なでしこ力
「なでしこ力 さあ、一緒に世界一になろう!」(佐々木則夫著・講談社)

「なでしこジャパン」を感動のW杯優勝に導いた佐々木監督の著書です。私が普段TOEICを指導している大学や専門学校の生徒の8-9割は女子で、中には、三十数名全員が女子というクラスもあります。その指導の参考になればと思ってこの本を購入したのですが、なるほど、と思う箇所が随所にありました。以下でいくつかご紹介します。

仲間の心の状態を感知するアンテナが、女性は男性以上に鋭いのだ。

これって、クラスの仲間同士はもちろん、先生に対しても言えることだと思います。たとえば、先生の機嫌が悪かったり、やる気がなかったりすると、彼女たちはそれを驚くほど敏感に悟ります。ですので、私も授業中はなるべくテンションを上げるように心がけています。つい先日も生徒から、「なんでいつもそんなに元気なの」って呆れられましたが(笑)


僕は日本サッカー協会と契約してなでしこジャパンの監督を任されているのだが、気持ち的には「クライアントは選手たちだ」という感覚で仕事をしている。

「生徒は顧客」という意識を持ち、生徒のニーズがどこにあるかを理解し、可能な限りベストのサービスを提供することが教師にとっても大切だと思います。普通の商売なら、サービスが悪いと顧客は離れていきますからね。その点では教師は恵まれていますし、生徒がいるという状況が当たり前になってはいけません。


僕はこれらのことを、選手から気に入られようと思ってやっているわけではない。僕が考えていることは、選手が楽しくサッカーに取り組むために、何をしてあげられるかだ。

これは私の仕事でも同じで、生徒に気に入られようと思って授業をしても、うまくいかないと思います。それよりも、生徒が楽しく勉強できるような環境作りに力を注ぐことの方が大切です。私が似顔絵シールを作ったのも、生徒に気に入られたいからではもちろんなく、小テストや問題演習のモチベーションUPのためです。目的と手段が逆になってはいけませんよね。


どれほど論理的に戦術を構築しても、どれほど熱く選手を激励しても、見た目がだらしなければ伝わらない。

佐々木監督って確かにスーツが似合ってダンディーですよね。我々の仕事でも、見た目って本当に大事です。どんなにいい先生でも、鼻毛が出ていて髪の毛はぼさぼさ、ヒゲもちゃんと剃ってないし、シャツは薄汚れてヨレヨレ、靴もボロボロでは女子生徒の評価は大きくマイナスになってしまいます。彼女たち自身おしゃれに敏感ですからね。オシャレである必要はありませんが、最低限清潔感のある身だしなみを心掛けたいです。


選手が成長するかどうかは、技術や知識ではなく、「決意が本物かどうか」で決まるものだと、僕は思っている。

TOEICのスコアって、「英語力(knowledge)×スキル(skill)×やる気(motivation)」の掛け算だと思うんです。この三つの要素の中で最も大事なのは「やる気」です。これが上がらないとスコアは伸びません。ですから、我々教師にとっては、生徒のやる気を高めることが、最も大切な仕事だと思います。極端な話、生徒が本気になりさえすれば、教える側は何もしなくてもスコアは伸びますからね。まあそれが難しいので日々試行錯誤の毎日ですが。


今が旬の本ですし、女子社員や女性生徒と良い関係を築きたい、と思われる方には特に一読の価値のある一冊だと思います。「なでしこジャパン」がなぜあそこまで強くなったのかの戦略的な分析もされていますので、サッカーファンにもお勧めです。


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6月TOEIC正答数換算表
皆さん、多数のご報告ありがとうございます。皆さんのご協力のおかげで両フォームとも全項目の問題数が判明しました。以下が項目別正答数の換算表です。クリックで拡大します。

図1  図2


正答数の計算方法ですが、リスニングは、それぞれの項目別の誤答数を合計し、100からマイナスすると合計正答数になります。リーディングは、複数の項目で「ダブリ計上」される問題がありますので、この表からは正確な正答数を出すことはできません(どの問題が重複計上されていて、それを正解したかどうかが不明なため)。

なお、初めて表をご覧になる場合の表の見方につきましては、こちらの記事をご参照ください。AMの項目の内容につきましては、こちらの記事をご覧ください。


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第164回TOEIC感想
受験された皆さん、出来はいかがだったでしょうか。私は4HIC16でした。以下、個人的な感想です。

パート1:やや難(portrait, garment, logsといったやや難度の高い単語が登場しました)
パート2:普通(Q40をボーっとして聞き逃してしまったので、勘が当たっていることを祈るのみです)
パート3:普通(標準レベルだったと思います)
パート4:普通(標準レベルだったと思います)

パート5:やや易(難問が少なかったと思います)
パート6:やや難(文脈時制問題や文法問題が難しめだったと思います)
パート7:普通(6月と同レベルに感じましたが、SPの一部が難しかったと思います。浄水器の文書とか)

個人的には、パート7で、お店の閉店セールが出題されたことに衝撃を受けました。従来のTOEICでは、閉店や倒産といった暗い話題は避けられていて、つい先週のエッセンスの授業でも、「閉店セールはTOEICでは出題されません」と言ったばかりだったのに。あの授業がETSからのスパイに録音されてたのかな(そんなわけない)。暗い世相を反映して、こうした話題が今後出題されるようになるのでしょうかね。

なお、今日のTOEICについてのご質問等がある方は、是非以下の番組にお寄せください。私は出演しませんが、エキスパートの方が出演されます。

Terry's TOEIC Talk July 2011

Date: July 24th
Time: 6 p.m.-9 p.m.
Host: Terry
Guest: HUMMER
Skype guests: あ~る、みかん星人、Tom

放送用URL:
http://std2.ladio.net:8180/TBR.m3u     ↑
放送時間にアクセスすると聞けます。   

BBS:
質問受付用スレッド http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/study/9131/1311430474/


ではでは、受験された方、お疲れさまでした。結果を楽しみに待ちましょう。


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第164回TOEIC神社
公開テスト夏の三連戦の最終戦、7月のTOEIC公開テストがいよいよ明日に迫ってきました。他の受験者とご自身のモチベーションUPのため、気合の一言をいただければ幸いです。

明日のTOEICにかける思いを、以下のテンプレートを使って示していただけるとありがたいです。

【お名前】
【今回の目標スコア】
【過去最高点】
【コメント】

記入例
【お名前】 TOEIC花子
【今回の目標スコア】 600
【過去最高点】 550
【コメント】 進級のために600取ります!

上記のようなコメントを書いた後、ベストスコア祈願のクリックを、それぞれの思いを込めた気合の掛け声と共に下記バナーにてお願いします。皆さんのスコアアップと、私のブログランキングアップ(笑)の一挙両得をせこく狙っています。クリックとともにお寺の鐘の音が鳴るような技術は持ち合わせておりませんので、それぞれの頭の中でイメージしてください。では、皆さんのご健闘をお祈りしております!


↓ベストスコアを祈願するTOEIC神社です。祈願の鐘を鳴らしてください。
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6月TOEIC結果分析用エントリー
今日あたりから6月のTOEICのスコア表(AM=Abilities Measured)が届くかと思いますので、正答数とスコアの関連を調べるAM分析を行いたく思います。この記事は、そのためのAMの報告用のエントリーです。5月と比べてどうだったのでしょうかね。

以下の記入例にしたがってご報告を頂けると助かります。

<記入例>

【お名前】国際花子
【スコア】L415 R305 T720
【LAM】 75 95 90 74
【RAM】 74 53 76 60 67

ご報告の際は、以下あらかじめご確認ください。

(1)スコアと数字は念のため、送信前に再度ご確認ください。
(2)この分析は私が勝手に個人で行っているものなので、公式のものではありません。
(3)コメント欄にはご返事はしませんが、結果をまとめたものを記事で報告させていただきます

ご協力よろしくお願いします。


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TOEIC Goes On
6月の公開テストと7月のIPテストで990点を取得し、11回連続990点となりました。7月のIPでは約1年ぶりの200問全問正解でした。生徒さんのAMと、神崎さんのブログの過去記事を照合すると、このIPでは、Rは全問正解のみが495だったようです。試験前に知らなくてよかった(冷や汗)。まあ全問正解には自己満足以外の意味はありませんが、きれいに100が並ぶAMを見て、「フフ。美しいわ」とオカマ風につぶやくのが意外と楽しかったりします(変態)。

このIPのパート4では、序盤に出てきた一回きりの情報が3問目で出題されるケースがありました。私は設問を先読みしていたので、3問目を先に解答し、「3問目だから例によって最後に繰り返してくれるんだろうな」と思って聞いていたら、なんとそのままスルーされてしまったんです。「こんなん英語力やのうて記憶力のテストですやん、ETSはん」と試験中にツイッターでつぶやきたくなりましたが、こういう記憶力を試すような問題は、公開テストでは減った気がします。パート7の難化同様、英語力を問う方向性へシフトする試験全体の流れの一環なのかもしれません。

気づけば大学や専門学校はもうすぐ夏休みです。この時期になると、春からの勉強の成果が出始め、スコアアップの報告が次々に寄せられるようになります。「先生、TOEIC上がったよ」と嬉しそうにスコア表を持ってくる学生の笑顔が、この仕事のやりがいです。講師としては、TOEICのスコアアップのためのスキルを教えることよりも、スコアアップを一緒に喜んで、学生をほめて、やる気を出させることの方がはるかに大切なことだと思います。やる気は本当に人を変えますからね。

そういえば、今日あたりから6月のAMが届き始めるでしょうか。私の自宅にAMが届いたら、AM報告記事をUPして、明日はTOEIC神社を建立します。日曜日はTOEIC公開テストがあって、翌週は期末試験、その後は夏期講習と続きます。TOEIC goes on.ですね。


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6月公開テスト結果発表
2011年度「やれんのか」が無事終了しました。やるたびに反省点もありますが、参加者の皆様のやる気に、私も3時間完全燃焼させていただきました。ご参加いただいた皆様、ありがとうございました。今日のセミナーが皆様のモチベーションUPにつながることを願っています。

さて、明日の日正午に、6月の公開テストの結果がインターネットで発表されます。

よろしければ、以下のテンプレートを使って結果のご報告を頂けると嬉しいです。他のブログ読者にベストスコアの喜びを伝えたり、今日の反省を書き言葉にして明日の自分につなげましょう。

結果のご報告は、以下のテンプレートを使って頂けると助かります。

【お名前】
【スコア】 L R T
【過去最高点】
【感想】

記入例
【お名前】 国際花子
【スコア】 L320 R200 T520
【過去最高点】 450
【感想】500点越えました! 嬉しいです。 次は600点目指して頑張ります!

上記のようなコメントを書いた後、結果が期待通りだった方は喜びの気持ちを込めて、期待に達しなかった方はお祓いの意味と次のテストへの飛躍を誓って、「えいっ」と気合を入れながら、お賽銭代わりに下記の人気ブログランキングのバナーをクリックしていただけるとご利益があるかもしれません。

私はもし今回990なら区切りの10回連続990です。ということで、もし連続満点記録が途絶えたら、虚偽報告します。嘘ついても誰にも分からんしなあ(←生徒の悪い見本)。


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好奇心
すっかりブログの更新が滞ってしまいました。ただいま7/18のセミナー準備の真っ最中です。昨年の参加者のレベルが高かったので、今年の問題は昨年よりも難度を上げました。私の記憶では、昨年は、99/100正解された方がいらっしゃいましたが、今年はどういう結果になるのかが楽しみです。

さて、今日のテーマは「好奇心」です。

先日、大学の授業で、英字新聞のLady Gagaの記事を取り上げて、以下のクイズを出しました。

Lady Gagaの一番売れた曲Poker Faceは、全世界で約1000万枚売れましたが、それよりも多い全世界で1300万枚売れたある日本人の曲があります。それはいったい誰の何という曲でしょう。

授業でも数名の生徒が正解しましたが、答えは、坂本九さんの「上を向いて歩こう」です。

この曲は米国では、「Sukiyaki」の名前で発売され、何と全米ヒットチャートで3週連続1位を獲得したんです。ちなみに、後にも先にも日本人の曲が全米ヒットチャートで1位を獲得したことはありません。まさに快挙ですよね。

ここで授業はおしまいでしたが、先日、村上春樹さんの「村上ラヂオ」(新潮文庫)を読んでいたら、Sukiyakiについての記述が偶然出てきました。そこには、海外での曲のタイトルがSukiyakiになった理由について、

ケニー・ポール楽団というイギリスのディキシーランド・ジャズのバンドが、この曲を最初に録音したとき、”uewomuitearukoh”という題がみんなどうしても覚えられなくて、スタジオで誰かが「面倒だから『スキヤキ』って呼ぼうや」と言い出して、それがそのままレコードのタイトルになってしまったということだ。

と書かれていました。私はまあ、「ふーん、そうなのかあ」とは思ったのですが、興味があったのでWikipediaで調べてみると、まったく異なるストーリーがそこにはありました。長くなるのでここでは引用しませんが、英語版が米国ではヒットせず、日本語版が大ヒットしたくだりはちょっといい話です。日本語のWikipediaで「上を向いて歩こう」で検索してみてください。

で、「せっかくだから授業でこの曲を流してみよう。まだ売ってるかな」と思ってアマゾンで検索すると、なんと7/13にこの曲が復刻発売されているではありませんか。震災復興ソングとしてCMで流れて注目を集めたことも復刻発売の理由の一つでしょうが、ジブリの「コクリコ坂から」の挿入歌として使われているようで、それもこの曲が復刻された大きな理由のようです。

と、「レディー・ガガ→Sukiyaki→村上春樹→上を向いて歩こう→コクリコ坂から」とストーリーがつながったわけですが、最後にもう一つ私にとってはちょっとしたサプライズが。購入したCDに、キャンペーンの応募はがきが付いていたのですが、

「見上げてごらん夜の星を」賞 家庭用プラネタリウム 5名様

と書かれているではありませんか。6年前に自分が企画に携わった商品が景品として今でも使われているとはなあと、感動してしまいました。

今日ご紹介したのは一つの例ですが、「好奇心」を持つと、どんどん世界が広がっていきますよね。これはTOEICの勉強でも同じです。「なぜこれは不正解なんだろう」「この不正解の単語ってどういう風に使われるんだろう」「パート1の写真のこれって英語でなんていうんだろう」「なんでissueとかaddressっていろんな意味があるだろう」って知的好奇心を持って自分で考えて調べて得た知識は本物です。そういう好奇心が強い生徒ほど、スコアが伸びるのも早いように感じます。

まああまりマニアックになる必要はありませんが、お手持ちの公式問題集のパート5の40問を見直して、不正解の選択肢の不正解の理由を自分なりに考えてみるのは、スコアアップのためのよいトレーニングになると思います。


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TOEIC完全ガイド
「TOEIC (R)テスト完全ガイド」が発売されました。以前ブログ記事で、「このTOEIC本がすごい!」って本を出してください、普遊舎さん、と書いたのですが、本当に実現するとは。内容に関しては、突っ込みどころはいろいろとありますが、これまでなかった類の本ですからね。まずは出すことに意義があると私は思います。

私も家庭用プラネタリウムを発売した後、「日時指定ができず、惑星が投影できないのはプラネタリウムじゃない」「所詮は玩具の域を出ないクオリティ」「ただのフィルム投影機で技術的には新しくない」等、特に玄人筋からは否定的な意見も頂きましたが、何でも最初にやるのは大変です。「ゼロから1を作る」ことは、「1から100」を作るよりも難しいことだと私自身強く実感しているので、今回の企画が実現したことに敬意を表したいです。出版に携わられた皆様、ご苦労様でした。

ところで、こういう雑誌を生徒に見せるとどういう反応があると皆さんは思われますか? 「へぇー 先生、ってすごいんだね。超尊敬」って反応は残念ながらありません。特に女子生徒は、「ふーん」「何この雑誌、マニアックすぎ」「TEXのネクタイ、派手だね」といった感じで、かなりどうでもいいんです(笑) 

私の場合、指導している生徒の多くは18~21歳の女子です。で、これはあくまで私の個人的な感覚ですが、彼女たちが先生を判断する最大の基準って、その先生の肩書や経験、実績ではなく、「好きか嫌いか」なんです。たとえば、彼女たちに、「ほら、先生この雑誌で著者8傑に選ばれたし、毎回TOEICで満点なんだよ」なんて自慢げに語ると、「何、この先生、うざい」とむしろ確実にマイナス評価になります。もちろん、TOEIC講師としてのスキルも評価基準にはなりますが、それは「好き嫌い」の次に来る基準だと感じます。

こうした先生に対する評価基準には、男女間の違いもあるように感じます。男子生徒の場合、「先生、TOEIC満点で本も出してるんっすね。すごいっすね」と、まずは先生の実績を評価する傾向にあります。一方、女性生徒の場合、先ほど書いた通り、「好きか嫌いか」「うざいかうざくないか」が最初の判断基準になります。また、「あの先生うざいよ」という評判が一度立つと、恐ろしい勢いで広まってしまうのも女子の特徴です。もちろん、それとは逆に、「あの先生いいよ」という印象を与えることができれば、それが口コミで勝手に広まります。

では、女子生徒にどうやったら好かれるか、ですが、それは私にもわかりません。きっと方法論はありませんよね。自らのTOEIC講師としてのスキルを高めつつ、目の前の生徒一人一人のために全力投球するしかないと思います。先生が自分たちのために頑張ってくれている、って生徒が感じれば、少なくとも「あの先生嫌い」ってことにはならないはずですから。そう信じて日々私も悪戦苦闘しています。


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脳トレ誕生(その2)
先日記事にした「脳トレ誕生(その1)」の続編です。

2003年12月某日、東北大学の未来科学技術共同センターに「世界初の脳を鍛えるデジタルトレーニング機」の企画案をメールで送った翌々日、先方から返事がありました。川島教授が企画案に興味を示し、年明けに一度お時間を頂ける、ということです。企画が実現に向けて一歩進んだことに「よっしゃあああ」と興奮して、鼻息で目の前の企画書が宙を舞ったのを今でも覚えています(嘘)。

私は「当たって砕けろ」「巧遅より拙速」がモットーでしたので、とにかく自分が面白いと思う企画が浮かんだら、相手が誰であれ、ラフでもいいのでスピーディーに企画を取りまとめてコンタクトするようにしていました。たとえ断られても、失うものはありませんから。当時の小泉首相にある企画書とサンプルを送ったら、不審物だと思われて、着払いで返品された上に、「こういうことをされては困ります」とお叱りのお電話を受けたりもしましたが(笑)

ともあれ、年明けの2004年1月某日、東北大学でプレゼンをすることになったわけです。こうした企画プレゼンを行う際、私が意識していたのは以下の3点です。

1. 簡潔に30秒で企画趣旨が理解できる内容にする
2. Win-Winの関係を構築する
3. 熱意を込める

先方は超多忙で膨大な企画書に目を通している時間はありませんので、たとえば脳トレであれば、「液晶画面に表示される単純計算を次々に解くことで脳を鍛える電卓型のデジタルトレーニング機」といった形にまとめます。

また、その企画が相手に与えるメリットを明示することも大切です。「ドリルで証明された理論がデジタルゲームにも応用できるかを確かめられる」「教授の理論をより幅広い層に伝え、シニア層の健康増進に貢献できる」「実現すれば世界初の脳トレマシンになる」といったデジタル化による川島教授側のメリットを提示します。これができていない企画書って意外と多いんです。「とにかくロイヤリティで儲かりまっせ」と相手がメリットだと思ってないことを強調してしまうケースもあります。Win-Loseの企画では相手がOKしませんから、相手の立場に立って企画書を作らなければいけません。

最後は熱意です。これが最も大切ですね。「世界初の脳トレマシンを作って、シニアの人たちを笑顔にしたい」という気持ちがこもっていないと、相手も気持ちを動かされませんし、企画実現に向けたさまざまな障害を乗り越えることができません。

こうした点に留意してプレゼン資料をまとめた私は、年明けに東北大学に向かいました。社内の反応は相変わらず、「ふーん。まあ行ってくれば」といった感じで、もちろん同行者はなく、一人さびしく早朝の新幹線に乗って仙台へ向かったのです。

意外と長くなってしまったので、続きはまた別記事で。TOSHIAKIさん、引っ張ってしまってすみません。


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