Part5については、「TOEICを意識しすぎない」ことを心がけています。まずは選択肢を見ずに英文を通読して意味を理解します。先に選択肢を見てしまうと、「eitherとくればorだな」とか「theとofの間だから名詞だな」といった余計な「TOEIC邪念」が入ってきますよね。それを避けるため、選択肢に入れると一番自然な英文になるのはどれか、という視点で解いています。もちろん、講師としては、「この問題のポイントはこれだ」というのは押さえなければいけませんが、そっちを先に考えると思わぬミスにつながる可能性があります。あとは迷ったら直感を信じることですね。答えを変えるとだいたい間違いますから。また、リーディングは1問のマークミスで495を逃す可能性があるので、「102番B」と心の中でつぶやきつつ慎重にマークし、見直しの時間にも最終確認します。40問を12~13分程度で解いています。
Part6では「視野を広げる」ことを意識しています。途中で答えに迷ったら、そこでマークせず、そのまま先を読み進めたり、本文を読み直したりして、できるだけ全体を俯瞰して見ることを心がけています。上級者が間違うのは主に文脈問題ですから、全体の話の流れをつかむことでミスは減るはずです。もちろん全文読みます。12問を5-6分で解いています。
Part7は、「根拠を持って答えを選ぶこと」のみに留意しています。まず、本文を全文読みます。適当ではなく、不明な部分があったら読み直し、丁寧に読んで内容をしっかり理解します。読み違いによるケアレスミスを避けるため、設問文はさらに丁寧に読みます。最初に本文全体の内容を頭に入れてあるので、選択肢を4つ眺めたら答えはほぼ決まりますが、念のため正解の根拠は必ず確認します。もし、微妙なものがあったら、不正解の理由も確認します。昨年の公開テストのPart7で、「勘で選んでたまたま正解した」問題は1問もありません。時間管理に関しては、10分前に解き終わることを前提にして、10問ごとにチェックしています。たとえば、170番の時点で14時20分(残り40分)ならOKです。私は48問を約45分で解いています。
10分前には解き終わるので、そこからは見直しと問題を覚える作業を行います。マークミスがないかをチェックしつつ、授業と執筆の参考にするため出題ポイントを頭に叩き込みます。この作業を一通り行った時点で終了時刻になるので、あまりほっとしている余裕はないですね。テストが終わった後は近くのカフェで問題の書き出し作業がありますし(笑)「200問を真剣に受ける→不明な部分はテスト終了後に調べる→問題の書き出し作業を必死に行う」のサイクルを50回続けてきたことが、990を安定して取得できるようになった大きな要因の一つだと思います。
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今回の記事、大変参考になりました。ありがとうございます。
まさに私は、「TOEIC邪念」のために「残念」な結果になりそうです。。
3月の公開テストに向けて、「TOEIC神社」でおはらいをしてもらって清い心で出直したいと思います。
リスニングに続いて再びすみません。
>迷ったら直感を信じることですね。答えを変えるとだいたい間違いますから。
その通りです。PART5で2問、PART7で1問やられました。直感でマークした問題を、見直し時間に考え、「やっぱり見たことのない使い方だな、これ」と邪推してしまい、ETSの罠に見事に嵌りました。
しかし、そもそも迷うということが実力不足ですね。上級者は迷わず、惑わされず、自信を持って解答されています。
また出直しです。
part7の本文を全部読むように指導しているのですか?ターゲットワードを探して読むのが普通だと思うのですが、これだとまずいのでしょうか。
私は20問くらい塗り絵になってしまいます。
リーディングは250~300点くらいでずーっとスコアが上がらないです。
なので、今は公式問題集のVol.5を声を出しながら書いて、暗記する毎日です。これでスコアは上がるのでしょうか。。。
12月の公開テストで自己ベストの975(L495R480)が出ました。リスニングは自分としての解法の型とそれを維持しレベルアップするべく日々の学習メニューが一応あるのですが、リーディングについて、未確定で大いに悩んでいました。12月公開で、P7で初めて設問を先読みせず、本文を先読みして、気持ちよく解けたもののこの解法に未だ確信が持てていませんでした。
今回のTEX先生の記事を読んで、千ノックの初見の問題数十問を、初めて選択肢を見ず、本文を読み文意をつかんでから、解いてみました。「なるほど!」としっくりきました。今回の先生の記事をきっかけに、P5~7について今後はブレることなく本文先読み式で解法の「型」を確立しようと決心がつきました。ありがとうございます。
個人的な特徴かもしれませんが、Part 7で鍛える・注意すべきは以下の3点
と認識しています。
①読解力(速読) ... 私は大体0~5分しか余りません。鍛えなくちゃ。
②設問・選択肢の徹底理解 ... 設問は「対象」-about ~がボケやすい。
選択肢はよく言われる「パラフレーズ」。この組み合わせで迷う。
③「NOT問題」 ... a, bまでは「記載されているからチガウ」と思っているうち
に、次のcで「お、これは書いてあった!」と飛びついてしまうミスを頻繁に
してしまう。「NOT」の時に指でサインを出すことにしたけど、いつか試験
官から注意されそう。。
アドバイスありがとうございます。これを強く意識すべく、「おでこに○/×を
投影」することをトライしてみます。こなした模試数につれて、出題ポイントが
予測できるようになってきました。以前の記事での「出題者側に立つ」ことの
重要さも納得です。
すみません、リーディングについても質問させてください。
(1)本文の読み返しについて
加藤先生は、Part 7の本文を読まれた後、
設問を見てから、また本文に戻って
確認されることはありますか?
もしあるとすれば、どのくらいの頻度でしょうか?
(2)解答時間について
200問目を解きおわった時点での
残り時間が10分程度、ということですね。
「解答の見直し」と「答えを覚える」
にはたった10分ではとても時間が足りません。
どうやってされているのですか?
(3)問題の書き出し作業
私の場合、自分一人ではほんの一部しか思い出せません。
複数人数でやった方が効率的と思われますが、
加藤先生はどなたかと合同で作業されたりは
しないのでしょうか?
(1)本文の読み返しは全問行っています。設問と選択肢に目を通した時点で正解はおおよそわかりますが、確実に正解するため本文に戻って根拠の確認を行っています。
(2)解答の見直しについては、どういう根拠でどの答えを選んだかは頭に入っているので、基本的にはマークミスがないかを確認するだけです。問題を覚える作業も、設問文や選択肢まですべて覚えるわけではありません。正解と出題ポイントの確認をするだけです。10分程度あれば終わりますし、10分以上時間をかけてもそれほど精度は上がらない気がします。
(3)まあ仕事でなければ思い出し作業をする必要はないですよね(笑)「問題の再現」はやり方を間違えると禁止行為に抵触する恐れがありますので、私がどのように作業を行っているかはコメントを控えたいと思います。ぬり恵さんがブロガー仲間と共同で問題を再構築され、その結果を仲間内に留める程度であれば問題ないのではないでしょうか。

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