パート1:難(かなりレベルが高かったですね)
パート2:やや難(これまた前半に難しい問題がありました)
パート3:普通
パート4:普通
パート5:普通(トリッキーな問題が数問)
パート6:やや易(素直な問題が多かったですね)
パート7:普通
今回はパート1が難しかったですね。パート2も一瞬気を抜いてWhenかWhereかを聞き逃してしまった問題があり、今回はLは数問間違えたと思います。パート5も数問トリッキーな問題があったので、Rも微妙な気が。これは公開テスト連続990点がピンチかも。
ではでは、受験された方、お疲れさまでした。結果を楽しみに待ちましょう。
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この5月の試験にかける皆さんの気合を、以下のテンプレートを使って示して頂けるとありがたいです。まだ気合のない人は、このコメント欄を起爆装置にしてください。皆さんのポジティブな言葉が集まれば、相乗効果でスコアが伸びるはずです。
Yes, we can!
We can do it!
【お名前】
【今回の目標スコア】
【過去最高点】
【コメント】
記入例
【お名前】 TOEIC花子
【今回の目標スコア】 500
【過去最高点】 450
【コメント】 前回のTOEICの後、単語や文法を頑張ったので、今回は500取りたいです。公開試験は初めてで緊張するけど頑張ります。
上記のようなコメントを書いた後、ベストスコア祈願のクリックを、それぞれの思いを込めた気合の掛け声と共に下記バナーにてお願いします。皆さんのスコアアップと、私のブログランキングアップ(笑)の一挙両得をせこく狙っています。クリックとともにお寺の鐘の音が鳴るような技術は持ち合わせておりませんので、それぞれの頭の中でイメージしてください。では、皆さんのご健闘をお祈りしております!
↓ベストスコアを祈願するTOEIC神社です。祈願の鐘を鳴らしてください。



さて、今日は週一回の休日、と思いきや、これから990点本の音声収録と、Student Timesの原稿執筆、明日の神田外語学院での授業準備があります。まあどれもTOEIC関係で楽しんでやっているので疲れはしませんが、なかなかブログが更新できずすみません。
今週末がTOEICということで、いつもは問題等を出す時期ですが、今日は以前ご紹介した「20歳のときに知っておきたかったこと」(ティナ・シーリグ著 阪急コミュニケーションズ)の原書「What I Wish I Knew When I Was 20」に出ている言葉を皆さんにお送りします。
As you can see, being fabulous comes in many flavors, but it all starts with removing the cap and being willing to reach for your true potential.
彼女は授業の最初で、Never miss an opportunity to be fabulous.(光り輝くチャンスを逃すな)と生徒に伝えるのですが、この本の中では、そうしたfabulousな人々の実例が紹介されています。この文は、光り輝くための方法はいろいろあるけれども、全ては、自分の殻を破り、本当の自分の可能性に挑戦する勇気を持つことから始まる、といった意味です。
Life isn’t a dress rehearsal, and you won’t get a second chance to do your best.
人生はドレスリハーサルではない。ベストを尽くすチャンスは二度とないのだ。
ドレスリハーサルと言うのは、芝居などの通し稽古のことです。本番と一緒の衣装を着て行いますよね。だからドレスリハーサルです。人生は稽古ではなく、その一瞬にベストを尽くすことは二度とはできない、ということですね。
皆さんが受験される2010年5月30日のTOEICというのは二度とはありません。そのTOEICでベストを尽くすことは、人生の中でこの一瞬だけです。そう考えるとベストを尽くそうという気持ちになるのではないでしょうか。
とにかくこの一瞬に全力投球しましょう。そうすれば次につながります。
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NHK教育の「ハーバード白熱教室」(日曜午後6時)が意外な人気を呼んでいる。「正義とは何か」を論じる米ハーバード大の講義を番組化した堅い内容にもかかわらず、視聴者からの要望で、急きょ再放送が決まったほか、インターネットの有料番組配信サービス「NHKオンデマンド」でも人気番組の上位にランクされた。
番組の主役はハーバード大のマイケル・サンデル教授(政治哲学)。彼の講義には毎回1000人以上の学生が出席しており、1636年に創立された同大の歴史上、最大の履修学生数を誇るという。あまりの人気ぶりに、大学側は非公開の原則を覆し、初めてメディアに講義を公開した。
元々は米国のボストン公共放送局が制作し、昨年、全米ネットで放送した。放送権を買い取ったNHKが邦訳をつけ、今年4月から全12回での放送を始めた。
という記事を見て、早速、無料で公開されている授業をインターネットで見ました。もうすでに番組をご覧になった読者の方もいらっしゃると思いますが、全12回のうちの1回目はこちらからどうぞ。
ハイレベルな授業の内容もさることながら、私にとって「目からうろこ」だったのは、教授の授業の進め方です。1000人以上の学生が出席している授業ってすごすぎますよね。しかも相手は全員ハーバードの学生ですよ。それを引きつけて飽きさせず、満足させるわけですから、数十人の授業で四苦八苦している私には神業としか思えません。さすがに、“ソクラテス方式(講義ではなく、教員と学生との闊達な対話で進められる授業形式)の教育の最高の実例”と呼ばれている授業ですね。
もちろん、このスタイルの授業を行うためには、専門分野での高度な知識が求められるでしょう。そうでないと学生からの問いに対して的確に答えることができません。プレゼンのスキルやユーモアのセンスも必要ですね。ですが、それ以上に、教授が楽しそうに授業を進められているのが私には強く印象に残りました。これが最も大切なことではないかと私は思います。教えている方が楽しくないと、教わっている方は楽しくないですよね。
TOEICの授業でどこまでこの方式を取り入れられるかは分かりませんが、少しずつ授業に取り入れようと思います。昨日は明海の補講の授業だったので、ちょっとこのことを意識してみたら、いつもよりはインタラクティブ性があったように感じました。特にパート5の文法問題やパート7の授業では効果を発揮しそうです。
「この問題、Aだと思う人? はい、じゃあ、そこの可愛いあなた、なんでそれを選んだ?」
「○○だから」
「惜しい。でも、それだとこういうことになるよね。なんかおかしいよ」
「ああそうかあ」
「じゃあ、正解はどれだろう」
「あ、Bか。○○だからBだ」
「そう。正解!」
などといった形で授業を進めると、学生にも気付きが生まれますよね。「ああ、そうかあ」「あ、間違えた」「そうだよね」と言った、いつもは返ってこない反応がありました。こうした感じで、講師が一方的に教えるのではなく、できるだけ受講生側に考えさせる授業を目指したいですね。
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授業が始まる5分前にクラスに行くと、廊下で2年生のAさんと出くわしました。
彼女は、別の日のクラスで私のTOEICの授業を受講しています。
「先生、4月の学内TOEICの結果、返って来ました」
「そうなんだ。どうだったの?」
「680点でした」
「すごい。よかったね。目標達成だね」
「はい。次は800点取りたいです」
前期での目標点数が550点だったので、100点以上目標点数を上回ったことになります。
彼女も嬉しそうでしたが、私も嬉しかったですね。
彼女が試験を受けたのは授業が始まった直後ですから、私の力ではもちろんありません。
目標点数を達成したのは彼女自身の努力です。
この点数を自信にして努力すれば、800点到達もきっと実現できるでしょう。
彼女を見て改めて思ったのですが、目標達成のために大切なのは「笑顔」です。
教える側も教わる側もニコニコしているクラスは、成績も上がるのではないでしょうか。
「このクラスしんどいなあ」
「TOEICやだなあ」
「このオッサンなんかやだ」
って受ける側が思っていると、きっとスコアも伸びないですよね。
ですので、私もまだまだ努力が必要ですが、できるだけ授業の中では笑顔でいたいです。
まあ、笑顔以前に意識を失っている学生がいるのはなんとかしなければいけませんが。
皆さんも、鬼のような形相で模試を解くのではなく、たまにはニコニコしながら、
「フフ、ETSさん、こんなとこ突いてきたのね。私、だまされませんわよ」
と爽やかな微笑みを浮かべつつ解いてみてはいかがでしょうか。
いつもより点数が上がるかもしれませんよ。
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昨日の大学の授業で、「先生うちのお父さんより若い」「うちのお父さんに似てる」といった言葉を生徒から受けて、自分がオヤジであることを改めて痛感させられたTEX加藤です。
さて、4月のIPの結果が戻って来て、200問全問正解で990でした。IPで全問正解は初めてですね。これまでIPは4回受験していますが、難度は公開テストとあまり変わらないように感じます。で、公開とIPの違いとして、神崎さんと先日話をしていて改めて感じたのが、「IPは集中力を維持するのが難しい」ということです。
知らない受験者が周りにいて、なじみのない会場で緊張感の中で受験する公開試験とは異なり、会社や大学の同僚、受講生仲間と一緒に、いつも学習している場所で受験するIP試験は、ともすれば緊張感が薄れ、のんびりしてしまいます。
私も、もちろん集中するべく努力はしていますが、周囲に授業で教えている生徒さんがいると、「授業の成果が出るといいな」「ちゃんと時間管理できてるかな」といったことを考えてしまいますし、いつもの場所で、知っている人たちに囲まれて受験するIPは、どうしても張り詰めた空気がないんですよね。それが上級者にとって、IPで思ったより点数が伸びない一つの理由なのではないかと思うんです。
もちろん、大学生にとっては、友達と一緒に受験できると安心感がありますから、IPの方が点数が伸びる可能性はありますよね。
今日は休みですが、これから990点対策本(夏の出版予定)の「あとがき」の原稿を書いて、明日の授業と週末の授業の準備をしなければいけません。しっかりどれにも全力投球です。990点本の原稿はほぼ終了し、録音と校正段階に入りました。改めて原稿を読んでも、本当にマニアックな内容です(笑) ターゲット以外の方は手を出さない方が無難ですね。
しかしなあ。「お父さん」かあ。ふぅ。
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「普段からアイデアを出す努力している」
「元々アイデアを出すのが得意」
「才能がある」
といったことが思い浮かぶかもしれませんね。
でも、そうではありません。
アイデアを出すのに才能なんて必要ないんです。
アイデアが出せる人と出せない人の唯一の違いは、
「私はアイデアが出せる」と思っている人はアイデアが出せるし、「私はアイデアが出せない」と思っている人は出せない。
ということなんです。
なんだ、当たり前のことじゃん、と思われるかもしれませんね。
でも、これってとても大切なことです。
サラリーマン時代、「俺はTEXみたいにアイデアマンじゃない」とか、「TEXはいいなあアイデアが出せて。俺は才能がないから無理だ」って言われることがよくありました。でも、そうではないんです。自分の能力を信じているかどうかの差なんです。
小象の頃につながれた柱に、大きくなってからもつながれたままのサーカスの象は、「自分はこれを動かすことはできない」と思いこんでいるから動かせないんです。実は動かそうと思えば簡単に動かせます。でも、小象の頃に何度もやってみて、だめだったからあきらめてしまっているだけなんです。
TOEICでもこれは同じです。
「私は500点取れる」「私は600点取れる」「私は800点取れる」と信じるところから全ては始まります。そして、自分を信じて努力すれば、目標は必ず達成できます。「私は英語向いていない」「TOEIC無理」って思ってあきらめてしまうと目標を達成することはできません。それがTOEICで目標を達成できる人とそうでない人の唯一の差です。
先生、私○○○点取れますか?
と聞かれることがよくありますが、
取れると信じて努力すれば誰でも取れます!
これは真実です。
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田尻さんは20代の時に強烈な失敗体験をしているんです。当時は校内暴力全盛期で、田尻さんもウエイトトレーニングをして、角刈りに色の入ったメガネをかけ、もろそっちの方面の風貌で、生徒を押さえつける授業を展開していたそうです。顧問を務めていた野球部でも、軍隊と呼ばれるほどの過酷な練習を生徒に強制していたとのこと。
そんな田尻さんの野球部にある年、有望な選手が集まり、3年間鍛えぬいた末、神戸市の大会で優勝までしたんです。で、3年生の引退後の慰労会で、保護者の代表の方が、「最後だから、先生に伝えたいことを3年生から一人ずつ先生に話したらどうだ」と話され、生徒からメッセージを受けることになります。
当然、感動のメッセージが生徒から贈られることを期待していた田尻さんに向けられたのは、「先生は、優勝できたのは俺のおかげだと思っているかもしれませんが、僕たちが優勝できた原動力は、先生への恨みでした」という言葉でした。
優勝に至るまでの試合で、同点で迎えた最終回の表に相手に3点を取られ、田尻さんもこれで負けた、と思った試合を、生徒は驚異の粘りでその裏に4点取って逆転サヨナラ勝ちしたことがあったんです。その試合についてもこう言われます。
「先生、あの試合、もう負けた、と思ったでしょう。でも、僕たちは、ここで負けたら、何のために先生に怒られ、殴られ、苦しい思いをしてこれまで野球を続けてきたんだ。ここで逆転して先生を見返してやろう。そう思ったからこそ逆転できたんです」
一気に酔いがさめてしまった田尻さんは、その後も次から次へと生徒から一生忘れられないような言葉を向けられ、ただただ後悔の念と、「すまない」という気持ちで一杯になったそうです。それを一つの転機として、故郷の島根に戻られた田尻さんは、試行錯誤の末、「生徒主体で楽しく学びの大きい授業」という今のスタイルを確立することになります。
田尻さんが番組の中で話されていた言葉で私が特に印象に残ったのは、「楽しくすることを恐れない」でした。TOEICの点数を上げなければいけない、という思いにとらわれ過ぎると、つい詰込み型の授業になってしまいます。もちろん、試験の性格上、ある程度それは避けられないことではあるのですが、その合間に、生徒が英語学習を楽しく感じられるようなアクティビティを入れたいですね。
講師を始めてからは、授業が終わるたびに、「うーん。今日も急ぎ過ぎて、生徒に考える時間を与えたり、授業が楽しく感じられる工夫が足りなかったなあ」と反省する毎日です。田尻さんのように、「楽しくてなおかつTOEICのスコアが上がる授業」が何とかできないものかと思いますね。そのために日々しっかり授業の反省と良かった点をまとめ、次の授業に生かしていきたいです。
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たとえば、パート2で、
What page is the information on?
Page 6.
という応答があったとします。これを、
「What pageは何ページですか、という意味です。その情報は何ページにありますか、という意味ですね。それに対しての答えですから、6ページです、と答えているBが正解です。The information is on page6.が略された形です。Whatで聞かれたらYes/Noで答えてはいけません」
などと説明すると、きっと学生の多くはつまらなく感じるのではないかと思うんです。
これを、
「これがどういうシチュエーションで使われるかというと、例えば僕が今ここでいきなり、この問題の詳しい解説は教科書を見てください、って説明をしたら、皆は、え、先生それ何ページに書いてあるの、って思うよね。で、“先生、それ、何ページに出てますか?”って手を上げて聞いているのがこの質問文のイメージです。その質問をした生徒に対して僕が、“あ、ごめん、6ページです”って答えているわけです。今教科書のどこ読んでるのかさっぱり分からない先生ってよくいるよね。学校だけじゃなくてセミナーなんかでもこういう講師の人はよくいます。“だから、それ何ページに出てんねん”って話だよね。じゃあ、ちょっとやってみましょうか。僕が、今の問題の答えは教科書を見てください、って言ったら、皆さんは手を上げながら、What page is the information on?と言ってみてください。僕が、Oh, sorry. It’s on page 6.って答えます。じゃあ行くよ」
といった形にすれば少しは生徒もTOEICの英語が生きたものに感じられるのではないかと思うのです。「じゃあ逆に僕が皆さんに聞きます。What page is the answer on? と聞くので、この問題の答えが出ているページを探して答えてください」といった方法もあるでしょう。
こうして公式問題集の例文を少しは身近に感じられる工夫をしたり、「超訳・公式問題集」を作り、学生がイメージしやすいよう工夫した日本語訳を作って配布する活動も行おうと思います。既に明海大学では試験的に公式問題集1のパート2の超訳をGW前に配布しました。
学生がTOEICを身近に感じられる活動について、「こういうのが効果があった」といった情報があったらぜひお寄せください。私も参考にさせて頂きたいです。
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「英語教育 ゆかいな仲間たちからの贈りもの」(田尻悟郎他編著 日本文教出版)
NHKの「プロフェッショナル 仕事の流儀」にも出演された、カリスマ英語教師・田尻悟郎さんの著書です。GWの空き時間を利用して読んだのですが、ガツンと頭を殴られたような衝撃を受けました。自分の授業内容や準備の仕方など、まだまだ甘いなと本当に痛感させられました。駆け出し講師の今の時期に読んでおいて本当によかったと思える本です。
本の全般に渡り、田尻先生が英語教育を通じて生徒を人間的に成長させようとしていることがびしびしと伝わって来て、正直圧倒されました。本当にすごい方です。
本の中から、特に私の印象に残った一節を皆さんにご紹介します。「英語教育 ゆかいな~」からの引用です。
最後に、私の座右の銘をご紹介する。1つは、日本女子大学の長勝彦先生が良くおっしゃる言葉で、「教師は生徒とその保護者全員の期待を背負っている」というものである。(中略)もう1つは、NHKラジオ「やさしいビジネス英語」で知った格言である。
「下手な教師は教える。うまい教師は学ばせる。そして、すばらしい教師は生徒の心に火をつける」
生徒の心に火をつける教師でありたいと思う。
私が講師になって改めて感じるのが、「先生」という言葉の重みです。
「先生、よろしくお願いします」「先生、私TOEIC頑張ります」
それぞれの生徒の言葉の向こうには、保護者の方や、生徒の輝かしい未来があります。それを私が背負っているのだという自覚を常に失ってはいけません。生徒の心に火をつけ、結果を出せる存在でなければ「先生」と呼ばれるに値しないですよね。
とにかく24時間、どうすれば生徒が英語を好きになり、TOEICのスコアが伸びるかをひたすらに考え続け、考えたことを授業で実践し、試行錯誤しながら授業の質を高めていきたいです。この二冊は、そうした思いが奮い立つ本でした。おっちゃん、頑張るで!
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このレッスンの中でもお話をしたのですが、リスニングパートのスコアを伸ばすのに最も効果があると私が考えているのが「音読」です。皆さんは、公式問題集を使い、1日10分でどの程度の音読ができると思われますか?
たとえば、パート2であれば、質問文と正解の答えを30問全て通しで音読したとして、約3分で読めます。つまり、10分あれば、3回通しで音読できることになります。これを1週間続ければ20回音読できる計算です。
パート3や4はいかがでしょうか。この二つのパートの会話やトークの長さは、1ユニットあたり約40秒です。1分あれば音読できるので、10分あれば1つのユニットを10回音読したり、3つのユニットをそれぞれ各3回音読したりできる計算です。1週間あれば3つのユニットを各20回音読できますね。
パート2を20回音読してから問題を再度解くと、設問文を聞いた瞬間に、答えがイメージできるようになるはずです。パート3・4も、話のあらすじが頭に浮かぶでしょう。もちろん、20回読んだことに安心して放置していると忘れてしまいますので、他のユニットの音読を始めつつ、20回の音読が済んだユニットについては、回数は減らしてもよいので、継続的に音読は続け、暗誦できるレベルを目指しましょう。
その際に大切なのは、
① 英文の意味を理解してから音読する
② 正しい発音で音読する
の2点です。音読する前に、意味の分からない単語やフレーズは辞書で調べ、意味を頭に思い浮かべながら音読しましょう。その会話やトークが使われているシーンをイメージしながら、実際に自分が話している感覚で音読するとさらに効果があります。「音声+視覚」のコンビネーションですね。
音読の際は、発音も大切です。必ずCDを聞いて、単語の発音やリズムを真似しながら音読しましょう。当たり前の話ですが、声に出して読めないものを聞き取ることはできません。patientという単語が「患者」という意味だと分かっていても、「パティエント」と発音していたのでは、「ペイシャント」と聞いた時に脳内で結びつきませんよね。
これは学生との授業でも実感していることですが、最初に聞いた時にはお経か子守唄にしか聞こえないTOEICの英文が、意味を理解して、音読した上で再度聞くと、魔法のように聞き取ることができます。英語が意味のまとまりを持った言葉になるわけです。その瞬間、学生も「分かった」って表情になります。とはいえ、人間の脳は忘れやすいので、復習しないと見事に忘れてしまいます。「あれ、あの時は分かったと思ったのに」となってしまうので、「できた感」を失わないよう、日々地道に学習を継続しなければいけません。
学生との授業の中では、確かにスコアアップに試験技術は必要だけれども、そうしたテクニックよりもまずは英語を言葉として理解することの方が大切だということを、音読を取り入れた授業で伝えたいですね。
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