狂人的努力
すでに、しゅうさん豆太さんもブログでご紹介されていますが、今更ながらに「奇跡のリンゴ」(石川拓治著 幻冬舎)を読みました。「絶対不可能」とされた無農薬でのリンゴ作りに挑み、それを成し遂げた青森のリンゴ農家・木村秋則さんの物語です。

私が元々、自己啓発書やビジネス書では、理論書よりもこうしたサクセスストーリーの方が好きだということもありますが、人生についての深い気付きが得られ、自分に喝を入れられるすがすがしい一冊でした。印象に残った部分を少しご紹介しますが、興味を持たれたら是非ご一読ください。

「バカになるって、やってみればわかると思うけど、そんなに簡単なことではないんだよ。だけどさ、死ぬくらいなら、その前に一回はバカになってみたらいい。同じことを考えた先輩として、ひとつだけわかったことがある。ひとつのものに狂えば、いつか必ず答えに巡り合うことができるんだよ」

周囲からは半ば狂人扱いされつつリンゴの無農薬栽培に挑み続けた木村さんでしたが、何年経っても成果は出ず、とうとう自殺を決意するところまで追い詰められてしまいます。ところが、死に場所として選んだ山中で奇跡的な巡り合いがあって、そこから一気に道が開けるのです。

このくだりを読んで、インスタントラーメンを発明した、日清食品の創業者・安藤百福さんの物語を思い出しました(「魔法のラーメン発明物語」日経ビジネス文庫)。安藤さんは、経営していた信用組合が破綻して、47歳で無一文になってしまうのですが、そこから自宅の庭に小屋を建てて、まったくの素人からインスタントラーメン作りを始めたんです。当然周囲からは、「気でも狂ったのではないか」と思われたそうですが、それが後々のチキンラーメンやカップヌードルにつながったわけです。スティーブ・ジョブズも大学の卒業式典で、「Stay foolish.」って言っていましたが、木村さんの物語を読んで、そうしたことが私の頭の中でつながりました。偉大な事を成し遂げるには、「狂人的努力」が必要ということです。

リンゴの実をならせるのはリンゴの木で、それを支えているのは自然だけれどもな、私を支えてくれたのはやっぱり人であったな。リンゴの木が、リンゴの木だけでは生きられないようにな、人間もさ、一人で生きているわけではない。私もな、自分独りで苦労しているようなつもりでいたけどよ、周りで支えてくれる人がいなかったら、とてもここまではやって来られなかった。

木村さんや安藤さんも、ご家族をはじめとする協力者がいなければ、偉業を成し遂げることはできませんでした。これは何でもそうですね。仕事でも英語学習でも人生でも、目標を達成する過程にはたくさんの人たちの支えがあるはずです。私もついそのことを忘れて苦い経験をしたこともありますし、今でも日々反省することがあります。

周囲への感謝の気持ちを忘れず、一つのことを成し遂げるために「狂人的努力」を重ねる。結局、仕事でも英語学習でも、行き着くところはそこなんでしょうね。特に自分の仕事に対しての姿勢を改めて見直す機会が得られて、本当に読んでよかったと思える本でした。

Where there’s a will, there’s a way.
ひとつのものに狂えば、いつか答えに巡り合う。

ブログに書くだけじゃなくて、実践しないと、ですね。頑張らねば。

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Comment

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私にとって2008年NO.1!の本でした。
『奇跡のリンゴ』は私も読みました。あの本には会心の一撃をくらいましたね。
私が印象的だったのが、声をかけなかった木がすべて枯れてしまったというところでした。あらためて言霊の力を思い知りました。

さて、Where there is a will, there is a way.を見て私が思い出したのは、

Brick walls are there for a reason. They are not there to keep us out. Brick walls give us a chance to show how badly we want something.

レンガの壁がそこにあるのには、理由がある。
僕たちの行く手を阻むためにあるのではない。
その壁の向こうにある「何か」を自分がどれほど真剣に望んでいるか、証明するチャンスを与えているのだ。

ランディ パウシュ 『最後の授業』より

周りの人から奇人と思われるくらいがちょうどいいのかもしれませんね(笑)
k2 | URL | 2009/01/17/Sat 13:48 [EDIT]
k2さん
> 私が印象的だったのが、声をかけなかった木がすべて枯れてしまったというところでした。あらためて言霊の力を思い知りました。

とても印象的なエピソードでしたよね。言葉には魂が宿るということでしょう。私もそう思います。

「最後の授業」。興味はありつつ未読です。ご紹介ありがとうございます。「知の呪縛」を解き放ち、常識外のことを成し遂げるには、ある意味狂人でなければならないのかもしれません。誰だったか忘れましたが、著名な経営者の方が、「100人の常人より1人の狂人を雇え」などと書かれていたのを思い出しました。もちろん、その努力の背景に崇高な目的がなければいけないわけですが。ただの狂人ではいけませんよね(笑)
TEX加藤 | URL | 2009/01/17/Sat 13:56 [EDIT]
言い忘れてました(笑)
>もちろん、その努力の背景に崇高な目的がなければいけないわけですが。ただの狂人ではいけませんよね(笑)

それを言うのを忘れていました(笑)

おそらく1人でも多くの人が喜ぶ顔を描きなら、チキンラーメンを開発していたんでしょうね(笑)そしたらワクワクしてきづいたら1日研究に没頭していたんでしょう。今日読んだ入試の英文にも書いてありました。人のために活動し、コミュニケーションを多くの人ほどとるほど長生きするそうです。逆もしかりです。

さて明日はセンター英語速報の作成です!
k2 | URL | 2009/01/17/Sat 20:39 [EDIT]
K2さん
安藤さんは、戦後の悲惨な状況を見て、それを何とかしたいという思いからチキンラーメンを生み出したそうです。その思いの強さが偉業に結びついたのでしょう。

センター試験でしたね。私も今から受けて結果をブログにUPします。お仕事頑張ってください。
TEX加藤 | URL | 2009/01/17/Sat 23:19 [EDIT]
奇跡のリンゴ
 k2さんもコメントに書かれていますが、私も声をかけなかった木がすべて枯れたところが、一番印象的でした。言霊の力もそうですが、私は木が生きていて、人間の愛情を感じることができると思っているので。

 話は変わりますが、ここ数日私のブログのカウントが増えたので、何かあると思っていたのですが、TEX加藤さんが原因だったのですね(笑)。ありがとうございます(^^)
 この間はmasamasaさんにアシストしてもらって、カウントアップしたのですが、
私も積極的に他の方のブログを紹介しようかと思いました。(私のブログはまだまだ影響力が少ないですが)。
 いろいろな意味で、もっと自分を高めて、様々な方に見てもらえるようなブログにこれからしていきたいと思います。

 そのためには「奇跡のリンゴ」みたいな本をたくさん読んでいかなければとも思います。

 ではまた!
しゅうさん | URL | 2009/01/19/Mon 21:13 [EDIT]
しゅうさん
こんにちは。あのラストのエピソードは感動的でしたね。全然関係ないですが、「傘地蔵」を思い出してしまいました(笑) 動物や植物も人の愛を感じるんですよね。きっと。私もそう思います。

しゅうさんのブログのカウントが増えたことに、少しは貢献できたなら、それは嬉しい限りです。もっといろいろな方のブログをご紹介して、「blog sphere」を広げたいなあと思っています。私ごときのブログでは微力ですが、そうやって、知らない人たちの輪が広がるのってインターネットの良いところだと思いますので。

ではまた面白そうな本があったら是非紹介してください。
TEX加藤 | URL | 2009/01/19/Mon 21:57 [EDIT]

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