背景知識とTOEIC
先日のTOEICについて、インターネット上での感想を見ていて、ちょっと面白いなあと思うことがありました。あるパート2の問題についての感想だったのですが、問題は再構築できないので、日本語にしてちょっとアレンジしてみますね。

女性:「お客様は、ピーナッツとたまご、どっちのランチパックの方が好きなのかしら」
男性:「ピーナッツの方が売れてるよ」

ちなみに、私、今朝はピーナッツ味のランチパックを食べたのですが、またもやスエットにこぼし、敗北を喫してしまいました。。新しいスエットを購入して、このスエットはランチパック用にするとしましょう。

話を戻すと、上記の問題で面白いなあと思ったのは、意外とシーンがイメージできない受験者の方が多かったように思われることです。なんだかよく分からなかったので消去法でマークした、とか、受付の会話でどっちをお客様に出そうか話をしていると思ったのに、そういう受け答えがなくて戸惑った、といった声が聞かれました。

私の場合は、質問を聴いた瞬間に、「あ、これは山崎パンの中の人の会話だ」とあまり疑いを持たなかったので、男性の、「ピーナッツの方が売れてる→ピーナッツの方が人気だよ」がスムーズにイメージできました。

ここで思ったのは、これって英語力ではなくて、ビジネスシーンの背景知識をどれだけ持っているかで受け取り方が変わるのではないかということです。特にリスニングパートでは、いかに素早く話の内容をイメージできるかが大切ですよね。パート2なら、聞いた瞬間にそのシーンがイメージできるかどうかが勝負です。パート3やパート4では、最初は何だか分からない話の内容が、次第にはっきりしてきます。ところが、そのシーンをイメージするのに時間がかかったり、最後までイメージできないと、特に大意を問う問題は正解することができません。

私はいちおう20年間、サラリーマンとして、大小さまざまな規模の会社で、営業、宣伝、マーケティング、製品開発、バイヤー等の仕事をしてきたので、それがTOEICで役立っているのだと思います。いろいろなシチュエーションが頭の中にあって、そこに問題が紐づけされる感じですね。

読者の皆さんがこうした背景知識を増やすには、もちろん普段のお仕事を通じて経験を積まれるのが一番ですが、それでは時間がかかるので、すぐにできることとしては、本を読んで疑似体験されるのがよいと思います。背景知識を増やすのが目的なので、日本語の本で構いません。

TOEICでは、幅広いビジネスジャンルから出題されますが、個々のジャンルに関しては、専門的な話は出題されません。「広く浅く」出題されるわけです。ですから、以前もブログで何冊かお薦めしましたが、会社や人物、商品の成功ストーリーを読まれるとよいと思います。一般読者向けに書かれているものであれば、TOEIC用にはちょうどいいです。

そんなサクセスストーリーの中から一冊お薦めの本をご紹介します。

『たかがビール されどビール』(松井康雄著 日刊工業新聞社)

皆さんの中にも好きな方がいらっしゃると思いますが、アサヒスーパードライの開発責任者だった方によるスーパードライの誕生秘話です。スーパードライはあまりに人気になってしまったので、さまざまな本が出版されていますが、私的にはこの本の著者がいなければ、スーパードライは生まれていなかったと思います。営業、マーケティング、宣伝といった要素が全てストーリーの中に入っていますし、一般読者向けに分かりやすく書かれています。皆さんにもなじみのある商品なので、ハードカバーでお値段はしますが、読んで損はないと思います。機会があれば書店で手に取ってみてください。


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