以下は、「速読」に関しての引用ですが、TOEIC対策に置き換えてみます。
「既有知識」を増やせば、自然と本を読むスピードも速くなる。
速く読むから多く読めるのではなく、「多く読むから、結果的に速くなる」
まずは、自分がどの程度の「既有知識」を持っているかを、模試や実際のTOEICを受験することで把握し、まったく知識がなければ、入門書からコツコツ勉強し、ある程度知識が増えれば、足りない部分を補強することを意識して対策に取り組むのが効率的です。著者は、「既有知識」と「詳細把握」の両輪で読解スピードが速くなる、と書いています。
「目的を明確にして、それを達成するための条件を整えるとともに、達成したいという欲求を強く持ち、うまくいった自分をイメージする」
まず、「目的意識が明確になると処理速度がアップする」と書かれています。私が本を読むのが比較的早いのも、「この本を読むことで、自分は何を得たいのか」を念頭に置いて読んでいるからですし、パート7でも、設問で問われている点を意識して文書を読むと、処理速度が速くなります。また、目標達成のための環境を自分で整え、成功イメージを持つことが大切だという点は、私も同感です。ブログもその一つの方法です。
まず、下見をして、「だいたいこの本には、こういうことが書いてあるんだな。全体の雰囲気、流れはこういう感じなんだな」ということをつかんでおきます。すると、意外なほどに、2回目に読むときの吸収率は変わってくるのです。
これはパート7でも同じです。最初にざっと文書に目を通し概要を把握した上で、設問に目を通し、問われているポイントに絞って文書を再度読めば、1回目よりも読むスピードが速い上に、より詳細な内容が頭に入って来ます。
最後に、この本でも触れられていますが、東大の脳科学の池谷先生が提唱していらっしゃる、効果的な復習のタイミングをご紹介します。
1回目の復習 学習した翌日
2回目の復習 学習した日から1週間後
3回目の復習 学習した日から2週間後
4回目の復習 学習した日から1カ月後
1か月以内に復習しないと、全て人間の脳は忘れてしまうそうです。また、この本の中では、読んだ本の内容を「人に話す」(1カ月に3人)と学習効果がアップする、とも書かれています。これはとても効果がありますよ。例えば、パート5の問題を、人に解説してみたり、もしくは、自分でレクチャーしてもいいと思います。それができれば記憶に定着することは間違いありません。
個人的にはこの他、「トレーシング・リーディング」というスキルがとても興味深かったのですが、ネタばれになりますし、エッセンスでの授業に役立てようと思いますので、ご興味のある方は本を購入してお読みください。
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リスニングは、項目別の誤答数を合計し、100からマイナスすると合計正答数になります。リーディングは、複数項目にまたがる問題が、メジャーが8問、マイナーが9問あったようですので、単純に各項目の誤答数を合計した数よりも実際の誤答数は少ない可能性があります。



なお、初めて表をご覧になる場合の表の見方につきましては、こちらの記事をご参照ください。AMの項目の内容につきましては、こちらの記事をご覧ください。
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さて、私のAMはどうだったかと言いますと、以下の通りでした。
L 100 100 100 97
R 100 100 100 100 100
うっ。パート3か4で1問落としてしまいました(涙) パート4で1問怪しい問題があったので、多分それじゃないかなあと思います。まあ済んだことは仕方ありません。リーディングは難し目だったのですが、全問正解だったのでほっと一安心です。今のところの情報では、4GIC1のフォームでは、L96 R98までが990だったのではないかと思われます。
ちなみに、今日私はエッセンスでIPを受験してきました。L・Rとも1-2問自信のない問題がありましたね。Rは確実に1問パート6で間違えたことに試験後に気が付きました。これは9回連続990がピンチです(汗) 結果は来月10日頃には判明するそうです。なんとか3月の公開テストに10回連続990の希望がつながるとよいのですが。でもまあ全力は尽くしたので、それでだめなら仕方ありません(と早くも弱気)
今日のIPは、金曜日の夜ということもあり、受験者の方の数もいつもより少なかったようですが、こうして講師が生徒さんと一緒にTOEICを受験することって大切なのではと思います。生徒さんへの信頼にもつながりますし、生徒さんの気持ちも分かりますからね。「闘うトーイッカー」として、990を逃すリスクを恐れず毎回できる限り受験し、そのノウハウを他の受験者の方に還元できるように継続受験したいです。
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なお、マイナーフォームは地方の方が多く、AMが届くのが来週になるケースが多いので、サンプル数の関係で、分析は来週になるかもしれません。予めご了承ください。
<記入例>
【お名前】トイッコ村民
【フォーム】4GIC1
【スコア】L410 R415 T825
【LAM】 76 95 86 83
【RAM】 80 100 88 72 92
また、以下あらかじめご確認ください。
(1)フォーム、スコアと数字は念のため、送信前に再度ご確認ください。
(2)この分析は私が勝手に個人で行っているものなので、公式のものではありません。
(3)コメント欄にはご返事はしませんが、途中経過や結果をまとめたものを記事で報告させていただきます
ご協力よろしくお願いします。
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昨日のリスニングに続き、今日はリーディングの実況中継です。
パート5の基本戦略は、スコアによって変わって来ると思います。初中級であれば、まずは選択肢を見て問題の種類を判別し、品詞問題なら意味を追わない等の戦略により、時間をセーブしなければいけません。文法問題なのに意味を追ってしまうと時間を浪費する上に、見当違いの答えをしてしまう可能性もあります。
問題文を全部読んでも最後まで終わるレベルであれば、問題文から読みます。私の場合は、たとえ品詞問題でも問題文から読みます。頭から読み、文の意味を理解します。そこで選択肢を見て、問われているポイントを把握し、すばやく解答し、次に進みます。「全体的な文の意味や構造はこうで、その中でこの問題はこういう点が問われている」と、「全体→部分」の流れで解くことで正確性が上がります。
パート6もパート5と同じです。1文書100ワード程度なので、全部読んで終わるレベルなら読むべきですし、そうでなければ、選択肢を見て、品詞問題や関係詞等の即答できそうな問題を先に解き、時制や語彙は時間がなければ適当マークでパート7に進んだ方がいいです。
私の場合は、ここでも頭から読みます。問題は解かずにざっと最後まで目を通し、全体の意味や文書の目的を把握した上で、空所の役割やテスティングポイントをつかみ、解きます。「全体→部分」の流れで全体像をとらえることがここでも大切です。目の前の空所ばかりに目が行くと、ケアレスミスにつながります。
パート7も同様です。スコアによって対策は変わります。初中級レベルなら、まずは文書の一行目や、表であれば見出しや太字部をチェックし、すばやく設問に移動し、キーワード検索で解かないと最後まで終わりません。レベルが上がってくると、時間内に読める部分が多くなるはずですので、最初に各段落の一行目を読んでもいいでしょう。
私の場合は、ここも問題文から読みます。テキスト型の問題なら最後まで読み、表なら見出しや太字部に加え、欄外の注釈部に目を通します。全体像をとらえてから、個別の問題に移り、問題文の意味を勘違いしないように丁寧に読み、解きます。その際、必ず本文にある情報を正解の根拠として確認することが大切です。「ここにこう書いてあるからこれが正解だ」と自信を持って正解を選びます。万が一、あやふやな場合は、他の選択肢もチェックします。他の選択肢があきらかに本文の情報と違っていたり、どこにも書かれていない情報であることを確認しなければいけません。この時点で、自分が勘違いしていたことに気付くこともたまにありますね。「あ、そうか、さっきのは、こうだから間違いで、こうだからこれが正解だ」とここでも理由を持って正解を選ばなければいけません。
初中級者のうちは、どうしても「部分」にしか目がいかないと思いますが、「全体→部分」の流れを少しでも作れるようになるとスコアが上がると思います。そのためには、普段から英語学習に励み、公式問題集や模試を時間を測って解き、自分の実力を把握するしかありません。
今日あたりスコア票が届くでしょうか。「全問正解か間違っても1問」とか書いていて、もっと間違っていた場合は、「スコア隠し」で虚偽報告することにします。
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さて、今日は、私がTOEICを受験している際に、こんな感じで受けている、というイメージをご紹介したいと思います。今日はリスニング編です。
受験前
最後の休憩が終わったら、視線をあちらこちらに散らさず固定する「アイ・コンセントレーション」で集中力を高めます。周囲のイケメン男子や薄着の女性が強敵ですが、負けてはいけません。軽く深呼吸をしてリラックスしましょう。
開始時
開始の合図と同時に受験票を問題用紙のシール左下に差し込み、扇を描くように「スパッ」と切ります。受験票がよれよれだとうまく切れませんので、その場合は指でもOKです。「スパッ」と切って気持ちよく試験に臨みましょう。
パート1
ディレクションの間は、パラパラと写真を10枚眺めたり、パート3の41-43を軽く読んだりしています。パート1では、時折、写真中央に大きく写っている物や人以外を問う問題も出るので、なるべく写真全体のイメージをここで頭に入れておきます。また、名詞の意味を予め頭に浮かべ、準備しておくのもよいと思います。例えば、地球儀が映っていたら、「globe」が来そうだな、ひっかけで「glove」が来るぞ、などと構えておくのです。テストが始まったら、とにかく集中です。ちょっと「?」と思う選択肢があったら、そのマーク欄に鉛筆を置いておいて、最後まで聞いて消去法で解きます。7-10は難しい問題があるので、最後まで気を抜かないことが大切です。
パート2
ここはとにかく冒頭の一語に集中力をMAXにすることが大切です。最初は緊張しますよね。11番が分かるとほっとします。私も同じです。で、答えが分かったら、次の問題の「Number twelve」という読み上げの前に、一旦集中力を落として、「集中力のスタミナ」を温存します。そうしないと、30問連続で続くので、後半で疲れたり、途中でエアポケットに入って思わぬミスにつながります。25番以降の後半は難しい問題が出ますから、仮に分からない問題があっても引きずらないことが大切です。
パート3・4
私は基本的に設問を先読みし、頭に入れるようにしています。設問文を暗記するのではなく、「会話の場所」「男性が女性に頼んだこと」「問題の原因」等、ポイントを押さえます。その上で、特に、一文聞き逃すと致命傷になる具体的な情報(日時等)を問う問題はしっかりと頭に入れておきます。マークの塗り方については、余裕がなければ軽く印をつけて次に進み、余裕が出た時にまとめ塗りしています。また、最悪、先読みできなくても、その問題は先読みなしで解くぞ、という姿勢が大切です。問題が始まっているのに先読みしようとするのは避けましょう。ある程度実力のある方なら、全体の話の流れをつかむことが大切です。それが正しくできれば、勘で答えても正答率が上がります。
特にリスニングパートは、「集中力」と「前向き思考」が大切です。体調を万全にしてとにかく集中し、分からない問題があっても悔やまない、振り返らない、ことを心がけましょう。
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パート1やパート2では自分で答えを予想して、答えが読みの範囲内なら、「やっぱりそうか」と思ったり、意外な答えなら「そう来るかあ」「え、そんな返しありなん」と関西弁で感心したりしています。パート3や4は会話やトークを自分がその場で聞いているイメージで解いていますね。「ロバートもついに定年退職かあ。30年もよく頑張ったよなあ」なんて思いながら(笑)
パート5では、問題文をすべて読み、問題製作者がその一文で何を伝えたいのか、それを感じるようにしています。TOEICのパート5の文って、俳句のような美しさがあるんですよね。12-26ワード程度の一文で、使える単語の範囲やシチュエーションが決まっているのに、それでいて毎回新しい珠玉の問題を創造する製作者の人ってすごいなあと思いながら解いています。もちろんロジカルに考えて解いてはいますが、相手が何を伝えたいのかが文面の向こうから感じられるようになったので、極端に間違える数が減りました。
パート6も、最初から最後まで読んでいます。この問題製作者の人は、この文で何を訴えていて、何を問いたいのか、それを考えながら解いています。全体像をとらえるようにすると、このパートも間違える数が減ります。文書全体の大きな流れがつかめていると、その流れに合う答えって、パズルのピースと同じで他にないんですよね。
パート7は、メールや手紙ならそれが自分に届いたイメージで読み、広告も自分で読んでいるイメージで解いています。「お、このクーポンを持って行けば8月末までピザが30%引きか」とか。また、パート7では、これは一問の例外もなく、必ず正解の根拠となる情報が本文にあるので、「どこにあるのかなあ。お、あった」などと思いながら解いています。その情報さえ見つけることができれば、理論上は100%正解できます。
また、問題を解きながら、自分がサラリーマン生活で経験したいろいろな出来事がオーバーラップしたりもします。「こういうことあったよなあ」とか。そういう意味では、サラリーマンとしてのビジネス経験は、TOEICの問題を解く上では有利ですね。特にリスニングでは、割と鮮やかにそれぞれのシーンがイメージできます。
TOEICは英語の試験ですが、英語って言葉です。確かにテストテクニックはスコアアップには必要ですが、そうしたテクニックを超えて、言葉としてTOEICの問題を感じることができるようになると、TOEICの英語が生きた英語として感じられて、スコアも上がると思うんです。TOEICの問題から、話し手や書き手が伝えたいことをしっかりと感じて、それを理解することって大切だと思います。単に英語の試験として受験すると苦痛ですが、相手が伝えたいことを理解するぞ、という姿勢で臨めば、少しは試験が楽しくなるのではないでしょうか。
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今回は、ベストスコアを更新された方がいつもより多いように感じます。1月の試験は難度が高めだったように思いますが、その中でもあきらめずに最後までベストを尽くされた方が相対的にスコアアップされたのではないでしょうか。「難しい時こそ最後まであきらめない」がスコアアップの鉄則ですね。
では、「第152回TOEIC勝手に表彰式」を行わせて頂きます。郵送等で後ほどご報告を頂いた方は、その都度追加させて頂きますのでご了承ください。
<第152回TOEIC勝手に表彰式>
自己ベスト大賞
atsuさん
今回は、スキーでいえば大ジャンプを見せた方が多かったのですが、中でも710→940と、何と230点アップ! K点越えましたね(笑) ご本人が元々英語力をお持ちで、普段の継続的な英語学習に加え、しっかりとTOEIC対策をされた結果でしょう。いや、素晴らしいジャンプアップでした。ますます英語力に磨きをかけてください! おめでとうございます!
英語力UP賞(70点以上スコアアップされた方)
mathさん(+205) just-olderさん(+195) Little Stinkerさん(+145) Mimidogsさん(+125) HSRさん(+110) yukoさん(+90) やすさん(+80) elilinさん(+75)
このスコアアップは、皆さんの日々の英語学習の賜物だと思います。きっと年末年始も英語学習&TOEIC対策に励まれたのでしょう。是非この結果を励みとしてさらに英語力に磨きをかけ、次なる飛躍につなげてください。おめでとうございます!
自己ベスト賞(自己ベストを更新された方)
ゆいまさん、おとう♪さん、komedawaraさん、yuriyuriさん、rontarooさん、カズさん、九条あおこさん、さとしさん、Puhoo2009さん、つんつるてんさん、Rabbitさん、torinosukeさん、Hiroyukiさん、saitoさん、DIOさん、Tommyさん、匿太郎さん、添田貴宏さん、あーちゃんさん、KAYさん、青木英之さん、Sakuさん、spinballsさん
皆さん、ベストスコア更新、おめでとうございます! 新年早々ベストスコアとは幸先がいいですね。是非この調子で2010年を皆さんの英語学習にとって充実した一年にしてください!
2010年のTOEICが開幕しましたが、あっという間に3月の試験が迫っています。スコアアップを目指されている方は、普段の英語学習の中に上手にTOEIC対策を取り入れ、効率的に学習されるのがよいのではと思います。私の次なる目標は、990を取るだけではなく、そのノウハウを皆さんに還元することです。もちろん、TOEIC990はステップに過ぎず、英語学習に終わりはありませんから、一英語学習者として日々自分の英語力にも磨きをかけたいです。皆さん、2010年も英語学習に励みましょう!
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結果報告は、以下のテンプレートを使って頂けると助かります。
【お名前】
【スコア】 L R T
【過去最高点】
【感想】
記入例
【お名前】 TEX加藤
【スコア】 L495 R495 T990
【過去最高点】 990
【感想】無事新年最初のTOEICで990を取ることができました。今後は、990を取るだけでなく、スキルを他の受験者の方に還元できるように精進したいと思います。
上記のようなコメントを書いた後、結果がお年玉だった方は、喜びの気持ちを込めて、叱咤激励だった方は、お祓いの意味と次のテストへの飛躍を誓って、「えいっ」と気合を入れながら、下記の人気ブログランキングのバナーをクリックしてください。皆さんのコメントとブログランキングの一挙両得を狙っています(笑)
↓喜びの声と明日への飛躍を誓うためのクリックはこちらで。



せっかくなので、この注意文を、パート6風にしてみます(笑)
Phishing Scam Alert! Protect Yourself.
ETS customers have recently reported receiving fraudulent e-mails from sources pretending to be ETS. These companies are not associated with ETS (1) ------- are they acting on behalf of ETS. If you happen to receive a suspicious e-mail, do not click on any of the links contained in the e-mail. ETS will (2) ------- send you an e-mail asking for credit card information, bank account numbers or any other financial information.
You may also be directed to a site posing as ETS. These sites may resemble the authentic ETS website, but may be scams that seek to compromise (3) ------- information, such as your username, password and credit card information.
If you suspect a fraudulent e-mail or an imposter website, please contact us immediately at ContactETS@ets.org.
(1)
(A) and
(B) or
(C) nor
(D) but
(2)
(A) ever
(B) never
(C) even
(D) also
(3)
(A) confident
(B) confidence
(C) confidential
(D) confidentially
うーむ。意外といい問題だなあ(笑) ETSの中の人も、まさか自分のサイトの警告文がパート6の問題にされるとは思ってもいなかったに違いありません。模試特急に入れようかな(もちろん冗談です)。
ちなみに正解は、(1)C (2)B (3)Cです。(1)は空欄後が倒置になっているので、否定のnorを入れるのがポイントです。(2)は文脈語彙問題です。ETSは、クレジットカード等の個人情報を依頼するメールを送ることは決してない、という意味なので(B)neverが正解です。(3)は語彙問題で、「機密情報を盗もうとする詐欺」ですから、(C)confidentialが正解です。ここの動詞compromiseの用法が面白いですね。「妥協する」ではなく、「情報等を権限のない人に洩らす」あるいは「危険にさらす」の意味です。jeopardizeが正解の同義語問題でTOEICに出そうな気がするなあ。
いよいよ今日の正午にネットでのスコア発表ですね。TOEIC神社は別途建立します。8回連続990が取れているといいのですが。ドキドキしますね。
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代わりに、ジャスミン・リューさんのブログで紹介されていた、伝説の講師、伊藤和夫先生の授業の様子をご覧ください。生伊藤和夫が見られるとは、いい時代になりましたね。
特に5分40秒以降の伊藤先生の「喝」は必聴です。背筋が伸びますよ。英語学習の励みになるはずです。
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さて、インターネット上で、20代を中心とした男女に、「取得を考えている資格ランキング」という調査が行われました。TOEICについてのブログなので結果はおおよそ予想ができるかと思いますが、男女別の結果は以下の通りです。
【女性編】
不景気で給料が伸び悩むどころか、いつ解雇されるか分からない……そんな世知辛い世の中。自分の生活が今後どうなるか分からないという人も、役立つ資格を取っておけば少しは安心できるというもの。この厳しい経済状況でもっとも多くの人から求められている資格とは!? 仕事を持つ20代を中心とした女性630名に、取得を考えている資格について聞いてみました。
Q:あなたが今「取得を考えている資格」は何ですか?(複数回答)
1位 TOEIC 22.5%
2位 簿記 15.2%
3位 FP(ファイナンシャルプランナー) 6.7%
■TOEICの資格があったらなぁと思ったエピソードとは……
・「英語が自由に使えたら就職先ももっと選びがいがあったのではと、今にして思います」(25歳/金融/企画開発)
・「英語ができる、といくら口でいってもあまり信用してもらえない」(28歳/人材紹介/経営・コンサルタント)
・「英語圏のお客様から電話がかかってきたとき。せめて取次の会話ぐらいできたらと思った」(23歳/電気/サービス)
エピソードの一つ目がかなり時代を表している気がします。就職難の時代、一つでも取れる資格を取っておきたい、そのためにTOEICは手っ取り早い、という感じでしょうか。
【男性編】
すぐに役立つ資格、持っていると就職・転職時のアピール材料になる資格、会社から手当てをもらえる資格など、資格にもいろいろなものがあります。その中で多くの若手ビジネスマンが取得を目指している人気No.1の資格とは!? 若手ビジネスマン276名に「取得を考えている資格」について尋ねてみました。
Q:あなたが今「取得を考えている資格」は何ですか?(複数回答)
1位 TOEIC 27.2%
2位 簿記 10.5%
3位 中小企業診断士 4.7%
■TOEICの資格があったらなぁと思ったエピソードとは……
・「就職活動のとき、資格は多めにあったほうがよいと感じた」(26歳/医薬品/研究開発)
・「特にないが、外国人にしゃべりかけられたときに答えられないことがあったため」(28歳/サービス/研究開発)
・「英語の能力はこれからの時代、どの分野でも必要になると思われるため」(24歳/卸/システム)
ここでも一つ目のコメントは女性と同じく、今の不況対策のようです。
TOEIC講師の集まりでよく話題になるのは、はたして10年後のTOEICはどうなっているのだろうか、ということです。かつて300万人を超えていた英検の受験者数は、現在は約235万人です。TOEICの受験者は昨年が約170万人と、10年前から比べると、約2倍にはなっていますが、1999年からの5年間で受験者数が約1.6倍だったのに対し、この5年間では約1.2倍と微増にとどまっています。
10年後もこのまま同じようなペースで微増が続くのか、それとも英検や他の検定試験に受験者が流れてしまうのでしょうか。公開試験より受験者が多いIP試験も、不景気で企業の社員教育がカットされたりすると、この先の受験者数は減るかもしれません。逆に、国内が不況なので、海外に活路を見出す企業が社員の教育に力を入れ出す可能性もあります。
とはいえ、政府の支援等、よほどのことがない限り爆発的には受験者は伸びないでしょう。ですから、当然、TOEIC講師としてはリスクヘッジも必要だろうなあと思うのです。極端な話ですが、ETSが、「来年TOEIC止めます」って言っても生きていけるだけの方策を常に考えないといけませんね。10年後のTOEIC、一体どうなっているのでしょうか。
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さて、今日は、五木寛之さん(コロッケがものまねする歌手じゃないよ)の著書「元氣」(幻冬舎文庫)の一節をご紹介します。「アキラメル」ということに関し、五木さんは、「明ラカに究メル」ことだとし、以下のように書かれています。
それは勇気のいることである。不愉快でも、辛くても、残念でもアキラメル。直視して目をそらさず、事実を事実としてはっきりと見定めること。それが諦めることだ。
これを読んで、いい言葉だなあと思ったんです。私はエッセンスでは、初中級の方のクラスを担当していますが、スコアアップのためには、「アキラメル勇気」を持つことが大切です。パート3や4で3問とも正解しようとすると、全滅の可能性もあります。パート7を全部解こうとすると、時間がなくなってしまいますね。
ですので、自分の実力を冷静に見つめ、「自分に解ける問題を最後まで解く」「解けない問題があってもがっかりせず前に進む」という姿勢で試験に臨まなければいけません。
ところが、日本人のメンタリティとして、「もったいない文化」ですから、なかなか割り切ることが難しい受験者の方が多いのではと思います。大学受験の影響もありますね。入試では難しい問題の配点が高いので、これは仕方のないことです。TOEICではどの問題を正解しても配点が同じなのですが、受験の経験があると特に切り替えが難しいですよね。
これを授業で生徒さんにうまく説明するのが難しいなあと思っていたんです。「捨てる勇気を持ちましょう」とか、「逃げるが勝ちです」、などと説明すると、何かネガティブな感じがあります。ですが、この五木さんの言葉を活用すれば、ポジティブな説明ができそうです。
ここから派生して思いついたのですが、山登り、を例に使うと分かりやすいかもしれません。頂上を目指していても、状況次第では、時には「引き返す勇気」が必要です。それは悪いことではありませんよね。適切な判断です。早速授業でこの例えを使おうと思います。
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さて、今日はスコア認定証から見るパート7対策です。
スコア認定証では、上三つがパート7に該当(同義語は語彙の項目)しますが、そこにはこう書かれています。
文書の中の情報をもとに推測できる。
文書の中の具体的な情報を見つけて理解できる。
ひとつの文書の中でまたは複数の文書間でちりばめられた情報を関連付けることができる。
皆さんも気付かれたと思いますが、「情報」という言葉が共通しています。つまり、「情報」を見つけて、それを理解し、推測したり、関連付ける能力が問われていることになります。ということは、正解につながる「情報」が必ず文書のどこかにある、ということです。
私は昨年の8回の公開テストでパート7は1問も間違いませんでしたが(嫌味)、これは、答えにつながる「情報」を見つけることができれば正解できると気付いたからです。文書を隅々まで完璧に理解する必要はありません。私ももちろん知らない単語はあります。
ですが、どっちが正解かよく分からなくて、迷いに迷って思い切って答えを選び、試験が終わった後もどっちが正解だったか分からないというパート5のようなことはまずありません。正解の選択肢には、必ず正解の根拠となる情報が含まれていて、それに関連する情報が必ず本文にあるので、それを結びつけることができれば自動的に正解できることになるからです。また、不正解の選択肢は、誤りとなる情報が文書の中にあるか、まったく書かれていないかのどちらかです。
つまり、まず全体像を理解し、設問を丁寧に読み、選択肢を読んで、本文と照合し、正解の情報と関連付けるか、不正解の場合は誤りの根拠となる情報を見つけるか、本文に関連する情報がないことを確認する、という作業を行えば、理論上は全問正解できることになります。
え、それを短時間にやるのが難しいって?
それは英語力を磨かんとあかんがな(ガネーシャ風)
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さて、昨日の記事の2番目の問題で、(B)althoughも正解になりえるのでは、というご質問をHSRさんより頂きました。確かに言われてみればそうだなあと思ってネイティブに確認をしたら「微妙」とのことです(笑)
Whether or not B is possible is debatable although I think it is wrong enough. ふーん。そうなのかあ。
"Although" really requires a subject after it, so "although he was banned from~" or “although being banned~was an upset for him." が自然とのことです。
なるほど。とはいえ、本番のTOEICでは微妙な選択肢は外されるので、この問題でalthoughは使われないかもしれません。HSRさん、ご質問ありがとうございました。
さて、今日は、リコール問題で揺れるTOYOTAの役員がお客様に出したオープンレターを題材に、パート6の問題を作ってみました。手紙の内容がまさにリアルTOEICです。パート6の長さになるように抜粋してあります。
For more than 50 years, Toyota (1) ------- you with safe, reliable, quality vehicles and first-rate service. I am truly sorry for the concern our recalls have caused, and want you to know we’re doing everything we can – as fast as we can – to make things right.
We have launched a comprehensive plan to permanently fix the vehicles we’ve recalled (2) ------- in rare instances, accelerator pedals can, over time, become slow to release or get stuck.
Ensuring your safety is our highest priority. We’ll continue to update you with (3) ------- and timely information about the status of the recall in the days and weeks ahead.
(1)
(A) provides
(B) provided
(C) has provided
(D) is provided
(2)
(A) because
(B) although
(C) therefore
(D) unless
(3)
(A) accurate
(B) accurately
(C) accuracy
(D) more accurately
まず、(1)は簡単だったでしょうか。50年以上に渡り、安全で高品質の車と、一流のサービスをお客様に提供してきたわけですから、当然現在完了形の(C)has providedが正解です。
続いて(2)は適切な接続詞を選ぶ問題です。空欄前が、「修理対応を始めた」、空欄後が、「アクセルペダルに問題が生じる恐れがある」ですから、(A)becauseを入れると、意味がうまくつながりますね。
(3)はいかがでしょうか。これはややトリッキーな問題です。------- and timely informationと、名詞のinformationを修飾しているので、(A)accurateが正解です。timelyのlyに目が行くと、(B)や(D)を選んでしまったかもしれませんが、timelyはここでは形容詞です。形にだまされないようにしましょう。
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Japanese snowboarder Kazuhiro Kokubo was banned from the 2010 Winter Olympics Opening Ceremonies Friday night because he dressed sloppily in his traveling uniform, as ------- here in the Kyodo News.
(A) picture
(B) pictured
(C) picturing
(D) to picture
日本のスノーボーダーの国母和宏は、移動時の服装が乱れていたので、金曜夜の2010バンクーバー五輪の開会式から締め出された、が文意ですね。TOEIC的には、be banned fromや、dressed sloppilyと動詞を修飾する副詞の用法は重要です。sloppilyは「だらしない」の意味の形容詞sloppyの副詞です。
ここでは、最後のas以下が問題となるわけですが、「ここ共同通信で写真付きで報じられたように」の意味で、正解は、(B)picturedです。1月のTOEICでも同じような出題がありましたね。as he was pictured here in the Kyodo Newsのhe wasが省略された形と考えられますが、それよりも「as 過去分詞」の形は普通に使われるので、感覚として掴んでしまった方がいいと思います。as expectedやas predictedなら「予想された通り」「予想通り」ですし、as agreed, as told, as instructedなどといった形でも使われます。
冒頭の文に続く文からもう一問どうぞ。
Snowboarder Kazuhiro Kokubo had his tie loosened, and offended so many Japanese people that he was lucky to be allowed to compete in his event ------- being banned from the 2010 Winter Olympics Opening Ceremonies.
(A) because
(B) although
(C) due to
(D) despite
冒頭の、have+物+過去分詞、の形は重要です。ネクタイを緩めた、の意味ですが、ネクタイは緩められるものなので、過去分詞が使われています。offendは「怒らせる」の意味です。so thatの構文もTOEIC必須ですね。あまり多くの日本人を怒らせたので、競技への出場を許されただけラッキーだ、が文意です。be allowed to~の形もTOEICで見ますよね。「~することを許される」です。
では、この問題の正解はどれでしょうか。空欄後が、「開会式への参加を自粛させられた」で、空欄前が「幸運にも競技には参加できる」ですから、「~だけれども」の意味の接続語を入れると文意がつながりますね。開会式へは参加できなかったけれども、競技には出場できる、の意味です。
ということで、意味的に残るのは、(B)(D)ですが、空欄後が、S+Vの「節」の形ではなく、意味のカタマリの「句」ですよね。ですので、接続詞の(B)ではなく、前置詞の(D)が正解です。1月のTOEICでもこの形が出題されましたね。in spite ofでも正解になります。
こうやって、TOEICで見かけた表現を、自分の興味のあるジャンルの英文と結びつけることができると、英語力UP&スコアアップにつながりますよ。「あのTOEICの表現は、実際にはこういう風に使われるのかあ」という気付きがあると実際にアウトプットの際にも役立ちますので、TOEICを上手に活用しましょう。
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さて、以下は、昨日ご紹介した「竹岡広信の英語の頭に変わる勉強法」(中経出版)からの抜粋です。
リーディング力をつけるなら、やはりたくさん読むことです。文の構造をきっちり押さえて読み込む「精読」と、2~3ページの英文を、一部わからないところがあってもとにかく読みこなす「多読」。これを同時進行で行ってください。とはいえ、精読ができなければ、多読の効果は上がりません。英文を読み慣れていない人がいきなり多読は無理だと思います。最初は精読中心に、次第に多読の割合を増やしていきましょう。
TOEICのパート7が得意になるためには、このやり方がよいと私は思います。伊藤和夫さんの言葉ではありませんが、ゆっくり読んでわからないものは、速く読んでもわかりません。「とにかくたくさん英語を読めば読めるようになる」というのは、ある程度のレベルに既に達している人には効果的なアドバイスだと思いますが、初心者はまず、短いものをしっかり読めるようにした方がよいのではないかと思います。
そういう意味で、私がおすすめしたいのは、公式問題集のパート5の英文を、しっかりと構造や意味を理解して読んでみる、という作業です。「あ、ここは冠詞と名詞の間が空欄だから形容詞が正解だ」と解いただけで、その問題の意味を理解しないのはもったいないです。パート5の問題は、12~26ワードぐらいの中でしっかりと完結している良質な英文なわけですから、これを活用しない手はありません。分からない単語があれば辞書で調べつつ、一つ一つの英文をしっかりと読んでいく作業は、TOEICのスコアアップや読解力の向上に効果があると思います。
これが一通りできたら、次に、パート4やパート6、パート7の短めのテキストタイプ(手紙やメール等)の文書にチャレンジしてみます。パート4は60~130ワード程度、パート6は100ワード前後ですから精読の練習にはちょうどいい長さです。そうした文書を活用して同じような作業を行ったら、徐々にパート7の長めの英文で練習してみましょう。
もちろん、それと並行して、自分が興味のもてそうな素材を選び、多読の練習をしてみましょう。こちらは単語の意味や構文を調べるのは最小限にして、できるだけ全体の内容を理解することを心がけます。
この「精読」と「多読」の併用は、究極的にはパート7のスコアアップには最も効果があるので、是非お試しください。
あ、そういえば、エッセンスのHPにいつの間にか追加セミナーの詳細が掲示されていました。セミナー内容と場所は同じです。3/28(日)16-19時で行います。
ご興味のある方はこちらをご覧ください。
いや、しかし短期間に二回もセミナーするなんて大丈夫かいな。二回目で閑古鳥が鳴いてもわしは知らんで。
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私が驚いたのは、竹岡さんが中高大学と英語が大嫌いだった、という事実です。てっきり子供の頃から英語が好きで、指導者の道を歩まれたものとばかり思っていましたが、全然そうではなかったそうです。
竹岡さんは数学が得意で、大学も工学部を卒業されたのですが、後述するある出来事があり、文学部に入り直したそうです。ところが、ここでも2年間で受けた試験がゼロ、取得した単位はわずか2単位で、あえなく休学となり、休学中も、昼間はパチンコ、夜は居酒屋という生活で、完全に道に迷ってしまいます。
そんなある日、いつもと同じようにパチンコ屋でオジサンたちと話をしていた時、ふと、「イギリスにもこんなおっちゃんがいて、同じように競馬のことを熱く語っているのかな? もしおっちゃんたちと同じようなことを英語で話しているなら、本当は理解できるはずだ」と思ったのだそうです。
「英語は自分と同じように普通の人が使っている言葉なのだ」ということに気付いた途端、英文が急に生き生きとして、血の通った言葉として目に映るようになり、それがきっかけで英語学習に目覚め、1年後に復学し、指導者の道を歩まれるようになったのだそうです。
以前このブログでも書いたのですが、TOEICの問題や教材を、ただの英文として見るのと、何かを伝えようとしている言葉だと考えて接するのとでは、全然吸収力が違うと思います。なかなかそういう余裕はないかもしれませんが、例えばパート7であれば、この書き手はいったい自分に何を伝えたいのだろう、と考えながら読むと、結構楽しく読めますし、得るところが大きいと思います。「あ、そうか。だからここにこう書かれていて、この言葉が使われているのか」と、英文の中にたくさんの気付きがあります。そうした気付きを繰り返すことで読解力って伸びると思うんです。
この本の中で私が一番印象に残ったのは、竹岡さんの失敗談です。京大工学部に入学した竹岡さんは、お父さんの塾で英語を教えるように頼まれます。京大生ですから、当然ある程度の英語力はありますし、教壇に立ったら不思議と教えられる気になり、生徒も若い先生に親しみを覚えたのか、熱心に授業に通ってくれたそうです。
ところが、高1で塾に通い出し、竹岡さんが3年間教えた生徒さんが、大学受験で全滅してしまったのです。英語の仕事に就きたいと言っていた女の子は受験に失敗して英語とは関係のない職場に就職、その他の生徒の希望もかなえることができず、「生徒をつぶしてしまった」と、竹岡さんはとても苦しんだそうです。そのことがきっかけで、英語をちゃんと教えられるようになりたいと思い、文学部に学士入学したわけです。
この出来事についての、竹岡さんのコメントを最後に抜粋してご紹介します。
いったい何が悪かったのでしょうか? 簡単なことです。「アホが教えたら伸びない」ということ。力がない人、アホが教えては駄目なのです。本当にわかっている人だけが教えるべきなのだということを、そのとき嫌というほど思い知らされました。そして教える立場にいる人はだれもがこの単純な鉄則を肝に銘じるべきだと今も強く思っています。
この部分を読んで、改めて英語を教える仕事の厳しさを感じ、気持ちが引き締まりました。生徒さんの結果につなげてなんぼ、ですよね。常に自己研鑽し、学び続けなければいけません。まだまだ私は未熟ですが、それは言い訳にはなりませんから、竹岡さんのこの言葉を肝に銘じ、自分自身を向上させていきたいです。いや、久しぶりに、頭にガツンと来た言葉でした。
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円周率を世界一覚えている日本人の方が、それぞれの数字に言葉を当てはめて、語呂で覚えているとおっしゃっていましたが、単語や表現を単純に暗記するのではなく、自分の経験として取り込むことができれば、絶対に忘れない気がします。
私の記憶に今でも鮮明に焼き付いているのが、中学生の時にkitchenという単語を習った時のことです。担当は、ダジャレ好きの年配の男の先生で、結構ネチネチとできない生徒をからかったりいじめたりしていたので、生徒にはあまり好かれていませんでした。で、その先生が授業で、「kitchenは、キチンと覚えなさいよ」って言ったんですね。かなり自信のあるネタだったのでしょうが、教室は一瞬、「シーン」と静まり返りました。ところが、その時、事件が起こったのであります。
以前ブログで紹介した同級生の塩田君(机を指で叩いて先生に往復ビンタされた)が、「しょーもなー」って言ったんです。恐らく、あまりに凍りついたクラスの雰囲気をやわらげたかったのだと思います。で、その言葉を聞いた瞬間、クラスの全員が爆笑したんです。あまりの静けさと緊張感の中に、塩田君が絶妙のタイミングで合いの手を入れたので、笑わずにはいられませんよね。
ところが、それで終われば単なる笑い話だったのですが、その言葉を聞いた先生が切れてしまい、「塩田、出て来い」と激怒され、哀れ塩田君はまたもや強烈な往復ビンタを食らってしまったのでした。うーむ。今から考えると塩田君はビンタキャラだったのかもしれません。自分の渾身のギャグが受けなかった上に、塩田君のセリフが受けたのも先生の怒りを増幅させたのでしょうが、今なら体罰で問題になりますよね。
また、これもある種の経験記憶ですが、ダジャレで単語を覚えるという受験参考書が、私が高校生の時に発売され、確かその最初の単語が、abandonでした。で、その横に、「あ、晩だと勉強捨てる」というダジャレと、夜になって勉強を投げ出している男の子の絵が描かれていました。その本も、最初の数ページで挫折したのでまったく他の単語は覚えていませんが、このabandonだけは不思議と鮮明に覚えています。
まあダジャレで単語を覚えるのは発音の問題があるのでそのままはまずいですが、絵やイメージでTOEICの必須単語を学ぶ単語集があったらいいかもしれませんね。雪で立ち往生して運転手が困っている車のイラストに、The driver is stranded.という例文を付ければ覚えやすくなるでしょう。the impending mergerって表現も、「キリン」「サントリー」って書かれた制服を来た人同士が話をしているイラストを入れて、They are talking about the impending merger.とした方が覚えやすそうです。「イラストと音声で覚えるTOEIC必須単語(ダジャレ付)」を民明書房に企画として持ち込むとしましょう。
ということで、単語はなるべく丸暗記ではなく、語源でも映像でも何でもいいので、是非自分の経験記憶として焼き付けましょう。TOEICの公式問題集に出てくる固有名詞を、身近な人やモノに置き換えてみるのも一つの手です。
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さて、その食事会が東京駅近くだったので、丸の内オアゾの丸善で英語関係の本や自己啓発本を例によって大量に買い込んだのですが、英語本の階のレジで私の前に並んでいた方が、「ネイティブ脳を育成する」を謳った書籍を購入されていました。アマゾンでも上位にランクインしているので、結構売れているのかもしれません。
まあ、脳を鍛えたら英語ができるようになるかどうかは、私は専門家ではないので分かりませんし、「学問に王道なし」だと個人的には思います。とはいえ、この本が売れているということは、「TOEIC脳を鍛える! TOEIC満点講師と脳科学の専門家が夢のコラボ。TOEICに出題される問題や単語を使って効率的に脳トレ。短期間であなたのTOEIC脳を覚醒させます」って本があったら売れるかもしれませんね。さっそく民明書房に企画を持ち込むことにしましょう。
皆さんがどうなのかは分かりませんが、私はパート2を解いている際、日本語とは違う頭の中の部分で聞いている感覚がはっきりとあります。パート1ではそういう感覚がないのですが、パート2で目を閉じて聴覚に意識を集中した際、脳のある部分で英語を英語として聞いている感覚があるんです。私がこのことに気付いたのは、2008年6月からの連続15回の受験中、唯一リスニングで満点を逃した昨年5月のことです。
その回では、前日に3時間ほど昼寝をした影響か、前日の夜にほとんど寝ることができませんでした。でもまあ何とかなるだろうと思って試験に臨んだのですが、パート2に入った途端、頭がいつものように働かないことに気付いたんです。感覚的には、「英→英」で理解するはずのところが、「英→日→英」になってしまうんです。あんな感覚は初めてでしたね。どうやっても英語脳が働かないんです。
パート2終了後のパート3や4でも、いつもはほとんど気にならない豪州英語がやたらと気になったり、英語が英語としてすんなり理解できず、間に日本語が介在してしまうので大苦戦し、リスニング480点という結果に終わってしまいました。いつもは0-2問のミスのところ、恐らく7-8問間違えたと思います。
そう考えると、日本語と英語を理解する脳内の部分は違うのかもしれませんね。この点に関しては、東京大学の酒井邦嘉准教授という専門家がいらっしゃるようなので、さっそく著書を読んでみようと思います。もしそういったものがあるとするなら、英語脳ってどうやったらできるんでしょうかね。やっぱり大量のインプット・アウトプットを積み重ねるしかなのでしょうか。ちょっと気になりますね。
ということで今日のまとめとしては、前の日に眠れないと英語脳が死んでしまうので、試験前日はしっかり睡眠を取りましょう、ということでした(え、そんなまとめなの)。
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主な内容としましては、TOEICオタクの二人とダンの三人で練り上げた模試1回分、パート別の攻略法、全問題に二人の掛け合いの解説と詳細な語注、模試の中から必須単語を神崎さんが選んでまとめた単語集と、私が選んだパート5マル秘単語集、それに加え、さらに、Moreover, 「しょうもないオヤジギャグ」、となっております。
TOEICマニアの皆さんにとっての最大の見どころは、神崎さんが三浦の港で寒風吹きすさぶ中で撮影した船の写真がパート1で使われているところと、ダンがパート1に登場しているところでしょうか。原価削減のための著者の涙ぐましい努力が随所にうかがえる一冊となっております。
本の打ち合わせで、昨日神崎さんと話していて判明したのですが、現時点で二人合わせてTOEICの受験回数が80回を超え、990の取得回数が約40回、200問全問正解が5回です。まあそのうちのほとんどは神崎さんなわけですが(笑) IPも含めれば、今年中に二人の合計受験回数が100回を超えますね。いやあ、すごい数だなあ。え、そんなに受けてどうするんですか、って? そういうまじめな質問をする方はちょっと困った方なので、しばらくあっちに行っててください。
2008年の6月に、TOEICを約10年ぶりに受けた時は、それがきっかけになって人生が変わるとは思ってもいませんでした。せっかく英語学習を再開したのだから、モチベーションUPになりそうなTOEICでも受けてみるか、って気軽な気持ちだったのですが、人生何がどう転ぶか分からないものです。
これは全くTOEICとは無関係ですが、そういう人生に大きな影響を与える瞬間って、誰にでも訪れているのだと思います。時にはそれに気付かなかったり、気付いてもそっちにはいかなかったりすることもありますよね。まあ私も生活の不安はありますが、新しい道に進むと決めたのですから、周囲の皆さんへの感謝の気持ちを忘れず、自分のノウハウを周囲の皆さんに還元できるよう、楽しみつつかつ真摯に一歩一歩前進したいと思います。
あ、そういえば、もしかするとセミナーの第二回が緊急開催されるかもしれません。セミナーまであと一カ月以上あるのに定員となってしまったので、参加の機会を逃してしまった方に対して、一回目と同じ内容で行う予定です。日付や時間が決まりましたら、またブログにて報告させて頂きます。いやしかし、まだ一回目も行っていないのに大丈夫なのでしょうか。エッセンスはん、わしは知らんで、どないなっても。
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さて、昨日はパート1について書いたので、今日はパート2について少し書いてみたいと思います。とはいえ、パート2の基本対策については、「直前の技術」等、たくさんの良書が出ていますので、直接そうしたことには触れません。対策書をご覧ください。
パート2で私が一つ意識していることは、「集中力のメリハリ」です。パート2って、冒頭の一語に全神経を集中させないといけませんよね。ぼーっとしていて、「あ、今の、WhenだったかWhereだったか聞き逃してしまった」といった状態が発生すると、正解が分からなくなってしまうので、かなりの集中力を要求されます。
ところが、これはかなり疲れる作業です。30問連続ですからね。どこかでエアポケットがあったりして、上級者でも数問落としてしまうケースがあります。私もそうしたことが過去にはありました。そこで考案したのが、まずは冒頭に全意識を集中させ、選択肢の読み上げまで集中力を高め、正解が分かったら、次の問題に移るまでの5秒間は、リラックスする、という方法です。
集中力の高さの流れとしては、「ピーク→ピークに近い高さを維持→一気に落とす」といった形ですね。ここでスタミナを温存して、30問をうまく乗り切りつつ、パート3・4にもスタミナを残しておくんです。2時間の英語の試験ですから、集中力のスタミナをうまく配分しないと、マラソンでたまにある、前半飛ばし過ぎて後半失速、といった事態になります。パート3・4・7と、後半には長い坂が待ち構えていますから、比較的平たんな前半でスタミナをうまく温存することが大切です。
また、これは昨日の記事にもつながりますが、ある程度幅広い答えを予測しておくことも大事です。一つの会話から、たくさんの答えを生徒に考えさせる、というのは、このパートでもいい勉強法かもしれません。レベル次第では、日本語でもいいでしょうね。
たとえば、What time is the seminar tomorrow?(明日のセミナーは何時ですか?)という質問に対し、日本語で考えて、「10時です」「分かりません」「ジョンに聞いてください」「え、セミナーなんてありましたっけ?」「午前と午後、どちらに参加されるんですか」といった答えが考えられますよね。それを生徒に出させて、先生が英訳し、生徒にインプットした上で問題を解かせます。そうすると、生徒の英語力もUPしますし、TOEICのスコアにも直結しますよね。
うーむ。昨日の指導法は、パート2にも使えるなあと思い始めた今日この頃です。では、そろそろ家を出て、出版社に缶詰めになってきます(涙)
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セミナーで学んだことの中から、今回、とても面白いなあと思ったパート1の指導法や勉強法を差し障りのない範囲で1つご紹介します。レベル的には初級者向きですが、上級者にとってもやり方次第では参考になるかと思います。
まず、写真を見て、中に写っている名詞を生徒に挙げてもらいます。独習の場合は、できるだけ自分で考えてみます。例えば、オフィスの中でメガネの女性が席で電話をしている写真なら、telephone, desk, chair, woman, office, computer, glasses, screen, keyboard, receiver, document, book, cabinet, window, door, office equipment, office supply, jacket, shirt, light, trash can, drawerなどが考えられますね。「10個考えてみよう」でもいいかもしれません。初心者なら10個考えるのも大変でしょう。なかなか10個出て来なければ、講師がフォローします。
次に、動詞を考えます。女性が主語ならsit, talk, speak, hold, face, type, use, have等、モノが主語なら、place, situate, hang, open, close, wear等ですね。これを10個考えるのは大変ですから、生徒さんに考えてもらうのは5個程度でいいかもしれません。
名詞と動詞が出そろったら、それを組み合わせて、実際に生徒に例文を作ってもらいます。ペアワークでもいいですし、挙手で講師がホワイトボードに書く、でもいいと思います。
そうした上で、実際に問題を解いてもらいます。そうすると、普段解けない生徒でも、格段に解ける確率が高くなりますよね。「こうやって写真を見て、どんな答えになりそうか予想できるようになると、スコアがアップするので、身近な生活用品とか、動作とか、英語で言えるように練習することが大切です。じゃあ、次の問題、どんな答えになるか、ちょっと皆で考えてみましょう」などとゲーム感覚を取り入れると授業が楽しくなるかもしれません。
これって上級者にとっても結構大切な技術、なんですよね。写真を見た時に、どんなことが問われそうか大体想像がつくと、意表を突くような難しい問題が出ても対応できますから。そうした柔軟性を、ゲーム感覚で養いつつ、英語の勉強にもなるので、なかなかこれは優れた指導法だなあと感じました。
私の場合、感覚的には、パート1の答えの7割くらいは想定の範囲内です。残り3問は、「そこでそう来るかあ」と思うような答えが来ますが、まあそれはそれで楽しんでいます。「ETSの中の人はさすがだなあ」と感心しますね。「これだけ人が大きく写っているのに、あえて主語にキャビネットを持ってくるかあ」とか。
特に高得点を狙う方にとって、パート1には意外な落とし穴が潜んでいるので、柔軟な英語力を身につけ、「フ、お前の技はすでに見切った」と余裕を持って試験を受けるようにしたいですね。それが自信になるはずです。
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「全体像をつかむ」
何かを学ぶときには、まず全体を意識する。「木を見て森を見ず」ではなく、森から見ていくのだ。
当たり前の話ですが、幾らたくさん問題を解いても、本番では未知の問題に必ず出くわします。そうなった時、全体を俯瞰して見ることができると、その問題が全体としてどういった位置づけにあって、どういうことが問われているのかが分かり、対応することができます。
例えば、TOEICの本番で見たことのない単語の品詞問題が出たとします。品詞問題で問われるのは、名詞・動詞・形容詞・副詞のいずれかです。このうち、名詞は主語、目的語、補語の役割、動詞は主語の動作や状態を説明する役割、形容詞は名詞を説明する役割、副詞は名詞以外を説明する役割をします。
こうした品詞の役割分担が分かっていれば、たとえ単語の意味が分からない未知の品詞問題が出ても、間違うことはありません。空欄がその文の中でどういう役割をしているかが分かれば、例外なく解くことができます。しつこく記事で書いていますが、中学校レベルの基本単語・基本文法が大切です。それが100%分かっているかどうかで未知の問題への対応力が変わってきます。
「つねにゴールからさかのぼって今を考える」
勉強はやみくもにやればいいというものではない。ゴールを意識し、ゴールに向けて着実に力を積み上げていくのが、合理的な勉強法だ。
たとえば、皆さんが990を目指しているとします。そうすると、ミスが許される上限は、回やフォームによっても異なりますが、通常、Lが3問、Rは2問です。つまり、これ以上間違うと990は取れないことになります。そうであれば、自分が今それぞれのパートで何問程度ミスをしていて、どういう問題をどういう理由で間違っているのかを分析し、ミスをしないようにするにはどうすればよいかを考えて対処すればいいことになります。
やみくもに990を目指すのではなく、Lのミスを3問以内、Rのミスを2問以内にするというゴールを設定し、そこに向かって具体的な対策を講じるのが効率的です。990ではなくても、目標にしている点数から、今の自分のスコアを逆算し、何をすればいいのかを考えてみましょう。もちろん、TOEICや英語学習が自分にとってどういう意味があり、何を目的としているのかを考えてみることも大切です。
「試験に関係のない『有効な無駄』も必要」
「有効な無駄」とは何か。それは試験には直接関係ないが、本質を知る上でとても大切で、真のゴールに到達するために必要な知識のことだ。
これはTOEICでも言えますね。日本語の本をたくさん読んだり、英語をアウトプットしたりすることは、TOEICのスコアとは直接の関係はありませんが、スコアアップにつながります。究極的には英語力を向上させることが、TOEICのスコアをアップさせるだけではなく、使える英語を身につけ、人生を豊かにすることにつながりますから、単なる試験勉強だけではなく、「有効な無駄」を積み重ねることも大切ではないかと思います。
今日・明日と終日、アルク主催のTOEIC指導者養成セミナーに参加してきます。昨年参加してからもう1年が経ったとは早いものです。昨年と同じ内容の講義を聞いても、講師になった今は昨年よりも得られる部分が多いと思います。しっかりと勉強して、エッセンスの生徒さん、ブログ読者の皆さん、セミナー参加者の方々にノウハウを還元したいです。
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執筆活動のうちの1つが一段落したので、昨日は以下の三冊を一気に読みました。
「夢をかなえる英語勉強法 ユメ勉」(木村達哉監修・執筆 アルク)
「夢をかなえる勉強法」(伊藤真著 サンマーク出版)
「続ける力」(伊藤真著 幻冬舎新書)
「ユメ勉」は、東大合格者を多数輩出している灘中学・高校の英語講師である木村先生が、主に高校生を対象に、いつどういった参考書を使い、どのように勉強すれば英語力を伸ばせるのかを丁寧に説明されています。TOEICのスコアが伸び悩んでいたり、英語初級者で、これからどうやって勉強すればいいのかな、と思っている方には参考になると思います。中高生に英語を指導されている方、TOEICで初中級者を教えている方にも得るところはあるでしょう。私もとても勉強になりました。
伊藤真さんは、「司法試験のカリスマ」です。学生時代に独自の勉強法で司法試験に合格され、現在は司法試験を目指す人たちに向けた塾を経営しつつ、日本国憲法の理念を広める活動をされています。超一流の指導者なので、上記の二冊は講師の仕事をしている方にもとても参考になると思います。
この三冊の中で、お二人が、目標を達成する人に共通することとして強調されているのが、「継続する力」と「基本の大切さ」です。以下少し抜粋します。
スポーツにしても、愚直なまでに基本を反復してきた人のみが栄冠を勝ち取ることができます。いくら頑張っても伸びないということはあり得ません。時間をかけても上達しなかったのだとしたら、どこか真剣に取り組めなかった部分があるはずです。「ユメ勉」
では、最難関といわれる試験の、合格・不合格を分ける決定的な能力とは何でしょうか? それは「続ける力」です。「続ける力」
すべての短期合格者に共通するのが、「基本を大切にして繰り返し勉強する」という点です。「続ける力」
「夢をかなえる勉強法」は引用したい部分が多いので、後日別記事でご紹介します。
「続ける力」で、伊藤さんは、「継続するためのスキル」として、「例外を原則に替える」「習慣化してしまう」ことを挙げられています。英語学習でいえば、通勤の車内で英語を聞くとか、寝る前に10分英単語を覚えるとか、何でもいいので、ルーチン化してしまうわけです。「今日は電車の中で英語を聞こうかな」ではなく、それを普通にするんです。私もブログを基本的に毎朝書くことをルーチン化することで、何とか続けることができています。毎日書くことを強制すると続きませんが、毎朝の行事にすることで、継続することができるようになりました。英語学習にも共通する部分があるので、是非試してみてください。
また、「ユメ勉」の中で木村さんがおっしゃっているのですが、基礎ができていないのに、無理に高いレベルの教材に手をつけない、ことも大切です。たとえば、TOEICなら、まずは中学校レベルの文法や単語をマスターすることが基本です。その上で、最初は公式問題集のパート1-4の英文を、意味を理解したうえで、CDに合わせて音読・暗唱するといった作業から始め、パート5の短文を訳したり、分からない部分は文法書をあたるといった地道な勉強を重ね、徐々に長い英文にトライしていくのがいいと思います。もちろん、社会人には学生さんほど学習に割ける時間がありませんし、短期でTOEICのスコアを伸ばす必要がある場合は、それと並行してTOEIC対策を行い、効率的に勉強する必要はあります。ここは皆さんご自身の英語力や、英語学習の目的によっても変わってきますよね。
是非お時間があれば書店で本を手に取ってみてください。学習を継続する上で何かしら得るところがあるはずです。
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女性:「お客様は、ピーナッツとたまご、どっちのランチパックの方が好きなのかしら」
男性:「ピーナッツの方が売れてるよ」
ちなみに、私、今朝はピーナッツ味のランチパックを食べたのですが、またもやスエットにこぼし、敗北を喫してしまいました。。新しいスエットを購入して、このスエットはランチパック用にするとしましょう。
話を戻すと、上記の問題で面白いなあと思ったのは、意外とシーンがイメージできない受験者の方が多かったように思われることです。なんだかよく分からなかったので消去法でマークした、とか、受付の会話でどっちをお客様に出そうか話をしていると思ったのに、そういう受け答えがなくて戸惑った、といった声が聞かれました。
私の場合は、質問を聴いた瞬間に、「あ、これは山崎パンの中の人の会話だ」とあまり疑いを持たなかったので、男性の、「ピーナッツの方が売れてる→ピーナッツの方が人気だよ」がスムーズにイメージできました。
ここで思ったのは、これって英語力ではなくて、ビジネスシーンの背景知識をどれだけ持っているかで受け取り方が変わるのではないかということです。特にリスニングパートでは、いかに素早く話の内容をイメージできるかが大切ですよね。パート2なら、聞いた瞬間にそのシーンがイメージできるかどうかが勝負です。パート3やパート4では、最初は何だか分からない話の内容が、次第にはっきりしてきます。ところが、そのシーンをイメージするのに時間がかかったり、最後までイメージできないと、特に大意を問う問題は正解することができません。
私はいちおう20年間、サラリーマンとして、大小さまざまな規模の会社で、営業、宣伝、マーケティング、製品開発、バイヤー等の仕事をしてきたので、それがTOEICで役立っているのだと思います。いろいろなシチュエーションが頭の中にあって、そこに問題が紐づけされる感じですね。
読者の皆さんがこうした背景知識を増やすには、もちろん普段のお仕事を通じて経験を積まれるのが一番ですが、それでは時間がかかるので、すぐにできることとしては、本を読んで疑似体験されるのがよいと思います。背景知識を増やすのが目的なので、日本語の本で構いません。
TOEICでは、幅広いビジネスジャンルから出題されますが、個々のジャンルに関しては、専門的な話は出題されません。「広く浅く」出題されるわけです。ですから、以前もブログで何冊かお薦めしましたが、会社や人物、商品の成功ストーリーを読まれるとよいと思います。一般読者向けに書かれているものであれば、TOEIC用にはちょうどいいです。
そんなサクセスストーリーの中から一冊お薦めの本をご紹介します。
『たかがビール されどビール』(松井康雄著 日刊工業新聞社)
皆さんの中にも好きな方がいらっしゃると思いますが、アサヒスーパードライの開発責任者だった方によるスーパードライの誕生秘話です。スーパードライはあまりに人気になってしまったので、さまざまな本が出版されていますが、私的にはこの本の著者がいなければ、スーパードライは生まれていなかったと思います。営業、マーケティング、宣伝といった要素が全てストーリーの中に入っていますし、一般読者向けに分かりやすく書かれています。皆さんにもなじみのある商品なので、ハードカバーでお値段はしますが、読んで損はないと思います。機会があれば書店で手に取ってみてください。
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ありがたいと言えば、先日のブログで告知したセミナーに、何と既に40名以上の方からお申し込みを頂いたとスタッフから聞きました。皆さん、ありがとうございます! 残席が後十数席のようです。中には、「初めてのセミナーなので、緊張していますが、TEXさんの講義が楽しみです」などとおっしゃっている方もいらっしゃったとか。
うーむ。これはまずい(笑) とりあえず、読者の方の期待値のハードルを下げるために、まず、頭髪のウスラ寂しいアラフォー男が、ブログの饒舌な書き言葉とは裏腹に、ぼそぼそとしゃべるマニアックな講義を想像してください。ヨレヨレのスーツで、よく見ると鼻毛とか出てるかもしれません。「もう、何なのよ。このおっさん、5000円あったらユニクロでヒートテック3着、特売だったら5着買えるのよ」って思って頂けること間違いなし!
よし、これぐらい書いておけば大丈夫だな。あ、キャンセルが殺到したらどうしよう・・・などと書いておりますが、少しでも皆さんのスコアアップのお役に立てるよう、入念に準備して全力で頑張る所存でございます。
と、そーんな失恋レストラン、はさておいて(古すぎて誰も分からないネタ)、今日の一日一問です。今回突如として出現した難しい語彙問題の対策を兼ねた出題でございます。2008年のファイナンシャルタイムズの記事で、北朝鮮へのテロ支援国指定が解除されたことに対し、日本が懸念を示し、それに対しての米国政府高官のコメントです。
A US official stressed that while Japan may have ------- about the deal, Tokyo was unlikely to abandon the six-party process as a result.
(A)justifications
(B)consolidations
(C)implications
(D)reservations
文意としては、「米国政府高官は、日本がその取り決め(テロ支援国指定解除)について~を持つかもしれないが、だからといって六カ国協議の過程を放棄することはないだろう、と強調した」ですね。
さて、選択肢にはどこかで見覚えのある単語が並んでおりますが、どれが正解でしょうか。まず、(A)は「(何かをするにあたっての)正当な理由」ですから、これは入りませんね。日本は取り決めとは無関係です。(B)は「強化、合併」ですから、これもだめです。”together”を表す接頭辞”com”に、”solid”(to make firm)が合体した単語です。TOEICに出題される単語って、こうして分解するとニュアンスが掴めるケースがありますね。
続く(C)が正解かな、と思った方もいらっしゃると私はにらんでおりますが、「なんとなく」これを選んではいけません。仮にここのimplicationがpossible future effectの意味だとして、よく考えると、「影響」を持つのは、「日本」ではなくて、その「取り決め」ですよね。「取り決め→日本」です。ですから、the deal has implications for Japanese defense planならありえるでしょうか。その取り決めは日本の防衛計画に影響を持つ、ですね。日本が影響を持つわけではありませんし、カンマ以降の文脈もうまくつながりません。TOEICの選択肢にはこうした「なんとなく」選んでしまいそうなものが混ぜ込まれているので、注意が必要です。
ということで、正解はにゃんと(D)reservationsでした。今回のTOEICではこの単語が不正解の選択肢に紛れ込んでいましたよね。have reservations about~で、「~について少し不安に思う、難色を示す」と言う意味です。「日本は今回の取り決めに難色を示すかもしれないが、だからといって六カ国協議で決まったことを放棄することはないだろう」で文意もつながります。え、そんな意味あんの、と思った方、ロングマンのオンライン辞書を調べてみてください。2つ目に、a feeling of doubt because you do not agree completely with a plan, idea, or suggestionとちゃんとあります。この文脈にぴったりですよね。reservationとくれば予約だ、と丸暗記してはいけません。こういう基本単語を広く使いこなす能力がTOEICでは問われるので、しっかりと覚えておきましょう。
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さて、今回のTOEIC、語彙のレベルは確かに高かったとは思うのですが、私個人としては、これは新傾向というよりも、テスト的な部分もあるのではないのかなと感じます。たとえば、パート1でも異常に難しい問題が出たことがありましたが、あれは一種のテストだったように思います。その時は採点対象外になりましたが、「あ、これは難しすぎたな」とETSの中の人も思ったのでしょう。ですから、今回の受験者の出来を見て、「あ、これは難しすぎる」「これはOK」などといった判断基準にするのかもしれません。あくまで推測ですが。
また、語彙のレベルが高いとは言っても、正解の語彙を英辞郎に入力すると、レベル10以上のモノは2つだけです。そのうち1つは語彙問題ではなく、助動詞の後の空欄に動詞の原形を入れるという文法問題だったので、語彙レベルは関係ありません。ですから、受験者の皆さんもにわかに難しい単語集を買う必要はなく、普通に英文をたくさん読んで聞くという基本的な学習で英語力を伸ばす努力をされた方がよいのではないでしょうか。TOEICの点数に振り回されて学習スタイルを変える必要はないと思います。ちなみに語彙問題の数自体は普段のTOEICと変わりませんでした。難し目の問題が多かったので、いつもより語彙問題が多かったように感じますよね。
毎回書いていますが、TOEICで大切なのは基礎です。たとえば、今回、leave A 過去分詞という問題が出ましたよね。leave A 過去分詞でAを~の状態にする、の意味です。これをもし間違ったとしたら、少し突っ込んで考えてみることが大切です。単純に動詞の原形が間違いで形容詞が正解ではありません。
たとえば、ビートルズのThe Long And Winding Roadの歌詞の一節はこんな感じです。
You left me standing here a long, long time ago.
Don't leave me waiting here.
ここで大切なのは、SVOCのOとCの間にはSVの関係があって、能動か受動かで現在分詞なのか過去分詞なのかが決まる、ということです。上の例では、I was standing, I was waitingと能動態なので、現在分詞になっています。これが、
You must leave your room locked.
なら、Your room is locked.なので、ここに過去分詞が入るわけです。もちろん、形容詞は補語になれるので、形容詞が来る場合もあります。Leave me alone.ですね。
また、leaveには、SVOOの形もあります。
My father has left me one million dollars.
ですね。My father has left his estate to me.ともいえます。
leave A to do~の形で、Aに~を任せる、という形もあります。
I'll leave her to make the decision.
ですね。つまり、leave A -------の空欄には、過去分詞も現在分詞も形容詞もto不定詞も名詞も入る可能性があるわけです。その中から、文法的、文脈的に正しいものを選ばなければいけません。
「leaveってどういう風に使われるのかな」と疑問に思って、英和辞典や文法書を少し調べるだけでもたくさんのことが分かります。そうして「疑問→検証→実践」の作業を地道に繰り返すことが基礎を築いていくのではないかと思います。受けっぱなしではもったいなので、是非皆さんなりの方法で復習してください。
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もし、私が、「やべ、この単語難しい。どうしよう。分からない。リーディングは1問のミスが990点取れるか取れないかに大きく影響するのに」などという思考回路に陥ってしまったら、きっとスコアはボロボロになるでしょう。ですので、とにかく目の前の1問1問を集中して丁寧に解くこと、基礎を大切にすることだけを意識して解くようにしています。「もし、間違ったとしても、その程度の英語力なんだから、しっかり勉強すればいい」ぐらいの姿勢の方がいい感じがします。
これは何度も書いていますが、文法問題については、基礎に立ち返ることが大切です。TOEICの問題って、装飾語で難しいように見せかけていますが、結局のところ、そうしたものを取り払うと、シンプルな五文型になるので、その文構造を見抜くことができれば解けます。微妙だな、と思う問題に出くわしたら、これが主語で、これが述語動詞だな、ということは、これは目的語、ということになって文の要素は全てあるから、空欄に入るのは副詞だ、といった思考過程で、丁寧に解きましょう(ただし時間をかけすぎないように)。
また、他の選択肢の中にヒントがないかをチェックするのも手です。解答は再現できませんが、昨日のパート5の問題で、strandって単語を、standだと思った、と思ってしまった方、いらっしゃるかと思います。でも、良く考えてみると、選択肢に、strandedってなかったですか? もし、standだったら、過去形や過去分詞はstoodでなければいけません。*standedという間違った語形の語を紛れ込ませる、ということはTOEICではありませんので、ここで気付きたいところです。「あれ、*standedって形はないよな。あ、よく見たらstrandだ」と思い直さなければいけません。などと言っている私も、wanderと一瞬見間違えてしまい、空港で当てもなくうろうろしている乗客を想像してしまいました。
あと、リーディングの問題を解く際、特に広告やお知らせ、メール、手紙などは、自分に届いたかのように読むとよいですよ。「お、お客様からのお手紙だ。飛行機が遅れるは荷物は紛失するはで疲れ切っていた私を、貴ホテルの従業員の方は温かくもてなしてくれました。本当にありがとうございました。是非友人にも勧めたいと思います」かあ。いやあ、この仕事やっててよかったなあ(実際はやってないけど)。などと感情移入して読むと、文書の人物像がクリアになり、理解度が深まりますし、解いていて楽しくなります。どこの誰だか分からない人が書いた試験用の文書だと思って読むのは苦痛ですからね。是非お試しください。
TOEICの勉強って役に立たない、TOEICのために英語を勉強しても使えるようにはならない、といった意見を目にすることがあるのですが、それは試験のための勉強をしているからであって、自分の中に表現を取りこんでしまえば、それは生きた表現になりますよね。是非感情移入して学習して頂いて、こういうシチュエーションではこういう表現があるんだ、と自分の中に吸収してください。私もまだまだTOEICの英語を使いこなせるレベルではないので、いろいろと学ぶ点は多いです。どんな学習方法であれ、役に立たないものなんてありません。読者の皆さんにも、是非TOEICをうまく活用して頂きたいと思います。
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試験会場で気になるのは隣の方ですよね。私の隣の方は、20代の男性でしたが、試験前からなぜかエキサイト気味で、鉛筆で机をカンカンカンと叩いたり、持ってきたシャーペンの芯の入れ物のふたをパチパチ開閉したり、ついには指で机をリズムよくタラタラタラッと叩く小学生の頃によくやった懐かしい動きまで(笑)
ちょっと話がそれますが、中学生の時、同級生に塩田君っていう子がいたんですね。で、ある日、技術の授業で、誰かが「タラタラタラッ」をやったんです。その技術の先生がちょっと強面の方で、「おい、静かにしろ」ってすごんだんですが、先生が板書している隙に、また誰かが「タラタラタラッ」をやったんですね。で、先生が、「おい、いい加減にしろよ」ってさっきよりギロン目ですごんだんです。そういう空気なのに、先生が黒板の方を向いた瞬間に、塩田君が「タラタラタラッ」に果敢に挑んだのですが、たまたま運が悪かったのか、先生がフェイントを入れたのか、すばやく先生が振り向いて見つかってしまったんです。
先:おい、塩田、さっきからいい加減にしろ。前に出て来い!
塩:え、さっきの俺ちゃうのに(といいつつ前に出る)
先:言い訳すんなああああ。バシバシバシ(強烈な往復ビンタ三往復)
塩:俺ちゃうもん(鼻血を流しながら)
と、中学校の時の記憶が、その「タラタラタラッ」の音を聞いて走馬灯のようによみがえったのでした。まあ、ここで言いたいのは、隣の人が多少変わった方でも、気にしないことです。気にしだすと、ちょっとしたことでも異常に過敏になってしまうので、「いや、これは話のネタになるなあ」ぐらいに考えた方がいいと思います。
試験が始まると、その塩田君(仮称)は、「はぁあああ」と時折大きなため息をついたり、頭をかきむしったりしていたので、苦戦してるのかなあと思っていたんが、リーディング終了の10分前に手を上げてトイレに行き、戻って来てからも解答する気配がまったくありません。あきらめたものとばかり思っていたら、解答用紙の回収の際に見た彼の答案はきれいに最後までマークされていました。しかも塗り絵ではありません。もしかすると超上級者だったのかもしれませんね。
試験に話を戻すと、パート1は、ひそかに楽しみにしていた超難問がなくてちょっとマニアとしては肩透かしを食らいましたが、このパートが楽勝ではないというのはもはや傾向として定着しましたね。パート2は、後半にひねった答えが結構あったと思います。疑問文に対し疑問文で返す「必殺疑問返し」とか、質問に対して全く違う角度の答えで返す「あさって返し」とか。まあマニアとしてはこの返しを楽しんでいる部分もあります。AとBが明らかに誤答だと分かった瞬間のCを待つ時の心境がたまりません(変態)。
パート3・4は普通だったかなあと思います。難しいなあと思った問題とか、面白いなあと思った問題があまり記憶にありません。先読みができなかったユニットがあったのですが、まあ何とかなりました。エッセンスでこのパートを教えたので、生徒さんができているといいなあ。
今回の最大の難関はパート5でした。ハイレベルの語彙問題やひねった問題がたくさんありましたね。解いていて、「ん?」と一瞬止まる問題が、いつもは2-3問なのですが、今回は5-6問ありました。とはいえ、英検1級のような、まったく歯が立たないとんでもなく難しい語彙ではなく、TOEICの語彙問題って、「英語を感じる」ことができれば何とかなるケースが多いんです。
言葉にするのは難しいのですが、間違いの選択肢って、英文がきれいに流れないんですよね。何か違和感があります。それに対して、正解の選択肢って、入れると収まりがいいんです。「あ、これが多分正解だな」ってなんとなく感じます。また、ETSは、正解が正解であって、不正解は不正解であるように、ちゃんと一つの英文の中でロジックを構成しているので、それを見抜くことができれば、正解に近付けます。「こう書いてあるってことは、これが正解だな」とロジカルに考えることができるんです。
パート6は易しかったですね。1問目の答えが文末にあったり、3問目の答えが文頭にあったり、といった問題がなく、素直な問題ばかりでした。パート7は特にこれといって特筆すべき傾向は見られなかったと思います。同義語問題の行数が8行目だったのを初めてみたぐらいでしょうか。読解特急で9行目の問題があって、「読者のことを考えていない」と自虐ネタにしたのですが、まさかそれが現実になるとは。
と、個人的な感想を長々と失礼しました。私の感覚としては、リスニングは97問、リーディングは98問正解までが495なのではと予想します。私的には、「流れるように自然体で200問を解ける」ようになれるといいなあと思います。出題される問題の流れに身を任せて、最初から最後までよどみなく流れて行きたいですね。まだまだ「行雲流水」の域にはほど遠いので。
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