It couldn't be more enthusiastic.
今日は調子に乗って
It couldn't be better.をもじりました(笑)これもTEX加藤さんの紹介して下さった『アイデアのヒント』のおかげです(笑)今日ようやく読み終わりました。

さて、今日はタイトル通り熱いです。かなり熱かったです。最近はこの画期的なブログを待ちわびていましたよ(笑)

代ゼミは富田一彦氏の参考書にお世話になりました。この参考書で英語に開花したのを今でも覚えています。
http://www.amazon.co.jp/%E5%AF%8C%E7%94%B0%E3%81%AE%E8%8B%B1%E6%96%87%E8%AA%AD%E8%A7%A3100%E3%81%AE%E5%8E%9F%E5%89%87-%E4%B8%8A-%E5%AF%8C%E7%94%B0-%E4%B8%80%E5%BD%A6/dp/4479190333/ref=sr_1_3?ie=UTF8&s=books&qid=1233908374&sr=8-3

ちなみに継続は力なりは

Continuity is the father of success

.というそうです。今日たまたま授業で使ったフレーズです。
k2 | URL | 2009/02/06/Fri 17:23 [EDIT]
ころりんさん
西谷先生の言葉は、さすがに20万人の生徒を見てきただけあって、説得力が違いますよね。江坂の代ゼミでバイトされていたんですか。そちらはどうなんでしょうかね。意外とそのままだったりして(笑) しかし、代ゼミタワーのあの豪華さには「すごいですね」をひたすら連発してしまいました。下手なホテルや会社よりはるかにすごい設備です。
TEX加藤 | URL | 2009/02/06/Fri 19:49 [EDIT]
HUMMERさん
私が今回たくさんのコメントに返事をできたのも、HUMMERさんのブログを見ているからです。その姿勢に学ぶところが多いです。これは謙遜でもなんでもなく、私はまだまだ凄いなどと言われるレベルではありません。英語学習についても仕事についても人生についても悩み多き四十代です。ブロガーの皆さんのポジティブなエネルギーに感化されて、自分も成長できればいいなと思っています。今後ともよろしくお願いします。あ、孫がお世話になったようですね(笑) そちらもよろしくお願いします。
TEX加藤 | URL | 2009/02/06/Fri 19:56 [EDIT]
Nemoさん
西谷先生の本は、まあ恐らく人生論の部分は賛否が分かれる内容ですが、予備校の人気講師らしく、「言葉」の使い方が非常に上手ですね。予備校生たちを鼓舞する言葉に満ちていて、それは我々英語学習者にも大いに参考になると感じました。Nemoさんのブログにもよく名言が掲載されているので、参考にさせていただいています。ネタ元にさせていただくこともあると思いますので、よろしくお願いします。
TEX加藤 | URL | 2009/02/06/Fri 19:58 [EDIT]
ないないくんさん
succeedの部分は、私も、「あ、そうか」と今更ながらに感心してしまいました。確かに、「下がっても上がってる」は、自分ではそう思っていてもなかなか自信が持てませんが、尊敬する予備校の先生に言われたら、生徒も自信になるでしょうね。とても印象に残る一言でした。
TEX加藤 | URL | 2009/02/06/Fri 20:00 [EDIT]
k2さん
アイデアのヒント、もう読み終わられたんですか。すごいですね。私も負けないよう重松本読まねば。富田先生は、今でもトップ講師と聞きました。英語では、西谷先生、西先生と並んで生徒の人気が高いようですね。「継続は力なり」ってそのままなんですね(笑) 情報ありがとうございます。英語って、こういうfatherやmotherを使うフレーズが多そうですね。
TEX加藤 | URL | 2009/02/06/Fri 20:04 [EDIT]
遅ればせながら
初めてコメント書きます
TEXさんの記事は本当に為になります。いつもありがとうございます。
私は実は代ゼミで、10年前、まさに西谷先生の授業を受けてました。分かりやすいって言うのを超えて心から生徒に対して励ましてくれるような人だったと思います。
K2さんも書かれてますが私も富田先生のおかげでまさにあの本で英語の読み方を学びました。ところで今は↓こんなのがあるんですよ
http://bb.goo.ne.jp/special/yozemitv/engl/tomita01/index.html
授業の動画が見れます。
すばらしい記事また楽しみにしています。ではでは
researcher1980 | URL | 2009/02/06/Fri 20:48 [EDIT]
researcher1980さん
こんにちは。1月自己最高だったんですね。おめでとうございます。3月へのプレッシャーがすごいみたいですが・・・ 生西谷先生に教わった方がいらっしゃりましたか。k2さんもそうですが、やはり予備校の先生の力ってすごいんですね。富田本が読みたくなってきました。今は我々の時代とは違って、こうしてPCで勉強ができるんですから、本当に便利になりましたよね。まあ、それでも基本のところは同じなんだと思いますが。私の記事は基本的に他人の言葉の受け売り(笑)でもありますが、何かしら皆さんのモチベーションUPにつながればと思っています。今後ともよろしくお願いします。
TEX加藤 | URL | 2009/02/06/Fri 21:59 [EDIT]
researcher1980さん
This cite reminded me of my cram school life.
感激しました!感動しました!思わずこの富田節に爆笑してしまいました。
これはすごい!Fantastic!ですよ。
貴重な情報を提供していただき感謝します。
researcher1980さん、この場をかりて、感謝します。(TEX加藤さん失礼します(笑))
久しぶりに鳥肌が立ちましたよ!
k2 | URL | 2009/02/06/Fri 22:37 [EDIT]
k2さん
橋渡しができて何よりです(笑) 実はうちの会社にも代ゼミ出身者がいて、私が代ゼミに行って商談をした話をしたら、富田先生のモノマネをしてくれたんです。「これ、めっちゃ似てるんですよ」って言ってたのですが、その意味が今この動画でようやく分かりました。話術も予備校講師には必要ですからね。他の講師の方の動画もちょっと見ましたが、皆さんさすがに個性派ぞろいですね。
TEX加藤 | URL | 2009/02/06/Fri 22:48 [EDIT]

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