「ドトール」の意味は?
私、知らない町に行って、ちょっとした空き時間があると、ついドトールコーヒーを探してしまいます。何となく落ち着くんですよね。おっさんなのでスタバよりドトール派です。駅前をうろうろして、あの黄色と黒のロゴを見つけるとなんだかほっとするんです。

私が、生まれて初めてドトールに行ったのは、大学生の時でした。テニス部のチームメイトから、「150円コーヒーの店があんねんけど、行ってみようや」と誘われて入ったのを今でも覚えています。それほど、「150円」という値段のインパクトが強かったんですね。

当時は喫茶店というと、タバコの煙がむんむんしていて、おっさんのたまり場、って印象でした。コーヒーも多分300~400円程度が相場だったと思います。なので、「150円」って聞いて、「大丈夫なんかなあ。まずいんとちゃうか」と思ったのですが、コーヒーは普通の喫茶店より美味しいし、店内もきれいでカジュアルな雰囲気だったので、すっかりその後は帰り道の定番になってしまいました。

と前置きが長くなりましたが、今日は、ドトールコーヒーの創業者の鳥羽博道さん(「兄弟舟」の歌手じゃないよ)の著書「ドトールコーヒー“勝つか死ぬか”の創業記」(日経ビジネス人文庫)のご紹介です。

ご存知の方も多いと思いますが、ドトールは鳥羽さんが創業してここまで育てたカフェです。外資ではありません。鳥羽さんは、16歳で高校を中退して家出し、喫茶店で修行後、21歳の時、単身で、言葉も分からないブラジルに渡り、そこのコーヒー農園で3年間働き、帰国して24歳で、ドトールを8畳一間、従業員2人という、まさにゼロから立ち上げた方です。そこから今のドトールを築き上げたわけですから、すごい人ですよね。ちなみに「ドトール」とは、ブラジルに住んでいた時の住所「ドトール・ピント・フェライス通り八十五番地」から命名したそうです。ドトールとはポルトガル語で医者の意味で、ブラジルの医療に貢献したピント先生の功績を讃えて付けられた地名とのこと。酒の席のネタにどうぞ。

この本は、そんな鳥羽さんの、「一杯のコーヒーに夢をかけた男のサクセスストーリー」です。英語学習者の皆さんにもご紹介したい部分のみ、抜粋(一部編集)し、ご紹介します。

私が座右の銘にしている言葉に、「因果倶時(いんがぐじ)」というものがある。「原因と結果というものは必ず一致するものだ」と釈迦が説いた言葉だ。原因を積み重ねてきた結果として今日がある。原因と結果は一致している。将来自分がどうなるだろうかと知りたいのであれば、今日一日積んでいる原因を見れば分かる。自分自身が毎日、未来の結果に対する原因を積んでいるということだ。

これは、「原因と結果の法則」という自己啓発本の定番書にも書かれていることですね。勝間和代さんの「起きていることはすべて正しい」というタイトルの意味も同じことです。過去に原因があって今がある、今に原因があって未来がある、ってことですね。私が結婚できないのも・・・(涙)

「念ずれば花開く」「一年岩をも通す」という言葉があるように、どれだけ強く念ずるか、どれだけ強い目標を持つか、それによって人間がどこまで成長できるかが決まってくるように思う。自分の胸から湧き出る「自分はこうなるんだ」「絶対にこれを実現するんだ」という願い、また、その願いを強く念じつづけて自分なりに努力していくことこそが物事を実現させていく大きな力になるのだと思う。

これは鳥羽さんの言葉だけに説得力があります。「成功の秘訣とは、成功するまでやめないことだ」という松下幸之助さんの言葉を鳥羽さんは引用されていますが、これは何事においても言えることですね。

ドトールコーヒーを設立して四十七年、その間を顧みてしみじみ感じることがある。ひとつは「至誠通天」ということだ。人間の心の、本当に誠から生まれたものは必ず天に通じるという意味だ。もうひとつが「想うことが思うようになる努力」ということだ。自分の想うこと、ロマン、夢、目標を実現したいのであれば、そのための努力を惜しんではならない。一〇年、あるいは十五年かかるかもしれない。しかも、自分の想うことを実現するまではまさに格闘の連続だ。だが、「何がなんでもやり遂げる」という確固たる信念、何ものにも負けない強い意思があれが、いつの日か必ず願いは成就するだろう。

「至誠通天」っていい言葉だなあって思います。「一杯のコーヒーを通じて人々にやすらぎと活力を与える」という思いを、鳥羽さんは会社が厳しかった時もずっと持ち続けられてきたそうです。それが天に通じたのだと。いい言葉ですよね。仕事も英語学習も、天に通じるくらいの強い気持ちが無いと駄目ですね。「今日は寒いし、勉強は明日にしよう」ってつい思ってしまいますが、そんな時は「至誠通天」「因果倶時」とつぶやいてみましょう。きっとやる気が出るはずです(多分)。

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Comment

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こんばんは、はじめまして!
こんばんは、はじめまして。hooryという者です。
ドトール安くて美味しくて、いいですよね。
以前、テレビ東京の「カンブリア宮殿」でも取り上げられていました。
コスト管理だけでなく、コーヒー豆にも気を配って品質を良くしているそうです。

「至誠通天」

たしかにこのコトバ、普遍的な意味を持っているように思います。
ハッとさせてくれる記事、大変勉強になりました。
hoory | URL | 2009/01/27/Tue 00:09 [EDIT]
hooryさん
こんにちは。以前、「ニューヨークの魔法は続く」でコメントいただきましたよ。ちゃんと覚えています(笑) あのコーヒーやジャーマンドッグには相当のこだわりがあるってこの本にも書かれていました。それがなければここまでドトールは大きくならなかったでしょうね。それを考えて食べればジャーマンドッグが寄り一層美味しく感じられるかもしれません。
TEX加藤 | URL | 2009/01/27/Tue 00:31 [EDIT]
はじめまして
はじめまして!Milkです。
読書感想シリーズ大好きです!
多読のTEX加藤さんのフィルターを通して語られることは、
とても勉強になりますし、「頑張ろう」という気持ちになれ
私をHAPPYにさせてくれます。
(いつもありがとうございます!!)
近々「ニューヨークの魔法」にもかかる予定です。



Milk | URL | 2009/01/27/Tue 09:45 [EDIT]
え!?
ドトールは純・和製企業だったんですか!?
知りませんでした、スタバとは違うんですね。
結構自分は色々と知らないことが多いので、今後も人生の役に立つTEXさんのブログで日々勉強していきます!

>>「今日は寒いし、勉強は明日にしよう」

昨晩、部屋のエアコンから温風が出なくなり、あきらめてそのまま学習を継続したのですが、手が凍えて痛くてたまりませんでした。
TOEIC会場でも、もしかしたら空調が故障し、同じような目にあうかもしれない、そのときを想定して気合いでがんばったら何とかなりました。
その分、お風呂があったかくて、天国のようなことこの上なく、幸福感が倍増でした。
心の持ちようで、人生、どうにでもなりますよね。
HUMMER | URL | 2009/01/27/Tue 17:01 [EDIT]
膨大なインプット
ドトールコーヒーってそんなにお手頃価格だったんですか。
今度試してみます。
アイデアの本読み始めました。
早速気に入った表現を引用します。

"Necessity may be the mother of invention," said Roger von Oech, "but play is certainly the father."

An idea is nothing more nor less than a new combination of old elements.

この文章を読んだときはっとしました。
どうりでTEX加藤さんはインプットが半端ないんだな~と思いましたよ。
k2 | URL | 2009/01/27/Tue 20:44 [EDIT]
Milkさん
はじめまして。最近は読書量も減っていますが、
参考にしていて頂けたら嬉しいです。
コメントいただいてこちらもHappyです。
「ニューヨークのとけない魔法」。是非寒い季節に読んでください。
心温まること請け合いですから。
TEX加藤 | URL | 2009/01/27/Tue 21:51 [EDIT]
HUMMERさん
こんにちは。そのシチューエーションでもTOEIC本番を想定して勉強を続けるとはまさに修行僧ですね。私なら確実に布団に包まって寝ています(笑) 人生心の持ちようとはまさにその通りだと思います。エアコン早く直してくださいね。風邪引いたら大変です。
TEX加藤 | URL | 2009/01/27/Tue 21:53 [EDIT]
k2さん
こんにちは。150円は私が学生時代の話で、今は確か200円です。それでも十分安価ですよね。下の文例は、元々、「アイデアのつくり方(ジェームス W.ヤング著)」という本に書かれていた定義のようです。

With regard to the general principles which underlie the productions of ideas, it seems to me that there are two which are important.

The first of these has already been touched upon in the quotation from Pareto: namely, that idea is nothing more nor less than a new combination of old elements. That is, perhaps the most important fact in connection with the production of ideas. 

The second important principle involved is that the capacity to bring old elements into new combinations, depends largely on the ability to see relationships.

コレは本当にアイデアというものについての分かりやすい定義だと思います。既存の要素の組み合わせであって、その要素をいかにうまく組み合わせるかが重要なのだ、ということです。しかし原書で読まれるとはすごいです。ではでは、英検の結果楽しみですね。来週はTOEICの結果のネット発表ですし、盛り上がりますね。
TEX加藤 | URL | 2009/01/27/Tue 22:13 [EDIT]
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| | 2009/01/27/Tue 23:15 [EDIT]
今日の記事でもまたやる気を頂戴しました。

指導している生徒の英語力を伸ばすことを思い続け、教える側の私も努力を惜しまないようにしたいと思います。
英語道 | URL | 2009/01/28/Wed 08:59 [EDIT]
英語道さん
こんにちは。教え子の皆さんのセンター試験の結果が良かったようで何よりですね。やはり英語道さんの熱意の賜物ではないでしょうか。互いに道は違いますが、今後とも英語道に精進しましょう。
TEX加藤 | URL | 2009/01/28/Wed 20:23 [EDIT]
こんばんは
おぉぉ、私もドトール派です(^o^)/イエイ(笑)。どうもスタバはしっくりきません。ドトールであの薄~いアメリカンコーヒーを飲むとくつろぎます。

>「成功の秘訣とは、成功するまでやめないことだ」

やっぱりそれが全てですよね・・。ちょっと角度を変えれば、「成功するまでにどんなに長い時間かかっても、もしくはたとえ一生(いわゆる社会的な)成功をしなくても、死ぬまでそのことに情熱を持っていられるか、いられないか」ですよね。そういう意味では、成功にこだわらないことが成功の秘訣、とも言えますね。結局同じ意味ですね、これも。
ころりん | URL | 2009/01/28/Wed 21:38 [EDIT]
ころりんさん
こんにちは。あれ、元ニューヨーカーがドトールですか(笑)
松下幸之助さんはこの他にもたくさんの名言を残されていますが、あまりに多すぎてブログで紹介できないほどです。「道をひらく」が一番良く知られていますが、私は「成功の法則」が一番好きです。開くページ開くページに得るものが詰まっています。「情熱は磁石」とかいい言葉です。情熱を持ち続けるとその人の周りによいものが集まってくる、っていうことですが、そうありたいですよね。
TEX加藤 | URL | 2009/01/28/Wed 22:03 [EDIT]
ためになるブログナンバーワン
 いやー本当にTEX加藤さんのブログは、その辺の自己啓発本読むよりよっぽどいいのではないかと思います。

 心にしみます。

 「原因と結果の法則」私は100パーセント信じています。だから何が起こっても自分のせいにしていますし、私に彼女がいないのも自分に原因があると思っています(笑)。

 でも、日々幸せでいられているので、この幸せの原因が自分にあると思うとなかなかいい気持ちです(笑)。

 これからもTEX加藤さんのブログに釘付けです(^^)
しゅうさん | URL | 2009/01/28/Wed 22:07 [EDIT]
しゅうさん
こんにちは。ありがたいコメント恐縮です。「原因と結果の法則」は本当にその通りだと私も感じます。「種を撒いたところに花が咲く」です。せっせせっせと地道に種を撒かないといけませんよね。私もしゅうさんの笑えてためになってときに泣けるブログを楽しみにしていますので、今後ともよろしくお願いします。
TEX加藤 | URL | 2009/01/28/Wed 23:07 [EDIT]
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| | 2010/02/07/Sun 14:41 [EDIT]
隠しコメントさん
え、第三弾がいつの間にか出ていましたか。さっそく明日にでも購入します。
情報ありがとうございます!
TEX加藤 | URL | 2010/02/07/Sun 21:22 [EDIT]

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