ニュースでご覧になった方も多いと思いますが、昨日、渋谷に「ヒカリエ」という商業施設がオープンしました。中年TOEICオタク講師の私にとってはまず立ち寄ることがなさそうな、オサレ度100%のまぶしい建物ですが、実はこの場所にはちょっとした思い出があります。あ、ロマンチックな話ではありません。念のため。
「ヒカリエ」の場所は、以前は、東急文化会館という建物で、そこには五島プラネタリウムという施設が入っていました。2003年、その東急文化会館が閉館することとなり、閉館イベントで、五島プラネタリウムの場所を使って公開されたのが、大平貴之さんという方の個人製作によるプラネタリウムでした。「メガスターII」と名付けられたその機器は、それまでの天文界の常識をはるかに超えた、410万個の星を投影するという機能を備え、整理券を求め、渋谷の駅まで長蛇の列ができるほどの話題になりました。
当時の私は、玩具メーカーに転職した直後で、「家庭用プラネタリウム」のアイディアは浮かんでいたものの、どうやって形にすればいいのか途方に暮れていたのですが、Yahooニュースで、「410万個の満天の星 手作りプラネタリウム好評」という記事を見つけ、さっそく大平さんのHPにメールを送り、そこから企画が実現に向けて動き出したんです。大平さんのご協力のおかげで、2年後に「家庭用プラネタリウム ホームスター」は商品化され、これまで累計50万台以上を販売するヒット商品となりました。
あの時、東急文化会館のイベントが行われていなければ、もしかすると「家庭用プラネタリウム」は実現していなかったかもしれません。Yahooニュースの記事を見た瞬間の、「この人だ!」という衝撃的な感覚は今でもはっきり覚えています(Yahooではもうこの記事は見ることができませんが、ここでまだ記事を見ることができるようです)。私にとっては、企画実現のきっかけとなった思い出の場所、それが「ヒカリエ」なんです。
今日はこれから整体で一週間の疲れを取り、「奥様TOEIC」の原稿を書き、日曜日のエッセンスの授業準備をして、夜は新入社員時代の同期との食事会です。20年以上たってもこうして集まれる仲間っていいものですね。
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