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捨てる力
山ほどある情報から、自分に必要な情報を得るには、「選ぶ」より「いかに捨てるか」のほうが重要である 「捨てる力」(羽生善治著・PHP文庫)

羽生さんの最新刊が出たので早速読みました。これまでの著作同様、TOEICにも通じる部分がたくさんあってとても勉強になります。

タイトルの「捨てる力」ってTOEICでもとても重要です。たとえば、私の場合、ほとんどの問題で、見た瞬間に正解以外の選択肢は捨てています。無駄な解答時間が極端に少ないわけです。わかりやすい例として、Part5の問題を解く際、以前は、4つの選択肢を比較的丁寧に検討していたのですが、今は、正解以外の選択肢はさっと見る程度で、ほとんど検討していません。2つの選択肢のどちらにしようか検討する問題は数問です。うまく言えませんが、正解の選択肢だけがはっきり見えて、不正解の選択肢はあまり見えていない感じです。

「捨てる力」は初中級者と上級者との大きな違いの一つだと思います。たとえば、初中級者は、正解以外の選択肢を捨てるのにとても時間がかかります。あるいは、自分の実力で解けない問題を捨てきれずに時間を浪費したり、正解の選択肢を誤って捨ててしまったりします。上級者は「捨てる力」が高いので、制限時間を有効に活用しているはずです。

初中級者の方が「捨てる力」を養うために有効なのは、大量の問題演習です。たくさん問題を解いているうちに、「あ、これが正解だな」という「TOEIC勘」が養われます。上級者の場合、そこからさらに一歩進み、直感に「論理」を加えたいところです。「直感でこれが正解だと思うけど、こうだからやっぱりこれだな」と直感を補強するイメージです。そうすることで解答の精度が上がります。

私はTOEIC指導を仕事にしていて、ずっとTOEICを受け続けているので、必然的に「捨てる力」は高くなります。ですが、以前は、直感で答えを選んでミスをすることがたびたびありました。今は、「直感→論理検証→見直し」というプロセスを経て解答するようにしています。えらく時間がかかるように一見思えますが、正解の選択肢の検討時間が多いだけで、不正解の選択肢にはほとんど時間をかけていません。この一手間をかけるようにしたことが、安定して990を取れるようになった要因の一つだと思っています。

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