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『金のセンテンス』製作裏話(前編)
『金のセンテンス』の執筆を始めたのは、昨年2月です。TOEICに出る単語が詰まった例文集を作ってみたい、と思ったのがきっかけです。フレーズという言葉の断片を、ピリオドで終わる英文にきちんとまとめたい、という気持ちもありました。出版社から依頼を受けたわけではなく、どういう本になるのかもまったくわからず、とにかく書き始めました。とはいえ、やみくもに書いても仕方ないので、執筆にあたり、以下の3つのルールを決めました。

1. 金フレの見出しの1000語をすべて入れる
2. その1000語は重複させない
3. 例文はパート5の設問文の語数以下にする

当初は、1000語から適当に単語を選び、思いつくままに書き始めたのですが、すぐに行き詰まってしまいました。2の重複ルールに引っ掛かってしまうんです。まあ考えてみれば当たり前の話です。ランダムに1000語から単語を選び、重複なしで英文を作り続けるのは、ネイティブでも難しいかもしれません。少なくとも私には無理でした。

「1000語から3つ単語を適当に選び、それで英文を作る」「1番のanywayから順番に英文を作る」といった方法も試してみましたが、だめでした。何の脈絡もない3語を使って例文を作るのは無理がありますし、1番からスタートすると、序盤で頻出語を使い切ってしまい、早々に英文が作れなくなってしまいます。

重複をOKにすれば話は簡単ですが、それだと例文数が増えてしまい、読者の学習効率や本の完成度が下がるでしょう。どうしたものかなあ、としばらく途方に暮れていたのですが、逆転の発想で、試しに1000番からスタートしたら、何とうまくいきました。難語は文脈が限られるので、比較的例文が作りやすかったんです(もちろん、試行錯誤は続きましたが、いける、という感覚がありました)。そういう訳で、この本で最初に作った例文は、金フレの1000と999を使った、「Through your unwavering efforts, your vocabulary has grown exponentially.」です。

なお、単語の品詞が異なる場合や多義語は重複しています。たとえば、offerは動詞と名詞で1回ずつ出てきますし、outstandingは「未払いの」と「卓越した」の意味でそれぞれ1回ずつ出てきます。その方が読者にとってよいと私が判断しました。

例文の語数は23語以下に設定しました。公開テストやIPテストで、パート5の設問文の語数を数えたところ、長くて23語だったためです。エクセルで例文の語数は簡単に計算できるので、オーバーした場合はその都度調整しました。360本の例文のうち、9割は20語以下で、平均語数は約15語です。

次に決める必要があったのは、例文の並び順です。今回は、金フレのように、スコア別に章分けはしていません。360本それぞれの例文に、アルクのSVL12000を参考にした難易度を数値で設定し、難易度順・語数順に並べました。青山学院大学の「英文語彙難易度解析プログラム(Word Level Checker)」等、ネット上の無料プログラムも活用しました。

こうした作業を経て、360の例文の第一稿が完成したのは9月でした。最後の例文を作り終えた際、とてもすがすがしかったのを覚えています。その後、TOEICに精通した2名のネイティブチェックを受け、ああでもないこうでもないと調整し、11月末についに英文が完成しました。長くなったので、解説やレイアウト等の製作裏話は次の記事で。

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