一度作ってみると分かりますが、問題は解くより作る方がはるかに大変です。適当に作ることなら誰でもできますが、出版や授業、セミナーで使えるレベルの問題を自分で作るにはかなりの労力とスキルが必要です。私の場合、それをひたすら繰り返してきたことで、TOEICの出題パターンが自然に身についた気がします。
とはいえ、一般の受験者は問題を作っている時間などないでしょうから、「たくさん問題を作りなさい」というアドバイスはしづらいのですが、公式問題集のPart5の設問文を加工して問題を作る程度ならそれほど手間はかかりません。空所の位置を変えたり、品詞問題を語彙問題に作り変えたり、といった程度の作業でも勉強になると思います。
では、実際にやってみましょう。『TOEICテスト新公式問題集〈Vol.4〉』(国際ビジネスコミュニケーション協会)のTest1のQ101を使ってみます。念のため、著作権の問題がありますので、ここで作った問題の当ブログ以外への転載はご遠慮ください。
Next year Khosun Industries will send several employees to work in the new facility in Kuala Lumpur.
がベースとなる英文です。この例文だけでも以下のような問題が作れます。
Next year Khosun Industries ------- several employees to work in the new facility in Kuala Lumpur.
時制:(A) sent (B) has sent (C) sending (D) will send
態:(A) will send (B) is sent (C) has been sent (D) will be sent
Next year Khosun Industries will send several employees ------- in the new facility in Kuala Lumpur.
主述の一致:(A) work (B) works (C) to work (D) are working
Next year Khosun Industries will send ------- employees to work in the new facility in Kuala Lumpur.
数:(A) every (B) the others (C) several (D) each other
Next year Khosun Industries will send several employees to work in the new ------- in Kuala Lumpur.
品詞:(A) facilitate (B) facilitating (C) facilitation (D) facility
といった形です。「facility(施設)」を語彙問題にすることも可能ですね。
とここまで記事を書いてきて思ったのですが、やっぱりこれってかなり面倒な作業ですから、好きでないとできませんね(笑) まあ、著者ってこういうこともしているんだな、程度にご覧いただければと思います。「Part5問題作成セミナー」とかあれば意外と盛り上がったりして。
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