風の音で悟る
「成功の法則 松下幸之助はなぜ成功したのか(新装版)」(江口克彦著・PHP研究所)

を再読しました。おそらくもう5回ぐらい折に触れ読み返していますが、読むたびに新しい発見のある本です。松下幸之助さんの著書では、国内の自己啓発本として最大のベストセラーである「道をひらく」が最も有名ですが、この「成功の法則」は、松下さんの人柄や基本的な考え方を知るには最適な一冊だと思います。

この本の中では全部で50の成功法則が紹介されていますが、その最初の法則のタイトルが、「風の音で悟る」です。ある木枯らしが吹く日、松下さんは秘書である著者に突然、「きみ、風の音を聞いても悟る人がおるわなあ」と語りかけます。普通の人には単に木枯らしにしか聞こえない音も、問題意識を持っている人にとっては違って聞こえるのだ、ということです。

これは、サラリーマン時代、「脳トレ」や「家庭用プラネタリウム」を企画した際、私も強く感じたことです。「脳トレ」を例にとると、「脳を鍛える大人のドリル」という本のタイトルを見た瞬間、「これだ」と私が思ったのは、「脳を鍛えるオモチャを作りたい」「企画実現のヒントになる情報はどこかにないか」という意識を常に持っていたからです。それがなければ、せいぜい「面白い本があるんだな」程度で気にも留めなかったでしょう。

「風の音で悟る」は英語学習についても言えることです。同じ問題集に取り組んでも、ただ解いている人は、「ふーん。なるほど」で終わってしまいます。それに対して、「自分がこの問題を間違えてしまったのは、こういう理由ではないだろうか」という意識を持って読んでいる人には、「やはりそうだったか」「ん、自分の仮説は間違っていて、間違ったのは別の理由だったんだな。確認のために別の参考書もチェックしてみよう」といった気づきが生まれます。同じ一冊の参考書から得られるものに大きな差が出るわけです。

「風の音で悟る」の姿勢で英語学習に励むと、無味乾燥な参考書の一節が、時に輝いて見えるようになります。「そうだったのか」「そういうことか」と、「知識」が「知恵」に変わるthe golden momentが訪れるのです。この瞬間の楽しさがあるからこそ、学習が継続できるのかもしれませんね。

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