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TOEIC完全ガイド
「TOEIC (R)テスト完全ガイド」が発売されました。以前ブログ記事で、「このTOEIC本がすごい!」って本を出してください、普遊舎さん、と書いたのですが、本当に実現するとは。内容に関しては、突っ込みどころはいろいろとありますが、これまでなかった類の本ですからね。まずは出すことに意義があると私は思います。

私も家庭用プラネタリウムを発売した後、「日時指定ができず、惑星が投影できないのはプラネタリウムじゃない」「所詮は玩具の域を出ないクオリティ」「ただのフィルム投影機で技術的には新しくない」等、特に玄人筋からは否定的な意見も頂きましたが、何でも最初にやるのは大変です。「ゼロから1を作る」ことは、「1から100」を作るよりも難しいことだと私自身強く実感しているので、今回の企画が実現したことに敬意を表したいです。出版に携わられた皆様、ご苦労様でした。

ところで、こういう雑誌を生徒に見せるとどういう反応があると皆さんは思われますか? 「へぇー 先生、ってすごいんだね。超尊敬」って反応は残念ながらありません。特に女子生徒は、「ふーん」「何この雑誌、マニアックすぎ」「TEXのネクタイ、派手だね」といった感じで、かなりどうでもいいんです(笑) 

私の場合、指導している生徒の多くは18~21歳の女子です。で、これはあくまで私の個人的な感覚ですが、彼女たちが先生を判断する最大の基準って、その先生の肩書や経験、実績ではなく、「好きか嫌いか」なんです。たとえば、彼女たちに、「ほら、先生この雑誌で著者8傑に選ばれたし、毎回TOEICで満点なんだよ」なんて自慢げに語ると、「何、この先生、うざい」とむしろ確実にマイナス評価になります。もちろん、TOEIC講師としてのスキルも評価基準にはなりますが、それは「好き嫌い」の次に来る基準だと感じます。

こうした先生に対する評価基準には、男女間の違いもあるように感じます。男子生徒の場合、「先生、TOEIC満点で本も出してるんっすね。すごいっすね」と、まずは先生の実績を評価する傾向にあります。一方、女性生徒の場合、先ほど書いた通り、「好きか嫌いか」「うざいかうざくないか」が最初の判断基準になります。また、「あの先生うざいよ」という評判が一度立つと、恐ろしい勢いで広まってしまうのも女子の特徴です。もちろん、それとは逆に、「あの先生いいよ」という印象を与えることができれば、それが口コミで勝手に広まります。

では、女子生徒にどうやったら好かれるか、ですが、それは私にもわかりません。きっと方法論はありませんよね。自らのTOEIC講師としてのスキルを高めつつ、目の前の生徒一人一人のために全力投球するしかないと思います。先生が自分たちのために頑張ってくれている、って生徒が感じれば、少なくとも「あの先生嫌い」ってことにはならないはずですから。そう信じて日々私も悪戦苦闘しています。


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脳トレ誕生(その2)
先日記事にした「脳トレ誕生(その1)」の続編です。

2003年12月某日、東北大学の未来科学技術共同センターに「世界初の脳を鍛えるデジタルトレーニング機」の企画案をメールで送った翌々日、先方から返事がありました。川島教授が企画案に興味を示し、年明けに一度お時間を頂ける、ということです。企画が実現に向けて一歩進んだことに「よっしゃあああ」と興奮して、鼻息で目の前の企画書が宙を舞ったのを今でも覚えています(嘘)。

私は「当たって砕けろ」「巧遅より拙速」がモットーでしたので、とにかく自分が面白いと思う企画が浮かんだら、相手が誰であれ、ラフでもいいのでスピーディーに企画を取りまとめてコンタクトするようにしていました。たとえ断られても、失うものはありませんから。当時の小泉首相にある企画書とサンプルを送ったら、不審物だと思われて、着払いで返品された上に、「こういうことをされては困ります」とお叱りのお電話を受けたりもしましたが(笑)

ともあれ、年明けの2004年1月某日、東北大学でプレゼンをすることになったわけです。こうした企画プレゼンを行う際、私が意識していたのは以下の3点です。

1. 簡潔に30秒で企画趣旨が理解できる内容にする
2. Win-Winの関係を構築する
3. 熱意を込める

先方は超多忙で膨大な企画書に目を通している時間はありませんので、たとえば脳トレであれば、「液晶画面に表示される単純計算を次々に解くことで脳を鍛える電卓型のデジタルトレーニング機」といった形にまとめます。

また、その企画が相手に与えるメリットを明示することも大切です。「ドリルで証明された理論がデジタルゲームにも応用できるかを確かめられる」「教授の理論をより幅広い層に伝え、シニア層の健康増進に貢献できる」「実現すれば世界初の脳トレマシンになる」といったデジタル化による川島教授側のメリットを提示します。これができていない企画書って意外と多いんです。「とにかくロイヤリティで儲かりまっせ」と相手がメリットだと思ってないことを強調してしまうケースもあります。Win-Loseの企画では相手がOKしませんから、相手の立場に立って企画書を作らなければいけません。

最後は熱意です。これが最も大切ですね。「世界初の脳トレマシンを作って、シニアの人たちを笑顔にしたい」という気持ちがこもっていないと、相手も気持ちを動かされませんし、企画実現に向けたさまざまな障害を乗り越えることができません。

こうした点に留意してプレゼン資料をまとめた私は、年明けに東北大学に向かいました。社内の反応は相変わらず、「ふーん。まあ行ってくれば」といった感じで、もちろん同行者はなく、一人さびしく早朝の新幹線に乗って仙台へ向かったのです。

意外と長くなってしまったので、続きはまた別記事で。TOSHIAKIさん、引っ張ってしまってすみません。


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