TOEIC本について
一昨日、ミス日本に女子高生が選ばれたと話題になっていましたが、彼女の座右の銘はなんと「至誠天に通ず」だそうです。TVで彼女のインタビューを見ていて、年齢の割りに随分しっかりした受け答えをするなあと思っていたのですが、この言葉を高校生で座右の銘にしているとは驚きました。たまたま同じ日に同じ言葉をブログで紹介したのですが、これはきっと何かの縁でしょう(笑) 「それは単なる偶然でオッサンの妄想だよ」って声がPC画面の向こう側から聞こえてきたのは気のせいですよね。

さて、今日はちょっとTOEIC本について思うことを雑談的に書いてみます。あくまで本を書いたことの無い素人の個人的意見として、「ふーん」と軽く読み流して頂ければと思います。

書店に行くと、TOEIC本ってたくさんありますよね。次から次へと新しい本が出てきて、どれを買っていいやら、特に初心者の方は迷われるはずです。あれだけの量のTOEIC本ですから、当然玉石混合でしょう。今はインターネットのおかげで、実際に使ったユーザーの感想なども比較的情報として入手しやすくなっているので、昔ほど「トンデモ本」はないとは思いますが、私も参考書を購入して実際に使ってがっかりした経験があります。皆さんも同様の経験があるのではないでしょうか。

もちろん、大多数のTOEIC本は製作者側が受験者の側に立って良心的に作られていると思います。ですが、「TOEIC」ってタイトルに付ければある程度の部数が見込めるからなのでしょうか、やっつけ仕事で作ったように感じられる対策本も依然として存在するように感じます。実際には出ないような難問・奇問が多い、問題の質が低い、リスニングのディレクションが本番と違う、ナレーションが棒読みでやる気が感じられない、などなど、果たして本当にユーザーのことを考えて製作されているのだろうか、と思うケースがあります。

また、一部製作者側の姿勢にも問題があるように思います。例えば、いまやTOEIC本にとっては一大市場であろうアマゾンを見ると、よく、TOEIC本の新刊にすぐに絶賛レビューが書かれ、異常なスピードで「参考になった」の投票が増えるケースを見かけます。で、レビューを書いている人(レビュワー)のレビュー数を見ると「1」の場合が多いんです。

これは当然のことですが、自分が最初にアマゾンのレビューを書くとしたら、よほど感動したか、腹が立ったか、何らかの他の本には無い思い入れがあるはずです。普通に考えて、出たばっかりのTOEICの対策本にいたく感動して、その感動を誰かに伝えたい、などと思ってすぐにレビューを書くでしょうか。もちろん、そうしたケースがゼロとは言いませんが、レビュー数「1」のレビュワーの絶賛レビュー(星5つ)が立て続けに書き込まれると、逆に私などは買う気がなくなってしまいます。大抵そういうレビュワーって、その商品にレビューを書いた後、何ヶ月経っても、そのレビュー以外にレビューを1件も書いていない、という不自然な状況になってるんですよね。

ですので、TOEIC本を買う時も、アマゾンのレビューを妄信するのではなく、自分のテイストと合ったレビュワーを見つけるのがよいと思います。たくさんレビューを書かれていて、信頼できるレビュワーが見つかれば、本当にレビューは有益です。そういうレビュワーの方はたくさんいらっしゃいますし、私も参考にさせていただくことがしばしばです。

自分が製作に携わった本を売りたい、一人でも多くの読者に届けたい、という気持ちは分かりますが、本当に素晴らしい内容の情熱を込めた参考書なら、放っておいてもやらせではないレビューが付くはずです。ベストセラー本に付いているレビューの数を見るとそれは一目瞭然ではと思います。私も自分が企画した商品がアマゾンで販売されていたりしますが、自分で絶賛レビューを書くなどということはしません。ユーザーの批判も甘んじて受けます。商売なんだから甘いと言われるかもしれませんが、それがフェアーではないのかなあと思うんです。

なんだかいつものブログとは違ってやや批判的な内容になってしまっていますが、別の意味でTOEIC本に改善の余地があると思う点として、良書でも売れない、というケースもあるのはないでしょうか。公式問題集が何部ぐらい売れているのかは分かりませんが、10万部レベルのTOEIC本ってごくわずかで、良書なのに初版で絶版、というケースもありそうです。この点に関しては、勝間和代さんが自らの経験から編み出された、「再現性あるベストセラー作りの5か条」がとても参考になると思います。

長くなりましたので、続きは明日以降に。

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Comment

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元製作者の告白!!
そうなんですよ、加藤さん!!
この業界から足を洗ったからいえるのですが、TOEIC本は惨憺たる状態です。僕自身は毎回TOEICを受験してtex加藤さんのように問題リストを作って、さらに、公式問題集のテキストデータを作って、語彙分析をしていたので、TOEIC本を少し見ただけで実際に受験して作ったのかわかってしまいます。だからこそ、神崎先生や中村澄子先生は尊敬しています。

僕は、TOEIC受験暦100回以上を誇る、隣国のキ○デギ○○も怪しいと思っています。だって、パート3や4にNot問題は実際には出ないし、教材の例文もTOEICにはご法度の犯罪、政治とかの例文を平気で載せていますからね。暴走はこの当たりにしておきます。。。

ただ弁解がましいですが、分析をしてみて分かったのですが、知識ではなく基本語の習熟度を試すようにできているTOEICは本当に良くできたテストだと思っています。dessertとdesertのどっちが砂漠だのような単に知識を問うだけの問題の方が作るのは簡単で、TOEICのレベルに合わせた問題を作るのは結構難しいのです。

tex加藤さんがTOEIC教材のミシュランを作るときには、是非僕も参加させてくださいね。
Yuta | URL | 2009/01/28/Wed 23:38 [EDIT]
Yutaさん
こんにちは。元製作者の方でしたか。TOEICの問題は非常に良くできていますから、似せて作るのは本当に大変な作業だと思います。私にはとてもできない芸当です。中村澄子さんや、神崎さんは本当にすごいなあと思います。問題も非公開ですし、完璧に似せて作るなんてできないと思いますが、作者の思いや熱意が伝わってくる対策本がどんどん増えてくれればなと思います。受験参考書もそうですよね。あれだけの点数の中で、不滅の定番書ってありますから。

今後も時々、ミシュランと同じく、良い本のみを紹介したいですね。本って人によって受け取り方が違いますし、私がいまいちだと思っても役に立つ人もいるでしょう。本を批判した記事は、読んでる方も書いてる方もあまり良い気分にはなれませんからね。受験参考書のように、何人かの一般のTOEIC高得点者の方々に、参考になった本を紹介してもらうガイドブックがあればいいかなとは思います。「私の合格参考書大作戦」って受験の定番ですから。どこかの出版社から出してくれませんかね(笑)
TEX加藤 | URL | 2009/01/29/Thu 00:03 [EDIT]
そうだったんですね!
TEX加藤さん、はじめまして。
TOEIC本ではないのですが、出版されてほんの数日でまたたく間に星5つのレビューが次々についた英語学習本を見て、これは何のからくりがあるのだろうと不思議に思っていました。著者の熱狂的ファンだとしてもおかしいし、5つ星レビューを書いてくれた人にはその本を無料プレゼントとか(←というかこれこそ本末転倒。笑)いろいろ考えていたんですが、著者本人や関係者がやっているとすると大いに納得です。
ちなみにTEX加藤さんが紹介されている勝間本、私もすごく好きなのですが、勝間本のレビューは異常に「このレビューが参考になった」率が低い気がします。TEX加藤さんはどう思われますか?明らかに彼女に対して何らかの悪意を持った人が「いいえ」をクリックしまくっている(笑)ように私には見えます。
今日は長年の(?)疑問が解決され、思わずコメントしてしまいました。これからもどうぞよろしくお願いします。^^
*aimee* | URL | 2009/01/29/Thu 00:54 [EDIT]
*aimee*さん
はじめまして。コメントありがとうございます。

推測にすぎないので実際のところは分かりませんが、純粋な一読者のレビューとは思えない不自然なものが多いことは間違いないと思います。さすがに著者本人で書いているとは思えませんが、出版関係者や学校関係者が書いているケースはあるのではないでしょうか。勝間本のケースはよく分かりませんが、悪意を持ったレビューもよく見かけます。競合他社の嫌がらせなのか、単にアンチなのかは不明ですが。人気があるとどうしてもそうなってしまいますよね。有名なところでは「恋空」のレビューが炎上したことがあります。

私も事実誤認に基づいたレビューを自分の商品に書かれ、異常に速いペースで「参考になった」が増えたことがあります。明らかに使っていない(笑) 誤った情報に基づくレビューは誤解を与えるので、それはさすがにアマゾンに問い合わせたら削除されましたが、そういうことってあるんだなあと思ってしまいました。TOEIC本でもたまにありますよね。「5つ星」と「1つ星」の応酬が。でも、本当にいい本は、そういう小手先の嫌がらせの影響は全く無いと思います。勝間さんの本を実際に読んだ方は嫌がらせレビューなんて気にせず買うでしょう。

レビューはあくまで参考としてとらえ、自分なりに信用できそうなレビュワーの方を見つけ、参考にするのが良いでしょうね。たくさんレビューを書かれていて、自分のテイストに合う方を見つけると本当に役立つと思います。私もそういう方がいます。

でもまあ、TOEIC本って狭い世界ですから、いろいろと大人の事情もありそうですよね。
TEX加藤 | URL | 2009/01/29/Thu 06:52 [EDIT]
そうでしたか~
TEX加藤さん、こんにちは!
ミス日本の女子高生、綾瀬はるかちゃんに似ていますね~。
そんな難しい言葉を座右の銘にしているんですか。
かわいいだけじゃないんですね~。

TOEIC関連本は、たくさんあって本当に迷ってしまいます。
Amazonレビューの★のからくりがとても参考になりました。
そんなこともあるんですね。
★が少なくても読んで良かったな~と思える良書はたくさんあります。
続きも楽しみにしています。
Nemo | URL | 2009/01/29/Thu 11:23 [EDIT]
信頼性あり
「至誠天に通ず」

ミス日本が言うからこそさらに説得力が増した言葉ですよね。私も例のインタビュー聞いててこのブログが頭によぎりましたよ。やはり相当強い思いこそが道を開くんだとしみじみ思いました。

彼女、彼氏いない歴17年らしいですよ。
ここはTEX加藤さんの出番では?

TEX加藤さんの至誠もきっと天に通じるはずですよ(笑)

k2 | URL | 2009/01/29/Thu 18:08 [EDIT]
参考になるレビュー
TOEIC本ではありませんがとても参考になるレビューがあるのも事実ですね。
もしも本当の良書であれば必然的に高い評価がつきます。
私がとても参考にしたのは↓

http://www.amazon.co.jp/%E5%B3%A0-%E4%B8%8A%E5%B7%BB-%E6%96%B0%E6%BD%AE%E6%96%87%E5%BA%AB-%E5%8F%B8%E9%A6%AC-%E9%81%BC%E5%A4%AA%E9%83%8E/dp/4101152403/ref=sr_1_1?ie=UTF8&s=books&qid=1233224186&sr=8-1

この本は一応買う前にチェックしたのですが、むしろ見たおかげで即買いでした。そしてレビュー通りの内容でした。

同様に

http://www.amazon.co.jp/%E3%81%8D%E3%81%BF%E3%81%AE%E5%8F%8B%E3%81%A0%E3%81%A1-%E9%87%8D%E6%9D%BE-%E6%B8%85/dp/410407506X/ref=sr_1_2?ie=UTF8&s=books&qid=1233224466&sr=1-2

この本は教師でもない著者が最もリアルに学校生活を描いた小説でした。
必ずいるいるこういうやつとおもわざるをえない作品で、まったくレビュー通りでした。

たまに低俗なレビューがあるのは否めません。残念ながら、インプットや器が小さいと行間や感銘を受ける一文に気づけないのは残念です。たとえどんな良書でもある程度の準備が整っていない読者には宝のもちぐされとなります。

逆に1000冊以上の本に目を通している人にとっては、まず上辺だけの表紙に飛びつきませんし、極力今の自分に必要のない本は購入しません。

いわゆる目利きですが・・・。いずれにせよ駄作に手をつけてしまうのも自分の力量によるかもしれません。

だからこそ、本をあまり読まない人がどの本を買うか迷う時に、TEX加藤さんのようにしっかりした推薦文を書いているこのブログは希少価値が高いように思います。

残念ながら何故にこの本が良書か気づけない場合はそれまでですが・・・。逆もしかりですので、やはりある程度の量は必要かと思います。

思わず熱くなってしまいました。不甲斐ないコメントを最後まで読んでいただき感謝します。
k2 | URL | 2009/01/29/Thu 19:31 [EDIT]
Nemoさん
こんにちは。そうなんですよね。綾瀬はるかちゃんと新垣結衣ちゃんを足して2で割ったような感じですよね。可愛いだけじゃなくてすごくしっかりして賢そうなのに、アニメ好きという一面もあるとは完璧すぎます。もう放送局は今から青田買いしてるかもしれませんね。

アマゾンのレビューは、本当に参考になります。星が少なくても読んでよかったって思う本もありますよね。なので、それを利用するのはどうなのかなあって思ってしまいます。Nemoさんの温かいお言葉を励みに続き書きます!
TEX加藤 | URL | 2009/01/29/Thu 21:32 [EDIT]
k2さん
こんにちは。熱いコメントありがとうございます。女子高生でミス日本ですからね。この先どんな活躍をされるのかが楽しみです。オジサンは陰ながら見守るとします。いつか一緒に仕事ができればいいなあとは思いますが。その至誠が天に通じることを祈ります。

ご紹介いただいた本、どちらも未読です。重松さんの本は何冊も読んでいますが、本当に、この人は何でこんなに子供の心をリアルに描けるんだろうって、いつも感心を通り越して唖然としてしまいます。「ナイフ」「エイジ」「きよしこ」など、どれも外れがないのが素晴らしいです。k2さんお勧めの本も気になっていたので、読んでみます。

レビューについては、本を読んだ個々人の感想を参考にできる素晴らしいシステムだと思います。感想もいろいろあっていいと思います。もちろん、私の感想もあくまで一個人の意見ですから、合う合わないはあって当然です。勝間さんお勧めの本でも、読んで自分には合わないな、と思うものが何冊もありました。私の場合は、そうして買ってがっかりしても、まあそういう本だと分かっただけでいいか、とポジティブに思うようにしています。

ただ、レビューというシステムを利用して、やらせのレビューを書くのはモラルとしてどうなのかなって思うんです。レビューを操作すれば一時的に売上げが伸びるかもしれませんが、それはきっと長い目で見るとうまくいかないように感じます。それこそ「至誠天に通ず」です。
TEX加藤 | URL | 2009/01/29/Thu 21:47 [EDIT]

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