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好きこそものの上手なれ
TOEIC征服日記」のmasamasaさんが目標の900点を達成されましたね。おめでとうございます。

masamasaさんを見ていると、Nothing is hard to a willing mind.(好きこそものの上手なれ)だと改めて感じます。「一日○時間」という学習記事を読んで、よくあれだけ勉強が続くよなあと思っている読者の方もいらっしゃるかもしれませんが、ご本人は楽しんでいて、全然苦痛ではないと思います。

学生の指導をしていても、一旦英語学習が楽しくなってしまえば、こちらが何もしなくても勝手に勉強するわけですから、放っておいてもTOEICのスコアは上がります。まあ、「先生、スコア上がりました! 先生のおかげです」と言われれば、無理にそれを否定することもないので、「うん、まあ先生はプロだからね」と答えますが(もちろん嘘です)。

「英語学習が楽しい→勉強が継続する→TOEICスコアが上がる→さらにやる気が出る」というプラスのスパイラルに生徒が入れば、もう後は指導者の出る幕はあまりありません。せいぜい公式認定証を見て、今後の学習計画について簡単にアドバイスしたり、スランプになったら励ましたり、質問があったら答えたりする程度です。

言い方を変えれば、このプラスのスパイラルに生徒を入れることこそが指導者の役割ではないかと思うのです。本人が勉強するのが苦痛だと、よほど強いモチベーションがない限り、TOEICのスコアを伸ばすことが難しくなります。

じゃあ、どうすればこの「正のスパイラル」に入ることができるかというと、一つは、「真剣になること」だと思います。たとえばスポーツでも、真剣にプレーしていると、最初はそれほどではなくても、だんだん楽しくなります。英語学習も同じでしょう。とにかく、最初は楽しくなくても、真剣に勉強すれば、そのうち楽しくなってきます。そうして生徒を真剣にさせるのが指導者の役目の一つでしょう。

とはいえ、生徒、特に学生を真剣にさせるのは至難の業です。ここが講師のスキルですよね。生徒との信頼関係を築く上で、TOEICの専門知識や受験経験、高い英語力はもちろん必要ですが、生徒をいかにしてやる気にさせるか、というスキルの方が、講師にとってははるかに重要ではと思うのです。

そうしたスキルにはさまざまなものがあると思いますが、その一つとして、「一対一で学生に向きあう」ということがとても大切だと感じています。「先生スコア50点も上がったよ」と言われたときに、「よかったね。おめでとう」だけではなく、「○○さん、よかったね。それじゃあ500越えたんだ。前回惜しかったもんね。今回頑張ったじゃん」と言ってあげれば、「この先生は私のことを見てくれている」と思うでしょう。その生徒の名前とスコアが頭に入っているということですから。

こうしたちょっとしたことで生徒のやる気を高め、真剣に英語学習に取り組むきっかけを作ってあげたいなと思います。神田外語学院と明海大学だけで担当している生徒が300人近くいるので、完璧とはいかないのですが、なんとか努力して生徒全員の顔と名前、スコアが一致するようにしたいです。

かくいう私自身、最近は、講師特有の「TOEIC疲れ」からか、2回続けて985だったので、先日エッセンスで受験したIPでは、学習者目線で楽しんで受験することを心がけてみました。結果はまだわかりませんが、以前のように20分時間が余りましたし、テスティングポイントを頭に入れることもできました。10月の公開試験も楽しんで受験したいなと思います。


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