『棋士 羽生善治』(弦巻勝著・双葉社)
私のTOEICに対する気持ちも、この羽生さんの言葉に近いものがあります。他には代えがたい何かがTOEICの中にはあって、だからこそ飽きずに継続受験できている気がします。
TOEICと将棋には共通点が結構あると思うんです。たとえば、私は公開テストを将棋の対局のような気持ちで受験しています。試験前日に羽生さんのDVDを見て心を整え、試験開始の合図と同時に、「お願いします」と心の中でつぶやいてシールを切り、1問1問を将棋の1手1手のように解いています。最も良いと思う手を200手指し続ける感覚です。緊張感や集中力、時間に追われる感覚も将棋に近いものがあります。終わった時に何ともいえない高揚感や虚脱感を感じる点も同じでしょう。
かなりマニアックな内容の記事になってきましたが、先日、日本将棋連盟会長の米長邦雄さんが亡くなられました。米長さんは、史上最高齢で名人位を獲得したのですが、その際、トップ棋士であるというプライドを捨て、親子ほど年齢の違う若手棋士に頭を下げ、最新の将棋を一から学び直されたそうです。また、今年の1月には、「元名人」という肩書にこだわらず、コンピュータ将棋の挑戦を受けて立ったことも話題となりました。
米長さんのように「プライドを捨てる」ってなかなかできないことですが、時には必要だと思うんです。英語学習でも、プライドが上達の妨げになることってありますよね。つい見栄を張って難しすぎる教材を購入してしたり、中学レベルの基本的な教材を敬遠したり。でも、基本に立ち返ることが、結局は目標達成のための一番の近道だったりします。私もよく基本的な英語学習書を読みますが、そこからたくさん気付きが得られます。この冬休み、思い切って基礎を固め直すことに時間を割くのもよいかもしれませんね。
ちなみに、私自身の棋力は素人に毛が生えた程度ですが、TOEIC界にはアマトップクラスの方が何人もいらっしゃいます。2013年度には是非、「TOEIC界最強棋士決定戦」を見てみたいです。さっそくヒロ前田さんにイベントを企画してもらうとしましょう(笑)
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