「人がいやがることや、人が疲れて続けられないようなことを、延々と続けれられる人」。それが「天才」だとわたしは思うんです。それは、その人にとって苦行じゃないんです。それを苦行だと思う人は、苦行じゃない人には絶対に勝てない。だから、才能なんだと。自分が苦労だと思わずに続けられることで、価値があることを見つけることができた人は、それだけでとても幸せだと思います。
以前ブログでご紹介した、将棋の羽生名人の著書でも、
才能とは、継続できる情熱である。以前、私は、才能は一瞬のきらめきだと思っていた。しかし今は、十年とか二十年、三十年を同じ姿勢で、同じ情熱を傾けられることが才能だと思っている。
と書かれていました。どちらも成功者の方の口から語られる言葉なので、私のような凡人はすごく勇気付けられます。英語学習は、日常生活のほんの少しの時間でも毎日続けることはできますから、続けることだけは他人に負けないようにしたいところです。
私は最近、英語学習では、アウトプットに力を入れているのですが、スピーキング用として使っているのは、「オバマスピーチ集」ではなく、中学英語の教材です。國弘正雄さんや、松本亨さん、森沢洋介さん、市橋敬三さんなど、英語の達人の著書を拝読すると、皆さん中学英語のテキストを暗証するまで音読することを提唱していらっしゃいます。その影響もあって、自分の英語学習の原点でもある中学校の教科書に戻って地味にスピーキングの勉強をしているのですが、すごく得られるものが大きいように感じています。
どのような教材を使ってどうやって勉強しているのか等の詳細は、TOEICのSWテストや英検などで成果が出たらご紹介したいと思っていますが、せっかくTOEICで満点が取れたので、TOEICのスコアアップを目指すのではなく、遠回りでももう一回基礎から英語を勉強し直そうと思っています。
最後に、長くなりますが、前述の羽生名人の著書「決断力」(角川oneテーマ21)から、私が好きな部分を抜粋してご紹介します。
私は、今の時代は、いろいろなことが便利になり、近道が非常に増えた時代だと思っている。何かをやろうと思ったときに、さまざまな情報があり、安易な道、やさしい道が目の前に数多くある。楽に勧める環境も充実している。昔は、遠い、一本の道しかなかった。そのため、選択の余地なくその道を歩んだけれど、今は近道が他にたくさんできている。わざわざ一番遠い道を選んで行くのは損だという思いにかられる。その横では近道で通り過ぎてゆく人がたくさんいるのだから。自分自身で、「何をやっているのだ」と思うこともあるだろう。逆に、昔よりも選択が難しい時代なのかもしれない。しかし、遠回りをすると目標に到達するのに時間はかかるだろうが、歩みの過程で思わぬ発見や出会いがあったりする。将棋でも、直接対局に関係ないように思えることが、あとになってプラスになったということはいろいろある。対局で、未知の場面に遭遇したときには、直接的な知識や経験以外のものが役に立ったりするのだ。
若いころ、一人で考え、学んだ知識は、今の将棋では古くなり、何の役にも立たない。だが、自分の力で吸収した考える力とか未知の局面に出会ったときの対処の方法とか、さまざまなことを学べたと思っている。私は、自ら努力をせずに効率力やろうとすると、身につくことが少ない気がしている。近道思考で、簡単に手に入れたものは、もしかしたらメッキかもしれない。メッキはすぐに剥げてしまうだろう。
なんだか、自分の記事より引用部分の方が長くて、これは著作権的にどうなんだ、という気もしますが、羽生名人の本、新書で持ち運びも楽なので、是非ご一読ください(と今更ながらに宣伝)。
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私もTEXさんの勧めで羽生名人のこの本、読ませてもらいましたが・・ほんとに最近は全てのことに関して、近道が用意されてる時代になりましたよね。若い子たちが、その近道を何の疑問も持たずにすいすい歩いていくのをみて、羨ましくもあり、時に悔しくもあります。でも・・遠回りの過程には、苦労したがゆえの喜びや発見があった。それが楽しくてたまらなかったからこそ続けてきた気もします。しかも、そうやって身につけた知識や技術は、誰に奪われることもない財産ですしね。(^-^)
羽生名人についてはNHK・プロフェッショナルの流儀にて彼が継続力について語っていたのを覚えていますが、「決断力」も近いうちにぜひ読んでみたいと思います。
羽生さんの著書読まれましたか。嬉しいです。遠回りする過程で試行錯誤を重ねることって大事なんだと思うんですよね。その中で自分で考え、自分で経験したことっておっしゃる通り、財産だと思います。ころりんさんもお仕事で同じ事を感じていらっしゃるのではないでしょうか。
英語学習も苦行では続かないですからね。楽しく目標を持って継続したいですね。
いつもお邪魔するたびに刺激をいただいております。
テックスさんの文章力も素晴らしいです。
小生も10年経営した会社を倒産させて再就職した時に
英語学習を再開しました。
2002年に初めてTOEICを受験、絶対音読シリーズの
中学3年を4か月学習しました。
当時の結果はL380L270でした。
今後ともよろしくお願いします。
TEX加藤さんは私の10倍くらい本を読んでいると思われ、その意見に、激しく同意することが多いです(というか完全にいつも同意しています<笑>)。
今回の岩田社長や、羽生さんの話には、鳥肌が立ちました。その言葉はもちろん素晴らしいのですが、その素晴らしい言葉をピックアップしてブログに載せているTEX加藤さんは同じくらい素晴らしいと私は思います。
その言葉に多くの方が勇気づけられるからです。
これからも激しく応援します!
ではまた。

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