経験記憶と英単語
ABCを見ていたら、米国の東部が記録的な大雪で大変なことになっているようですね。雪で動けなくなった車の映像で、Drivers are stranded.(運転手が立ち往生している)と、TOEICで見かけた表現が使われていました。こうして実際の試験と映像、音声が頭の中で一致すると経験記憶として定着しますね。

円周率を世界一覚えている日本人の方が、それぞれの数字に言葉を当てはめて、語呂で覚えているとおっしゃっていましたが、単語や表現を単純に暗記するのではなく、自分の経験として取り込むことができれば、絶対に忘れない気がします。

私の記憶に今でも鮮明に焼き付いているのが、中学生の時にkitchenという単語を習った時のことです。担当は、ダジャレ好きの年配の男の先生で、結構ネチネチとできない生徒をからかったりいじめたりしていたので、生徒にはあまり好かれていませんでした。で、その先生が授業で、「kitchenは、キチンと覚えなさいよ」って言ったんですね。かなり自信のあるネタだったのでしょうが、教室は一瞬、「シーン」と静まり返りました。ところが、その時、事件が起こったのであります。

以前ブログで紹介した同級生の塩田君(机を指で叩いて先生に往復ビンタされた)が、「しょーもなー」って言ったんです。恐らく、あまりに凍りついたクラスの雰囲気をやわらげたかったのだと思います。で、その言葉を聞いた瞬間、クラスの全員が爆笑したんです。あまりの静けさと緊張感の中に、塩田君が絶妙のタイミングで合いの手を入れたので、笑わずにはいられませんよね。

ところが、それで終われば単なる笑い話だったのですが、その言葉を聞いた先生が切れてしまい、「塩田、出て来い」と激怒され、哀れ塩田君はまたもや強烈な往復ビンタを食らってしまったのでした。うーむ。今から考えると塩田君はビンタキャラだったのかもしれません。自分の渾身のギャグが受けなかった上に、塩田君のセリフが受けたのも先生の怒りを増幅させたのでしょうが、今なら体罰で問題になりますよね。

また、これもある種の経験記憶ですが、ダジャレで単語を覚えるという受験参考書が、私が高校生の時に発売され、確かその最初の単語が、abandonでした。で、その横に、「あ、晩だと勉強捨てる」というダジャレと、夜になって勉強を投げ出している男の子の絵が描かれていました。その本も、最初の数ページで挫折したのでまったく他の単語は覚えていませんが、このabandonだけは不思議と鮮明に覚えています。

まあダジャレで単語を覚えるのは発音の問題があるのでそのままはまずいですが、絵やイメージでTOEICの必須単語を学ぶ単語集があったらいいかもしれませんね。雪で立ち往生して運転手が困っている車のイラストに、The driver is stranded.という例文を付ければ覚えやすくなるでしょう。the impending mergerって表現も、「キリン」「サントリー」って書かれた制服を来た人同士が話をしているイラストを入れて、They are talking about the impending merger.とした方が覚えやすそうです。「イラストと音声で覚えるTOEIC必須単語(ダジャレ付)」を民明書房に企画として持ち込むとしましょう。

ということで、単語はなるべく丸暗記ではなく、語源でも映像でも何でもいいので、是非自分の経験記憶として焼き付けましょう。TOEICの公式問題集に出てくる固有名詞を、身近な人やモノに置き換えてみるのも一つの手です。


参考にして頂けた部分がありましたら、下のバナーをクリック頂けると嬉しいです。

banner2.gif  
Copyright © TOEICオタクのブログ. all rights reserved.